天空にそそり立つ高さ20m〜600mほどの奇岩群。そして、岩山の頂にへばりつくように建つ修道院「メテオラ」。その今にも剥がれ落ちそうな危うい建物の中で、キリスト…
断崖絶壁に佇む青と白の絶景「サントリーニ島」徹底ガイド
輝く紺碧のエーゲ海に映える白壁の家並みが印象的でいまや地中海を代表する景勝地になった「サントリーニ島」。断崖絶壁に並ぶ白い壁の建物と、真っ青な空や海が眩しく、ただ歩いているだけでも物語の世界に入り込んだような優雅なひと時を過ごせます。そこで今回は、ギリシャの絶景「サントリーニ島」についてご紹介いたします。
2024年06月25日更新
サントリーニ島の歴史
サントリーニ島は、エーゲ海に浮かぶ美しいギリシャの島で、その形状は約3600年前に起きた大爆発的な火山噴火の結果、現在のカルデラを持つ半月形になったとされています。この噴火は古代のミノア文明に大きな影響を及ぼしたとも考えられており、アトランティス伝説の起源のひとつとも言われています。歴史的には、古代からの商業ルートの要所として、さまざまな勢力に支配されながら発展。ビザンティン帝国時代やヴェネツィア共和国の支配を経て、1821年のギリシャ独立戦争後はギリシャの一部となりました。現在は、美しい夕日や白と青の建築で知られる観光地として、多くの旅行者を引きつけています。サントリーニ島の見どころ
サントリーニ島は、エーゲ海の中で輝く宝石のような存在で、断崖絶壁に建つ白く美しい家々と、青い屋根の教会が特徴的なオイアとフィラの町が、日没時には絶景の夕日を背景にその美しさを増幅します。また、島の地質が生み出す赤と黒の砂浜は訪れる者の目を楽しませ、古代ティラの遺跡は島の豊かな歴史を伝えています。島を訪れたら、カルデラを巡るクルーズで壮大な自然の美しさを体感するのは外せないアクティビティです。そして、サントリーニ特有の土壌で育てられたブドウから造られるワインは、地元のワイナリーでの試飲がおすすめです。サントリーニ島のベストシーズン
サントリーニ島のベストシーズンは、気候や観光の混雑具合を考慮すると、春の4月中旬から6月初旬と、秋の9月中旬から10月中旬です。春は、気温が穏やかで花々が咲き乱れ、島全体が生き生きとしています。この時期は、夏のピークシーズン前であるため、観光客が少なく、リラックスして観光地を楽しむことができます。一方、秋は夏の暑さが和らぎ、海の水温もまだ温かいため、泳ぐのに適しています。また、この時期も観光客の数が夏に比べると減少し、より落ち着いた雰囲気の中で島を堪能できます。
サントリーニ島の行き方
サントリーニ島へのアクセスは、空路と海路の2つが主流です。空路では、アテネ国際空港や他のヨーロッパの主要都市からサントリーニ国際空港へ直行するフライトが数多く運行されており、特に夏の観光シーズンには頻繁にフライトが行われます。海路の場合、ギリシャ本土のピレウス港やテッサロニキ、さらには近隣のエーゲ海の島々からのフェリー・高速船がサントリーニ島のフィラ港やアティニオス港に向かいます。フェリーはゆったりとした移動を楽しむことができ、高速船は短時間での移動を可能にします。どちらの方法でも、途中の絶景やエーゲ海の青い海を堪能しながら、美しいサントリーニ島へと到着することができます。ギリシャのおすすめ観光地3選
エーゲ海に浮かぶ白い宝石「ミコノス島」
ギリシャ本土の東に広がるエーゲ海。エーゲ海の魅力的な島々の中でも、サントリーニ島と並んで、ギリシャ観光を代表するのが「ミコノス島」。「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」とも称されるほど、太陽の明るさを強調し美しく建ち並ぶ白亜の家々が、紺碧のエーゲ海と相まって、ブルー&ホワイトのエーゲ海のイメージをそのまま現実にしたような美しさは感動もの。大小300以上もあるギリシャ正教の小さな教会や風車はどれもロマンティックで、まるで絵葉書のような景色にため息がでることでしょう。
ジブリ映画「紅の豚」のモデル「ナヴァイオビーチ」
ギリシャ イオニア諸島のザキントス島にある入り江「ナヴァイオビーチ」。 1980年に沿岸航行船のパナヨティス号がこの浜で座礁して以来、ナヴァイオビーチと呼ばれるようになり、観光名所となっています。ジブリ映画「紅の豚」に登場するポルコの隠れ家のモデルになったのではとも言われており、鮮やかなブルーの絵具を水に浸したかのような圧倒的な色彩に、心を奪われることでしょう。
孤高の絶壁にそびえる修道院「メテオラ」
ギリシャのテッサリア地方ピンドス山脈の麓に、30m~400mの高さの岩の塔が60以上点在している「メテオラ」。「空中に浮かんでいる」という意味のメテオラには、下界とは隔絶されたその岩の塔の頂上に「メテオラ修道院」が建てられており、その名の通りまるで空中に吊り下げられ、浮かんでいるかのように見えます。現在も物資を運び上げるのにロープウェーが使われる下界と隔絶された「中空の修道院」の内部は荘厳で、フレスコ画や聖画など、ビザンチン美術の宝庫となっています。