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京都おすすめ観光スポット10選!定番人気スポットや穴場の見どころを紹介
古都・京都は、1200年以上の歴史と文化が息づく日本を代表する観光都市です。清水寺や金閣寺といった世界遺産に登録された寺社仏閣、風情ある祇園の町並み、四季折々の美しい自然など、見どころが満載です。特に春の桜や秋の紅葉シーズンは国内外から多くの観光客が訪れ、年間5000万人以上が京都を訪問します。メディアでよく紹介される定番スポットは混雑しがちですが、実は地元の人だけが知る穴場スポットも数多く存在します。歴史的建造物や伝統文化に触れられる東山エリア、自然豊かな嵐山エリアなど、エリアごとに異なる京都の魅力を堪能できます。そこで今回は京都のおすすめ観光スポットをご紹介します。
2024年11月01日更新
京都には魅力的な観光スポットがたくさん!
京都観光の魅力は、1200年以上の歴史と文化が息づく街並みと、四季折々に表情を変える美しい自然が織りなす独自の景観にあります。京都には、世界遺産に登録された寺社仏閣や日本の伝統美を堪能できる庭園が数多く点在し、訪れる人々を魅了しています。また、和食や抹茶、京菓子といった伝統的な食文化、舞妓や芸妓が活躍する花街文化、茶道や華道などの伝統工芸体験プログラムも充実しており、観光を通じて日本の文化に触れることができます。さらに、祇園祭や時代祭といった歴史ある祭りも楽しめ、嵐山や貴船などの自然景観も市街地近くで気軽に訪れられる点が魅力です。
これらの魅力が詰まった京都は、日本人だけでなく多くの外国人観光客からも人気を集めており、世界有数の観光都市として高く評価されています。
京都のおすすめ人気観光スポット10選
断崖絶壁に建つ舞台が圧巻!千年の歴史を誇る世界遺産「清水寺」
出典;PIXTA
清水寺は、京都を代表する世界遺産として、その圧巻の景観と1200年以上にわたる豊かな歴史で知られています。778年に創建され、釘を一切使わない「懸造り」工法で築かれた本堂の「清水の舞台」は、高さ約13mの断崖にそびえ立ち、日本の建築美を象徴しています。国宝に指定された本堂をはじめ、境内には三重塔や仁王門など30以上の重要文化財が点在し、日本の文化遺産を堪能できる貴重な場所です。また、清水寺の起源とされる音羽の滝は、延命長寿などのご利益があるとされ、多くの参拝客が訪れます。四季折々の美しい風景も清水寺の魅力で、特に桜や紅葉の季節には境内が彩られ、国内外から多くの観光客が集まります。清水寺は、日本の伝統文化と自然の美しさを体感できる貴重なスポットとして、訪れる人々を魅了し続けています。
金箔に輝く優美な姿が湖面に映える「金閣寺」
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金閣寺は、京都を代表する世界遺産の一つとして、その圧倒的な美しさと歴史的価値で広く知られています。正式名称は鹿苑寺で、1397年に足利義満が造営した別荘が起源です。3階建ての舎利殿「金閣」は、2階と3階に金箔が全面に貼られており、鏡湖池に映る姿「逆さ金閣」は絶景として多くの観光客を魅了しています。1950年に一度焼失しましたが、1955年に再建され、現在の姿となりました。庭園は極楽浄土を表現しているとされ、金閣と自然が調和した美しい景観が広がっています。四季折々の景色が楽しめますが、特に秋の紅葉と冬の雪景色は格別です。金閣寺は年中無休で9:00から17:00まで開かれており、所要時間は40~60分ほどでゆったりと巡ることができます。
静寂の中に日本美を極めた禅の庭園「銀閣寺」
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銀閣寺は、室町時代後期の東山文化を象徴する禅寺で、その簡素で静寂な美しさが広く知られています。正式名称は東山慈照寺で、室町幕府8代将軍・足利義政が築いた山荘がその起源です。国宝の観音殿「銀閣」は、金箔ではなく黒漆塗りの2階建て楼閣で、控えめな趣が魅力です。庭園には、白砂で表現された「向月台」や「銀沙灘」といった独自の景観が広がり、苔に覆われた庭はわび・さびの美学を体現しています。この庭園は西芳寺を模したとされ、国の特別名勝に指定されています。また、日本最古の書院造りとされる東求堂は、茶室の原型ともなり、銀閣寺のもう一つの見どころです。
銀閣寺の庭園は、金閣寺の豪華さとは対照的に静かな佇まいがあり、四季折々の景観が楽しめます。特に新緑と紅葉の季節には、訪れる人々に静寂と美の調和を感じさせてくれます。
朱色千本鳥居が続く神秘の参道「伏見稲荷大社」
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伏見稲荷大社は、京都屈指のパワースポットとして朱色の千本鳥居が連なる神秘的な参道で知られ、全国約3万社ある稲荷神社の総本宮です。711年に創建され、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があるとされ、国内外から多くの参拝者が訪れています。境内には約1万基の朱色の鳥居が奉納され、「千本鳥居」として有名な参道が広がります。これらの鳥居は、願いが「通るように」や、願いが「通った」ことへの感謝として奉納されたものです。神域とされる稲荷山の山頂まで参道が続き、その距離は約4kmにも及びます。
千本鳥居は、朝の光が差し込む時間帯が特に美しく、秋には紅葉とのコントラストが見事です。境内には稲荷神の使いとされるキツネの像も多く、伏見稲荷大社ならではの神秘的な雰囲気を味わえるでしょう。
竹林と渡月橋が織りなす風情豊かな観光地「嵐山」
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嵐山は、京都を代表する観光地として、竹林の小径や渡月橋を中心に風情豊かな景観が広がるエリアです。約400m続く竹林の小径では、青々とした竹林の間から差し込む木漏れ日が幻想的な雰囲気を醸し出し、多くの観光客を魅了しています。また、桂川に架かる全長155mの渡月橋は、嵐山のシンボルで、四季折々の風景が楽しめる絶景スポットです。嵐山の魅力は、桜や新緑、紅葉、雪景色といった四季折々の美しい自然景観に加え、天龍寺や野宮神社といった歴史的な寺社仏閣の存在にもあります。保津川下りや嵯峨野トロッコ列車などのアクティビティも豊富で、和菓子や湯豆腐といった伝統的な食文化も楽しめます。早朝に訪れると比較的空いており、ゆっくりと観光を満喫できるのもポイントです。
また、12月には「嵐山花灯路」というライトアップイベントが開催され、幻想的な夜の景色も楽しめます。四季と歴史、アクティビティが融合する嵐山は、京都観光で欠かせないスポットです。
将軍の威光を今に伝える豪壮な城郭建築「二条城」
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二条城は、1603年に徳川幕府の権力を象徴する城として築かれ、現在は世界遺産に登録されています。徳川家康が征夷大将軍に任命された場所であり、最後の将軍・徳川慶喜が大政奉還を行った歴史的な舞台としても有名です。城内の見どころには、国宝に指定された二の丸御殿があり、狩野派による豪華絢爛な障壁画や精巧な欄間彫刻で装飾された6棟の建物群が並びます。また、特別名勝の二の丸庭園は小堀遠州が手掛けた池泉回遊式庭園で、力強い石組みと建築群が見事に調和しています。堅牢な東大手門と華麗な唐門は対照的な美しさを誇り、「鶯張り」の廊下は歩くと鳥の鳴き声のような音がする独特な仕掛けが施されています。
二条城は、豪華な建築と庭園を通じて、400年以上にわたる徳川幕府の栄枯盛衰を今に伝えています。
平安王朝の雅が息づく荘厳な神域「平安神宮」
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平安神宮は、平安時代の優雅さと荘厳さを今に伝える京都市左京区の神社で、平安遷都1100年を記念して1895年に創建されました。主祭神には桓武天皇と孝明天皇が祀られ、歴史と文化が息づく重要な文化遺産です。この神社は、朱色の大鳥居が高さ24.4mと日本最大級を誇り、本殿や廻廊は平安時代の宮廷建築を8/5スケールで再現しています。広大な神苑は四季折々の美しさで知られ、春の桜や秋の紅葉が特に見事です。また、10月22日に行われる「時代祭」は、京都三大祭の一つとして多くの観光客を魅了します。
神苑は池泉回遊式庭園として整備され、約3万平方メートルの広さを誇ります。八重桜や花菖蒲、紅葉といった季節ごとの景観が楽しめ、日本庭園の美しさを存分に堪能できる場所となっています。
五重塔がそびえる真言密教の聖地「東寺」
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東寺は、平安時代に弘法大師空海が真言密教の根本道場として整備した寺院で、平安京の守護と国家鎮護のために建立された、唯一位置が変わらない遺構です。高さ約55mの五重塔は木造建築として日本一の高さを誇り、京都の象徴的存在となっています。講堂内には、21体の仏像で密教の世界観を表現した「立体曼荼羅」が広がり、真言密教の神秘的な空間を体感できます。また、毎月21日に開催される「弘法市」では、多くの露店が並び賑わいを見せ、地元の人々からも親しまれています。東寺は、世界遺産「古都京都の文化財」にも登録され、数々の国宝や重要文化財を所蔵しています。
東寺は空海の構想のもと、真言密教の中心地として発展してきた寺院で、現在もその荘厳な雰囲気と深い教えを感じることができる貴重な文化遺産です。
舞妓さんの佇まいに出会える古都の花街「祇園」
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祇園は、京都五花街の一つで、伝統的な町並みと芸舞妓文化が色濃く残る風情豊かな地域です。特に京都最大の花街である祇園甲部は、お茶屋や料亭が立ち並ぶ花見小路通りがメインストリートで、石畳と伝統的な町家建築が祇園ならではの独特の雰囲気を醸し出しています。夕刻には芸舞妓さんが優雅にお座敷へ向かう姿を見かけることもあり、白川沿いの桜並木や巽橋周辺など、散策にぴったりの風情ある景観スポットも点在しています。また、春には「都をどり」、秋には「温習会」という舞踊公演が行われ、京都の伝統芸能に触れる貴重な機会となっています。
祇園では、伝統と現代が見事に調和する京都の魅力を体感できますが、芸舞妓さんへの無断撮影や迷惑行為は控え、静かに花街の風情を楽しむことが大切です。
千手観音が並ぶ圧倒的スケール「三十三間堂」
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三十三間堂は、1001体の千手観音像が並ぶ圧倒的なスケールで知られる京都の寺院です。本堂は全長約120mに及ぶ木造建築で、世界最長の宗教建築物とされ、堂内には中央に国宝の千手観音坐像、その左右に等身大の千手観音立像が1000体整然と並び、訪れる人々に荘厳な光景を提供します。すべての仏像が国宝に指定され、鎌倉時代の仏師たちの卓越した技術を今に伝える貴重な文化財です。また、堂内には風神・雷神像や二十八部衆像も安置され、鎌倉彫刻の傑作として高い評価を受けています。三十三間堂の名前は、本堂内陣の柱間が33あることに由来し、毎年1月には「通し矢」という弓道大会が開催され、新年の風物詩として親しまれています。圧倒的な数の仏像と荘厳な雰囲気が、訪れる人々に深い印象を残す場所です。
京都観光のベストシーズンは?
京都観光のベストシーズンは、気候が穏やかで美しい自然景観が楽しめる春(3~5月)と秋(10~11月)です。春は桜の季節で、清水寺や哲学の道などでの花見が人気。また、秋は紅葉シーズンを迎え、嵐山や東福寺が色鮮やかに染まります。ただし、これらの時期は観光客が多く混雑するため、静かに楽しむにはオフシーズンもおすすめです。6月の新緑の季節には、貴船や高雄で川床料理を満喫でき、1~2月には雪景色に包まれた京都が幻想的な美しさを見せます。北野天満宮の梅花祭など、冬ならではのイベントも見どころです。オフシーズンでは混雑を避けて、ゆっくり観光を楽しめるのも魅力。季節ごとの京都の魅力を存分に味わってみてください。
京都観光のモデルコース
時間 | スポット名 | 楽しむこと |
---|---|---|
9:00 | 清水寺 | 清水の舞台からの眺望を楽しみ、本堂や随求堂を参拝 |
10:30 | 祇園・花見小路 | 古い町並みを散策し、京都らしい情緒を体感 |
11:30 | 八坂神社 | 祇園の中心に位置する神社を参拝し、縁結びや商売繁盛を祈願 |
12:30 | 錦市場 | 地元グルメや食べ歩きを楽しむランチタイム |
14:00 | 金閣寺 | 池に映る美しい金閣を鑑賞し、庭園を散策 |
15:30 | 嵐山 | 竹林の小径や渡月橋での写真撮影と自然散策 |
17:00 | 嵐山 かんざし屋 | 伝統工芸品のかんざしやお土産選び |
18:30 | 祇園の料亭 | 京料理や懐石料理で京都ならではの夕食を堪能 |
京都観光は雨の日どうする?
京都は、雨の日にも風情を増す魅力的な観光地です。内陸型の大規模水族館である京都水族館は、雨を気にせず楽しめる屋内施設です。また、京都駅ビルはショッピングやグルメが充実し、雨の日の観光に最適。さらに、東福寺では雨に濡れた庭園や青もみじが美しく、静かな雰囲気が堪能できます。屋内施設の京都国際マンガミュージアムではマンガ文化に触れられ、落ち着いた雰囲気での茶道体験も、雨の日におすすめのアクティビティです。雨の日は観光客が少ないため、ゆっくりと人気スポットを巡るチャンスでもあります。石畳や庭園が濡れて美しさを増す景色は、京都ならではの新たな魅力です。傘や雨具を準備し、雨の日の京都を楽しみましょう。