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奇石郡に建つ空中に吊り下げられた天空の修道院「メテオラ」の徹底ガイド
天空にそそり立つ高さ20m〜600mほどの奇岩群。そして、岩山の頂にへばりつくように建つ修道院「メテオラ」。その今にも剥がれ落ちそうな危うい建物の中で、キリスト教の修道士たちが天上の神に少しでも近づこうと祈りの日々を送っています。そこで今回は、ギリシャの絶景「メテオラ」についてご紹介いたします。
2024年06月25日更新
メテオラの起源・歴史
メテオラはギリシャ中部の岩山地帯に位置し、その名はギリシャ語の「メテオロス」から来ており、「中空に浮かぶ」という意味を持っています。この地の歴史は古く、9世紀にはすでに修道士たちが岩山の裂け目や洞穴で修行を始めていました。14世紀には、戦乱を逃れた修道士たちが集まり、標高約616mの岩山にメガロ・メテオロン修道院をはじめとする多くの修道院が建設されました。この修道院は、ビザンチン美術の宝庫としても知られ、フレスコ画やイコン(聖画)などの貴重な芸術品が収められています。オスマン・トルコ時代を通じても修道院の建設は続き、16世紀の最盛期には24の修道院が存在していました。現在活動しているのは6つの修道院のみですが、その壮大な景観と深い信仰の歴史は、訪れる者たちを魅了し続けています。メテオラの見どころ
巨大な岩山の上に築かれた修道院は、まるで空中に浮かんでいるかのような絶景を楽しめます。特に「メガロ・メテオロン修道院」は最古かつ最大の修道院として、多くの観光客が訪れます。内部にはビザンチン美術の宝庫とも言えるフレスコ画やイコンが展示されており、歴史と芸術の深さを感じることができます。また、メテオラの岩山からの眺めは息をのむ美しさで、夕暮れ時の景色は特におすすめです。アクセスにはロープウェーも利用されており、その経験もまた一つの魅力となっています。