カンボジアの空港を徹底解説!定番のプノンペン・シェムリアップの空港やアクセス方法・行き方なども紹介

カンボジアを訪れる際の玄関口となる主要な空港について解説します。首都プノンペンの「プノンペン国際空港」と、アンコールワット観光の拠点となる「シェムリアップ国際空港」を中心に、各空港の特徴や市内へのアクセス方法を詳しく紹介します。2023年に新しく開業したシェムリアップの新空港についても触れ、最新の情報をお届けします。また、プノンペンとシェムリアップ間の移動手段についても解説し、バスや飛行機などの選択肢を比較します。カンボジア旅行をスムーズに楽しむための空港利用ガイドとして、ぜひ参考にしてください.

2024年09月10日更新


カンボジアには約50の空港がある!

カンボジアには約50の空港が存在しますが、そのうち定期便が就航しているのは主要3空港のみです。プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルの国際空港が現在稼働中ですが、バッタンバンやラタナキリなど他の地域にも使用されていない空港が点在しています。政府は経済成長と観光促進のため、2019年から2024年にかけて6つの新空港プロジェクトを計画しており、その中には首都プノンペンの新空港「テチョ国際空港」も含まれています。これらの開発により、カンボジアの航空ネットワークは今後さらに拡大する見込みです。

カンボジアで定番の空港3つ

プノンペン国際空港(プノンペン)

プノンペン国際空港は、カンボジアの首都プノンペンに位置する主要な国際空港です。市街地から約7km西に位置し、国内外からの多くのフライトが発着しています。空港コードはPNHで、2015年の統計では年間約300万人の旅客と3万6千回以上の発着回数を記録しました。施設面では、2001年に大規模な近代化が完了し、大型旅客機の受け入れが可能になりました。空港内には無料Wi-Fi、両替所、レンタカーサービスなどが提供されており、国際線の空港利用料は25US$です。市内へのアクセスは、タクシー、トゥクトゥク、市バスなど複数の選択肢があり、所要時間は30分から50分程度です。なお、増加する旅客需要に対応するため、プノンペン市南方30kmのカンダル州タクマオに新空港の建設が計画されています。

プノンペン国際空港のターミナルは1つ

プノンペン国際空港のターミナルは1つのみで、国際線と国内線の両方を扱っています。この2階建てのターミナルビルでは、1階(グラウンドフロア)に到着ロビー、入国審査、手荷物受取所、税関などの施設があり、2階(ファーストフロア)に出発ロビー、チェックインカウンター、出国審査、保安検査場、搭乗ゲートが配置されています。国際線と国内線のチェックインカウンターは同じフロアにあるため、乗り継ぎの際も徒歩での移動が容易です。このコンパクトな構造により、旅客の動線が効率的に設計されており、空港内の移動がスムーズに行えるようになっています。

プノンペン国際空港の免税店・飲食店・お土産店

プノンペン国際空港の免税店エリアは、出国審査後のゲートエリアに位置しています。免税店では、ブランド品、酒類、本などが販売されており、旅行者の時間つぶしにも適しています。ただし、空港の規模に比べて免税店は比較的小さく、品揃えも限られています。飲食店については、空港内にバーガーキングや吉野家などの飲食店が複数あり、搭乗前にゆっくり食事を楽しむことができます。お土産店では、カンボジアの特産品や地元の商品が販売されており、2023年11月からはカンボジア産のクラフトジン「MAWSIM GIN」や胡椒「MAWSIM PEPPER」も取り扱いを開始しました。なお、一部の店舗ではVISAカードのみ使用可能で、銀聯カードが使えない場合があるため、現金やクレジットカードの準備が推奨されます。

プノンペン国際空港から市内までの交通手段

プノンペン国際空港から市内へのアクセスには複数の選択肢があります。最も一般的な方法はタクシーで、料金は距離に応じて9ドル、12ドル、15ドルの3段階制となっています。より安価な選択肢としてトゥクトゥクがあり、料金は7ドル〜12ドルで、所要時間は約35〜45分です。公共交通機関を利用する場合、市バス(3番線)が最も経済的で、運賃は0.4ドル(約60円)ですが、所要時間は約40〜50分かかります。また、2019年からはエアポートエクスプレスバス(5ドル)とシャトルトレイン(2.5ドル)も運行を開始し、より多様な選択肢が提供されています。旅行者は自身の予算、荷物の量、目的地に応じて最適な交通手段を選ぶことができます。

シェムリアップ国際空港(シェムリアップ)

シェムリアップ・アンコール国際空港は、2023年10月16日に開港したカンボジアの新しい国際空港です。シェムリアップ市内から東に約45kmの場所に位置し、旧シェムリアップ国際空港に代わってアンコールワット観光の新たな玄関口となっています。空港コードはSAIで、年間700万人の旅客に対応可能な50,000平方メートルの旅客ターミナルを有しています。国内線と国際線の両方が運航しており、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールなどの近隣国からの直行便が就航しています。空港内には両替所、カフェ、充電ステーション、SIMカード購入ブース、ATM、免税店などの施設が整備されていますが、市内からの距離が遠いため、アクセスには注意が必要です。

シェムリアップ国際空港のターミナルは1つ

シェムリアップ・アンコール国際空港は、1つの統合されたターミナルビルを持つ近代的な空港施設です。このターミナルは国内線と国際線の両方を扱い、50,000平方メートルの広さを誇ります。ターミナル内には15の搭乗ゲートが設置されており、年間700万人の旅客に対応可能な設計となっています。空港のターミナルには、24時間利用可能なWi-Fi、ATM、レストラン、ビジネスラウンジ、免税店など、現代的な設備が整っており、旅行者の利便性を高めています。このシンプルな単一ターミナル構造により、乗り継ぎや空港内の移動が効率的に行えるよう設計されています。

シェムリアップ国際空港の免税店・飲食店・お土産店

シェムリアップ・アンコール国際空港の出国エリアには、複数の免税店や飲食店、お土産店が設置されています。免税店では、アンコールクッキーやクルクメールのスパグッズ、カンボジア産の胡椒ブランドSELAの商品などの人気のお土産が購入可能です。また、サングラスやカバン、時計なども取り扱っています。アーティザンアンコールの店舗では、カンボジア人の若手職人が制作した漆塗りや木彫りの作品が販売されています。飲食店については、バーガーキングなどのファストフードチェーンを含むフードコートがあり、カンボジア限定メニューは提供されていません。お土産店では、カンボジアの伝統的なお菓子「ノム・トム・ムーン」や「ノム・クイ・ティウ」、シルク製品、竹製の洋服やリゾートウェアなどが販売されています。ただし、空港価格のため市内のスーパーよりも割高な傾向があります。

シェムリアップ国際空港から市内までの交通手段

シェムリアップ・アンコール国際空港から市内へのアクセスには主に2つの選択肢があります。空港タクシーは、7人乗りまでの車両で35ドル、8-15人乗りのミニバスで40ドルの固定料金で利用できます。より経済的な選択肢として、片道8ドル(往復15ドル)のシャトルバスサービスがあり、1日4-9便運行しています。シャトルバスは市内の主要ショッピング施設3箇所に停車し、そこからGrabなどを利用して目的地へ移動できます。所要時間は車で約1時間から1時間30分程度です。旅行者は予算や人数、荷物の量に応じて最適な交通手段を選択できますが、新空港は市内から約45-50km離れているため、移動時間を考慮する必要があります。

シアヌークビル国際空港(シアヌークビル)

シアヌークビル国際空港は、カンボジアの海岸リゾート地シアヌークビルに位置する小規模な国際空港です。空港コードはKOSで、1つのターミナルビルで国際線と国内線の両方を運用しています。2023年9月現在、国際線と国内線を合わせて4都市からのみ就航しており、比較的小規模な運用となっています。空港内には Plaza Premium Lounge があり、ビジネス・ファーストクラス搭乗者や特定のクレジットカード保有者は最大2時間まで利用可能です。一般の利用者も有料で利用でき、ビュッフェ形式の食事やシャワー設備などが提供されています。シアヌークビルの観光地や市内へのアクセスについては、タクシーやトゥクトゥクなどの交通手段が利用可能です。

シアヌークビル国際空港のターミナルは1つ

シアヌークビル国際空港は、1つのコンパクトなターミナルビルで国際線と国内線の両方を運用しています。このシンプルな構造により、旅客の移動がスムーズで効率的になっています。国際線の到着・出発時のみイミグレーションを通過し、保安検査場などの他の設備は国内線と共通で使用されています。空港内には無料Wi-Fi、両替所、レンタカーサービスなどの基本的な施設が整備されており、Plaza Premium Loungeも利用可能です。2026年までにターミナル拡張工事が計画されており、今後の需要増加に対応する予定です。

シアヌークビル国際空港の免税店・飲食店・お土産店

シアヌークビル国際空港は比較的小規模な空港であり、免税店や飲食店、お土産店の数は限られています。空港内には基本的な免税店が設置されており、酒類や化粧品、地元の特産品などが販売されています。飲食店については、カフェや軽食を提供する店舗が数店舗あり、旅行者の基本的なニーズを満たしています。お土産店では、カンボジアの伝統的な工芸品や地元の特産品が購入可能です。ただし、品揃えは豊富とは言えず、市内のショッピングセンターと比べると選択肢は限られています。Plaza Premium Loungeでは、ビュッフェ形式の食事やドリンクバーが利用可能で、より快適な空港体験を提供しています。

シアヌークビル国際空港から市内までの交通手段

シアヌークビル国際空港から市内へのアクセスは主にタクシーが利用されています。空港から市中心部までの距離は約12.3kmで、所要時間は20-30分程度です。タクシーは空港到着ターミナルの出口で利用可能で、エアコン付きの車両による快適な移動が可能です。料金は距離によって異なりますが、一般的に10-15ドル程度です。公共交通機関の選択肢は限られていますが、一部のホテルでは空港送迎サービスを提供しているため、事前に確認することをお勧めします。なお、トゥクトゥクも利用可能ですが、長距離移動には適さないため、タクシーの利用が推奨されています。

カンボジアの空港の注意点

カンボジアの空港を利用する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、入国時にはビザが必要で、事前のe-ビザ取得やアライバルビザの申請が可能です。パスポートの残存有効期間は入国予定日から6ヵ月以上必要です。空港での手荷物検査では、100ml以上の液体は没収されるため、預け入れ荷物に入れる必要があります。また、電子たばこや加熱式たばこの使用は禁止されています。空港から市内へのアクセスは、タクシーやトゥクトゥクが一般的ですが、料金や所要時間は空港によって異なります。特にシェムリアップの新空港は市内から約45km離れているため、移動時間を考慮する必要があります。さらに、カンボジアでは地雷や不発弾の危険性が残る地域があるため、警告板のある場所や人が立ち入っていない場所には近づかないよう注意が必要です。

カンボジアの空港を活用してカンボジア旅行を楽しもう!

カンボジアの空港は、旅行者にとって重要なアクセス拠点となっています。プノンペン国際空港やシェムリアップ国際空港は、主要な観光地への玄関口として便利です。これらの空港は、快適なサービスと便利な施設を提供し、国内外からのフライトをスムーズに接続します。この記事を参考に、各空港の特徴やアクセス方法を把握し、次回のカンボジア旅行をさらに充実させてください。移動の際には、空港から目的地までの道のりを事前に確認し、楽しい旅の準備を整えましょう。

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