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フランス・リヨンのおすすめ観光人気スポット14選!定番から穴場まで紹介
フランスの美食の都として知られるリヨンは、歴史と文化が織りなす魅力あふれる都市です。中世の街並みが残る旧市街、壮大なノートルダム大聖堂、古代ローマの遺跡など、訪れる人々を魅了するスポットが数多く存在します。また、リヨン中央市場やミニチュアシネマ博物館など、美食やアートを楽しむ場所も充実しています。この記事では、定番の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、リヨンのおすすめ観光スポット14選を詳しくご紹介します。リヨンの魅力を存分に味わい、忘れられない旅の思い出を作りましょう。
2024年06月25日更新
フランスのリヨンにはおすすめの観光スポットがたくさん!
リヨンには、旧市街の石畳の路地や中世の建造物、ローマ時代の遺跡など、歴史的な観光スポットが数多く点在しています。 特に、ルネサンス期の建築物が集まる旧市街は世界遺産に登録され、散策するだけでも魅力的です。 また、リヨンの象徴でもあるフルヴィエール ノートルダム大聖堂やローマ時代の劇場跡なども見逃せない名所です。 さらに、ベルクール広場やテロー広場といった広場では、地元の人々の日常を垣間見ることができます。 リヨンは歴史と現代が融合した、フランスを代表する魅力的な観光地なのです。リヨンで絶対に行きたいおすすめ観光スポット14選
時を超えた迷路「リヨン旧市街」
リヨン旧市街は、中世の面影を色濃く残す迷路のような路地が広がる世界遺産の地区です。 石畳の路地を抜けると、レンガ造りの家並みや教会、中世の建造物が現れ、まるで時を超えた別世界に迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。 旧市街を歩くと、思わぬ路地裏に素敵なカフェやブティックが現れたりと、発見の連続です。 迷路のように入り組んだ路地を歩きながら、リヨンの歴史に思いを馳せるのも旧市街の醍醐味でしょう。天上の美「ノートルダム大聖堂」
リヨンのシンボルでもあるフルヴィエール ノートルダム大聖堂は、フルヴィエールの丘の上に建つ白亜の大聖堂です。 1872年から1896年にかけて建設され、ビザンチン建築とロマネスク建築の特徴を併せ持つ荘厳な佇まいが特徴的です。 内部は豪華な装飾に彩られ、特にモザイクやステンドグラスが美しいと評されています。 頂上の金色の聖母マリア像が目を引く一方、北塔からはリヨンの街並みを一望できます。 1643年のペストからの救済を祝う「光の祭典」が毎年開催されるなど、リヨンの人々に深く愛される存在です。歴史の舞台「古代ローマ劇場」
リヨンには、フルヴィエールの丘の上に古代ローマ時代の劇場跡が残されています。大小2つの劇場と神殿の一部から成る複合施設で、紀元前1世紀に建設され、1世紀に拡張されました。 大劇場は野外の円形劇場で、当時は1万人の観客を収容できたと言われています。 現在でも公演などのイベントが行われる現役の施設で、古代ローマ時代の雰囲気を味わえる貴重な遺跡です。 無料で自由に出入りでき、リヨンの町並みを一望できる絶好のスポットでもあります。ゴシックの荘厳「サン・ジャン大聖堂」
リヨンのサン・ジャン大聖堂は、12世紀から16世紀にかけて建設された司教座聖堂です。 フルヴィエールの丘のふもとにあり、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した建築様式が特徴的です。 正面はゴシック様式で、奥行き80m、幅26m、高さ32.5mの巨大な空間を有しています。 内部は何もない状態でも広々とした雰囲気があり、 13世紀のステンドグラスなどの装飾が残されています。 リヨン旧市街の入口に位置し、観光の起点にもなっている重要な聖堂です。美食の宝庫「リヨン中央市場」
リヨン中央市場は、”ポール・ボキューズ”の名を冠した巨大な屋内市場です。 2006年に新しい建物が建設され、旧市街に近い便利な立地にあります。 朝7時から営業を開始し、新鮮な食材が所狭しと並びます。 肉、魚、野菜、フルーツ、パン、チーズ、お惣菜など、リヨン名物の食材が豊富に揃っています。 中にはレストランやカフェもあり、市場の雰囲気を楽しみながら食事ができます。 リヨンの食文化を体感できる人気の市場なのです。芸術と歴史の丘「クロワルースの丘」
クロワ・ルースの丘は、リヨン市内の北部に位置する丘陵地帯です。かつては絹織物の職人たちが住む「働きの丘」として知られていましたが、 現在では若手アーティストやクリエイターが活動する創造的な街並みとなっています。 丘の頂上からはリヨンの町並みを一望でき、 毎週日曜日には朝市が開かれ、活気に満ちています。 また、丘の麓にあるテロー広場には、バルトルディ作の噴水やリヨン市庁舎、オペラ座などの見どころが点在しています。 クロワ・ルースの丘は、リヨンの歴史と現代文化が融合した魅力的な地区なのです。リヨンの心臓「ベルクール広場」
ベルクール広場は、リヨン市の中心部に位置するヨーロッパ最大級の広場です。 広場の中央には大きな赤い土地が広がり、一角にルイ14世の像が立っています。 周囲にはカフェやレストランが建ち並び、地元の人々の憩いの場所となっています。 広場では大道芸人の公演や生演奏なども行われ、リヨンの日常を垣間見ることができます。 1931年に野口弥太郎が描いた有名な絵画「ベルクール広場」でも知られ、リヨンを代表する名所の一つとなっています。アートの殿堂「リヨン美術館」
リヨン美術館は、フランス国内でも有数の規模を誇る美術館です。 テロー広場に隣接する場所に位置し、かつてはベネディクト会の修道院として使われていました。 フランス革命後に国有化され、1998年に大規模な改修工事が行われました。 所蔵作品は古代エジプト美術から現代美術まで幅広く、特にルネサンス期の作品が充実しています。 ラファエロ、ルーベンス、レンブラントなどの巨匠の作品を鑑賞できるほか、印象派の作品も多数収蔵されています。 内部は豪華な装飾で彩られ、美術館自体が芸術作品のような佇まいです。都市の中心「テロー広場」
テロー広場は、リヨン市の中心部に位置する広場です。リヨン市庁舎とリヨン美術館に面しており、 自由の女神像を設計したバルトルディの噴水が有名です。 広場の名前は「地球」を意味するフランス語に由来しています。 周囲にはカフェやレストラン、ショッピング街が広がり、 リヨン市民の憩いの場所となっています。 歩行者天国の長方形の広場は、リヨンの歴史的建造物に囲まれた雰囲気ある空間です。自然のオアシス「テット・ドール公園」
テット・ドール公園は、リヨン市内にある広大な都市公園です。自然風景式庭園の様式で設計され、湖や動物園、遊園地などの施設を備えた市民の憩いの場となっています。 園内には対称的な並木道が整備され、散策路も整えられています。 動物園では様々な動物を間近で見ることができ、家族連れで賑わいます。 湖畔では人形劇の上演なども行われ、リヨン市民に親しまれる公園です。 広大な敷地に自然と文化が融合した、リヨンを代表する都市公園なのです。映画の魔法「ミニチュアシネマ博物館」
リヨンには、映画とミニチュアの2つのユニークなテーマを展示する「ミニチュアシネマ博物館」があります。 この博物館は、ミニチュア作家のDan Ohlmannさんがオーナーで、映画の小道具や衣装、ミニチュアのセットなどが展示されています。 有名な映画のセットを精巧に再現したミニチュア作品を間近で鑑賞できるほか、 貴重な映画グッズも数多く展示されており、映画ファンには堪らない空間となっています。 リヨン旧市街のサン・ジャン大聖堂近くに位置し、 観光の合間に立ち寄れる人気の博物館です。未来都市「コンフュリエンス」
コンフュリエンス地区は、リヨンの中心部から南に位置するソーヌ川とローヌ川の合流点近くの再開発エリアです。 かつては工場や倉庫が立ち並ぶ地区でしたが、2000年代に入り大規模な再開発が行われました。 現在は近代的な商業施設やミュージアム、住宅街が整備され、リヨンの新たな顔となっています。 特に目を引くのが、オレンジ色の三角形の建物「キューブ」で、ミュージアムとして利用されています。 コンフュリエンスは、リヨンの伝統と先進性が融合した新しい街並みを体感できる場所なのです。歴史のキャンバス「カニュの壁」
クロワ・ルースの丘の斜面には、巨大な壁画「カニュの壁」が描かれています。この壁画は、1786年から1932年までのビルヴァンヌ(リヨンの隣町)の人々の生活を描いた大作で、 絹織物工場の労働暴動、共同洗濯所の建設、自動車の到来、銅や金の製造など、当時の出来事が生き生きと表現されています。 全長800mにも及ぶ巨大な壁画は、メトロのC線ヘノン駅から見渡すことができ、 リヨンの歴史を物語る貴重な芸術作品となっています。市の象徴「リヨン市庁舎」
リヨン市庁舎は、テロー広場の東側に位置する建物です。外観はイタリア風のバロック様式で、彫像やドームで装飾されています。 内部は豪華なバロック建築の装飾が施され、華やかなホールや廊下が広がっています。 1674年の火災で一部が焼失しましたが、その後修復されました。 正面の大階段を登った最初の部屋は、長さ26m、幅12mの広さで5つの窓からテロー広場を一望できます。 リヨンを象徴する市庁舎は、内外ともに見事な芸術性を誇る建造物なのです。リヨンで訪れたいおすすめグルメスポット5選
伝統と味のハーモニー「Le Laurencin」
リヨンには、伝統と革新が融合した味わい深い菓子店「Le Laurencin」があります。 この店の代表的な銘菓「ラ・シャンス」は、口どけなめらかなショコラとバウムクーヘンの味が絶妙なハーモニーを奏でています。 冷やしてパリッと食べるのがおすすめですが、常温でもしっとりとした食感が楽しめます。 伝統の技と新しい味わいが見事に調和した、リヨン発祥の人気銘菓なのです。フランスの食文化は、素材の旨味を最大限に生かした調理法が特徴的です。 生産者とシェフが連携し、地球環境に配慮しながら伝統の味を受け継いでいます。 リヨンの菓子文化も、長い歴史の中で磨かれた技と新しい発想が融合し、独自の味わいを生み出しているのです。
名称 | Le Laurencin |
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住所 | 24 Rue Saint-Jean, 69005 Lyon |
エリア | 5区 |
営業時間 |
月曜日~金曜日: 12:00~14:30、18:00~23:30 土曜日・日曜日: 12:00~23:30 |
定休日 | なし |
クラシックな雰囲気と美食の交差点「Brasserie L’Est」
リヨンの中心部にあるブラッスリー「Brasserie L’Est」は、クラシックな雰囲気と美食が融合した名店です。 1900年代初頭に建てられたアール・ヌーヴォー様式の建物は、当時の雰囲気を色濃く残しています。 内部は木製の家具や真鍮の照明、タイルの床など、レトロな装飾が施されています。伝統的なリヨン料理をはじめ、フランス各地の郷土料理が味わえるのが特徴です。 特に「ブレス鶏のムースリーヌ」は、リヨン名物の一品で、滑らかな食感と上品な味わいが人気です。 ワインリストも充実しており、フランス各地の銘柄が揃っています。 落ち着いた雰囲気の中で、クラシックな味わいを堪能できる名店なのです。
名称 | Brasserie L’Est |
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住所 | 14 Pl, Jules Ferry, 69006 Lyon |
エリア | 6区 |
営業時間 |
月曜日~金曜日: 12:00~14:00、19:00~22:15 土曜日・日曜日: 12:00~14:30、19:00~22:15 |
定休日 | なし |
クレープの楽園「Suzette and Co」
クレープの名店「Suzette and Co」は、リヨン旧市街の路地裏に佇む隠れ家的な存在です。 小さな店内には、カウンター席とテラス席のみの簡素な作りながら、行列ができるほどの人気店です。メニューは、クラシックなバターとグラニュー糖のシンプルなクレープから、フルーツやチョコレート、アイスクリームなどをトッピングしたクレープまで種類豊富。 特に看板メニューの「スズェットクレープ」は、グランマルニエとオレンジの風味が絶妙で、リヨン旧市街を訪れる人々に大人気です。
クレープ生地は、卵とバターを惜しみなく使用した極上の味わいで、外はカリッと中はふんわりとした食感が魅力的です。 店主が1枚1枚丁寧に焼き上げるこだわりの逸品は、リヨンの老舗クレープ店の伝統を継承した本格的な味なのです。
名称 | Suzette and Co |
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住所 | 12 Rue du Garet, 69001 Lyon |
エリア | 1区 |
営業時間 |
12:00~14:30 19:00~23:00 |
定休日 | なし |
革新と自然の融合「Culina Hortus」
リヨンには、革新的な植物ベースのレストラン「Culina Hortus」があります。 このレストランは、シェフのアドリアン・ゼッダが2018年に開業した、創造的な野菜料理の名店です。メニューには、季節の野菜を使った斬新な一皿が並びます。 例えば、ラディッシュにアボカドとライムを合わせたり、ケールにブロッコリーとスマックを添えたりと、素材の組み合わせが独創的です。 料理の盛り付けも芸術的で、野菜の色彩や形を生かした美しい盛り付けが特徴的です。
店内は、木製の家具と植物のグリーンが調和した、自然な雰囲気に包まれています。 料理に使う野菜は、レストラン併設の菜園で育てられたものも使用されるなど、食材へのこだわりが垣間見えます。 伝統的なフランス料理の枠にとらわれない、革新的な植物料理の世界を体験できる人気店なのです。
名称 | Culina Hortus |
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住所 | 38 Rue de l’arbre Sec, 69001 Lyon |
エリア | 1区 |
営業時間 |
12:00~15:00 19:00~23:00 |
定休日 | 日曜日・月曜日 |
日本とフランスの美食の出会い「Restaurant TOMO」
リヨンにある「Restaurant TOMO」は、日本とフランスの食文化が融合した独自のスタイルを提案するレストランです。 オーナーシェフの畠山智博氏は、フランスで長年修行を重ね、2011年にリヨンに開店しました。ここでは、昼は日本料理、夜はフランス料理と日本料理のコースメニューを提供しています。 日本料理は、伝統的な技法と新しい発想を取り入れた創作料理で、 フランス料理は、日本の食材や調理法を取り入れた独自の味わいが特徴です。
例えば、フランス料理のコースでは、日本の出汁を使ったソースが添えられたり、 日本料理のコースでは、フランスの食材を使った前菜が出されるなど、 両国の食文化が見事に融合しています。 地元の食材にもこだわり、新鮮な味わいが楽しめます。 完全予約制で、3日前までの予約が必要な人気店です。
名称 | Restaurant TOMO |
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住所 | 7 Rue Pierre Corneille, 69006 Lyon |
エリア | 6区 |
営業時間 |
12:00~14:00 19:00~21:00 |
定休日 | 日曜日・月曜日 |
リヨン観光に必要な日数は?
リヨン観光に必要な日数は、観光スポットの数や滞在スタイルによって異なりますが、概ね2泊3日から3泊4日程度が適切です。 主要な観光スポットを効率的に回るだけなら2泊3日で可能ですが、 トラブール(路地裏)の散策やテット・ドール公園の散策など、ゆっくりと街の雰囲気を味わいたい場合は3泊4日がおすすめです。 1日目はフルヴィエールの丘やローマ劇場、旧市街地区を中心に観光し、2日目はクロワ・ルース地区やテロー広場周辺、3日目はコンフュリエンス地区などの新旧の両面を楽しむコースが理想的です。リヨン観光のベストシーズンは?
リヨンの観光におすすめのベストシーズンは、春と秋です。 特に5月から6月と9月から10月が快適な気候で観光に最適な時期となります。 夏場は暑く、冬は寒さが厳しいため、避けた方が良いでしょう。 また、12月には「光の祭典」と呼ばれるイルミネーションイベントが開催され、街全体が華やかに彩られます。 この時期はプロジェクションマッピングなどのアートを楽しめるチャンスでもあります。リヨン観光におすすめのモデルコース
リヨン観光におすすめのモデルコースは、以下のようなものが考えられます。1日目:
・午前中にフルヴィエールの丘に登り、ノートルダム大聖堂とローマ時代の劇場跡を見学。
・昼食は旧市街のトラブール(路地裏)でリヨン名物の料理を堪能。
・午後は旧市街を散策し、サン・ジャン大聖堂やミニチュアシネマ博物館を見学。
・夕方はベルクール広場で大道芸人の公演を楽しむ。
2日目:
・朝はリヨン中央市場で食材を買い込み、朝食を取る。
・クロワ・ルース地区を散策し、テロー広場とリヨン美術館を見学。
・午後はテット・ドール公園で自然を満喫。
・夕方はコンフュリエンス地区を見て回り、先進的な街並みを体感。
このようなモデルコースで、リヨンの歴史的名所から自然、そして最新の街並みまで、リヨンの魅力を存分に堪能できるでしょう。