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「西洋の驚異」として称された沖合の砂地に浮かぶ神秘の島「モンサンミッシェル」徹底ガイド
「西洋の驚異」として称された海岸から1km離れた沖合の砂地に浮かぶ神秘の島「モンサンミッシェル」。モンサンミッシェルは、1979年よりユネスコ世界遺産に登録されているフランスを代表する観光地です。オベール司教が大天使ミカエルのお告げを聞いて、海の上に屹立する岩山に修道院を建設したのが始まりで、天空へとそびえたつ修道院は、島最大の見どころです。そこで今回は、フランスにあるモンサンミッシェルについてご紹介いたします。
2024年06月25日更新
モンサンミッシェルの起源・歴史
モンサンミッシェルの歴史は古く、司教・聖オーベルが大天使ミカエルの示唆で礼拝堂を築いたことから始まりました。初めは単なる小さな礼拝堂でしたが、時代とともに発展し、11世紀にはロマネスク様式の修道院が、13世紀にはゴシック様式のラメルベイユが建てられました。特筆すべきは、モンサンミッシェル周辺のサン・マロ湾。ここは干満の差が大きく、昔は多くの巡礼者がこの潮の変動により命を失っていたとされます。この歴史的・文化的価値を認められ、1979年にモンサンミッシェルとその湾は世界遺産に加えられました。モンサンミッシェルの見どころ
モンサンミッシェルの最大の見どころは、間違いなく修道院です。この修道院は、モンサンミッシェルの頂上に位置し、壮大なゴシック建築の美しさと歴史的背景を持つ場所として知られています。特に、ラメルベイユの回廊や付属教会、そして西テラスからの絶景は、訪れる者の心を捉えます。修道院内部には、中世の雰囲気を色濃く残す部屋や回廊があり、その壮麗な建築と絶景が組み合わさった風景は、モンサンミッシェルを象徴する最も印象的なスポットと言えます。モンサンミッシェルの季節・ベストシーズン
モンサンミッシェルを訪れるのにベストなシーズンは、春と秋の大潮の日になります。この地域の干潟は世界でも干満の差が特に大きく、その変化を楽しむことができ、特に特に春と秋の大潮の日には、島が完全に海に覆われる幻想的な風景を目の当たりにすることができます。この時期に訪れると、日中に観光や食事を楽しみつつ、夕方には干潟に沈む夕日を堪能することができます。モンサンミッシェルへの行き方
モンサンミッシェルは、フランスの西海岸・サンマロ湾に位置する世界遺産で、パリから約3時間半〜4時間半でアクセスが可能です。アクセス方法は2つで、1つ目は電車とバスを利用した方法で、パリから高速鉄道のTGVでレンヌまたはサン・マロへ、そこからバスでモン・サン・ミッシェルへ行くことができます。2つ目はパリからの直行バスです。日本語ガイド付きツアーもあり、初めての方には安心の方法です。電車とバスの料金は片道31ユーロからになります。フランスにあるおすすめ観光スポット3選
最後にモンサンミッシェルがあるフランスでおすすめの観光スポットをご紹介いたします。フランスで最も美しい村と称された「ゴルド」
山の頂に向かって石造りの家が折り重なるように見える村「ゴルド」。南仏プロヴァンスのリュベロン地方でよく見られる村の景観ですが、なかでもゴルドは「フランスの最も美しい村」のひとつにも選ばれ、人気の観光地となっています。
その天空に浮かぶ姿から別名「鷲の巣村」と呼ばれています。
村全体がアートのような美しい佇まいのゴルドは、街を散歩してるだけで、まるで映画の主人公になったようなロマンティックな光景が広がっています。
中世の面影を残す海抜427mの岩山の上にある街「エズ」
フランスの南東部に位置する小さな街「エズ」。エズは、リゾート地として有名なフランスのニースから片道30分ほどの距離にあります。街自体は、地中海を見下ろす海抜427メートルの岩山の上にあり、まるで鳥(鷲)の巣であることから「鷲の巣村」とも称されています。ブーゲンビリアやジャスミンの花が一年中絶えることなく咲き誇り、中世の面影を残し、石壁の小さくかわいらしいおとぎの国のような景観が広がっています。
絵のように美しい国境沿いの街「コルマール」
ドイツ国境に近いフランス北東部のグランテスト地域圏にある街「コルマール」。16世紀に水上の交通の要衝の地として栄え、第二次世界大戦中には戦いの中心地でありながら、奇しくも戦禍を逃れ、中世からの美しい街並みが残り、小さなヴェネツィアと称されています。
アルザス地方の魅力が全て凝縮されている言われており、木組みの建物、石畳の道、花で飾られた家々、運河や橋など、街全体にロマンティックな光景が広がっています。