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奈良おすすめ観光スポット10選!定番人気スポットや穴場の見どころを紹介
奈良は710年に日本初の本格的な都・平城京が置かれた古都で、数多くの歴史的建造物や文化遺産が今なお残る魅力的な観光地です。東大寺や法隆寺、春日大社など、国宝や世界文化遺産に指定された寺社仏閣が点在し、1200頭もの鹿が暮らす奈良公園は、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。 また、奈良には有名な観光地だけでなく、生駒山麓公園や馬見丘陵公園といった自然豊かな公園や、歴史ある町並みが残る穴場スポットも数多く存在します。四季折々の花々や紅葉も楽しめ、年間を通して様々な表情を見せてくれる観光地として知られています。そこで今回はそんな奈良のおすすめ観光スポットをご紹介します。
2024年11月25日更新
奈良には魅力的な観光スポットがたくさん!
奈良県の魅力は、1300年以上の歴史と文化が現代に息づく独特の雰囲気にあります。8つの資産からなる「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されており、東大寺や春日大社などの歴史的建造物が点在しています12。これらの文化遺産は、単に古いだけでなく、現在も生きた信仰や伝統の場として機能しており、訪れる人々に日本の精神性や美意識を体感させてくれます。奈良の魅力はさらに、豊かな自然環境と調和した景観にも見出せます。奈良公園や春日山原始林など、都市部にありながら手つかずの自然が残されており、四季折々の美しさを楽しむことができます。また、「ならまち」のような歴史的な町並みや、東部地域の里山風景など、日本の原風景とも呼べる景観が残されており、時代を超えた日本の魅力を堪能できるのも奈良観光の特徴です。
奈良のおすすめ人気観光スポット10選
日本一の桜と霊場が織りなす世界遺産「吉野山」
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奈良の観光地として名高い吉野山は、春に約3万本のヤマザクラが咲き誇る「桜の名所」として広く知られています。その桜景色は「千本桜」や「一目千本」と称されるほど壮大で、訪れる人々を魅了してやみません。特に、世界遺産にも登録されている吉水神社から眺める「一目千本」の風景は、吉野山の象徴的な絶景として観光客に大人気です。しかし、吉野山の魅力は桜だけではありません。この地は1300年以上の歴史を持つ修験道の聖地でもあり、「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年に世界文化遺産に登録されました。山中には金峯山寺蔵王堂や吉水神社といった歴史的建造物が点在し、信仰と自然が調和した「文化的景観」として高く評価されています。
また、吉野山は四季折々の美しい景色も魅力。春の桜だけでなく、夏の新緑、秋の紅葉、冬の静寂と、どの季節でも訪れる人を迎えてくれる特別な場所です。日本の自然、歴史、信仰が一体となったこの地で、心に残るひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
近畿の屋根で360度の大パノラマを堪能「大台ケ原」
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奈良県と三重県の県境に位置する標高1,695メートルの大台ケ原は、「近畿の屋根」とも呼ばれる人気の山岳観光地です。その雄大な自然とアクセスの良さから、登山初心者からベテランまで幅広く愛されています。山頂の日出ヶ岳展望台では、360度の壮大なパノラマビューが楽しめ、晴れた日には熊野灘や富士山まで望むことができます。また、正木ヶ原では立ち枯れた樹木が幻想的な風景を作り出し、訪れる人々を非日常の世界へと誘います。さらに、大蛇嵓の断崖絶壁から眺める絶景や、美しい渓谷と吊り橋が印象的なシオカラ谷も見どころです。
大台ケ原は豊かな原生林に覆われ、山全体が特別天然記念物に指定されています。四季折々に変化する自然美が訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。また、整備された登山道により、安全で快適に大自然を満喫できるのも魅力です。自然と調和した絶景を求めて、大台ケ原で忘れられないひとときを過ごしてみませんか?
神秘的な雲海に包まれる山里「野迫川村の雲海」
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奈良県南西部に位置する野迫川村は、人口約400人の静かな山村ながら、雲海の絶景スポットとして注目を集めています。標高700メートル以上の急峻な山々に囲まれた地形が、太平洋からの湿った空気を捉えることで、幻想的な雲海を頻繁に生み出します。この自然現象は、「天空の国」として野迫川村を象徴する風景となっています。雲海の見どころは数多くあります。県道53号天狗木峠周辺では、「開運・青龍雲海」と呼ばれる幸運を呼ぶとされる雲海が観賞でき、訪れる人々に特別な体験を提供します。日本三大荒神の一つとして知られる立里荒神社は、境内から眺める雲海が特に人気です。また、高野辻休憩所では、車中から手軽に雲海を楽しむことができます。
雲海が最も美しく見られるのは、夜明け前後の短い時間。特に雨上がりの風が弱い朝に発生しやすいため、早起きして訪れるのがおすすめです。この神秘的な自然現象は、写真愛好家や観光客を魅了し続け、村全体がその魅力を活かした観光振興に力を入れています。
野迫川村で、自然が生み出す奇跡の風景に触れ、「天空の国」の美しさをぜひ体験してみてください。
ツツジ咲く高原と名瀑を巡る山歩き「葛城山」
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奈良県御所市に位置する標高959メートルの葛城山は、春と秋の美しい景観で多くの観光客を魅了する人気の山岳スポットです。特に、5月上旬から中旬にかけて山頂付近の葛城高原自然つつじ園では、「一目百万本」と称される壮観なツツジの群生が山を鮮やかな赤に染め上げます。秋にはススキが黄金色の穂を広げ、別の魅力を見せてくれます。葛城山への登山ルートは初心者から上級者まで楽しめる複数のコースがあります。北尾根コースは初心者にもおすすめのルートで、比較的緩やかな道のりを楽しむことができます。また、櫛羅の滝コースはロープウェイ沿いを歩くルートで、美しい滝を眺めながら登ることができます。
さらに、葛城山ロープウェイを利用すれば、わずか約6分で山頂近くに到達可能。山頂からは東に大和平野、西に大阪平野までを見渡せる360度のパノラマビューが広がります。天気が良ければ大阪の高層ビル群まで見渡せる絶景が楽しめます。
四季折々の自然美と登山の楽しさを提供してくれる葛城山で、忘れられないひとときを過ごしてみませんか?
エメラルドグリーンの渓流美に魅せられる「みたらい渓谷」
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奈良県吉野郡天川村に位置するみたらい渓谷は、エメラルドグリーンに輝く清流と豊かな自然が織りなす絶景スポットで、大峯山を源流とする山上川が形成した渓谷には、大小さまざまな滝や巨岩が点在し、底まで透けるほど澄んだ水が流れています。渓谷の代表的な見どころとして、吊橋から一望できる「みたらいの滝」、エメラルドグリーンの淵を眺められる「哀伝橋」、南朝の歴史にまつわる伝説を持つ「光の滝」があり、11月上旬から中旬には紅葉が渓谷全体を鮮やかに染め上げ、訪れる人々を魅了します。約8kmにわたる遊歩道が整備され、四季折々の景観を間近で楽しめるこの渓谷は、新緑の春や紅葉の秋など季節ごとの美しさが際立つ、近畿地方屈指の癒しのスポットです。奈良公園のシンボル!三重の笠が印象的「若草山」
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奈良公園の東側に位置する若草山は、標高342メートルの山で、特徴的な三段構造から「三笠山」とも呼ばれる奈良のシンボル的存在です。山全体が芝生で覆われ、その美しい姿は訪れる人々を魅了します。山頂からは奈良盆地を一望でき、東大寺や興福寺などの歴史的建造物を含む絶景が広がるほか、夜には「新日本三大夜景」に選ばれた奈良市街の幻想的な光景を楽しむことができます。若草山の見どころには、毎年1月第4土曜日に行われる伝統行事「若草山焼き」があり、この壮大な光景は奈良の冬の風物詩として人気です。また、山頂には5世紀頃の古墳「鶯塚古墳」があり、歴史的な価値も感じられます。山の開山期間は3月第3土曜日から12月第2日曜日までで、9:00~17:00の間、徒歩約30~40分で登ることができるハイキングコースとしても親しまれています。
さらに、山麓では奈良の象徴である鹿たちと触れ合えるため、自然と歴史、文化が融合した貴重な観光スポットとなっています。若草山で奈良の魅力を存分に堪能し、特別なひとときを過ごしてみませんか?
晩夏には高原一面にヤマハハコが咲く「三峰山」
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奈良県と三重県の県境に位置する標高1,235メートルの三峰山は、日本三百名山の一つとして知られ、四季折々に美しい景観を楽しめる人気の山岳スポットです。特に、9月上旬から中旬にかけて八丁平一帯に広がるヤマハハコの花畑は必見で、一面を覆う白い花の絨毯が訪れる人々を魅了します。山頂からは奈良盆地や伊勢湾を一望できる360度の絶景が広がり、晴れた日には遠くまで見渡すことができます。また、三峰山は多様な山野草の宝庫で、ゲンノショウコやヤマジノホトトギスなどが登山道を彩ります。冬には霧氷が山を包み込み、氷の華が咲く幻想的な風景が楽しめます。
登山道は整備されており、特に奈良県御杖村側からのルートは初心者でも安心して山歩きを楽しめるコースです。山頂付近には広大な高原が広がり、四季を通じて自然の魅力を満喫できる場所となっています。
三峰山で、豊かな自然に包まれたひとときを過ごし、季節ごとに異なる山の表情を堪能してみてはいかがでしょうか?
50mの落差から轟く水しぶき「不動の滝」
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埼玉県秩父市にある不動の滝は、荒川水系大除沢に位置する壮大な3段構造の滝で、その落差は全体で約50メートルに達します。上段25メートル、中段15メートル、下段10メートルの岩盤を流れ落ちる姿は圧巻で、その荘厳な景観が不動明王を想起させることから「不動の滝」と名付けられました。滝へのアクセスは、秩父鉄道三峰口駅からバスを利用し、その後徒歩約70分。道中には「ささやきの滝」と呼ばれる小さな滝があり、豊かな自然を楽しみながら滝に向かうことができます。滝の近くには「越田山不動尊」が祀られ、古くから信仰の対象として地域の人々に親しまれてきました。
冬には滝の一部が氷結し、幻想的な氷の芸術が訪れる人々を魅了します。季節ごとに異なる表情を見せる不動の滝で、荘厳な自然美と歴史的な信仰の融合を体感してみませんか?
秋には黄金色のススキ野原が広がる「曽爾高原」
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奈良県宇陀郡曽爾村に位置する曽爾高原は、約40ヘクタールにわたる広大な斜面にススキが生い茂る、秋の絶景スポットです。例年10月上旬から11月下旬が見頃となり、特に10月下旬から11月初旬には夕陽に照らされたススキが黄金色に輝き、訪れる人々を圧倒する美しさを見せてくれます。主な見どころは、ススキの大草原を中心に、湿原植物が楽しめるお亀池周辺や、近くにそびえる鎧岳や兜岳の眺望です。また、散策後は曽爾高原温泉「お亀の湯」でゆっくりと疲れを癒せるのも大きな魅力です。
アクセスの際は混雑を避けるため、平日や便利な「曽爾高原すすき散策きっぷ」の利用がおすすめです。高原散策と温泉を組み合わせれば、自然の美しさと癒しを同時に楽しむ贅沢な時間を過ごせます。秋の訪れとともに、曽爾高原で心に残るひとときを体験してみませんか?
断崖絶壁が織りなす渓谷美の絶景「瀞峡」
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奈良県・三重県・和歌山県の三県境にまたがる瀞峡は、国の特別名勝・天然記念物に指定された壮大な渓谷で、その美しさは訪れる人々を圧倒します。北山川が作り出す深い淵と、高さ50メートルにも及ぶ断崖絶壁が1キロ以上続く景観は、まさに自然の驚異。中でも、「瀞八丁」と呼ばれる下流域では、巨岩や奇石が連なる荘厳な景色が広がり、特別な魅力を放っています。瀞峡の見どころは、コバルトブルーに輝く透明度の高い川面や、5月頃に断崖に咲き乱れるサツキの花々。また、川舟やジェット船から眺める渓谷の景観は迫力満点で、間近で自然の壮大さを体感することができます。断崖絶壁の上に建つ「瀞ホテル」から眺める渓谷も見逃せません。
四季折々の美しさを楽しめる瀞峡ですが、特に早朝や月夜の夜には幻想的な雰囲気が漂い、多くのカメラマンを魅了します。さらに、川舟での瀞峡めぐりでは、船頭のガイドとともに、自然に手が届きそうな距離感で渓谷美を味わうことができる貴重な体験が待っています。
荘厳な自然と歴史が息づく瀞峡で、心に刻まれる特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
奈良観光のベストシーズンは?
奈良観光のベストシーズンは春と秋です。春は3月下旬から5月上旬にかけて、桜の名所である奈良公園や東大寺、吉野山で花見を楽しむことができ、特に吉野山の「千本桜」(4月上旬〜中旬)は壮観な景色を誇ります。一方、秋は10月下旬から11月中旬が紅葉の見頃で、奈良公園の木々や歴史的建造物とのコントラストが生み出す絶景が観光客を魅了します。また、この時期には奈良の伝統行事「正倉院展」も開催され、文化と自然を同時に楽しむことができます。夏は厳しい暑さが特徴ですが、奈良には涼を感じられる社寺や名物のかき氷を提供する名店が多く、季節ならではの楽しみ方ができます。冬は観光客が少なく静かな雰囲気が魅力。特に1月下旬に行われる「若草山山焼き」は、冬の風物詩として多くの人を引き寄せます。
どの季節でも、奈良ならではの魅力を存分に楽しむことができるため、自分の興味や旅行スタイルに合わせて訪れる時期を選んでみてください。
奈良観光のモデルコース
時間 | スポット名 | 楽しむこと |
---|---|---|
9:00 | 東大寺 | 大仏殿を見学し、日本最大級の仏像を堪能 |
10:30 | 奈良公園 | 鹿と触れ合いながら園内を散策 |
12:00 | ならまち | ランチと散策。古民家カフェで休憩 |
14:00 | 春日大社 | 荘厳な雰囲気の中、朱塗りの建物を鑑賞 |
15:30 | 若草山 | 山頂から奈良市街の景色を一望 |
17:00 | 興福寺 | 五重塔を眺めながら、夕方の静かな雰囲気を楽しむ |
18:30 | 近鉄奈良駅周辺 | 地元料理を味わい、1日を締めくくる |