インドの物価事情を徹底解説!日本より高い?安い?実際の物価や節約術なども紹介

インドは急速な経済成長を遂げる一方で、物価に関する疑問も多く持たれています。日本との比較でインドの物価は高いのか、それとも安いのか?この記事では、インドの最新の物価事情を徹底的に解説します。消費者物価指数やインフレ率の動向、都市部と農村部の違い、さらには食品や住居費など生活に直結する費用の実態を詳しく見ていきます。また、インドで快適に暮らすための節約術やおすすめの都市なども紹介します。これからインドへの移住や長期滞在を考えている方にとって、貴重な情報となるでしょう。

2024年07月13日更新


インドの物価は日本と比べて高い?安い?

インドの物価は全般的に日本より安いですが、近年の経済成長に伴い上昇傾向にあります。ビッグマック指数によると、インドは351円で日本の450円より安価ですが、その差は縮小しています。都市部と地方では大きな格差があり、都市部の物価は日本の約3分の2、地方では約3分の1程度です。ただし、日本食などの輸入品は高級品扱いで高額になります。インドの平均年収は約680,000円と日本の約7分の1ですが、IT産業など成長分野では高収入を得られる一方、農村部では低所得の傾向が続いています。物価は上昇していますが、日本円の弱さも相まって、インド旅行の費用は予想以上にかかる可能性があります。

インドの物価は都市によっても異なる

インドの物価は都市によって大きく異なります。一般的に、デリー、ムンバイ、バンガロールなどの大都市では物価が高く、特に住宅費が他の都市と比べて高額です。例えば、ムンバイは経済の中心地であり、物価が非常に高い傾向にあります。一方、バンガロールは「インドのシリコンバレー」として知られ、比較的過ごしやすい気候と相まって人気がありますが、IT産業の集積により物価も上昇しています。Expatistanの調査によると、これらの都市の物価は東京と比較して62〜68%安いとされていますが、都市部では日本と同等かそれ以上の生活費がかかる場合もあります。インドで生活や旅行を計画する際は、目的地の物価水準を十分に考慮することが重要です。

日本とインドの物価を実際の商品で価格比較

日本とインドの物価比較表

項目 商品 インド 日本
日用品 ペットボトルの水 20円 100円
シャンプー(1リットル) 150円 700円
洗剤 50円 400円
トイレットペーパー 100円 250円
ティッシュペーパー(一箱) 30円 150円
生鮮食品 パン 30円 169円
50円 200円
牛乳 40円 257円
300円 1,316円
スターバックス ホットコーヒー(グランデ) 150円 340円
フラペチーノ(グランデ) 200円 420円
キャラメルマキアート(グランデ) 250円 500円
カフェラテ(グランデ) 200円 400円
マクドナルド ハンバーガー 50円 170円
コーラ 30円 120円
ビッグマック 200円 450円
チキンマックナゲット5ピース 100円 390円
マックフライポテト 80円 220円

日本とインドの日用品の価格比較

インドの日用品価格は品目によって日本との差が大きく異なります。例えば、シャンプーやトイレットペーパーなどの基本的な衛生用品は日本の3分の1から2分の1程度の価格で購入できます。一方で、輸入品や電化製品は日本と同等かそれ以上の価格になることがあります。インドの都市部では、1ヶ月の日用品費として約1,500ルピー(約2,500円)が目安となっています。ただし、購入場所や商品のブランドによって価格が大きく変動するため、現地のスーパーマーケットやローカル市場を利用することで、さらに節約が可能です。

日本とインドの生鮮食品(パン・卵・牛乳・水・肉など)の価格比較

インドの生鮮食品の価格は、日本と比較して一般的に安価ですが、品目や地域によって大きく異なります。例えば、パンは日本の約3分の1から2分の1の価格で、卵は約半額で購入できます。牛乳は日本の3分の1程度の価格で、水(ミネラルウォーター)も日本より安価です。一方、肉類の価格は宗教的な理由から地域差が大きく、牛肉は一部の州で禁止されています。鶏肉は比較的安価で入手しやすいですが、魚介類は内陸部では高価になる傾向があります。
 
インドの都市部では、1ヶ月の食費は約20,000ルピー(約36,000円)程度で済むとされていますが、日本食や外国料理を好む場合は費用が大幅に増加します。地元の市場や食材を活用することで、さらに食費を抑えることが可能です。ただし、インドの食品市場は多様性が高く、地域や宗教によって食文化が大きく異なるため、一概に比較することは難しい点に注意が必要です。

日本とインドのマクドナルドの価格比較

インドのマクドナルドの価格は、近年日本に近づいてきています。2022年時点で、インドのビッグマック(チキンマハラジャマック)は195ルピー(約336円)で、日本の390円より安価ですが、その差は縮小傾向にあります。インドでは宗教上の理由から牛肉を使用せず、チキンを使用しているのが特徴です。
 
ビッグマック指数によると、2023年7月時点でインドのビッグマックは世界で最も安い価格帯に位置しており、日本より安価です。しかし、インドの経済成長に伴い、マクドナルドの価格も上昇しています。1997年にデリーに初出店した際のフィレオフィッシュの価格は約132円でしたが、25年後には約260円となり、現地通貨換算で約3.7倍、日本円換算で約2倍に上昇しています。
 
このように、インドのマクドナルドの価格は依然として日本より安いものの、経済成長とインフレにより上昇傾向にあり、両国の価格差は徐々に縮まっています。

日本とインドのスターバックスの価格比較

インドのスターバックスの価格は、日本と比較してやや高めの傾向にあります。スターバックスのラテ(トールサイズ)の価格を比較すると、インドでは235ルピー(約402円)であるのに対し、日本では409円となっています。インドの経済成長に伴い、スターバックスの価格も上昇しており、季節限定ドリンクは425ルピー(約700円)と、日本の基準から見ても決して安くはありません。ただし、インドのスターバックスは「ピッコ」という小さいサイズを導入し、268ルピー(約480円)で提供するなど、現地の市場に適応するための工夫も行っています。また、チャイやフィルターコーヒーなど、インドの文化を取り入れたメニューも展開しており、グローバルブランドとしての戦略的な価格設定と現地化の取り組みが見られます。

日本とインドのランチの価格比較

インドのランチ価格は一般的に日本より安価ですが、都市部や高級店では日本と同等かそれ以上になることもあります。インドの一般的なランチ代は200〜500ルピー(約330〜825円)程度で、地元のダバ(大衆食堂)ではさらに安く食べられます。一方、日本のインド料理店のランチセットは平均して1,000〜1,500円程度で、タンドリーチキンセットなどが人気です。
 
インドでは経済成長に伴い物価が上昇しており、都市部の高級レストランでは2,000ルピー(約3,300円)以上のランチも珍しくありません。日本のインド料理店でも、銀座などの高級エリアでは2,000円以上のランチを提供する店舗があります。ただし、インドの平均年収は日本の約7分の1であることを考慮すると、現地の人々にとってはこれらの価格は決して安くないと言えます。

インドでショッピングを楽しむ方法・節約術は?

インドでショッピングを楽しみながら節約するには、いくつかの戦略が効果的です。まず、地元の市場やバザールを利用することで、観光客向けの店舗よりも安価に商品を購入できます。また、値段交渉は一般的な習慣なので、積極的に行うことで更に安く買い物ができます。
 
大型ショッピングセンターの建設が進んでいるインドですが、これらの近代的な施設では価格が高くなる傾向があります。代わりに、地元の人々が利用する小規模な店舗を探すことで、より安価に日用品や食料品を入手できます。
 
季節や祭りに合わせたセールを活用するのも賢明です。例えば、ディワーリー(10月下旬から11月上旬)やホーリー(3月下旬から4月上旬)などの祭りの時期には、多くの店舗で特別セールが行われます。
また、インドの経済成長に伴い物価が上昇していることを念頭に置き、予算を立てる際には余裕を持たせることが重要です。特に、日本円の弱さも考慮すると、予想以上に費用がかかる可能性があります。
最後に、現地の食材や製品を積極的に利用することで、輸入品に比べて大幅に節約できます。インドの豊かな文化と多様性を楽しみながら、賢くショッピングを楽しむことが可能です。

インドの物価は日本より安い!賢く節約してインド旅行を満喫しよう

インドの物価は全般的に日本より安いものの、近年の経済成長に伴い上昇傾向にあります。都市部と地方の格差が大きく、デリーやムンバイなどの大都市では生活費が日本と同等かそれ以上になることもあります。食材や日用品は比較的安価ですが、輸入品や高級品は高額になる傾向があります。インドで生活や旅行を楽しむには、地元の市場や食材を活用し、季節のセールを利用するなどの節約術が効果的です。また、インドの多様な文化や食事を楽しむことで、より豊かな経験ができるでしょう。物価の変動や地域差を考慮しつつ、現地の状況に応じた柔軟な対応が重要です。

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