12世紀前半に、カンボジア王朝の象徴としてスーリヤヴァルマン2世によって建てられたヒンドゥー教最大の寺院「アンコールワット」。アンコールワットは、密林の大地に広…
5000年の歴史が造り出した神々と信仰の国インドでおすすめの絶景スポット10選
多様な民族と宗教、5000年の歴史が造り出した神々と信仰の国「インド」。ひとたびその大地に降り立てば、あらゆるものを飲み込む圧倒的なエネルギーの渦が迫り、旅人の魂を強く揺さぶります。地方ごとに自然も文化も宗教も異なるインドは、訪れる度に新鮮な驚きを与え、尽きない魅力で私達を更なる旅へと誘います。 今回は、そんなインドのおすすめの観光スポットをご紹介します。
2024年06月25日更新
#1 青空にそそり立つ白亜の霊廟「タージ・マハル」
インド北部、ウッタルプラデシュ州の都市アグラにある白亜の霊廟「タージ・マハル」。タージマハルは、ムガル朝第5代皇帝シャー=ジャハーンが亡くなった妃ムムターズ=マハルのために建てたもので、1632年から約20年かけて完成しました。装飾美術の粋をこらした白大理石造りで、正面には噴水を設けた細長い池にイスラム風庭園が広がっています。インドを代表するイスラム建築の最高傑作として知られており、1983年に世界遺産に登録されています。
#2 インドで最も神聖な都市「バラナシ」
インド東北部、デリーとコルカタの間にある小さな都市「バラナシ」。インドで最も神聖な都市と知られており、ヒンドゥー教徒なら誰しもが死ぬ前に1度は訪れたいと願う、5000年以上の歴史を持つ最大の聖地です。ヒンドゥー教の信者にとって、この町で死にガンジス川で火葬されることは、輪廻からの解脱を意味し、葬儀を行うヒンドゥー教の巡礼者が多く集まります。
#3 街中が青いブルーシティ「ジョードプル」
インドの西部、ラージャスターン州に位置し、タール砂漠の入口にある「ジョードプル」。街のほとんどの建物が青色で統一されており、ジャイプールが”ピンクシティ”と呼ばれるのに対しジョードプルは”ブルーシティ”と呼ばれています。
街は城壁に囲まれた旧市街と新市街に分けられ、旧市街のほぼ中央にはメヘラーンガル砦がそびえ建っています。砂漠の中に映える青色の景色は旅行者の目を釘付けにしています。
#4 黄金の街「ジャイサルメール」
インドのラジャスターン州の砂漠に浮かぶ蜃気楼のような街「ジャイサルメール」。世界遺産にも登録されている街のシンボルの城砦をはじめ、砂岩でできた歴史的建造物の数々が夕日に照らされて輝いて見えることから「ゴールデンシティ」と呼ばれています。タール砂漠の中なかに浮かび上がる砂岩の宮殿は、まるでアラビアンナイトの世界のよう。インドと中央アジアの交易の要衝として栄えたこの地には、王族の宮殿や、富裕な商人たちが築いたハヴェリと呼ばれる壮麗な邸宅がいくつも存在しています。
#5 ピンクシティ「ジャイプール」
インドの首都デリーから南西へ約260kmにある、ラージャスターン州の街「ジャイプール」。別名「ピンク・シティ」と呼ばれており、ピンク色の城壁に囲まれ、ピンク色の宮殿や建物が集まった旧市街の景色は日本から遥か異国の地であることを感じさせます。18世紀にラージプートの藩王ジャイ・シング2世によって建設され、イギリス領時代も自治権があったため、伝統的なインドの面影を色濃く残しています。
#6 古代三大宗教が集まる「エローラ石窟」
インドの中央部、マハーラーシュトラ州のデカン高原にある石窟寺院「エローラ石窟」。エローラ石窟は、古代三大宗教「仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教」の石窟寺院が一同に会する、世界で唯一の場所となっています。6~10世紀にかけて開窟された石窟が互いに破壊し合うことなく、南北2Kmに及んで集結した大遺跡群を見ることができます。
#7 赤砂岩で築かれた城「アーグラ城塞」
デリーの南約204kmのヤムナー河岸に聳える赤い城「アーグラ城塞」。この赤砂岩で築かれた城は「レッド・フォート」とも呼ばれており、インドを支配したムガール帝国の全盛期の強大な権力を象徴するお城となっています。城塞内には緑が美しい庭園や、白い大理石が美しく細やかな幾何学模様が美しい城内など、様々な遺跡を見ることができます。
#8 イスラーム建築の精華のひとつ「フマユーン廟」
インドの首都デリーにある、ムガル帝国の第2代皇帝フマーユーンの墓廟「フマユーン廟」。インドにおけるイスラーム建築の精華のひとつと評され、その建築スタイルはタージ・マハルにも影響を与えたといわれています。典型的な庭園霊廟で、庭園も建物も左右対称の「庭園の中の廟」といわれる、インド初のムガール様式の霊廟として、1983年にユネスコ世界遺産に登録されています。