ベトナムという国名を漢字で表記すると「越南」となります。この漢字表記には深い歴史と由来があり、それぞれの漢字には特別な意味が込められています。「越」は古代のベト…
ハノイのおすすめ観光スポット10選!定番から穴場まで紹介
ベトナムの首都ハノイは、豊かな歴史と文化が息づく魅力的な都市です。古くから続く伝統的な街並みと、近代的な建築が共存するハノイは、訪れる人々に多彩な体験を提供します。ハロン湾やチャンアンなどの自然の絶景から、ホアルー遺跡やタンロン遺跡といった歴史的名所まで、見どころが盛りだくさんです。また、ハノイ旧市街やドンスアン市場では、地元の人々の生活を感じることができ、バッチャン村では伝統工芸品の制作過程を見学できます。そこで今回はそんなハノイのおすすめ観光スポットをご紹介します。
2024年07月08日更新
ハノイの魅力とは?
ハノイは、古い伝統と近代的な発展が融合した魅力的な都市です。1000年以上の歴史を持つこの街では、フランス植民地時代の建築物と伝統的なベトナム文化が共存しています。旧市街では36の通りが職人の街として知られ、活気あふれる市場や路地が観光客を魅了します。また、ホアンキエム湖周辺の緑豊かな環境や、世界遺産のタンロン遺跡など、歴史的な見どころも豊富です。さらに、ハノイはベトナム料理の中心地としても有名で、フォーやバインミーなどの絶品グルメを楽しむことができます。近郊には世界遺産のハロン湾があり、壮大な自然景観も堪能できることも、ハノイの大きな魅力の一つです。ハノイの基本情報
項目 | 情報 |
---|---|
正式名称 | ハノイ市 |
面積 | 3,358平方キロメートル |
人口 | 約800万人 |
首都 | ハノイ |
時差 | 日本より2時間遅れ |
フライト時間 | 約5時間半 |
公用語 | ベトナム語 |
通貨 | ベトナムドン (VND) |
物価 | 日本の約3分の1 |
電源プラグ | Type A, C (日本と同じ) |
ハノイへのアクセス方法・行き方
ハノイへのアクセスは主に空路を利用するのが一般的です。日本からは成田、羽田、関西国際空港などから直行便が運航されており、所要時間は約5時間30分から6時間30分程度です。ハノイ・ノイバイ国際空港に到着後、市内へは主にタクシーを利用します。空港を出た左手にタクシー待機所があり、そこから市内まで移動できます。市内での移動は、タクシーが基本となります。ハノイは観光スポットが点在しているため、徒歩での移動は困難な場合が多いです。一人旅の場合は、バイクタクシーをチャーターするのも効率的で経済的な選択肢となります。ただし、バイクタクシーは無許可営業の個人事業が多いため、事前に料金交渉をしっかり行うことが重要です。また、列車やバス、国内線の航空券手配は現地のツアー会社などで行うことができ、旅行をスムーズに進めるのに役立ちます。
ハノイの人気の観光エリア
ハノイの観光の中心は「ホアンキエム湖周辺」エリアです。ホアンキエム区の中心に位置するこの湖は、ハノイ観光の拠点となっており、周辺には中級から高級ホテルが立ち並んでいます。湖畔には水上人形劇場やハノイ大教会などの人気スポットがあり、ニャートー通りではお土産店やベトナム料理レストランが軒を連ねています。もう一つの重要な観光エリアは「旧市街」で、ベトナム語で「フォーコー」と呼ばれています。ホアンキエム湖の北部に広がるこのエリアは、かつての商業都市の名残を留め、現在も個人商店が道沿いに並んでいます。ドンスアン市場や週末のナイトマーケットが人気スポットですが、旧市街全体が観光エリアとして魅力的です。これらのエリアは、ハノイの歴史と文化を体験できる重要な観光地となっています。
ハノイのおすすめ観光スポット10選
神秘的な景観を楽しむ「ハロン湾」
ハロン湾は、ハノイから約170km離れた場所に位置する、ベトナムを代表する世界遺産です。約1,600もの島々と奇岩が点在する広大な湾は、エメラルドグリーンの海と相まって神秘的な景観を作り出しています。1994年にユネスコ世界自然遺産に登録され、その美しさは多くの観光客を魅了しています。ハロン湾を訪れる際は、ハノイ発着のツアーがおすすめです。日帰りツアーや1泊2日のクルージングなど、様々なオプションがあります。クルーズでは、鍾乳洞の探索や水上漁村の見学、シーカヤックなどのアクティビティも楽しめます。また、日の出や日没時の幻想的な風景は特に印象的です。ハノイ観光と併せてハロン湾を訪れることで、ベトナムの都市と自然、両方の魅力を堪能することができるでしょう。
絶景のボートツアー「チャンアン」
チャンアンは、ハノイから南へ約100kmに位置する世界遺産で、「陸のハロン湾」とも呼ばれる絶景スポットです。約2億4000万年の歴史を持つカルスト地形には、48もの鍾乳洞が連なり、奇岩奇峰が織りなす神秘的な景観が広がっています。チャンアン観光の最大の魅力は、約2〜3時間かけて楽しむ手漕ぎボートクルーズです。緑豊かな渓谷や穏やかな水面、切り立つ断崖絶壁の間を緩やかに流れる川を下りながら、水墨画のような風景を堪能できます。クルーズでは9つの鍾乳洞を巡り、映画「キングコング」のロケ地跡にも立ち寄ります。三角笠(ノンラー)を被った地元の女性たちによる巧みな操船技術も見どころの一つです。
チャンアン観光は、古都ホアルーとセットになったツアーが一般的で、ハノイからの日帰り観光が可能です。豊かな自然と悠久の歴史が織りなす神秘的な風景は、ハノイ観光の際に外せない魅力的なスポットとなっています。
古都の歴史を感じる「ホアルー遺跡」
ホアルー遺跡は、ベトナム最初の統一王朝であるディン朝の都が置かれた古都で、チャンアン観光と併せて訪れることができる重要な歴史的スポットです。ハノイから約100km南に位置するこの遺跡は、10世紀末から11世紀初頭にかけて栄えた王朝の面影を今に伝えています。遺跡内には、ディン朝とレー朝の王を祀る寺院や、当時の建築様式を反映した石造りの門などが残されており、ベトナムの古代史を学ぶ上で貴重な場所となっています。ホアルー遺跡とチャンアンを組み合わせたツアーは、ベトナムの悠久の歴史と雄大な自然を同時に体験できる人気の日帰り観光コースとなっています。美しい自然と共に「タムコック川」
タムコック川は、ニンビン省にある美しい自然景観で、チャンアンの一部として知られています。「タムコック」はベトナム語で「三つの洞窟」を意味し、石灰岩の山々に囲まれた穏やかな川を小舟で巡る景色は絶景です。タムコック川のボートツアーでは、のどかな田園風景や水田、切り立つ石灰岩の奇岩、鍾乳洞を通り抜けながら約2時間かけて川を下ります。地元の女性たちが足で漕ぐ伝統的な手漕ぎボートに乗り、ゆったりとした時間の流れを楽しむことができます。
特におすすめなのが、メコン川クルーズのような水辺の風景や暮らしを垣間見ることができる点です。川を利用した生活やその自然を味わえるのも魅力の一つです。
タムコック川観光は、ハノイからの日帰りツアーで楽しむことができ、チャンアンやホアルー遺跡と組み合わせて訪れるのが一般的です。ベトナムの豊かな自然と伝統的な生活様式を体験できる、ハノイ観光の際に外せない魅力的なスポットとなっています。
伝統工芸の里「バッチャン村」
バッチャン村は、ハノイ中心部から南東に約10km、ホン川沿いに位置する千年以上の歴史を持つ陶器の里です。「バッ」は鉢、「チャン」は場所を意味し、その名の通り陶器製作で有名な村です。バッチャン焼きは日本では安南焼きとして知られ、古くから茶人に愛されてきました。この村では、伝統的な陶器製作技術と現代的なデザインが融合し、独特の魅力を放つ陶器が生み出されています。観光客は陶器工房を見学したり、自ら陶器作りを体験したりすることができます。また、6,000m²の広さを誇るバッチャン市場では、コーヒーカップや茶器セット、小鉢など様々な陶器製品を購入することができます。
2001年にハノイ市人民委員会によって伝統工芸村として正式に認定されたバッチャン村は、ベトナムの文化遺産を体験できる貴重な観光スポットとなっています。ハノイを訪れる際には、この伝統工芸の里を訪れ、ベトナムの豊かな文化と歴史に触れることをおすすめします。
歴史が息づく「タンロン遺跡」
タンロン遺跡は、ハノイの中心部に位置する重要な歴史的遺産で、2010年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。この遺跡は、11世紀から19世紀にかけてベトナムの政治の中心地として機能した王宮の跡地です。タンロン(昇龍)という名前は、李朝の初代皇帝リータイトーが遷都した際につけられました。遺跡では、歴代の王朝の建築様式や生活の痕跡を見ることができ、ベトナムの豊かな歴史と文化を体感できます。特に注目すべきは、発掘された遺構や出土品で、これらはベトナムの歴代王朝の繁栄を物語っています。遺跡内には博物館も併設されており、出土品や歴史資料の展示を通じて、ベトナムの歴史をより深く学ぶことができます。
タンロン遺跡は、ハノイの他の観光スポットと比べてやや地味な印象を受けるかもしれませんが、ベトナムの歴史に興味がある方にとっては見逃せない場所です。ハノイ観光の際には、この歴史的遺産を訪れ、ベトナムの悠久の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
活気あふれる街並み「ハノイ旧市街」
ハノイ旧市街は、ホアンキエム湖の北側に広がる活気あふれる地区で、ベトナム語で「フォーコー」と呼ばれています。この地区は、かつての商業都市の名残を色濃く残し、現在も個人商店が道沿いに軒を連ねる魅力的な観光スポットです。36の通りが職人の街として知られ、それぞれの通りが特定の商品や職業に特化しています。例えば、絹製品、宝飾品、漢方薬、仏具などを扱う専門店が集まっています。旧市街の中心にあるドンスアン市場や週末のナイトマーケットは特に人気があり、地元の人々の生活を垣間見ることができます。ただし、旧市街は観光客を狙った軽犯罪も多いため、貴重品の管理には十分注意が必要です。ハノイの歴史と文化を体験できる重要な観光地として、旧市街全体が魅力的な雰囲気を醸し出しています。荘厳なゴシック建築「ハノイ大教会」
ハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)は、ハノイ旧市街の中心に位置する荘厳なネオ・ゴシック様式の建築物です。1886年に建設されたこの教会は、ベトナムで最初に建てられたキリスト教会であり、フランス植民地時代の遺産として知られています。その高くそびえる二つの尖塔と黒ずんだ外観は、パリのノートルダム大聖堂を彷彿とさせ、ハノイの街並みに独特の存在感を放っています。教会内部は白を基調とした壁と高い天井、煌びやかな祭壇が特徴的で、ステンドグラスの美しさも見どころの一つです。現在も現役の教会として機能しており、土日のミサ時には一般の見学も可能です。ハノイ大教会は、ベトナムの歴史と文化の融合を象徴する重要な観光スポットとして、多くの観光客を魅了しています。ハノイのシンボル「ホアンキエム湖」
ホアンキエム湖は、ハノイ市の中心部に位置する美しい湖で、「還剣湖」とも呼ばれる歴史的に重要な場所です。この湖は、ハノイ観光の拠点として多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。湖の周囲は約2kmで、散策に適した遊歩道が整備されており、地元の人々や観光客の憩いの場となっています。湖の中央には亀の塔(タートゥア)があり、ベトナムの伝説と深く結びついています。伝説によると、15世紀にレ・ロイ王が中国の侵略軍を撃退した際、この湖に住む神の亀が王に剣を授け、勝利後に剣を返還したとされています。この伝説から、ホアンキエム湖は「還剣湖」という名前で呼ばれるようになりました。
湖畔には、水上人形劇場やハノイ大教会などの人気観光スポットがあり、ニャートー通りではお土産店やベトナム料理レストランが軒を連ねています。特に夕暮れ時や週末には、多くの人々が集まり、活気に満ちた雰囲気を楽しむことができます。ホアンキエム湖は、ハノイの歴史と文化を象徴する重要な観光地であり、ハノイ観光の中心地として欠かせない存在となっています。
地元の味と文化を堪能「ドンスアン市場」
ドンスアン市場は、ハノイ旧市街の中心に位置する活気あふれる屋内市場で、地元の人々の日常生活を垣間見ることができる魅力的なスポットです。1889年にフランス植民地時代に建設されたこの市場は、ハノイ最大の公設市場として知られています。市場内では、新鮮な野菜や果物、肉、魚介類などの食材から、衣類、雑貨、お土産品まで幅広い商品が取り扱われており、ベトナムの食文化や生活様式を直に体験できます。特に、ベトナム料理の食材や調味料を探すのに最適な場所で、地元の人々に混じって買い物を楽しむことができます。また、市場内の食堂では本場のフォーやバインミーなどのベトナム料理を味わうこともできます。ただし、観光客を狙った軽犯罪にも注意が必要です。ドンスアン市場は、ハノイの伝統と現代が融合した姿を体感できる、観光客にとって魅力的な目的地となっています。ハノイ観光に必要な日数
ハノイ観光に最適な日数は3泊4日から4泊5日程度です。この期間があれば、ハノイ市内の主要な観光スポットを巡り、世界遺産のハロン湾にも日帰りで訪れることができます。1日目は到着後、ホアンキエム湖周辺の散策や水上人形劇を楽しみ、2日目はハノイ市内観光に充てます。3日目にはハロン湾への日帰りツアーに参加し、4日目は残りの市内観光やお土産購入に充てるのが理想的です。時間に余裕がある場合は、ニンビン省のチャンアンやタムコックなどの近郊観光地を訪れるのもおすすめです。ハノイは高温多湿な気候のため、ゆとりを持ったスケジュールを組むことが大切です。ハノイ旅行費用の目安は2泊3日で約7.2万円、3泊4日で約8.1万円
ハノイ旅行費用の一覧表。1泊2日~4泊5日まで一覧でチェック
項目 | 2泊3日 | 3泊4日 | 4泊5日 |
---|---|---|---|
往復航空券 | ¥50,000 | ¥50,000 | ¥50,000 |
宿泊代 | ¥10,000 | ¥15,000 | ¥20,000 |
食費代 | ¥6,000 | ¥9,000 | ¥12,000 |
Wi-Fi・通信費 | ¥1,500 | ¥2,000 | ¥2,500 |
お土産代 | ¥5,000 | ¥5,000 | ¥5,000 |
合計 | ¥72,500 | ¥81,000 | ¥89,500 |
ハノイ観光のベストシーズン
ハノイ観光のベストシーズンは10月から12月です。この時期は乾季で降水量が少なく、気温も22~30℃と過ごしやすいため、観光に最適な気候条件となります。この季節は、ハノイの主要観光スポットを快適に巡ることができ、屋外での活動も楽しめます。
また、この時期はハノイでさまざまな季節限定のイベントや祭りが開催され、有名観光エリアの多くで夜のライトアップや臨時イベントが催されます。ただし、ベストシーズンであるため観光客が多く、宿泊費や航空券が比較的高くなる可能性があることに注意が必要です。
一方、7月から9月の夏季は猛暑で観光には向いていませんが、観光客が少なく、旅行費用も安くなるというメリットがあります。ハノイ観光を計画する際は、自身の予算や好みに合わせて、最適な時期を選ぶことが重要です。
月 | 平均気温 (℃) | 降水量 (mm) |
---|---|---|
1月 | 17.2 | 20.0 |
2月 | 18.2 | 28.0 |
3月 | 20.4 | 38.0 |
4月 | 24.3 | 90.0 |
5月 | 27.7 | 190.0 |
6月 | 29.5 | 240.0 |
7月 | 29.3 | 330.0 |
8月 | 28.8 | 340.0 |
9月 | 27.4 | 260.0 |
10月 | 24.5 | 140.0 |
11月 | 21.4 | 60.0 |
12月 | 18.4 | 25.0 |
ハノイ観光のモデルコース
ハノイ観光の理想的なモデルコースは、3泊5日程度で市内の主要スポットとハロン湾を巡るプランです。1日目は到着後、ホアンキエム湖周辺を散策し、水上人形劇を鑑賞します。2日目はハノイ市内観光で、文廟やホーチミン廟、一柱寺などを訪れます。3日目はハロン湾への日帰りツアーに参加し、世界遺産の絶景を楽しみます。4日目は旧市街でショッピングや地元料理を堪能し、5日目は出発前に残りの観光やお土産購入に充てます。このコースでは、ハノイの歴史的建造物、文化体験、自然景観、そしてグルメまでを網羅できます。ただし、ハノイの高温多湿な気候を考慮し、ゆとりを持ったスケジュールを組むことが重要です。また、時間に余裕がある場合は、ニンビン省のチャンアンやタムコックなどの近郊観光地を追加するのもおすすめです。このモデルコースを参考に、自分の興味や体力に合わせてアレンジすることで、充実したハノイ観光を楽しむことができます。
ハノイ旅行の治安・観光時の注意点
ハノイは東南アジアの中でも比較的治安が良い都市ですが、観光客を狙った軽犯罪には注意が必要です。スリやひったくり、ぼったくりなどが発生しているため、貴重品の管理には細心の注意を払いましょう。特に旧市街付近では観光客を狙った犯罪が多発しているため、カバンは前にかけるなど自己防衛を心がけることが重要です。夜間の一人歩きや人通りの少ない場所は避け、タクシーを利用する際は大手会社のものを選びましょう。「Grab」などのアプリを利用するのも安全な選択肢です。また、ナイトスポットでは特に警戒が必要で、貴重品の自己管理を徹底することが大切です。
ハノイ観光を楽しむためには、日本とは異なる文化や風習があることを意識し、常に予防対策を心がけることが重要です。これらの注意点を守りつつ、ハノイの魅力を存分に楽しんでください。