多様な民族と宗教、5000年の歴史が造り出した神々と信仰の国「インド」。ひとたびその大地に降り立てば、あらゆるものを飲み込む圧倒的なエネルギーの渦が迫り、旅人の…
インド旅行の費用はどれくらい?安い時期は?2泊3日・3泊4日など宿泊日数ごとに予算を解説
インド旅行を計画している方々にとって、費用の見積もりや最適な旅行時期の選定は重要です。この記事では、インド旅行の費用について、2泊3日や3泊4日といった異なる宿泊日数ごとに予算を解説します。また、安い時期に旅行するためのヒントもご紹介します。インドは豊かな文化と歴史、美食、そして魅力的な観光地が揃っています。予算を工夫することで、より充実した旅を実現できます。旅行の計画を立てる際に役立つ情報を提供しますので、ぜひご覧ください。
2024年06月28日更新
インド旅行のベストシーズンは?いつが安い?
インド旅行のベストシーズンは一般的に10月から3月の冬季で、気候が穏やかで観光に適しています。しかし、費用を抑えたい場合は6月から9月のモンスーンシーズンがおすすめです。この時期は観光客が少なく、航空券やホテルの料金が大幅に安くなります。3月から5月の春も比較的安い時期で、観光地の混雑も少なくなります。ただし、インドは広大な国土を持つため、地域によって気候や最適な訪問時期が異なることに注意が必要です。旅行の目的や訪問地に応じて、最適な時期を選ぶことが重要です。インド旅行費用の目安は2泊3日で約11万円、3泊4日で約12万円
インド旅行費用の一覧表。1泊2日~4泊5日まで一覧でチェック
項目 | 2泊3日 | 3泊4日 | 4泊5日 |
---|---|---|---|
往復航空券 | ¥90,000 | ¥90,000 | ¥90,000 |
宿泊代 | ¥9,000 | ¥12,000 | ¥15,000 |
食費代 | ¥10,000 | ¥15,000 | ¥20,000 |
Wi-Fi・通信費 | ¥1,200 | ¥1,600 | ¥2,000 |
お土産代 | ¥5,000 | ¥5,000 | ¥5,000 |
合計 | ¥115,200 | ¥123,600 | ¥132,000 |
インド旅行費用の内訳と各費用の目安
インド旅行の航空券代
インド旅行の航空券代は、出発地や時期、航空会社によって大きく変動します。日本からデリーへの直行便の場合、往復で約9万円〜15万円が一般的な価格帯です。費用を抑えたい場合は、乗継便を利用することで往復6万円台から手配可能です。格安航空券を探すなら、ベトジェットエアやスクートなどのLCCを利用すると、片道2万6千円程度から見つかることもあります。ただし、インドは広大な国土を持つため、国内移動にも飛行機を利用することが多く、例えばデリーからバラナシへの国内線往復で約8,000円程度の追加費用がかかる場合があります。航空券の予約は早めに行い、複数の航空会社や旅行サイトを比較することで、より安価なチケットを見つけられる可能性が高まります。インド旅行の宿泊費
インド旅行の宿泊費は、日本と比べて比較的安価です。一般的に1泊あたり3,000円〜8,000円程度が目安となります。都市や宿泊施設のグレードによって価格は変動し、デリーやムンバイなどの大都市では、リーズナブルなシティホテルで5,000円〜10,000円、高級ホテルで20,000円〜50,000円程度です。予算を抑えたい場合は、ゲストハウスやホステルを利用することで、さらに安価に宿泊できます。また、長期滞在の場合はホテル代が全体の費用に大きく影響するため、滞在日数に応じて適切な宿泊施設を選ぶことが重要です。インド旅行の食費
インド旅行の食費は比較的安価で、1日あたり約5,000円程度が目安となります。地域や店の種類によって価格は変動しますが、一般的なレストランでの1食の平均額は約210円ほどです。朝食のドーサやイドリは50-100ルピー(約80-160円)、昼食のターリーは100-200ルピー(約160-320円)、夕食のカレーとナンは100-200ルピー(約160-320円)程度で楽しめます。ローカルフードを選ぶことでさらに費用を抑えられますが、衛生面には注意が必要です。また、北インドと西インドでは1食約200円、南インドでは100円台と、地域によっても価格差があります。インド旅行の交通費
インド旅行の交通費は比較的安価で、1日あたり約500円から利用できます。都市内の移動では、地下鉄、リキシャ(三輪タクシー)、バスなど多様な交通手段があります。例えば、デリーの地下鉄1日ツーリストカードは約360円で購入可能です。タクシーも数キロの移動なら300円前後と安価です。都市間の移動には鉄道網が発達しており、主要都市間を結んでいます。ただし、長距離移動の場合は国内線を利用することも多く、例えばデリーからバラナシへの片道で約5,000円程度かかります。交通費を抑えるには、公共交通機関を積極的に利用し、長距離移動は事前に計画を立てることが重要です。インド旅行のお土産費用
インド旅行のお土産費用の目安は、1日あたり約5,000円です。人気のお土産には、サリー、スパイス、タージマハルのミニチュア、手作りアクセサリーなどがあります。物価が比較的安いインドでは、予算に応じて多様なお土産を購入できます。例えば、インスタントカレーラーメンは1袋約160円と手頃ですが、高級スパイスのサフランはより高価になります。お土産の予算は個人の好みや購入数によって大きく変わりますが、配布用のお菓子や紅茶3つと自分用のアクセサリーを購入する場合、5,000円程度で十分とされています。インドの物価を考慮すると、この予算でも充実したお土産選びが可能です。インド旅行のWi-Fi・通信費用
インド旅行でのWi-Fi・通信費用は、滞在期間や利用方法によって異なりますが、一般的にポケットWi-Fiのレンタルが最も便利で安全な選択肢です。ポケットWi-Fiのレンタル料金は1日あたり約220円〜1,059円程度で、通信容量に応じて価格が変動します。例えば、1日300MBの通常プランで約400円、無制限プランで約1,059円となっています。フリーWi-Fiも一部の地域で利用可能ですが、通信速度が遅く、セキュリティ面での懸念があるため、重要な通信には推奨されません。安全性と利便性を重視するなら、個別に設定されたネットワークとパスワードで保護されたポケットWi-Fiが最適です。インド旅行の海外保険費用
インド旅行の海外旅行保険費用は、補償内容や旅行期間によって異なりますが、一般的に3日間の旅行で1,370円から3,269円程度です。インドへの渡航には、治療・入院費、緊急移送までカバーする包括的な保険への加入が強く推奨されています。主要な保険会社の補償内容には、傷害死亡・後遺障害(1,000万円〜3,000万円)、治療・救援費用(1,000万円〜5,000万円)、疾病死亡(1,000万円〜3,000万円)、個人賠償責任(1億円〜10億円)などが含まれます。インドの医療費は高額になる可能性があるため、十分な補償内容の保険を選択することが重要です。インド旅行の観光・アクティビティ費用
インド旅行の観光・アクティビティ費用の目安は、1日あたり約3,000円からです。主要な観光スポットの入場料は比較的安価で、例えばタージ・マハルの入場料は1,300ルピー(約2,340円)、アジャンター・エローラ洞窟群は250ルピー(約450円)、ハワ・マハルは200ルピー(約360円)となっています。ただし、タージ・マハルなど一部の観光地では、外国人観光客向けの料金が設定されており、現地の人々よりも高額になる傾向があります。その他のアクティビティとしては、ガンジス川でのボートツアー、ヨガ体験、スラム見学などがあり、これらを含めた1週間の観光費用は約7,000円程度と見積もられています。観光費用を抑えるには、事前に入場料を調べ、優先順位をつけて計画を立てることが重要です。インドの物価とキャッシュレス状況は?現金はどれくらい必要?
インドの物価は日本と比べて全般的に安く、食事や交通費を抑えることができます。一方で、近年インドではキャッシュレス化が急速に進んでおり、特に都市部では電子決済が広く普及しています。政府主導のUPI(統合決済インターフェース)システムにより、スマートフォンを使った即時送金や決済が24時間365日可能となり、2022年度には小売決済の73%(件数ベース)がUPIを通じて行われました。しかし、郊外や地方ではまだ現金決済が主流の場所もあるため、完全にキャッシュレスで過ごすのは難しいかもしれません。そのため、1日あたり2,000〜3,000ルピー(約3,600〜5,400円)程度の現金を用意しておくことをおすすめします。クレジットカードやデビットカードも広く使えますが、防犯面を考慮し、必要に応じてATMから現金を引き出す方法が賢明です。なお、インドルピーの国外持ち出しは原則禁止のため、余った現金は帰国前に両替する必要があります。