オーストラリアの代表的な料理17選!定番料理・伝統料理からスイーツまで

オーストラリアは多文化が融合する国であり、その食文化も豊かで多様です。本記事では、そんなオーストラリアの代表的な料理18選を紹介します。これらの料理は、地元の人々に愛される定番のものから、観光客にも人気の伝統料理、さらには甘いスイーツまで幅広くカバーしています。オーストラリアの美食を楽しみたい方、または新しい料理に挑戦したい方にとって、本記事は必見です。各料理の魅力や特徴、歴史背景などを詳しく解説し、オーストラリアの食文化への理解を深める一助となることでしょう。オーストラリア旅行を計画中の方も、ぜひ参考にしてみてください。

2024年06月27日更新


オーストラリアの食文化

オーストラリアの食文化は、その多文化的な背景を反映して多様性に富んでいます。イギリスの植民地時代の影響を基盤としつつ、第二次世界大戦後の移民政策により、イタリア、ギリシャ、中国、ベトナム、タイなど様々な国の料理が融合しています。独自の食文化は比較的浅いものの、オーストラリアならではの料理も存在します。例えば、ベジマイトやティムタムなどのスナック食品、オージービーフを使った肉料理、そしてフィッシュアンドチップスなどが代表的です。また、広大な国土を活かした新鮮な食材、特に海産物を使ったシーフード料理も人気があります。この多様性と融合が、オーストラリアの現代の食文化を形作っています。

オーストラリアのおすすめ料理17選

サクサクの衣とほくほくのポテト「フィッシュアンドチップス」

フィッシュアンドチップスは、オーストラリアで広く親しまれている定番料理です。白身魚のフライとフライドポテトを組み合わせたこの料理は、サクサクの衣とほくほくのポテトが特徴です。伝統的な作り方では、タラなどの白身魚を小麦粉、コーンスターチ、ベーキングパウダーを混ぜた衣にビールを加えて作った生地で包み、揚げます。この衣がサクサクとした食感を生み出し、魚をジューシーに保ちます。付け合わせのポテトは、皮付きのまま揚げることが多く、外はカリッと中はホクホクに仕上がります。オーストラリアでは、この料理にモルトビネガーや塩をかけて食べるのが一般的ですが、タルタルソースやレモンを添えて楽しむこともあります。

低脂肪高タンパクの珍味「カンガルーミート」

カンガルーミートは、オーストラリアの特徴的な食材として注目を集めています。この肉は、低脂肪、高タンパク、低コレステロールという栄養面での利点を持ち、アスリートや健康志向の人々に人気があります。カンガルー肉は天然の赤身肉で、部位に関係なく脂肪含有率が1~2%と非常に低く、良質なタンパク質とヘム鉄を豊富に含んでいます。さらに、脂肪を分解・燃焼させる共役リノール酸の含有率が他の食肉よりも極めて高いことが特徴です。オーストラリアでは2000年以降に一般的に食べられるようになり、現在では大手スーパーでも販売されています。日本でも徐々に認知度が高まっており、ジャーキーや粗挽きスナックなどの形で販売されています。

ビーフの旨味が詰まった「ミートパイ」

ミートパイは、オーストラリアの国民食として広く親しまれている料理です。サクサクとした軽やかなパイ生地の中に、ビーフの旨味がたっぷり詰まった具材が特徴です。オーストラリアでは、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアでも購入できるほど身近な存在で、軽食や食事として日常的に楽しまれています。高品質なミートパイを作るには、良質な牛肉が不可欠とされ、グラスフェッドビーフ(放牧飼育牛)やグレインフェッドビーフ(穀物肥育牛)などの高級な牛肉が使用されることもあります。日本でも、オーストラリアスタイルのカフェや専門店で提供されるようになり、徐々に人気を集めています。

クリーミーな口当たりの「マッシュポテト」

マッシュポテトは、オーストラリアの食文化において主食の一つとして重要な位置を占めています。茹でたジャガイモをマッシャーで潰し、牛乳とバターを加えて仕上げる単純な料理ですが、その味わいは家庭や店によって様々です。クリームやチーズを加えたり、グレイビーソースをかけて食べることも一般的です。オーストラリアでは多くの料理の付け合わせとして頻繁に登場し、その普及度の高さから、インスタントタイプも市販されています。シェパーズパイなどの伝統的な料理にも欠かせない要素として、オーストラリアの食卓に深く根付いています。

ジューシーな肉の風味「ラムチョップ」

ラムチョップは、オーストラリアの食文化において人気の高い料理の一つです。子羊の骨付き肉を使用し、ジューシーで風味豊かな味わいが特徴です。調理方法は比較的シンプルで、塩こしょうで下味をつけた後、フライパンやグリルで焼くのが一般的です。焼き加減は、表面をカリッと香ばしく焼き、中はミディアムレアに仕上げるのがおすすめです。ラムチョップは、ローズマリーなどのハーブを添えたり、バルサミコソースやオレンジグリルなどで味付けをアレンジすることで、より華やかな一品になります。オーストラリアでは、バーベキューやパーティーなどの特別な機会に楽しまれることが多く、ワインとの相性も抜群です。

サクサク衣が美味しい「チキンシュニッツェル」

チキンシュニッツェルは、オーストリアやドイツの定番料理をオーストラリア風にアレンジした人気のおかずです。鶏むね肉を薄く叩いて広げ、パン粉をまぶして揚げ焼きにすることで、外はサクサク、中はジューシーな食感が楽しめます。低カロリーな鶏むね肉を使用することで、ヘルシーな一品となっています。調理方法はシンプルで、にんにくやパプリカ、クミンなどのスパイスを加えることで風味豊かに仕上がります。レストランでは、ブルーチーズ入りの濃厚なホワイトソースを添えて提供されることもあり、家庭でも簡単に本格的な味を再現できる人気料理となっています。

風味豊かな白身魚「バラマンディ」

バラマンディは、オーストラリアや東南アジアで人気の高い白身魚です。淡白でしっとりとした味わいが特徴で、サーモンに匹敵する美味しさを持つとされています。この魚は脂のりが良く、ふわふわとした食感が楽しめます。調理法は多様で、バター焼きやソテー、ムニエル、フライなど様々な方法で美味しく食べられます。オーストラリアでは一般的な魚ですが、日本では比較的新しい食材で、コストコなどで販売されています。バラマンディは栄養価も高く、低脂肪で高タンパクな健康的な食材として注目されています。

新鮮な海の幸「オーシャントラウト」

オーシャントラウトは、オーストラリアの海産物の中でも注目を集める魚の一つです。約20年前までは味もそれほど良くなかったとされていましたが、近年の養殖技術の向上により、その品質と味わいが大きく改善されました。オーストラリアの海は自然環境が比較的よく保たれており、これが高品質な海産物の生産を可能にしています。オーシャントラウトは、脂ののった美味しい魚として知られ、サーモンに似た風味を持ちます。日本でも人気が高まっており、バーベキューセットの一部として提供されることもあります。オーストラリアの水産業は発展途上にありますが、国内の水産物需要の増加に伴い、今後さらなる成長が期待されています。

サクサクの生地に包まれた「ソーセージ・ロール」

ソーセージ・ロールは、オーストラリアで広く親しまれている人気のスナックフードです。サクサクとしたパイ生地で包まれたジューシーなソーセージが特徴で、手軽に食べられる軽食として愛されています。この料理は、イギリスの影響を受けていますが、オーストラリアで独自の進化を遂げました。一般的に、挽肉やハーブ、スパイスを混ぜ合わせた具材をパフペーストリーで包み、オーブンで焼き上げます。学校の売店やベーカリー、スーパーマーケットなど、様々な場所で手に入れることができ、パーティーやピクニックの定番メニューとしても人気があります。ソーセージ・ロールは、トマトソースやBBQソースを添えて食べるのが一般的で、オーストラリアの食文化を象徴する料理の一つとなっています。

肉の旨味が凝縮された「オージービーフ」

オージービーフは、オーストラリアの広大な牧草地で育てられた高品質な牛肉として知られています。この牛肉は、その旨味の凝縮された味わいと柔らかな食感が特徴です。オージービーフの調理方法は多様で、厚切りステーキとして焼くのが一般的です。プロの調理法では、完璧な焼き加減を実現するために、厚切りの肉を高温で短時間焼くことが推奨されています。
 
家庭での調理でも、適切な焼き時間と温度管理により、美味しく仕上げることができます。クックパッドのレシピによると、二日連続で調理し、微調整することで、より美味しく焼けるとの報告があります。オージービーフは、その高品質と風味豊かな味わいから、オーストラリアだけでなく、日本を含む世界中で人気を集めています。ステーキ以外にも、ローストビーフやハンバーグなど、様々な料理に活用されています。

軽食にも最適な「チキンディップ」

チキンディップは、オーストラリアで人気のある軽食の一つです。茹でたささみをサワークリームと混ぜ合わせて作る、シンプルながら美味しいディップです。このディップは、クラッカーやポテトチップスなどと一緒に楽しむのが一般的で、パーティーやカジュアルな集まりでよく提供されます。
オーストラリアでは、チキンディップ以外にもさまざまな種類のディップソースが販売されており、食文化の一部として定着しています。チキンディップの人気は、その手軽さと versatility にあり、軽食としてだけでなく、サンドイッチやサラダのドレッシングとしても活用されています。この料理は、オーストラリアの多文化的な食文化を反映した、現代的で親しみやすいスナックの一例と言えるでしょう。

豪華な前菜「ロブスター・カクテル」

ロブスター・カクテルは、オーストラリアの高級レストランやシーフードレストランで人気の豪華な前菜です。この料理は、ボイルしたロブスターの身をタルタルソースと絡めて、エレガントに盛り付けたものです。新鮮なロブスターの甘みと、クリーミーなタルタルソースの酸味が絶妙なバランスを生み出し、贅沢な味わいを楽しむことができます。
 
オーストラリアでは、高品質な海産物を活かした料理が多く、ロブスター・カクテルもその一つです。レッドロブスターのような人気シーフードレストランチェーンでは、カナダ直送の「ライブロブスター」を看板メニューとして提供しており、ロブスター・カクテルはその代表的な一品となっています。この料理は、南オーストラリア州のシャルドネワインとの相性も抜群で、リッチな果実味のワインと共に楽しむことで、より豪華な食事体験を味わえます。

独特な風味が特徴の「ベジマイト」

ベジマイトは、オーストラリアを代表する独特な発酵食品です。さまざまな野菜をイースト菌で発酵させて作られ、濃厚な塩味と独特の香りが特徴です。見た目は黒いペースト状で、チョコレートクリームに似ていますが、味は全く異なります。オーストラリアでは国民食とも呼ばれる程ポピュラーで、トーストにバターと共に薄く塗って食べるのが一般的です。初めて食べる人には強烈な味わいですが、その独特な風味にハマる人も多く、オーストラリアの食文化を象徴する存在となっています。ベジマイトには葉酸が豊富に含まれており、栄養価の高い食品としても知られています。

食べ応えのある「パスティ」

パスティは、オーストラリアで人気のある食べ応えのある料理です。イギリスのコーンウォール地方が起源とされるこの料理は、半円形のパイ生地に肉や野菜の具材を詰めて焼き上げたものです。オーストラリアでは、19世紀にコーンウォールからの移民によってもたらされ、特に鉱山労働者の間で人気を博しました。
 
パスティの特徴は、サクサクとした外皮と、ジューシーな具材のコントラストです。一般的な具材には、牛肉や羊肉のひき肉、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどが使われます。オーストラリアでは、パブやベーカリー、スーパーマーケットなど様々な場所で手に入れることができ、手軽な軽食やランチとして親しまれています。パスティは、その食べ応えと携帯性の高さから、ピクニックやアウトドアでの食事にも適しており、オーストラリアの食文化に深く根付いた料理の一つとなっています。

軽やかな甘さの「パブロバ」

パブロバは、オーストラリアとニュージーランドで愛される伝統的なデザートです。メレンゲを焼いて作られるこのケーキは、外はサクサクで中はしっとりとした食感が特徴です。通常、メレンゲの上に生クリームを塗り、新鮮なフルーツ(特にキウイフルーツやパッションフルーツ)を飾り付けて完成させます。パブロバの名前は、1920年代にオーストラリアを訪れたロシアのバレリーナ、アンナ・パブロワにちなんで付けられたと言われています。この軽やかで甘いデザートは、特にクリスマスやその他の祝祭日に人気があり、オーストラリアの食文化を代表する一品となっています。

チョコレートとココナッツの絶妙なハーモニー「ラミントン」

ラミントンは、オーストラリアを代表する伝統的なスイーツの一つです。四角く切ったスポンジケーキをチョコレートでコーティングし、ココナッツをまぶして仕上げます。外側のサクサクとしたココナッツと、中のしっとりとしたスポンジケーキが絶妙なハーモニーを生み出しています。ラミントンの起源は19世紀末のクイーンズランド州とされ、その名前は当時の州総督ラミントン卿に由来すると言われています。バリエーションとして、スポンジの間にジャムや生クリームを挟むアレンジも人気です。オーストラリアでは日常的に楽しまれるだけでなく、ニュージーランドや南アフリカにも広まり、国際的に愛されるスイーツとなっています。

ヘーゼルナッツの風味が広がる「ヌテラ」

オーストラリアでは、ヌテラのようなヘーゼルナッツスプレッドが人気を集めています。これらのスプレッドは、朝食やおやつとして広く楽しまれており、パンやトーストに塗って食べるのが一般的です。オーストラリアの食品市場では、健康志向の高まりを受けて、天然の風味や原料を使用した製品の需要が増加しています。
 
特筆すべきは、オーストラリアが世界有数のナッツ生産国であることです。栄養価が高く、風味豊かなオーストラリア産の最高級ナッツは、素材そのものの味わいを楽しむだけでなく、様々な料理に変化をもたらす食材として注目されています。このような高品質なナッツを使用したスプレッドやペーストは、オーストラリアの食文化において重要な位置を占めており、地元産の原料を活かした製品開発が進んでいます。

オーストラリアの料理を食べてみよう!

オーストラリアの代表的な料理18選、いかがでしたでしょうか?多文化が交わるこの国ならではのユニークな食体験が楽しめることと思います。地元の人々に愛される伝統料理や、異国情緒あふれるグルメ、さらには絶品スイーツまで、オーストラリアの食文化は豊かで多彩です。次回オーストラリアを訪れる際には、ぜひこの記事を参考にして、現地の味を存分に堪能してみてください。きっと、新たな発見とともに、忘れられない食の思い出が作れることでしょう。オーストラリアの魅力を、食を通じて存分に味わってください。

       

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