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奇跡の絶景といわれる広大な塩の大地「ウユニ塩湖」徹底ガイド
見渡す限りの広大な白銀の大地が広がる南米ボリビア西部にある塩の湖「ウユニ塩湖」。雨季には地面が鏡のようになり、空の色が反響して上下対象の不思議な光景を生み出しています。そこで今回は、ボリビアの絶景「ウユニ塩湖」についてご紹介いたします。
2024年06月25日更新
ウユニ塩湖の起源
ウユニ塩湖は標高約3,700mに位置し、面積は約11,000km²で、岐阜県とほぼ同じ広さを持っています。ウユニ塩湖の成り立ちについて、古くはアンデス山脈が海底から隆起した際、大量の海水が山上に取り残され、それが原因でこの広大な塩湖が形成されたとされています。また、ウユニ塩湖は「世界で最も平らな場所」とも言われ、高低差が50cm以内しかないため、雨が降ると湖面に薄い膜ができ、「天空の鏡」と呼ばれる美しい景色を作り出します。この神秘的な景色は多くの人々を魅了しています。ウユニ塩湖の自然・気候
年間通して平均気温の変化が少ないウユニ塩湖ですが、朝晩の寒暖差が激しい地域でもあります。日中の気温は平均20℃ほどで温和。その代わり、夜になると-5℃まで気温が下がることもあります。
また、富士山とほぼ同じ標高約3,700mに位置するウユニ塩湖を訪れるには高山病対策として酸素ボンベの携帯が必須で、高地での宿泊ホテル、バス、4WD、列車などには緊急時用に酸素吸入の装備が備えられています。
ウユニ塩湖の季節・ベストシーズン
ウユニ塩湖は鏡張りの景色を楽しむ雨季と歩いて塩湖の中を観光できる乾季に分かれます。まずは、11月後半から3月頃までの雨季の時期は、「天空の鏡」と称される鏡張りの景色を楽しむのに最適なシーズンです。湖面に水が溜まり、風や雲の条件が整うと、湖面が鏡のようになり、その美しい光景を堪能することができます。
4月~11月前半頃の乾季は湖面の水がほとんど干上がり、塩の結晶が露出します。この時期は天候が安定しており、標高3,700mの高さから見る青空と、太陽の光を反射する塩の大地が美しい絶景を作り出します。特に、塩の結晶が作る格子状の模様は、まるで異星の地表のような神秘的な景色を楽しむことができます。
ウユニ塩湖への行き方
ウユニ塩湖はボリビアに位置する世界最大の塩湖で、その絶景は多くの観光客を魅了しています。日本からウユニ塩湖への行き方を簡単に説明します。まず、日本の主要な空港からボリビアの首都ラパスまたはサンタクルスへの直行便はありませんので、アメリカやメキシコ、ペルーなどの国を経由してボリビアへ入国します。
ラパスからは国内線でウユニの町へ飛ぶことができます。飛行時間は約1時間です。
都市ウユニは、ボリビアの首都ラパスから約550kmのところにあり、陸路だとバスで約10時間~12時間かかりますが、2011年に空港が開設されたことにより飛行機による移動が可能となりました。ウユニの町に到着したら、ツアー会社を利用して塩湖を訪れることが一般的です。4WDの車でのツアーが人気で、ガイドとともに塩湖の絶景を楽しむことができます。