洗練された街と大自然が魅力的な北欧最大の面積を誇る国「スウェーデン」。スウェーデンはスカンジナビア諸国で最大の国であり、国土の半分は森林におおわれ、約9万もの湖…
ストックホルムのおすすめ観光スポット10選!定番から穴場まで紹介
スウェーデンの首都ストックホルムは、北欧を代表する美しい都市として知られています。14の島々から成る水の都は、中世の面影を残す旧市街ガムラスタンや近代的な建築物が調和した独特の景観を誇ります。また、ノーベル賞の授賞式が行われる市庁舎や、17世紀の沈没船を展示するヴァーサ博物館など、歴史と文化が息づく観光スポットが点在しています。さらに、豊かな自然に囲まれた公園や、北欧デザインを楽しめるショッピングエリアなど、多彩な魅力にあふれた街です。ストックホルムは、古き良き伝統と革新的な現代文化が融合した、魅力的な観光地として世界中から注目を集めています。そこで今回はそんなスウェーデンのストックホルムのおすすめ観光スポットをご紹介します。
2024年09月13日更新
ストックホルムの魅力とは?
ストックホルムは、14の島々から成る「北欧のベネチア」と呼ばれる美しい水の都です。中世の街並みが残る旧市街ガムラスタンや、近代的な建築が調和した都市景観が魅力的です。また、地下鉄の駅構内にはアート作品が展示されており、移動中も芸術を楽しむことができます。自然と都市が共存する街並みは、どこを歩いても魅力的な景色に出会えます。さらに、洗練された北欧デザインのショッピングや、ミートボールなどのスウェーデン料理も楽しめ、多彩な魅力にあふれた都市となっています。ストックホルムの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
正式名称 | ストックホルム |
面積 | 188 km² |
人口 | 約98万人(2023年) |
首都 | スウェーデンの首都 |
時差 | 日本標準時(JST)-8時間 |
フライト時間 | 約11~13時間(直行便なし、乗継便で) |
公用語 | スウェーデン語 |
通貨 | スウェーデンクローナ(SEK) |
物価 | 日本よりやや高め |
電源プラグ | タイプC・F(電圧230V、周波数50Hz) |
ストックホルムへのアクセス方法・行き方
ストックホルムへのアクセスは、主にアーランダ国際空港を利用します。日本からの直行便はないため、ヨーロッパの主要都市を経由する必要があります。一般的な経路は、成田・羽田・関西国際空港からコペンハーゲン、ヘルシンキ、アムステルダム、パリなどを経由し、総所要時間は12〜19時間程度です。アーランダ空港から市内へは、アーランダ・エクスプレス(電車)で約20分、Vy flygbussarna(バス)で約45分、SL(電車)で約40分かかります。最も経済的な方法は公共バスを利用し、その後電車に乗り換える方法です。市内の移動には、効率的な公共交通機関網が整備されており、地下鉄、バス、トラムなどを利用できます。ストックホルムの人気の観光エリア
ストックホルムには、それぞれ特色ある複数の魅力的な観光エリアがあります。中世の雰囲気が漂う旧市街ガムラスタンは、カラフルな建物と石畳の街並みが人気で、観光客に最も愛されているエリアです。近代的な中心部には、ストックホルム市庁舎やノーベル博物館などの重要な建築物が集中しています。自然豊かなユールゴーデン島には、ヴァーサ博物館やスカンセン野外博物館など、文化施設が点在しています。若者やアーティストに人気のセーデルマルムは、おしゃれなカフェやショップが立ち並ぶトレンディなエリアとして知られています。これらの多様なエリアが、ストックホルムの魅力を形作っており、訪れる人々に様々な体験を提供しています。ストックホルムのおすすめ観光スポット10選
王家の栄華を体感「ストックホルム宮殿」
ストックホルム旧市街ガムラ・スタンの中心に位置するストックホルム宮殿は、スウェーデン王室の公式な居城として機能しています。この壮大な宮殿は、バロック様式の建築美と豪華な内装で訪問者を魅了します。宮殿内部には、王家の居室や国宝級の美術品コレクション、宝物庫などが一般公開されており、スウェーデン王室の栄華と歴史を間近に体感できます。特に注目すべきは、毎日正午に行われる衛兵交代式で、観光客に人気の華やかな光景となっています。ストックホルム宮殿は、単なる観光スポットではなく、現役の王宮としての威厳と魅力を兼ね備えた、ストックホルム観光の中心的存在と言えるでしょう。歴史と芸術が融合する聖地「ストックホルム大聖堂」
ストックホルム大聖堂は、ガムラスタン(旧市街)に位置する、スウェーデンで最も古く由緒ある教会です。1279年に歴史に登場し、王族の戴冠式や結婚式が行われてきた重要な場所です。外観はバロック様式に改築され、緑色の屋根とオレンジ色の壁が特徴的です。内部には見事な絵画や彫刻が飾られており、特に聖ジョージとドラゴンの彫刻は必見です。また、夏季にはクラシック音楽のコンサートが開催され、芸術と音楽の融合を楽しむことができます。入場料は大人60スウェーデン・クローナで、ストックホルムパス所持者は無料で入場できます。歴史的価値と芸術的魅力が調和した、ストックホルム観光の定番スポットと言えるでしょう。中世の街並みを散策「ガムラスタン」
ガムラスタンは、ストックホルムの旧市街として知られる魅力的な観光スポットです。13世紀に起源を持つこの地区は、中世の雰囲気を色濃く残しており、狭い石畳の通りや古風な建築物が特徴的です。ストールトルゲット広場を中心に、カラフルな建物が立ち並び、カフェやレストラン、お土産屋が軒を連ねています。観光客に人気の歩行者専用道Västerlånggatanでは、ストックホルムらしさ溢れるチャーミングな雰囲気を楽しめます。また、世界一細い道と言われるMårten Trotzigs Grändや、ノーベル博物館など、興味深いスポットが点在しています。ガムラスタンは、徒歩で約1時間で一周できる程度の小さな島ですが、中世にタイムスリップしたかのような独特の魅力を持つ、ストックホルム観光の中心地となっています。北欧建築の傑作「ストックホルム市庁舎」
ストックホルム市庁舎は、ナショナル・ロマンティシズム建築の傑作として知られる北欧建築の象徴的存在です。1923年に完成したこの建物は、建築家ラグナル・エストベリの設計によるもので、メーラレン湖に面した立地にあります。市庁舎内部には、毎年12月10日にノーベル賞の記念晩餐会が行われる「青の間」や、舞踏会が開催される「黄金の間」があり、観光客に人気のスポットとなっています。また、高さ106メートルの展望塔からはストックホルムの絶景を楽しむことができます。市庁舎の見学には専門ガイドによるツアーへの参加が必要で、ストックホルム中央駅から徒歩約10分という便利なアクセスも魅力の一つです。沈没船の謎に迫る「ヴァーサ博物館」
ヴァーサ博物館は、1628年に処女航海で沈没したスウェーデン軍艦ヴァーサ号を展示する世界的に有名な博物館です。ヴァーサ号は、333年後の1961年に驚くほど良好な状態で引き上げられ、現在では世界で最も保存状態の良い17世紀の船として知られています。この巨大な軍艦は、国家の威信をかけて建造されましたが、設計上の欠陥により、わずか1,300メートルの航行で転覆しました。博物館では、98%が原型を留めた船体や数百もの彫刻、当時の生活を再現した展示など、ヴァーサ号の短い一生と長い歴史を詳しく知ることができます。また、ヴァーサ号の沈没と保存の過程は、水中考古学の成功例であると同時に、その特殊性から他の水中遺跡には適用できない例外的なケースでもあります。ヴァーサ博物館は、ストックホルムを訪れる観光客にとって必見のスポットとなっています。スウェーデン版ベルサイユ宮殿「ドロットニングホルム宮殿」
ドロットニングホルム宮殿は、ストックホルム郊外のメーラレン湖に浮かぶローベン島に位置する、「北欧のヴェルサイユ」と呼ばれる壮麗な宮殿です。1662年に建設が始まり、バロック様式の庭園と共に1686年に完成しました。現在もスウェーデン王室の居城として使用されており、1991年にユネスコ世界遺産に登録されています。宮殿内部には220の部屋があり、18世紀の王族の生活を今に伝える貴重な美術品や装飾が施されています。また、敷地内には宮廷劇場や中国離宮、広大な庭園があり、バロック様式からロココ様式、イギリス式庭園まで、様々な時代の芸術と建築を楽しむことができます。ストックホルム中央駅からフェリーで約1時間、または地下鉄とバスを利用して約40分でアクセス可能で、王家の住居を除く一部が一般公開されています。知の殿堂を訪れる「ノーベル博物館」
ノーベル博物館は、ストックホルムの旧市街ガムラスタンの中心に位置し、ノーベル賞とその受賞者たちを記念する施設です。2001年にノーベル賞設立100周年を記念して開館し、旧証券取引所の建物を改装して作られました。館内では、ノーベル賞の歴史、歴代受賞者の功績、アルフレッド・ノーベルの生涯に関する展示を楽しむことができます。特に注目すべきは、ノーベルの直筆遺言書や受賞者のサイン入り椅子、そして授賞式の晩餐会で提供されるデザートを味わえるカフェです。博物館は、映像や簡単な実験ブースなど、子供から大人まで楽しめる工夫が施されており、ノーベル賞という世界的な賞の魅力を身近に感じられる貴重な場所となっています。円筒形の美しい建築「ストックホルム市立図書館」
ストックホルム市立図書館は、北欧モダン建築の巨匠エリック・グンナール・アスプルンドによって設計された、美しい円筒形の建築物です。1928年に完成したこの図書館は、オレンジ色の外観と360度本に囲まれた円形の中央閲覧室が特徴的です。3層の書架には約55万冊の蔵書が並び、天井からの自然光が柔らかく差し込む空間は、まるで知識の神殿のような荘厳な雰囲気を醸し出しています。アスプルンドは図書館の内装や家具のデザインも手掛け、建築全体に統一感を持たせました。現役の公共図書館として市民に愛されるだけでなく、その美しい建築様式から観光名所としても人気を集めており、ストックホルムを訪れる際には必見のスポットとなっています。王家の庭園で優雅なひととき「ローゼンダールガーデン」
ローゼンダールガーデンは、ストックホルム市民に「都会のオアシス」と呼ばれる5,000ヘクタールの広大な庭園です。かつてスウェーデン王室の狩猟場だったこの場所は、現在、果樹園、畑、花畑、温室、カフェなどが点在する市民の憩いの場となっています。ユールゴーデン島の森の中に位置し、自然豊かな環境で、オーガニック料理や自家製パンを楽しめる温室カフェが人気です。また、夏期の日曜日には手作りピザとオーガニックビールを提供する特別イベントも開催されており、ストックホルムの魅力的な観光スポットの一つとなっています。スウェーデンの文化を体験「スカンセン野外博物館」
スカンセンは、1891年にアルトゥール・ハゼリウスによって創設された世界初の野外博物館です。ストックホルムのユールゴーデン島に位置し、スウェーデン全土から移築された160以上の伝統的な建物や農園が展示されています。訪問者は、16世紀から19世紀にかけてのスウェーデンの生活様式を体験できます。園内には、北欧の動物を飼育する動物園や、伝統工芸を実演する職人たちの工房もあります。スカンセンは単なる博物館ではなく、スウェーデンの文化遺産と自然環境を保護し、次世代に伝える重要な役割を果たしています。毎年130万人以上が訪れる人気スポットで、特にクリスマス時期の伝統的なマーケットは有名です。ストックホルム観光に必要な日数
ストックホルムの主要な観光スポットを巡るには、最低でも2〜3日の滞在が推奨されます。2日間のコースでは、ガムラスタン(旧市街)、ヴァーサ号博物館、ストックホルム市庁舎などの人気スポットを効率よく回ることができます。しかし、より充実した体験を求めるなら、4〜5日の滞在がおすすめです。これにより、ユールゴーデン島の散策やセーデルマルムのカフェ巡りなど、ゆったりとした観光が可能になります。また、季節によっては、クリスマスマーケットやミッドサマー祭りなどのイベントを楽しむこともできます。滞在日数を増やすことで、スウェーデンの文化や日常生活をより深く体験し、「フィーカ」と呼ばれるコーヒーブレイクの習慣を楽しむ余裕も生まれます。スウェーデン旅行費用の目安は3泊5日で約17万円、5泊7日で約31万円
スウェーデン旅行費用の一覧表。3泊5日~5泊7日まで一覧でチェック
項目 | 3泊5日 | 4泊6日 | 5泊7日 |
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往復航空券 | 約100,000円〜150,000円 | 約100,000円〜150,000円 | 約100,000円〜150,000円 |
宿泊代 | 約40,000円〜60,000円 | 約55,000円〜80,000円 | 約70,000円〜100,000円 |
食費代 | 約15,000円〜25,000円 | 約20,000円〜35,000円 | 約25,000円〜45,000円 |
Wi-Fi・通信費 | 約5,000円 | 約5,000円 | 約5,000円 |
お土産代 | 約10,000円〜15,000円 | 約10,000円〜15,000円 | 約10,000円〜15,000円 |
合計 | 約170,000円〜255,000円 | 約190,000円〜285,000円 | 約210,000円〜315,000円 |
ストックホルム観光のベストシーズン
ストックホルム観光のベストシーズンは、一般的に夏季の6月から8月です。この時期は気温が比較的温暖で、日照時間が長く、屋外での活動に最適です。平均気温は20度前後で、湿度が低いため過ごしやすい気候となります。特に7月から8月にかけては、日中の気温が快適で、カラッとした爽やかな天候が続きます。しかし、この夏のハイシーズンは観光客が多く、ホテルや交通機関が混雑する傾向があります。そのため、比較的穏やかな気候で観光客も少ない5月から6月初旬、または9月から10月初旬の春や秋も魅力的な時期です。この時期は、快適な気温と適度な日照時間を楽しめるだけでなく、春の花々や秋の紅葉など、季節ならではの美しい景色も堪能できます。
ストックホルム観光のモデルコース
ストックホルムの1泊2日観光モデルコースをご紹介します。主要な観光スポットを効率よく回りつつ、ストックホルムの魅力を堪能できるプランです。1日目
時間 | スポット名 | 楽しむこと |
---|---|---|
9:00-11:00 | ストックホルム市庁舎 | ノーベル賞晩餐会場見学、塔からの眺望 |
11:30-13:00 | ガムラスタン(旧市街) | 中世の街並み散策、ノーベル博物館訪問 |
13:30-15:30 | ヴァーサ号博物館 | 17世紀の沈没船見学 |
16:00-18:00 | スカンセン野外博物館 | スウェーデンの伝統文化体験 |
19:00-21:00 | ソーデルマルム地区 | トレンディな地区でディナーとナイトライフ |
2日目
時間 | スポット名 | 楽しむこと |
---|---|---|
9:00-10:30 | ドロットニングホルム宮殿 | 世界遺産の宮殿見学 |
11:00-12:30 | ストックホルム市立図書館 | 円形の建築美を鑑賞 |
13:00-14:30 | 写真博物館 | 写真展示鑑賞 |
15:00-17:00 | ユールゴーデン島 | 緑豊かな公園散策、ABBAミュージアム訪問 |
17:30-19:00 | ストックホルム中央駅周辺 | ショッピング、お土産購入 |
ストックホルム旅行の治安・観光時の注意点
ストックホルムは一般的に治安が良好な都市ですが、観光客は一定の注意を払う必要があります。特に、スリや置き引きなどの軽犯罪に注意が必要です。公共の場所では常に荷物から目を離さず、貴重品は肌身離さず持ち歩くことが重要です。特にアーランダ空港や観光地では、犯罪グループによる連携プレーでの盗難が報告されているため、警戒が必要です。
また、タクシーの利用には注意が必要です。特に空港からのタクシーでは、ぼったくりの被害が報告されています。信頼できる会社のタクシーを利用するか、可能な限り公共交通機関を利用することをお勧めします。公共トイレの多くが有料であることも覚えておくと良いでしょう。全体として、常識的な行動と警戒心を持つことで、ストックホルムでの滞在を安全に楽しむことができます。