タイはエキゾチックな自然、美しいビーチ、そして豊かな文化遺産で旅行者を魅了する人気の観光地です。ベストシーズンとして多くの旅行者におすすめされるのは、11月から…
タイの世界遺産は6カ所!絶対に見ておきたい有名な世界遺産を厳選して紹介
タイは豊かな歴史と文化、そして美しい自然を誇る国として知られています。その魅力は、ユネスコ世界遺産にも認められ、現在タイには6カ所の世界遺産が登録されています。これらの世界遺産は、古代都市の遺跡から壮大な自然保護区まで、タイの多様な魅力を体現しています。本記事では、タイを訪れる際に絶対に見ておきたい世界遺産を厳選してご紹介します。歴史的な古都アユタヤや、美しい自然が広がるカオヤイ国立公園など、タイの魅力を存分に感じられる世界遺産をお楽しみください。
2024年08月30日更新
タイの世界遺産は全部で6カ所登録されている!
タイには現在、6つのユネスコ世界遺産が登録されています。これらは文化遺産3カ所と自然遺産3カ所に分類されます。文化遺産には、1991年に登録された「古代都市スコータイと周辺の古代都市群」と「古都アユタヤ」、そして1992年に登録された「バンチェンの古代遺跡」が含まれます。自然遺産としては、1991年登録の「トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群」、2005年登録の「ドン・パヤーイェン-カオヤイ森林群」、そして最も新しく2021年に登録された「ケーンクラチャン森林保護区群」があります。これらの世界遺産は、タイの豊かな歴史、文化、そして自然の多様性を反映しており、国内外の観光客に人気のスポットとなっています。タイの世界遺産一覧表
世界遺産登録名 | 登録年 | 種別 |
---|---|---|
アユタヤ歴史公園 | 1991 | 文化遺産 |
スコータイ歴史公園 | 1991 | 文化遺産 |
ドーイ・インタノン国立公園 | 1991 | 自然遺産 |
カオ・ヤイ国立公園 | 2005 | 自然遺産 |
マレーシアとの国境にあるエラワン国立公園 | 1991 | 自然遺産 |
歴史的都市パイ | 2008 | 文化遺産 |
タイでおすすめの世界遺産6選
栄華を偲ぶ古都の遺跡群「アユタヤ歴史公園」
アユタヤ歴史公園は、タイの古都アユタヤに位置する壮大な遺跡群で、1991年にユネスコ世界遺産に登録されました。14世紀から18世紀にかけて栄えたアユタヤ王朝の中心地として、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた地形を活かし、国際貿易都市として繁栄しました。公園内には、ワット・プラシーサンペット、ワット・マハータート、ワット・ラーチャブラナなど、数多くの寺院遺跡が点在しています。特に、木の根に覆われた仏頭で有名なワット・マハータートは、訪れる人々を魅了する神秘的な光景を提供しています。アユタヤ歴史公園は、バンコクから日帰りで訪れることができる人気の観光地となっており、遺跡群を巡るツアーや象乗り体験など、様々なアクティビティを楽しむことができます。タイ文明発祥の地を訪ねて「スコータイ歴史公園」
スコータイ歴史公園は、タイ族最初の独立王朝であるスコータイ王朝の古都跡で、1991年にユネスコ世界遺産に登録されました。バンコクの北約440kmに位置するこの遺跡群は、13世紀から14世紀にかけてタイ文明の基礎を築いた重要な場所です。公園内には、王宮跡や約200の仏塔が林立するワット・マハタートなど、往時の栄華を偲ばせる遺構が点在しています。特に注目すべきは、ラームカムヘーン大王の時代に刻まれた最古のタイ文字の碑文で、「水に魚棲み、田に稲穂実る」とスコータイの豊かさを称えています。また、高さ約15mのアチャナ仏を擁するワット・シー・チュムなど、スコータイ様式の仏教美術も見どころの一つです。この歴史公園は、タイの文化的アイデンティティの源泉として、今も多くの人々を魅了し続けています。タイ最高峰の絶景を望む「ドーイ・インタノン国立公園」
ドーイ・インタノン国立公園は、タイ最高峰のドイ・インタノン山(標高2,565m)を含む自然保護区で、チェンマイ市内から車で約2時間の場所に位置しています。公園内には豊かな熱帯雨林が広がり、多くの滝や希少な動植物が生息しています。山頂付近は年間を通して涼しく、平均気温は12度ほどで、防寒具の準備が推奨されます。公園の見どころには、キウ・メーパン・ネイチャートレイルという3kmのハイキングコースがあり、ランやシャクナゲなどの高山植物を観察できます。また、王室プロジェクトにより、地元のモン族やカレン族の持続可能な農業も支援されており、オーガニック農園や地元の文化に触れる機会も提供されています。ドーイ・インタノン国立公園は、タイの自然の豊かさと文化的多様性を体験できる貴重な場所となっています。野生動物との出会いを求めて「カオ・ヤイ国立公園」
カオヤイ国立公園は、タイで最初に認定された国立公園であり、2005年に世界自然遺産に登録されました。バンコクから北東に約200km離れたこの公園は、豊かな生態系を誇り、多様な野生動物の生息地として知られています。特に注目すべきは約300頭の野生アジアゾウの生息で、水飲み場や塩田付近でよく目撃されます。公園内では、絶滅危惧種のテナガザルやスローロリスなども観察できる可能性があります。バードウォッチャーにとっても魅力的な場所で、カッコウやペリカン、サイチョウなどの鳴き声が森に響き渡ります。訪問者は、ナイトサファリツアーに参加することで、夜行性動物を観察する貴重な機会を得ることができます。カオヤイ国立公園は、タイの豊かな自然と野生動物を体験できる貴重な場所として、多くの観光客を魅了し続けています。七段の滝と透明な水に魅了される「エラワン国立公園」
エラワン国立公園は、カンチャナブリ県西部に位置し、その美しい7段の滝と透明な水で知られています。全長約1,500メートルにわたる滝は、それぞれ異なる特徴を持ち、「タイで最も美しい滝」とも呼ばれています。滝の水は透明度が高く、ターコイズブルーやエメラルドグリーンの美しい色をしており、水遊びや泳ぐことも可能です。公園内では、トレッキングや自然教育、バードウォッチングなどのアクティビティも楽しめ、豊かな自然を体感できる魅力的なスポットとなっています。特に、早朝に訪れると朝日が滝の水面に魔法のような輝きを放つ美しい光景を楽しめ、心身ともにリフレッシュできる場所として人気を集めています。山岳民族の文化が息づく「歴史的都市パイ」
パイは、タイ北部メーホンソーン県に位置する小さな歴史的な町で、山岳民族の文化と自然の美しさが融合した魅力的な観光地です。町の周辺には、カレン族やリス族などの山岳少数民族の村々が点在しており、彼らの伝統的な生活様式や独自の文化を間近で体験することができます。パイの中心部には、山岳民族博物館があり、各民族の衣装や道具、生活用品などが展示されています。ここでは、山岳民族の歴史や文化について学ぶことができ、タイ北部の多様性を理解する上で重要な役割を果たしています。また、町の周辺では、トレッキングツアーに参加して山岳民族の村を訪れたり、象乗り体験を楽しんだりすることもできます。
パイは、その静謐な雰囲気と美しい自然景観で知られており、近年では外国人バックパッカーにも人気の目的地となっています。山々に囲まれた町の風景や、周辺の温泉、滝、洞窟などの自然スポットは、訪れる人々を魅了し続けています。