インドネシアの空港を徹底解説!定番のジャカルタバリ島の空港やアクセス方法・行き方なども紹介

インドネシアは17,000以上の島々からなる広大な国家であり、空港は国内外の移動に不可欠な役割を果たしています。本記事では、インドネシアの主要な空港、特に人気の高いジャカルタとバリ島の空港に焦点を当てます。スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)やングラ・ライ国際空港(バリ島)などの施設概要、アクセス方法、そして空港から目的地までの効率的な移動手段について詳しく解説します。また、各空港の特徴や利用時の注意点、現地での交通手段の選び方なども紹介し、インドネア旅行をより快適にするための情報を提供します。

2024年09月10日更新


インドネシアには約300の空港がある!

インドネシアには、その広大な国土と多数の島々を反映して、約300の空港が存在します。日本航空機開発協会の2019年の発表によると、インドネシアには367の空港があり、そのうち30が国際空港として機能しています。これは日本の97空港の約4倍にあたり、インドネシアの地理的特性と経済発展を反映しています。特に注目すべきは、スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)、ングラ・ライ国際空港(バリ島)、ジュアンダ国際空港(スラバヤ)などの主要空港で、これらは年々増加する旅客数と航空貨物に対応するため、施設の拡張や近代化が進められています。

インドネシアで定番の空港3つ

スカルノ・ハッタ国際空港(ジャカルタ)

スカルノ・ハッタ国際空港(CGK)は、インドネシアの首都ジャカルタから約35km離れた場所に位置する、国内最大の国際空港です。1985年に開港し、3つの主要ターミナルを有しています。ターミナル1と2は主に国内線、ターミナル3は国際線と一部の国内線に使用されています。年間約6,000万人の旅客を扱う同空港は、95都市への国内線49路線と国際線46路線を運航しており、インドネシアの主要な航空ハブとしての役割を果たしています。空港から市内へのアクセスは、高速バス、空港鉄道、タクシーなどの選択肢があり、所要時間は約1時間です。また、空港内には多数の飲食店やラウンジが整備され、国際的な基準に沿ったサービスを提供しています。

スカルノ・ハッタ国際空港のターミナルは3つ

スカルノ・ハッタ国際空港には3つの主要ターミナルがあります。ターミナル1は主に国内線を扱い、インドネシア国内の主要都市への便が発着しています。ターミナル2は国内線と一部の国際線を取り扱っており、アジアを中心とした世界各地への便が利用可能です。最新のターミナル3は主に国際線を扱い、長距離便が多く発着しています。各ターミナルには、レストラン、ショップ、待合室などの施設が整備されており、ターミナル間は無料のスカイトレインで結ばれています。この3つのターミナル構造により、年間6,000万人以上の旅客を効率的に処理し、インドネシア最大の国際空港としての機能を果たしています。

スカルノ・ハッタ国際空港の免税店ブランド・お土産店

スカルノ・ハッタ国際空港の免税エリアには、世界的な高級ブランドや地元のお土産店が豊富に揃っています。シャネル、ディオール、エルメス、グッチなどの人気ラグジュアリーブランドの他、化粧品、香水、酒、タバコなどの一般的な免税品も取り扱っています。また、インドネシアの特産品や伝統工芸品を扱う土産物店も多数あり、旅の思い出になるお土産を購入できます。2023年には韓国のロッテグループが900平方メートルの大型免税店をオープンし、さらに選択肢が広がりました。出国前の時間を有効活用して、ショッピングを楽しむことができます。

スカルノ・ハッタ国際空港から市内までの交通手段

スカルノ・ハッタ国際空港からジャカルタ市内へのアクセスには複数の選択肢があります。最も便利な方法の1つは空港鉄道で、約50分で市内に到着し、運賃は70,000ルピアです。タクシーも一般的で、メータータクシーの場合約200,000ルピア、リムジンタクシーは250,000〜450,000ルピアかかります。より経済的な選択肢としては、ダムリ社のエアポートシャトルバスがあり、40,000ルピアからで利用できます。また、GrabやGo-Jekなどのオンラインタクシーサービスも利用可能です。これらの交通手段により、旅行者は自身のニーズと予算に合わせて最適な移動方法を選択できます。

ングラ・ライ国際空港(デンパサール、バリ)

ングラ・ライ国際空港(DPS)は、インドネシア・バリ島の主要な国際空港です。デンパサールから約13km南に位置し、バリ島全体とデンパサール都市圏を広くカバーしています。2018年には約2,380万人の乗客を扱い、インドネシアで2番目に忙しい空港となっています。空港は2013年に大規模な改修を行い、現在は国際線と国内線の2つのターミナルを備えています。国際ターミナルにはバリ島の建築様式が取り入れられ、62のチェックインカウンター、10のゲート、3,175人収容の出発ラウンジを有しています。空港からバリ島の主要な観光地へのアクセスは良好で、クタ、スミニャック、ジンバラン、ヌサドゥアなどの人気の目的地に近接しています。

ングラ・ライ国際空港のターミナルは2つ

ングラ・ライ国際空港には国際線ターミナルと国内線ターミナルの2つがあります。2013年に新しい国際線ターミナルがオープンし、旧国際線ターミナルは国内線ターミナルに転用されました。国際線ターミナルは広々とした空間とモダンな設備が特徴で、出発ロビーと到着ロビーが分かれており、免税店や両替所、レストランなどの施設が充実しています。一方、国内線ターミナルは国際線ターミナルに比べるとやや小規模ですが、必要な施設は一通り揃っています。両ターミナルともWi-Fiが無料で利用でき、電源コンセントも十分に設置されているため、旅行者は快適に過ごすことができます。

ングラ・ライ国際空港の免税店ブランド・お土産店

ングラ・ライ国際空港の免税エリアには、世界的な高級ブランドから地元のお土産まで幅広い商品が揃っています。バーバリー、グッチ、コーチ、マーク ジェイコブスなどの人気ブランドのほか、ディオール、ランコムといった化粧品ブランドも充実しています。また、バリ島の伝統工芸品やコーヒー、お菓子などの土産物も豊富に取り揃えられており、旅の思い出になるお土産を購入できます。空港内のDFSギャラリアでは、免税価格での買い物が可能で、化粧品、タバコ、お酒類が特にお得です。さらに、空港外にあるTギャラリア バリ by DFSでも、より広い品揃えで免税ショッピングを楽しむことができます。

ングラ・ライ国際空港から市内までの交通手段

ングラ・ライ国際空港から市内までの主な交通手段には、空港タクシー、配車サービス、ホテル送迎、公共バスがあります。最も一般的なのは空港タクシーで、到着ロビーにあるカウンターで予約できます。料金は目的地によって異なり、クタまで約70,000〜95,000ルピア、ウブドまで約300,000ルピアです。Grabなどの配車サービスも利用可能で、空港タクシーより安価な場合があります。多くのホテルが送迎サービスを提供しており、事前予約で安全かつ便利です。経済的な選択肢として公共バスもありますが、時刻表が不定期で初めての訪問者には推奨されません。交通状況により所要時間は変動しますが、クタまで約20分、ウブドまで約90分が目安です。

ジョグジャカルタ国際空港(ジャカルタ)

ジョグジャカルタ国際空港(YIA)は、2020年にインドネシアのジョグジャカルタ特別州に開港した新しい国際空港です。旧アジスチプト国際空港に代わり、ジョグジャカルタ地域の主要な空の玄関口となっています。空港はジョグジャカルタ市中心部から約45km離れたクロンプロゴ県に位置し、年間約2000万人の旅客処理能力を持っています。国内線15路線、国際線2路線が就航しており、主要航空会社としてガルーダ・インドネシア航空、シティリンク、ライオン・エアなどが運航しています。市内へのアクセスは鉄道が最も便利で、約35-40分でジョグジャカルタ駅に到着します。また、バスやタクシーなどの選択肢もあり、観光地であるボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院群へのアクセスも可能です。

ジョグジャカルタ国際空港のターミナルは1つ

ジョグジャカルタ国際空港(YIA)は、1つの統合されたターミナルビルを持つ最新の空港施設です。このターミナルは国内線と国際線の両方を扱い、年間約2000万人の旅客処理能力を有しています。ターミナル内には、チェックインカウンター、セキュリティチェックポイント、出発ゲート、到着ロビーなどの主要施設が効率的に配置されています。また、レストラン、カフェ、ショップなどの商業施設も充実しており、旅行者のニーズに応えています。このシンプルな1ターミナル構造により、旅客の移動がスムーズになり、空港全体の効率性が向上しています。

ジョグジャカルタ国際空港の免税店ブランド・お土産店

ジョグジャカルタ国際空港の免税店エリアは、国際的なブランドと地元の特産品を組み合わせた品揃えが特徴です。国際線ターミナルには、JOGJA LIVING(ジョグジャリビング)というインドネシア特有の雑貨やお菓子を扱う店舗があり、特に人気なのはBakpia Kukus(バクピア・ククス)というスポンジケーキです。また、モンゴチョコレートというジョグジャカルタ発のオーガニックチョコレートブランドも人気があります。免税エリアには、化粧品、香水、酒類などの一般的な免税品も取り揃えられており、出国前の時間を利用してショッピングを楽しむことができます。今後は、バリ島で人気のコスメブランド「アラムセンポール」の販売も予定されているなど、品揃えの拡充が進められています。

ジョグジャカルタ国際空港から市内までの交通手段

ジョグジャカルタ国際空港(YIA)から市内へのアクセスには、鉄道、タクシー、バスなどの選択肢があります。最も便利で人気があるのは鉄道で、空港駅から市内のジョグジャカルタ駅まで約35-40分で到着し、運賃は急行で5万ルピア、普通列車で2万ルピアです。タクシーやGrabなどの配車サービスも利用可能で、料金は250,000-400,000ルピア程度ですが、所要時間は1時間半から2時間かかる場合があります。また、空港送迎サービスを提供するホテルもあり、事前予約で安全に移動できます。公共バスも運行していますが、本数が少なく初めての訪問者には推奨されません。観光地へのアクセスでは、ボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院群までタクシーやツアーバスを利用するのが一般的です。

インドネシアのその他の空港

ジュアンダ空港(スバラヤ)

ジュアンダ国際空港(SUB)は、インドネシア第二の都市スラバヤの主要な空港です。東ジャワ州に位置し、年間約2,000万人の乗客を扱う重要な航空ハブとなっています。空港には2つのターミナルがあり、ターミナル1は主に国内線、ターミナル2は国際線と一部の国内線を扱っています。ガルーダ・インドネシア航空、ライオン・エア、インドネシア・エアアジアなど、多くの国内外の航空会社が就航しており、国内32都市、国際8都市への直行便を運航しています。空港から市内へのアクセスは、タクシーが最も一般的で、所要時間は約30分から1時間、料金は15万〜20万ルピア程度です。空港内には、ラウンジ、免税店、両替所などの施設が充実しており、旅行者のニーズに応えています。

ブリンビンサリ空港(バニュワンギ)

ブリンビンサリ空港(BWX)は、インドネシアの東ジャワ州バニュワンギに位置する国際空港です。この空港は、イジェン火山やブロモ山などの人気観光地へのアクセスポイントとして重要な役割を果たしています。2013年に大規模な改装が行われ、「グリーンビルディング」のコンセプトに基づいて設計されました。空港の建物は、バニュワンギの伝統的な被り物「ウデン」をモチーフにしており、中古の鉄や木材を再利用した環境に配慮した設計となっています。現在、ガルーダ・インドネシア航空やウィング・エアーなど4社の航空会社が就航しており、スラバヤやジャカルタなどの主要都市への定期便を運航しています。空港からイジェン火山の登山口までは専用車で約1時間の距離にあり、観光客にとって便利なアクセスポイントとなっています。

スルタン アジ ムハマド スライマン国際空港(バリクパパン)

スルタン・アジ・ムハンマド・スレイマン空港(BPN)は、インドネシアの東カリマンタン州バリクパパンに位置する国際空港です。バリクパパン市中心部から東へ約4kmの場所にあり、カリマンタン島東部の主要な航空ハブとして機能しています。空港の名称は、東カリマンタン州の最後のスルタンであるアジ・ムハンマド・スレイマンに由来しています。この空港は、国内線および国際線の両方を扱っており、バリクパパンと他の主要都市を結ぶ重要な交通拠点となっています。空港から市内へのアクセスは便利で、車で約10分程度で到着できます。また、空港周辺には多くのホテルが立地しており、旅行者の利便性を高めています。

クアラナム国際空港(メダン)

クアラナム国際空港(KNO)は、インドネシアの北スマトラ州メダン近郊に位置する国際空港です。2013年7月に開港し、メダン市内から北東に約30km離れたデリ・スルダン県にあります。この空港は、航空需要の増加に伴い建設され、以前のポロニア国際空港に代わる新しい空港として機能しています。クアラナム国際空港は、国内線6社、国際線9社の航空会社が就航しており、エアアジア、ガルーダ・インドネシア航空、マレーシア航空などの主要航空会社が運航しています。空港から市内へのアクセスは、鉄道(Railink)がメダン駅まで37分で運行しており、1日18往復の便があります。また、DAMRI社によるバスサービスも提供されています。

スルタン ハサヌディン国際空港(マカッサル)

スルタン ハサヌディン国際空港(UPG)は、インドネシアの南スラウェシ州マカッサルに位置する国際空港です。この空港は、インドネシア東部への主要な玄関口として機能しており、2008年に新しいターミナルが開設されました。空港には2本の滑走路があり、2010年に3,100メートルの新滑走路が完成しました。年間約600万人の旅客を扱う能力を持ち、エアアジア、ガルーダ・インドネシア航空、ライオン・エアなどの主要航空会社が就航しています。空港から市内へのアクセスは良好で、タクシーやバスなどの交通手段が利用可能です。また、空港にはインドネシア空軍の基地も併設されており、民間と軍事の両方の機能を果たしています。

インドネシアの空港の注意点

インドネアの空港を利用する際は、いくつかの重要な注意点があります。まず、パスポートの残存有効期間が6ヵ月以上あることを確認し、必要に応じて到着ビザ(VOA)を取得する必要があります。空港での安全対策として、荷物から目を離さず、貴重品は常に身につけておくことが重要です。また、水道水は直接飲まず、ミネラルウォーターを購入することをお勧めします。税関では、動物製品や植物の持ち込みが厳しく制限されているため注意が必要です。さらに、イスラム教が主要な宗教であることを認識し、適切な服装や振る舞いを心がけましょう。これらの点に注意を払うことで、インドネシアの空港でのトラブルを避け、スムーズな旅行の出発点とすることができます。

インドネシアの空港を活用してインドネシア旅行を楽しもう!

インドネシアの空港は、広大な国土を支える重要な交通拠点として機能しており、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港やバリ島のングラ・ライ国際空港は特に人気のある玄関口です。各空港は国内外からのアクセスが良好で、観光やビジネスに便利です。この記事で紹介した空港とアクセス方法を参考に、次回のインドネシア旅行をスムーズに計画し、快適な移動を楽しんでください。空港から目的地までの道のりも、インドネシアの旅の一部として存分に堪能してください。

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