東側がスペイン国境、西側には大西洋が広がるユーラシア大陸最西端の国「ポルトガル」。ポルトガルは、ヨーロッパで最も古くアジアと交流を持った国であり、大西洋に面した…
ポルトガルの物価事情を徹底解説!日本より高い?安い?実際の物価や節約術なども紹介
ポルトガルは美しい景観と豊かな文化で知られる魅力的な国ですが、旅行や移住を考える際に気になるのが物価事情です。「ヨーロッパなのに物価が安い」と言われるポルトガルですが、実際はどうなのでしょうか?本記事では、ポルトガルの物価を日本と比較しながら詳しく解説します。食費、交通費、家賃など、生活に欠かせない項目ごとに実際の価格を紹介し、ポルトガルでの暮らしや旅行にかかる費用の目安をお伝えします。また、現地での節約術や、意外と高額な商品・サービスについても触れていきます。ポルトガルへの旅行や移住を検討している方必見の情報満載でお届けします。
2024年08月22日更新
ポルトガルの物価は日本と比べて高い?安い?
ポルトガルの物価は全般的に日本よりも安く、特に食品や外食費で大きな差が見られます。スーパーマーケットでの食品価格は日本の半分程度で、パンや牛乳、卵などの基本的な食材が非常に手頃です。外食費も日本より安く、カジュアルなレストランで1人あたり約2,000円程度で食事ができます。一方で、家賃は都市部を中心に上昇傾向にあり、生活費に占める割合が大きくなっています。交通費や日用品も比較的安価ですが、電化製品や輸入品は日本と同程度か高くなることもあります。ただし、近年の物価上昇や為替の影響により、以前ほどの大きな差は感じられなくなってきている点には注意が必要です。ポルトガルの物価は都市によっても異なる
ポルトガルの物価は都市によって大きく異なります。首都リスボンや観光地として人気のポルトは、他の地域と比べて物価が高い傾向にあります。リスボンでは、1人暮らしの場合、家賃を除いた月額生活費が約608ユーロ(約96,000円)であるのに対し、ポルトでは約530ユーロ(約84,000円)と推定されています。一方、内陸部や小さな町では物価がさらに安くなります。例えば、地方都市では家賃が首都の半分以下になることもあります。また、観光地では食事や宿泊費が割高になる傾向がありますが、地元の人々が利用する店舗を選ぶことで費用を抑えることができます。ただし、近年はリスボンを中心に全国的に物価上昇が進んでおり、特に不動産価格の上昇が顕著です。日本とポルトガルの物価を実際の商品で価格比較
日本とポルトガルの物価比較表
項目 | 商品 | ポルトガル | 日本 |
---|---|---|---|
日用品 | ペットボトルの水 (500ml) | 約60円 | 約110円 |
シャンプー (1リットル) | 約700円 | 約700円 | |
洗剤 | 約400円 | 約500円 | |
トイレットペーパー (1ロール) | 約200円 | 約400円 | |
ティッシュペーパー (一箱) | 約100円 | 約150円 | |
生鮮食品 | パン (1斤) | 約150円 | 約200円 |
卵 (10個) | 約250円 | 約250円 | |
牛乳 (1リットル) | 約150円 | 約220円 | |
肉 (1kg) | 約1,000円 | 約1,500円 | |
スターバックス | ホットコーヒー(グランデ) | 約450円 | 約450円 |
フラペチーノ(グランデ) | 約600円 | 約600円 | |
キャラメルマキアート(グランデ) | 約550円 | 約550円 | |
カフェラテ(グランデ) | 約500円 | 約500円 | |
マクドナルド | ハンバーガー | 約180円 | 約120円 |
コーラ (中サイズ) | 約120円 | 約100円 | |
ビッグマック | 約400円 | 約390円 | |
チキンマックナゲット 5ピース | 約300円 | 約250円 | |
マックフライポテト (中サイズ) | 約250円 | 約150円 |
日本とポルトガルの日用品の価格比較
ポルトガルの日用品の価格は、品目によって日本との差が異なります。食品や飲料は全般的に日本より安価で、例えばパンは0.50-1.00ユーロ(約80-160円)、牛乳は0.60-0.80ユーロ(約95-125円)、ビールは1.00-2.00ユーロ(約160-320円)程度です。一方、洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品は日本より高めの傾向があります。電化製品や輸入品は日本と同程度か高くなることもあります。ただし、スーパーマーケットのプライベートブランド商品を選ぶことで、さらに安く購入できる場合もあります。物価は都市部で上昇傾向にあり、特にリスボンやポルトでは日本との差が縮小しつつある点に注意が必要です。日本とポルトガルの生鮮食品(パン・卵・牛乳・水・肉など)の価格比較
ポルトガルの生鮮食品は全般的に日本より安価で、特に乳製品や肉類で大きな価格差が見られます。パンは日本の半額程度で、一般的な食パンが0.50-1.00ユーロ(約80-160円)で購入できます。卵は6個入りで約1.50ユーロ(約240円)、牛乳は1リットルあたり0.60-0.80ユーロ(約95-125円)と、日本の半分以下の価格です。水は500mlのペットボトルで0.50ユーロ(約80円)程度です。肉類も比較的安く、鶏肉は1kgあたり約5ユーロ(約800円)、牛肉は1kgあたり10-15ユーロ(約1,600-2,400円)で購入可能です。一方、魚介類は日本と同程度か若干高めの傾向があります。ただし、近年のインフレーションの影響で価格上昇が見られ、特に都市部では日本との価格差が縮小しつつある点に注意が必要です。日本とポルトガルのマクドナルドの価格比較
ポルトガルと日本のマクドナルドの価格を比較すると、全般的にポルトガルの方が若干高めです。2022年の調査によると、ポルトガルのビッグマックの価格は5.4ユーロ(約756円、1ユーロ=140円換算)でした。一方、日本のビッグマックは390円(約3.36ドル)で、2024年1月時点では450円(3.04ドル)に値上がりしています。ポルトガルのマクドナルドでは、ビッグマックセット(ポテトとドリンク付き)が7.05ユーロ(約987円)、ロイヤルチーズセットが8.50ユーロ(約1,190円)となっています。これに対し、日本のセット価格は若干安い傾向にあります。ただし、両国ともに都市部や観光地では価格が上昇する傾向があり、立地によって価格が変動することに注意が必要です。
日本とポルトガルのスターバックスの価格比較
ポルトガルと日本のスターバックスの価格を比較すると、全般的にポルトガルの方が若干安い傾向にあります。2022年の調査によると、ポルトガルのスターバックスのトール・ラテの価格は3.59ドル(約520円、1ドル=145円換算)でした。一方、日本のトール・ラテは3.57ドル(約518円)とほぼ同等の価格でした。しかし、2023年の別の調査では、ポルトガル(リスボン)のトール・ラテの価格が2.75ドル(約399円)と報告されており、日本の455円(税込)と比べるとかなり安価になっています。ただし、これらの価格は調査時期や為替レートの変動、店舗の立地などによって異なる可能性があります。また、ポルトガルのスターバックスは、観光地や主要都市では比較的高めの価格設定になる傾向があるため、地域によって価格差が生じる可能性があります。日本とポルトガルのランチの価格比較
ポルトガルのランチ価格は、日本と比較して一般的に安価です。ポルトガルでは、庶民的なレストランで6〜8ユーロ(約1,000〜1,300円)程度でランチ定食を楽しむことができます。一方、カジュアルなレストランでは、1人あたり約2,000円程度で食事が可能です。日本のランチ価格と比較すると、ポルトガルの方が若干安い傾向にあります。ただし、ポルトガルの主要都市や観光地では、価格が上昇傾向にあり、日本との差が縮小しつつあります。
ポルトガルでは、地元の人々が利用する大衆食堂を選ぶことで、さらに安価に食事を楽しむことができます。これらの店舗では、1食1,000円以下で満足できる食事を提供しています。
ただし、物価は都市によって異なり、リスボンやポルトなどの主要都市では比較的高めになる傾向があります。また、近年のインフレーションの影響で価格上昇が見られるため、最新の情報を確認することが重要です。
ポルトガルでショッピングを楽しむ方法・節約術は?
ポルトガルでショッピングを楽しみながら節約するには、いくつかの効果的な方法があります。まず、大手スーパーマーケットチェーンのセールや割引を活用しましょう。PingoDoceやContinenteなどのスーパーでは、週単位でチラシが更新され、お買い得商品が入れ替わります。これらのスーパーでは、ショップカードを作ることで特典や割引を受けられる場合もあります。地元の市場やフェイラ(定期市)を利用するのも良い方法です。これらの場所では新鮮な食材や地元の特産品を比較的安く購入できます。また、観光地から少し離れた地域で買い物をすることで、より安価に商品を入手できる可能性があります。
ポルトガルの伝統的な商品を探すなら、リスボン市内のショッピングスポットがおすすめです。特に、アモレイラス・ショッピングセンターでは、ポルトガルの伝統的な商品から最新のファッションアイテムまで幅広い商品を見つけることができます。
最後に、ポルトガルの缶詰や石鹸、歯磨き粉などのローカル製品は、お土産としても人気があり、比較的安価に購入できます。これらの方法を組み合わせることで、ポルトガルでのショッピングを楽しみながら、効果的に節約することができるでしょう。