西欧とロシアの間に位置し、激動のヨーロッパ史を生き抜いた芸術の国「オーストリア」。オーストリアは、歴史上世界で最も偉大な芸術家数人が生まれた地でもあり、華やかな…
オーストリアの物価事情を徹底解説!日本より高い?安い?実際の物価や節約術なども紹介
オーストリアは豊かな文化と歴史を持つ魅力的な国ですが、旅行や留学を考える際に気になるのが物価事情です。「ヨーロッパは物価が高い」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?オーストリアの物価は、全般的に日本よりも高めですが、項目によっては意外とリーズナブルな面もあります。例えば、家賃や外食費は日本より高い傾向にありますが、パンやビールなどは比較的安く手に入ります。この記事では、オーストリアの物価について食事、交通、宿泊、日用品など様々な面から実際の物価を紹介し、日本との比較を行います。また、滞在中に使える実践的な節約術もお伝えします。
2024年08月22日更新
オーストリアの物価は日本と比べて高い?安い?
オーストリアの物価は全体的に日本よりもやや高めですが、品目によって差があります。食品や日用品では、牛乳やジュース類は日本の1.3倍程度、野菜は1.2倍程度ですが、イチゴやバターは日本より4割ほど安く購入できます。外食費は日本より高く、レストランでの食事は1人あたり2,800〜4,200円程度かかります。一方で、ブランド品や衣料品は日本より安価に入手できることが多いです。ただし、オーストリアの平均給与は日本より高いため、現地の人々の生活水準は日本と同等か場合によってはより高いと言えます。旅行者としては物価の高さを実感する可能性が高いので、予算を立てる際は注意が必要です。オーストリアの物価は都市によっても異なる
オーストリアの物価は都市によって大きく異なります。首都ウィーンや観光地として人気の高いザルツブルクは、国内でも物価が高い地域として知られています。一方、地方都市や小さな町では比較的物価が低くなる傾向があります。例えば、ウィーンの中心部では1ヶ月のアパート家賃が約140,000円程度ですが、地方都市ではその半額以下で住居を借りられる場合もあります。食費や交通費などの日常的な出費も、都市部と地方では20〜30%程度の差があることがあります。旅行や留学の際は、滞在する都市の物価水準を事前に調べ、予算を適切に立てることが重要です。また、同じ都市内でも、観光地から少し離れた地元の人々が利用する店舗を利用することで、より手頃な価格でサービスを受けられる可能性があります。日本とオーストリアの物価を実際の商品で価格比較
日本とオーストリアの物価比較表
項目 | 商品 | オーストリア | 日本 |
---|---|---|---|
日用品 | ペットボトルの水 (500ml) | 約150円 | 約100円 |
シャンプー (1リットル) | 約600円 | 約1,000円 | |
洗剤 | 約400円 | 約500円 | |
トイレットペーパー (1ロール) | 約200円 | 約150円 | |
ティッシュペーパー (一箱) | 約250円 | 約200円 | |
生鮮食品 | パン (1斤) | 約300円 | 約150円 |
卵 (10個) | 約400円 | 約250円 | |
牛乳 (1リットル) | 約200円 | 約200円 | |
肉 (1kg) | 約1,500円 | 約1,800円 | |
スターバックス | ホットコーヒー(グランデ) | 約550円 | 約500円 |
フラぺチーノ(グランデ) | 約650円 | 約700円 | |
キャラメルマキアート(グランデ) | 約600円 | 約650円 | |
カフェラテ(グランデ) | 約550円 | 約600円 | |
マクドナルド | ハンバーガー | 約250円 | 約200円 |
コーラ (中サイズ) | 約150円 | 約150円 | |
ビッグマック | 約500円 | 約390円 | |
チキンマックナゲット 5ピース | 約350円 | 約350円 | |
マックフライポテト (中サイズ) | 約300円 | 約300円 |
日本とオーストリアの日用品の価格比較
オーストリアの日用品の価格は、日本と比較してやや高めの傾向にあります。例えば、シャンプー(1リットル)はオーストリアで約7ユーロ(約1,050円)、日本で約600円となっています。洗剤はオーストリアで約5ユーロ(約750円)、日本で約400円です。トイレットペーパーはオーストリアで約6ユーロ(約900円)、日本で約500円となっています。ただし、一部の商品では日本とあまり変わらない価格で購入できるものもあります。例えば、歯磨き粉はオーストリアで約168円、日本で約200円前後とほぼ同等です。物価の高さを実感しやすい日用品ですが、地元のスーパーマーケットやディスカウントストアを利用することで、より手頃な価格で購入できる可能性があります。日本とオーストリアの生鮮食品(パン・卵・牛乳・水・肉など)の価格比較
オーストリアの生鮮食品価格は、日本と比較して品目によって差があります。パンは食パン(750g)が約4.90ユーロ(約735円)で、日本の約300円と比べるとやや高めです。卵(12個入り)は3~5.95ユーロ(約450~890円)で、日本の200円前後より高価です。牛乳(1リットル)は約1.50ユーロ(約225円)で、日本の180円程度とほぼ同等です。肉類は比較的安価で、牛肉100gが1.60~2ユーロ(約240~300円)程度です。野菜は、にんじん1kg(8~10本)が1.60~2.80ユーロ(約240~420円)となっています。全体的に、オーストリアの生鮮食品は日本よりやや高めですが、マーケットで購入すると、スーパーよりも安価に入手できる場合があります。日本とオーストリアのマクドナルドの価格比較
オーストリアのマクドナルドの価格は、日本と比較して全般的に高めです。例えば、ビッグマック(単品)はオーストリアで約5.39ユーロ(約868円)、日本では450円となっており、約1.9倍の差があります。ハンバーガー(単品)やチーズバーガー(単品)も、オーストリアは日本の約2倍の価格です。特にドリンク類の価格差が顕著で、アイスコーヒーSサイズはオーストリアが日本の約3.6倍となっています。この価格差の主な要因は、オーストリアの高い人件費や食材コストにあると考えられます。ただし、オーストリアの平均給与は日本より高いため、現地の人々にとっての実質的な負担は日本ほど大きくない可能性があります。日本とオーストリアのスターバックスの価格比較
オーストリアのスターバックスの価格は、日本と比較してかなり高めです。トールサイズのラテは、オーストリアで約5.94ドル(約890円)、日本で約490円となっており、オーストリアの方が約1.8倍高価です。この価格差は、オーストリアの高い人件費や運営コストを反映していると考えられます。興味深いことに、オーストリアはスターバックス指数で世界2位の高さを記録しており、スイスに次ぐ高価格帯に位置しています。一方で、オーストリアではカフェ文化が発達しており、地元のカフェでより手頃な価格でコーヒーを楽しむことができます。旅行者や留学生は、この価格差を念頭に置いて予算を立てる必要があるでしょう。日本とオーストリアのランチの価格比較
オーストリアのランチ価格は日本と比較して全般的に高めです。一般的なレストランでのランチは、オーストリアで約15〜20ユーロ(約2,400〜3,200円)程度かかります。一方、日本では1,000〜1,500円程度でランチを楽しめることが多いです。カフェでのランチも、オーストリアでは約10ユーロ(約1,600円)前後となり、日本の700〜1,000円程度と比べると割高です。ただし、オーストリアでも地元の人々が利用する店舗や大学周辺のカフェなどを利用すれば、より手頃な価格でランチを楽しむことができます。また、スーパーマーケットで食材を購入し自炊することで、さらに費用を抑えることが可能です。オーストリアでショッピングを楽しむ方法・節約術は?
オーストリアでショッピングを楽しみながら節約するには、いくつかの効果的な方法があります。まず、大手スーパーマーケットチェーンのセールやキャンペーンを活用することが重要です。特に、ウィーン中央駅付近のホテルに滞在し、駅内の大型スーパーやフードコートを利用することで、宿泊費と食費を抑えられます。また、地元のマーケットで生鮮食品を購入すると、スーパーよりも安価に入手できることがあります。ファーストフード店の利用も節約に効果的です。シュテファン寺院前やオペラ座前の屋台では、チップ不要で1,000円程度の食事が可能です。さらに、「ウィーンパス」を利用すると、公共交通機関の乗り放題に加え、60以上の美術館や観光スポットに無料で入場できるため、交通費と観光費を大幅に節約できます。長期滞在の場合は自炊がおすすめで、スーパーマーケットの特売品を活用することで更なる節約が可能です。これらの方法を組み合わせることで、オーストリアでの滞在費用を効果的に抑えながら、充実した時間を過ごすことができます。