フランス・ドイツ・オランダ・ルクセンブルクと国境を接し、“ヨーロッパの心臓”と呼ばれる人気観光地「ベルギー」。日本ではベルギーワッフルやチョコレートが有名ですが…
ベルギーのブリュッセルのおすすめ観光人気スポット13選!定番から穴場まで紹介
ブリュッセルは、ベルギーの首都であり、ヨーロッパの中心として知られる魅力的な都市です。歴史的な建造物、美しい公園、そして活気あるマーケットが点在し、訪れる人々を魅了します。本記事では、ブリュッセルで訪れるべきおすすめ観光スポット13選を紹介します。定番の観光地から、地元の人々にも愛される穴場スポットまで、ブリュッセルの多彩な魅力を余すことなくお伝えします。旅行を計画中の方や、次の週末に新しい冒険を求めている方にとって、参考になる情報が満載です。
2024年07月10日更新
ベルギーのブリュッセルにはおすすめの観光スポットがたくさん!
ブリュッセルは、歴史的建造物から現代アートまで、多彩な観光スポットが集まる魅力的な都市です。グランプラスやサン・ミッシェル大聖堂といった世界遺産級の建築物に加え、マグリット美術館やオルタ美術館など芸術愛好家を魅了する施設も充実しています。また、小便小僧の像やギャルリー・サンチュベールなど、ユニークな観光名所も点在しています。さらに、ベルギーワッフルやチョコレートなどの名物グルメを楽しめるスポットも多く、観光と食の両面で訪れる人を満足させる街となっています。ブリュッセル中央駅を起点に多くの観光地が徒歩圏内にあり、効率よく街の魅力を堪能できるのも大きな特徴です。ブリュッセルで絶対に行きたいおすすめ観光スポット13選
中世の輝きを楽しむ「グランプラス」
グランプラスは、中世の輝きを今に伝える魅力的な広場です。石畳が敷かれたこの広場は、15世紀に建てられた高さ約96mの塔を持つ市庁舎や、ギルドハウスと呼ばれる職業別組合の建物に囲まれており、中世の雰囲気を色濃く残しています。夜になると、これらの歴史的建造物が色鮮やかにライトアップされ、幻想的な景観を楽しむことができます。また、グランプラスでは年間を通じて様々なイベントが開催され、特に2年に1度の夏に行われる「フラワーカーペット」や冬の「クリスマスマーケット」は、広場の魅力をさらに引き立てる人気の催しとなっています。歴史と芸術の調和「ブリュッセル市庁舎」
ブリュッセル市庁舎は、グランプラスの中で最も印象的な建造物の一つです。15世紀に建設されたこのゴシック様式の建物は、96メートルの尖塔が特徴的で、ブリュッセルのスカイラインを象徴しています。市庁舎は2段階で建設され、左半分が1402年、右半分が1455年に完成しました。外観には240体以上の彫像が飾られ、内部には豪華な装飾が施された部屋や美しいタペストリーがあり、中世の芸術と建築の粋を集めた傑作となっています。市庁舎は現在も市の行政機関として機能しながら、一般公開も行われており、ブリュッセルの歴史と文化を体感できる重要な観光スポットとなっています。ベルギー王室の宮殿「ブリュッセル市立博物館(王の家)」
ブリュッセル市立博物館、通称「王の家」は、グランプラスに面した16世紀のゴシックリバイバル様式の建物です。スペイン・ハプスブルク家の支配時代にスペイン政庁として使用されましたが、実際には王が住んだことはありません。現在は市立博物館として利用され、ブリュッセルの歴史を紹介する常設展示のほか、ピーテル・ブリューゲルの”結婚式の行列”や、有名な小便小僧の衣装コレクションなど、約1000着もの衣装が展示されています。日本の桃太郎のコスチュームからプラダによるデザイナー衣装まで、多様なコレクションが訪れる人々を魅了しています。王室の息吹を感じる「ブリュッセル王宮」
ブリュッセル王宮は、ベルギー王室の公式行事や国賓接遇の場として使用される重要な建造物です。かつてはブラバン公爵の館があった場所に建てられ、現在は国王の執務室や迎賓館としての役割を果たしています。通常は一般公開されていませんが、毎年夏季の約2か月間、無料で内部見学が可能となります。豪華絢爛な内装や、壁、天井、シャンデリア、調度品など、王室の威厳を感じさせる装飾が見学者を魅了します。また、王宮の屋根に国旗が掲揚されている時は、国王がベルギー国内に滞在していることを示すそうです。ブリュッセルの中心部に位置し、王立美術館や楽器博物館の近くにあるため、他の観光スポットと合わせて訪れるのに便利な立地となっています。壮麗なゴシック建築「サン・ミッシェル大聖堂」
サン・ミッシェル大聖堂は、ブリュッセルの中心部に位置する壮麗なゴシック様式の建築物です。13世紀から15世紀にかけて建造され、高さ69メートルの双塔が特徴的です。1962年に大聖堂に昇格し、ベルギー王室との深い繋がりを持ち、カール5世の戴冠式やベルギー王室の結婚式が行われました。内部には美しいステンドグラスや巨大なパイプオルガンがあり、地下には11世紀の遺跡も発掘されています。また、49個の鐘が奏でる美しい音色も聞くことができ、訪れる人々を魅了し続けています。シュルレアリスムの精神を体現する「マグリット美術館」
マグリット美術館は、ベルギーを代表するシュルレアリスム画家ルネ・マグリットの作品を展示する専門美術館です。2009年にブリュッセルの王立美術館に隣接して開館し、マグリットの作品約230点を所蔵しています。美術館では、マグリットの代表作である《これはパイプではない》や《人の子》などを鑑賞できます。マグリットの作品は、日常的な事物を非現実的な状況に配置することで、観る者の想像力を刺激し、現実と非現実の境界を曖昧にする特徴があります。美術館は地下道で王立美術館本館とつながっており、マグリットの芸術世界に没入できる空間構成となっています。シュルレアリスムの精神を体現するこの美術館は、ブリュッセル観光の重要なスポットとなっています。ユニークなシンボル「小便小僧」
ブリュッセルの象徴的な存在である「小便小僧」は、その小ささと愛らしさで知られる銅像です。正式名称は「マネケン・ピス」で、市民からは「ジュリアン君」の愛称で親しまれています。わずか55センチの高さながら、500年以上の歴史を持つこの像は、世界的に有名な観光スポットとなっています。その由来には諸説ありますが、ブリュッセルを包囲した敵軍の火薬に小便をかけて街を救った王子の伝説が一つとして伝わっています。興味深いことに、この像は季節や行事に合わせて衣装を変え、時にはマスク姿になるなど、市民との連帯を示す役割も果たしています。小さな像ながら、ブリュッセルの歴史と文化を象徴する重要な存在として、多くの観光客を魅了し続けています。芸術と自然の融合「芸術の丘」
ブリュッセルの「芸術の丘」は、芸術と自然が見事に融合した魅力的なエリアです。この地区には、王立美術館やマグリット美術館などの重要な美術館が集まっており、芸術愛好家にとって必見のスポットとなっています。特に、シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリットの作品を展示するマグリット美術館は、『これはパイプではありません』や『人の子』といった代表作を鑑賞できる貴重な場所です。芸術の丘の魅力は美術館だけにとどまりません。この地区からは、ブリュッセルの街並みを一望できる素晴らしい眺望も楽しめます。さらに、近くには「ソワーニュの森」と呼ばれるヨーロッパ・ブナの原生林が広がっており、2017年にベルギーで初めて世界自然遺産に登録されました。この森は、都市部から約10キロメートルの場所に位置し、市民の憩いの場としても親しまれています。芸術と自然が共存するこの地区は、ブリュッセルの多様な魅力を体感できる特別な場所となっています。
静寂と美の庭園「サンカントネール公園」
サンカントネール公園は、ブリュッセルの中心部に位置する壮大な緑地空間で、地元の人々や観光客に静寂と美のオアシスを提供しています。この公園は、フランス語で「ブリュッセル公園」、オランダ語で「ワランデパーク」とも呼ばれ、ベルギーの首都の豊かな歴史と自然の調和を象徴しています。公園内には、古代から近現代までの工芸品や傑作を展示する王立ブリュッセル歴史美術館が設置されており、エジプトやローマの古代美術からイスラムやアジアの美術品まで、幅広いコレクションを楽しむことができます。また、楽器博物館も併設されており、音楽の進化を物語る歴史的な楽器が展示されています。サンカントネール公園は、芸術と文化、そして自然が融合した魅力的な空間として、ブリュッセル観光の重要なスポットとなっています。
ベルギーの美を象徴する「ギャルリー・サンテュベール」
ギャルリー・サンテュベールは、1846年から1847年にかけて建設された優雅なショッピングアーケードで、ブリュッセルの建築美と商業の歴史を象徴する場所です。19世紀の新技術である鉄とガラスを駆使して作られた天井窓が特徴的で、優美な内装と相まって訪れる人々を魅了します。このアーケードは、高級チョコレートショップや書店、カフェなどが立ち並び、ブリュッセルの洗練された雰囲気を楽しむことができます。1874年に完成したこの建造物は、ベルギーの伝統と近代化が融合した姿を今に伝え、観光客だけでなく地元の人々にも愛される重要な文化スポットとなっています。音楽愛好家のための楽器博物館
ブリュッセルの楽器博物館は、音楽愛好家にとって見逃せない魅力的なスポットです。サンカントネール公園の壮大な建物内に位置するこの博物館は、古代から近現代までの楽器や音楽関連の工芸品を展示しています。博物館のコレクションは時代を超えて音楽の進化を物語り、歴史的な楽器を幅広く展示しています。訪問者は、エジプトやローマの古代楽器から、イスラムやアジアの楽器まで、世界中の多様な音楽文化に触れることができます。特に注目すべきは、16世紀から20世紀にわたるチェンバロや古典ピアノの展示で、これらの楽器の進化を直接見ることができます。さらに、オルゴールや自動人形(オートマタ)の演奏を楽しむこともでき、音楽の歴史と技術の融合を体験できます。この楽器博物館は、ブリュッセルの豊かな文化遺産を探求する機会を提供し、音楽愛好家だけでなく、芸術や歴史に興味のある観光客にとっても魅力的な目的地となっています。
中世の雰囲気を感じる「ジュ・ド・バル広場」
ジュ・ド・バル広場は、ブリュッセルの旧市街に位置する魅力的な広場で、中世の雰囲気を色濃く残す観光スポットです。この広場は、かつて騎士たちが馬上槍試合を行った場所として知られており、その歴史的な重要性から多くの観光客を惹きつけています。周囲には16世紀から17世紀にかけて建てられた美しい建物が立ち並び、石畳の道路と相まって絵本から抜け出したような景観を作り出しています。広場の中心には、1751年に建立されたカルル・ロタリンゲン公の騎馬像が設置されており、広場の歴史的な雰囲気をさらに高めています。また、広場周辺には伝統的なベルギーレストランやカフェが点在し、観光客は中世の街並みを楽しみながら、本場のベルギービールやワッフルを味わうことができます。ジュ・ド・バル広場は、グランプラスやマネケン・ピスなどの主要観光地からも徒歩圏内にあり、ブリュッセルの歴史と文化を体感できる重要なスポットとなっています。
未来へのインスピレーション「アトミウム」
アトミウムは、1958年のブリュッセル万国博覧会のために建設された象徴的な建造物で、その未来的なデザインは今もなおブリュッセルのスカイラインを特徴づけています。高さ102メートル、9つのステンレス鋼球が金属管で接続された構造は、鉄の結晶構造を1650億倍に拡大したものを表現しています。当初は一時的な展示物として計画されましたが、その革新的なデザインと人気により恒久的な建造物となりました。アトミウムは単なる視覚的シンボルにとどまらず、科学、テクノロジー、アートをテーマにした展示会や文化イベントが開催される芸術と文化の中心地としても機能しており、その頂上からはブリュッセル市街の息をのむようなパノラマビューを楽しむことができます。ブリュッセル観光で食べたいおすすめグルメ
ベルギーワッフル
ブリュッセル観光の醍醐味の一つは、本場のベルギーワッフルを味わうことです。ベルギーワッフルは、厚みがあり、表面がカリッとした食感が特徴的で、その香ばしい香りと甘い味わいは多くの観光客を魅了しています。ブリュッセルでは、街中の至る所でワッフル専門店を見かけることができ、グランプラス周辺やギャルリー・サンテュベールなどの観光スポット近くにも多くの店舗があります。トッピングは生クリームやフルーツ、チョコレートなど多彩で、自分好みのカスタマイズを楽しむことができます。特に、リエージュワッフルと呼ばれる砂糖の粒が入った甘いタイプは、ブリュッセルの名物として人気があり、観光の合間のスイーツとして最適です。フリッツ(フライドポテト)
ブリュッセル観光で欠かせないグルメの一つが「フリッツ」です。フリッツは、ベルギー式のフライドポテトで、その独特の調理法と味わいで知られています。ベルギーでは、フリッツは単なるサイドディッシュではなく、一つの料理として扱われ、地元の人々に愛されています。フリッツの特徴は、二度揚げすることで外はカリッと、中はふんわりとした食感を実現している点です。通常、コーン型の紙容器に入れられ、マヨネーズやケチャップなど様々なソースを選んで楽しむことができます。ブリュッセルの街中には多くのフリッツ専門店(フリトリー)があり、観光客も気軽に本場の味を楽しむことができます。特に、グランプラス周辺やマネケン・ピス像の近くには人気のフリトリーが多く、観光の合間のスナックとして最適です。ブリュッセル観光に必要な日数は?
ブリュッセル観光に必要な日数は、主要な観光スポットを巡るなら2〜3日程度が理想的です。グランプラスやアトミウム、サン・ミッシェル大聖堂などの主要スポットを1日で回り、2日目にマグリット美術館や楽器博物館などの文化施設を訪れることができます。3日目があれば、ギャルリー・サンテュベールでショッピングを楽しんだり、ジュ・ド・バル広場で中世の雰囲気を味わったりする余裕が生まれます。また、ベルギーワッフルやチョコレートなどの名物グルメを楽しむ時間も確保できます。ただし、ブリュッセルを拠点にブルージュやアントワープなどの近郊都市も訪れる場合は、1週間程度の滞在がおすすめです。効率的に観光するには、中央駅を起点に徒歩で回れる範囲に多くの観光地があることを活用するとよいでしょう。ブリュッセル観光のベストシーズンは?
ブリュッセル観光に必要な日数は、主要な観光スポットを巡るなら2〜3日程度が理想的です。グランプラスやアトミウム、サン・ミッシェル大聖堂などの主要スポットを1日で回り、2日目にマグリット美術館や楽器博物館などの文化施設を訪れることができます。3日目があれば、ギャルリー・サンテュベールでショッピングを楽しんだり、ジュ・ド・バル広場で中世の雰囲気を味わったりする余裕が生まれます。また、ベルギーワッフルやチョコレートなどの名物グルメを楽しむ時間も確保できます。ただし、ブリュッセルを拠点にブルージュやアントワープなどの近郊都市も訪れる場合は、1週間程度の滞在がおすすめです。効率的に観光するには、中央駅を起点に徒歩で回れる範囲に多くの観光地があることを活用するとよいでしょう。月 | 平均気温 (°C) | 降水量 (mm) |
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1月 | 3.3 | 76 |
2月 | 4.0 | 59 |
3月 | 7.1 | 70 |
4月 | 10.0 | 49 |
5月 | 14.0 | 66 |
6月 | 16.9 | 78 |
7月 | 19.0 | 74 |
8月 | 18.9 | 77 |
9月 | 15.7 | 68 |
10月 | 11.8 | 71 |
11月 | 7.0 | 76 |
12月 | 4.1 | 80 |
ブリュッセル観光におすすめのモデルコース
ブリュッセル観光を効率的に楽しむためのおすすめモデルコースをご紹介します。まず、グランプラスから始め、その荘厳な中世建築を堪能しましょう。次に、近くにある小便小僧像を訪れ、ブリュッセルの象徴的な存在を見学します。その後、サン・ミッシェル大聖堂へ向かい、ゴシック建築の美しさに触れます。昼食はギャルリー・サンテュベールで、ベルギーの伝統的な料理を楽しみながら優雅な雰囲気を味わいます。午後はマグリット美術館でシュルレアリスムの世界に浸り、その後芸術の丘エリアを散策します。最後に、アトミウムを訪れ、ブリュッセルの近代的な一面を体験しましょう。このコースは、ブリュッセルの歴史、文化、芸術を一日で効率よく巡ることができ、観光客に人気があります。時間 | アクティビティ | 詳細 |
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08:00 – 09:00 | 朝食 | 地元のカフェでベルギーワッフルを楽しむ |
09:00 – 10:00 | グランプラス観光 | 世界遺産に登録されている美しい広場 |
10:00 – 11:00 | 小便小僧 | ブリュッセルの象徴的な彫像を見学 |
11:00 – 12:00 | サント・カトリーヌ教会 | 美しいゴシック建築の教会を訪問 |
12:00 – 13:00 | 昼食 | レストランでムール・フリットを堪能 |
13:00 – 14:00 | 王宮 | ブリュッセル王宮を見学 |
14:00 – 15:00 | ブリュッセル公園散策 | 広大な公園でリラックス |
15:00 – 16:00 | ベルギー漫画センター | ベルギー漫画の歴史と作品を見学 |
16:00 – 17:00 | ショッピング | ギャラリー・サンチュベールでショッピング |
17:00 – 18:00 | マグリット美術館 | ベルギーの有名画家マグリットの作品を鑑賞 |
18:00 – 19:00 | 夕食 | 地元のビールと共に伝統料理を楽しむ |
19:00 – 20:00 | グランプラスの夜景 | ライトアップされた広場を堪能 |
20:00 – 21:00 | バーで一杯 | 地元のバーでベルギービールを味わう |