ベトナムという国名を漢字で表記すると「越南」となります。この漢字表記には深い歴史と由来があり、それぞれの漢字には特別な意味が込められています。「越」は古代のベト…
香港の代表的な料理11選!定番料理・伝統料理からスイーツまで
香港は、美食の街として世界中から注目されています。この記事では、香港の代表的な料理11選をご紹介します。定番料理から伝統料理、さらにはスイーツまで、バラエティ豊かな料理が揃っています。旅行者にとって、香港の料理はその文化を体験する一つの方法であり、現地の人々にとっても日常的に愛される味ばかりです。各料理の特徴やおすすめの食べ方、さらに香港旅行中に訪れるべき名店も合わせて紹介しますので、次回の香港旅行の参考にしてください。香港の魅力的な食の世界を一緒に堪能しましょう。
2024年07月02日更新
香港の食文化
香港の食文化は、中国の伝統と西洋の影響が融合した独特の特徴を持っています。「食得係福」(食べることは幸せである)という考えが根付いており、食事は単なる栄養摂取以上の意味を持ちます。広東料理を中心に、上海、北京、四川、潮州料理など多様な中華料理が楽しめ、その味や種類の豊富さは世界一とも言われています。飲茶は香港の代表的な食文化で、お茶を飲みながら点心を楽しむ独特のスタイルが特徴です。また、イギリス統治時代の影響で、アフタヌーン・ティーなど西洋の食文化も取り入れられています。香港の食文化は常に進化しており、伝統を守りつつ新しい味や食材を取り入れ、世界的に注目される美食の都市となっています。香港のおすすめ料理11選
パリパリの皮が絶品「脆皮炸子鶏」
脆皮炸子鶏(チョイペイザーガイ)は、香港を代表する人気料理の一つで、パリパリの皮が特徴的な鶏の丸揚げです。この料理は、鶏肉に下味をつけて1日陰干しした後、油をかけながら調理することで、皮をカリカリに仕上げます。調理過程では、最初は低温の油で鶏肉の中心まで火を通し、徐々に油の温度を上げていくことで、外はパリッと、中はジューシーに仕上がります。香港の人々にとって一年中愛される料理であり、多くのレストランでは人気メニューとして提供されています。一部の店では、すべてのコースに含まれ、おかわりも可能なほど好評を博しています。脆皮炸子鶏は、その独特の食感と風味から、香港を訪れる観光客にも人気の一品となっています。多彩な点心を楽しむ「飲茶」
飲茶は香港の食文化を代表する伝統的な習慣で、お茶を飲みながら多様な点心を楽しむ独特のスタイルです。起源は宋代にさかのぼり、現在の形式は清代末期の広東省で始まったとされています。香港では1960年代からワゴン式の飲茶が普及し、客が直接点心を選べるようになりました。点心の種類は豊富で、蒸し餃子、焼き豚まん、蒸し鶏の足など、約60〜100種類もの多彩な点心が提供されることもあります。飲茶は朝食からおやつの時間まで楽しむことができ、香港の日常生活に深く根付いています。現在では、伝統的なワゴン式の飲茶店から高級ホテルでのラグジュアリーな飲茶まで、様々なスタイルで楽しむことができます。コシのある麺とプリプリのワンタン「雲呑麺」
雲呑麺(ワンタン麺)は、香港を代表する麺料理の一つで、コシのある極細麺と透き通ったあっさりスープ、そしてプリプリの海老ワンタンが特徴です。かつては天秤棒を担いだ行商が売り歩いていたこの料理は、現在では香港の食文化を象徴する人気メニューとなっています。麺は極細ながらもコシがあり、スープとのバランスが絶妙です。ワンタンには大ぶりで食べ応えのある海老が使われ、その風味豊かでプリプリとした食感が多くの人々を魅了しています。香港式専門店では、注文を受けてから一つひとつ丁寧に包まれる海老ワンタンが提供され、本場の味を楽しむことができます。風味豊かなエビの卵と麺のハーモニー「蝦子撈麺」
蝦子撈麺(ハーツーロウミン)は、香港の麺料理の中でも独特の風味と食感を楽しめる一品です。この料理の特徴は、干し海老の卵(蝦子)を使用することで、濃厚な海老の風味が麺全体に広がる点にあります。麺は通常、コシのある細麺が使用され、蝦子の風味と絶妙にマッチします。調理法としては、茹でた麺に蝦子を含む調味料を絡めて仕上げるのが一般的で、時には菜の花やエビなどの具材を加えることで、さらに豊かな味わいと栄養価を高めています。蝦子撈麺は、その独特の香りと味わいから、香港の食通たちに愛される一品となっており、地元の人々だけでなく、観光客にも人気の料理です。独特の風味が癖になる「皮蛋痩肉粥」
皮蛋痩肉粥(ピータンショウロウチョウ)は、香港の伝統的な朝食や軽食として親しまれている料理です。この粥は、ピータン(皮蛋)と豚肉(痩肉)を主な具材とし、独特の風味と栄養価の高さが特徴です。ピータンの濃厚な味わいと豚肉の旨味が、じっくりと煮込まれた米の粒が溶けるほどの滑らかな粥と絶妙に調和します。調理の際には、しらす(白身小魚)を加えることで、さらに栄養価と風味を高めています。また、生姜の千切りを加えることで、香りと辛味のアクセントを付け、より複雑な味わいを生み出しています。この粥は、香港の飲茶文化の一部としても楽しまれ、その独特の風味と食感が多くの人々を魅了し続けています。心も体も温まる「火鍋」
火鍋は、中国の四川地方を起源とする鍋料理で、香港でも広く親しまれています。その特徴は、熱々のスープに様々な具材を入れて食べる点にあり、体を温めるだけでなく、栄養補給やデトックス効果も期待できます。火鍋のスープには多くの漢方食材が使われており、「飲む薬」とも呼ばれるほどです。例えば、自律神経を整えるナツメ、リラックス効果のある桂皮、神経疲労を和らげるクコの実などが含まれています。火鍋は単なる料理以上の存在で、身体を温め、血行を良くし、美肌効果や滋養強壮、老化防止にも効果があるとされています。また、スープの種類や具材を選ぶことで、その時の体調や体質に合わせた効果的な薬膳火鍋を楽しむこともできます。具材たっぷりの土鍋ご飯「煲仔飯」
煲仔飯(ボウジャイファン)は、香港を代表する土鍋料理の一つで、小さな土鍋で米を炊き、具材を乗せて仕上げる料理です。具材の組み合わせは多様で、鶏肉と椎茸、広東ソーセージ、塩漬け発酵魚と挽き肉など、無限の可能性があります。特徴的なのは、土鍋の底と側面にできるパリパリとしたおこげで、これが煲仔飯の魅力の一つとなっています。調理過程では、炊きあがる直前に味付けした具を乗せ、最後に甘じょっぱいタレをかけて食べます。煲仔飯は香港の冬の風物詩として親しまれており、その香ばしい香りと多彩な味わいは、地元の人々だけでなく観光客にも人気があります。シンプルな美味しさ「白灼蝦」
白灼蝦(バイジュオシャー)は、シンプルながら新鮮なエビの美味しさを最大限に引き出す広東料理の一つです。調理方法は非常にシンプルで、新鮮なエビを沸騰したお湯で約8分茹でるだけです。このシンプルな調理法により、エビ本来の甘みと風味が際立ちます。通常、醤油ベースのタレにネギや唐辛子を加えたものをつけて食べますが、この組み合わせがエビの味を引き立てます。白灼蝦の魅力は、その新鮮さと素材の味わいにあり、多くの人々が「いくらでも食べられそうな美味しさ」と評価しています。この料理は、香港の食文化における素材の質と調理の簡素さの重要性を象徴しています。オイスターソースで仕上げた「蠔油油菜」
蠔油油菜(ホウユウユウチョイ)は、香港の家庭料理として親しまれている簡単で美味しい野菜料理です。主に青梗菜やレタスなどの葉物野菜をオイスターソースで炒めて仕上げます。調理方法は非常にシンプルで、野菜を軽く炒めた後にオイスターソースを加えて味付けをします。この料理の魅力は、野菜の持つ自然な甘みとオイスターソースの濃厚な旨味が絶妙にマッチする点にあります。また、調理時間が短く、材料も少ないため、忙しい日常生活の中でも手軽に作れる点も人気の理由です。蠔油油菜は、香港の食文化における素材の鮮度と調理の簡素さを象徴する料理の一つとして、地元の人々に愛され続けています。自由にトッピングが楽しめる「車仔麺」
車仔麺(チェーザイミン)は、香港の庶民的な麺料理で、1950年代に屋台から始まった歴史ある料理です。その特徴は、麺、具材、スープを自分で選べる自由度の高さにあります。通常、コシのある細麺をベースに、様々な具材を好みに応じてトッピングし、選んだスープをかけて食べます。具材の選択肢は豊富で、野菜や肉、魚介類など多岐にわたります。スープも普通のものから辛いもの、酸っぱいものまで選べ、個人の好みに合わせてカスタマイズできます。車仔麺は、香港の食文化における多様性と柔軟性を象徴する料理として、今でも多くの人々に愛され続けています。