イタリア・ミラノのおすすめ観光人気スポット12選!定番から穴場まで紹介

ミラノは、ファッションとデザインの中心地として知られるイタリアの魅力的な都市です。しかし、その魅力はそれだけにとどまりません。歴史と文化が交錯するこの都市には、数多くの観光名所が点在しています。壮麗な建築や美術館、オペラハウスなど、訪れる人々を魅了するスポットが豊富です。また、グルメやショッピングも楽しめるため、どんな旅行者でも満足できることでしょう。そこで今回は、イタリア・ミラノのおすすめ観光スポットを紹介します。

2024年06月25日更新


イタリアのミラノにはおすすめの観光スポットがたくさん!

イタリアのミラノは、訪れる人々を魅了する数多くの観光スポットが満載の都市です。ミラノはファッションやデザインの中心地として知られる一方で、歴史と文化が豊かに息づく場所でもあります。壮麗なドゥオーモ(ミラノ大聖堂)や、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が展示されているサンタ マリア デッレ グラツィエ教会、美術愛好家必見のブレラ絵画館など、見どころが目白押しです。さらに、オペラの殿堂スカラ座や歴史的なスフォルツェスコ城、魅力的なナヴィリオ地区など、どこを訪れても感動が待っています。

ミラノで絶対に行きたいおすすめ観光スポット12選

壮麗なるゴシック建築「ドゥオーモ (ミラノ大聖堂)」

ミラノのドゥオーモは、世界最大級のゴシック建築であり、全長158m、幅92m、高さ108mの威容を誇っています。 着工から完成まで約500年の歳月をかけ、135本の尖塔と3,400体の彫刻が施された荘厳な外観が特徴的で、内部には、リブ・ヴォールトで支えられた高い天井と、美しいステンドグラスが見られます。 ミラノ市民の信仰の拠り所であり、ミラノを象徴する存在として、年間500万人以上の観光客が訪れています

レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「サンタ マリア デッレ グラツィエ教会」

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、レオナルド・ダ・ヴィンチの世界的名画「最後の晩餐」が収められた修道院を併設しています。 1495年から1497年にかけて、ダ・ヴィンチはこの修道院の食堂壁面に「最後の晩餐」を描きました。 この傑作は、キリストが使徒の一人に裏切られることを予言したドラマチックな場面を生き生きと描いています。 1980年に「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」としてユネスコの世界遺産に登録されました。 第二次世界大戦中の爆撃で食堂は一部破壊されましたが、奇跡的に「最後の晩餐」は無事でした。

芸術の宝庫「ブレラ絵画館」

ブレラ絵画館は、14世紀から現代に至るまでの400点以上の絵画作品を収蔵するミラノを代表する美術館です。 館内の作品は年代順に展示されており、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ベラスケスなど、ルネサンスから巴洛克時代の巨匠たちの代表作が鑑賞できます。 特に注目すべきは、マンテーニャの「死せるキリスト」で、キリストの遺体の質感や表情の再現に定評があります。 入り口付近には、カノーヴァの彫刻「愛と詩」が飾られています。

オペラの殿堂「スカラ座」

スカラ座は、1778年に開場したイタリア最古のオペラハウスです。 ルネサンス建築の内部は金箔を用いた豪華な装飾で、世界三大オペラハウスの一つとされています。 「オペラの殿堂」と称されるスカラ座は、オペラファンにとって一度は観劇したい憧れの舞台です。 歴史ある同劇場では、ヴェルディやプッチーニなど偉大な作曲家の作品が数多く上演されてきました。 現在も、世界最高峰の歌手やオーケストラが出演する一流の公演が行われ、観客を魅了し続けています。

歴史が息づく「スフォルツェスコ城」

スフォルツェスコ城は、15世紀にミラノ公国のスフォルツァ家によって建設された城塞です。 当初は要塞として機能していましたが、のちにルネサンス期の文化の中心地となり、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの芸術家が活動しました。 現在は美術館や博物館として公開されており、ミケランジェロの最後の作品「ロンダニーニのピエタ」が展示されています。 城内には古代美術館、絵画館、古代エジプト博物館などの施設も併設され、ミラノの歴史と文化を紹介しています。

運河とカフェの街「ナヴィリオ地区」

ミラノの南部に位置するナヴィリオ地区は、かつて運河の街だった当時の面影を残す下町エリアです。 運河沿いには、おしゃれなカフェやレストラン、アンティーク店などが軒を連ね、地元民に愛される情緒あふれる街並みが広がっています。 運河クルーズやアペリティーボを楽しむのにぴったりの、ミラノ観光に欠かせないスポットとなっています。

古代ローマの遺産「サン ロレンツォ マッジョーレ教会」

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会は、4~5世紀に建造されたゴシック様式の教会です。 入口前には古代ローマ時代の柱が並び、かつて教会の一部として利用されていた遺構が残されています。 教会内部には、4世紀の黄金のモザイク装飾が施された聖アクィリーノ礼拝堂があり、見どころのひとつとなっています。 また、地下には古代ローマ時代の市場跡が残る遺跡があり、教会と一体となった複合施設となっています。 ナポリ大聖堂から徒歩5分程度の場所にあり、ナポリの歴史的建造物を代表する名所の一つです。

ショッピングの聖地「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(イタリア語: Galleria Vittorio Emanuele II)は、ミラノの中心部にある十字型のガラス張りのショッピングアーケードです。 1865年から1877年にかけて建設され、イタリア統一の立役者であるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世にちなんで名付けられました。 中央の八角形のドーム広場には、イタリア王国の紋章やミラノ、トリノ、フィレンツェ、ローマの都市紋章が描かれています。
 
ガッレリアには、グッチ、プラダ、ルイ・ヴィトンなどの高級ファッションブランド店をはじめ、レストラン、カフェ、バーなどが軒を連ねています。 19世紀のショッピングモールの原型ともいえる、近代的な商業施設の先駆けとなった建築物です。 ドゥオーモとスカラ座の間に位置し、ミラノの観光の起点としても機能しています。

静寂の隠れ家「サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会」

サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会は、ミラノのドゥオーモから徒歩2〜3分の場所に建つ小さな教会です。 外観は地味で目立たない印象ですが、内部には見事な視覚的トリックが仕掛けられています。
 
狭い空間に大聖堂のような広がりを演出するため、遠近法を巧みに利用した偽の遠景が描かれています。 祭壇の後ろには、柱廊と半円形の円蔵が描かれた大きな壁画があり、実際には存在しない空間を見事に再現しています。 この錯視効果は、ブラマンテやレオナルド・ダ・ヴィンチらルネサンス芸術家の影響を受けたものです。
入場無料で内部を自由に見学できるため、ドゥオーモの混雑を避けて静かに芸術を堪能したい人におすすめの穴場スポットです。

自然と歴史が融合する「センピオーネ公園」

センピオーネ公園は、ミラノ市内最大の47ヘクタールもの広大な公園です。 公園内には、絵画のように整えられた庭園、歴史的な記念碑、古代遺跡などが点在しています。
16世紀に造られた城塞の一部が公園の中に残されており、当時の面影を偲ぶことができます。 また、公園の一角には古代ローマ時代の遺構が残る「アレナ」と呼ばれる円形競技場跡があります。 緑豊かな自然の中に、ミラノの歴史が息づいています。
 
公園内には、アーチ型の噴水や彫刻作品なども数多く設置されており、散策を楽しむ人々の憩いの場となっています。 地元民の人気スポットであり、ミラノの自然と歴史を体感できる名所です。

壮大なる交通の要「ミラノ中央駅」

ミラノ中央駅は、ヨーロッパの交通の要所として、ミラノの重要な一環を成しています。 一日に約500本の列車が発着し、23万人もの人々が行き交う、北イタリアの交通の要です。 壮大なファシズム建築様式の駅舎は、賛否両論ありますが、威風堂々たる存在感を放っています。 ホームは高い位置にあり、その下が地下となっている特徴的な構造です。 ミラノの中心部に位置するこの駅は、先進的な設備と多くの店舗を備え、乗客の利便性に配慮されています。

色彩豊かな壁画「サン・マウリツィオ教会」

サン・マウリツィオ教会(サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マッジョーレ教会)は、ミラノのスフォルツェスコ城から歩いて10分ほどの場所にある教会です。 1503年に建設が始まったこの教会は、別名「ロンバルディア州のセスティーナ礼拝堂」と呼ばれるほど有名です。 外観は地味ですが、内部は色鮮やかなフレスコ画で装飾された壁画美術館のような空間が広がります。
祭壇周りの壁面一帯を覆う大規模な壁画は、ベルナルディーノ・ルイーニやその工房によって1530年代に制作されました。 キリストの受難、復活、昇天の場面をはじめ、聖人や殉教者の姿が細密に描かれ、色彩の美しさと構図の見事さに圧倒されます。 特に天井部分の「キリストの昇天」は、見る者を天に引き上げられるかのような錯覚を覚えるほどの傑作です。

ミラノ観光に必要な日数は?

ミラノ観光に必要な日数は、目的や見学したい場所の数によって異なりますが、概ね以下のようになります。
 
・主要な観光スポットのみを効率的に回る場合は1日程度
・ゆっくりとミラノの魅力を堪能したい場合は2〜3日
・周辺の町にも足を延ばしてミラノを満喫したい場合は4日以上
 
1日でドゥオーモ、ガッレリア、スカラ座、最後の晩餐など定番の名所を回ることができます。 2〜3日あれば、ナヴィリオ地区の下町散策やブレラ絵画館、センピオーネ公園など、ミラノの多様な魅力を味わえます。 さらに4日以上あれば、ミラノ近郊のコモ湖やベルガモ、パヴィアなどの小旅行も可能です。
 
つまり、ミラノ観光に必要な日数は、旅行者の目的や旅のスタイルによって異なります。効率的に主要スポットを回りたい人は1日、ゆっくりと楽しみたい人は2〜3日、さらに周辺地域も含めて堪能したい人は4日以上と考えられます。

ミラノ観光のベストシーズンは?

ミラノ観光のベストシーズンは、春(4~5月)と秋(9~10月)です。 この時期は気候が穏やかで過ごしやすく、観光シーズンでもあるため、イベントや催し物も多数開催されます。 一方、夏季(6~8月)は非常に暑く、観光客も多いため混雑が予想されます。 冬季(12~2月)は寒さが厳しいですが、人混みは少なくなります。 春と秋の中間期は、穏やかな気候と程よい観光客数で、ミラノの街を満喫するのに適した時期と言えます。

ミラノ観光におすすめのモデルコース

ミラノ観光におすすめのモデルコースは、以下の3日間のコースがおすすめです。
 
1日目
ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)
ガッレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世
スカラ座 (オペラ鑑賞もおすすめ)
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 (最後の晩餐)
 
2日目
ブレラ絵画館
サン・マウリツィオ教会 (壁画鑑賞)
ナヴィリオ地区 (下町散策、運河クルーズ)
スフォルツェスコ城
 
3日目
センピオーネ公園 (庭園、遺跡散策)
サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会 (古代ローマ遺構)
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会 (錯視芸術鑑賞)
ミラノ中央駅 (駅舎見学、お土産購入)
 
このコースでミラノの主要な観光名所を効率的に回ることができ、歴史的建造物、芸術作品、下町の風情など、ミラノの多様な魅力を味わえます。時間に余裕があれば、ショッピングやグルメ体験も加えると良いでしょう。

イタリアのミラノの人気観光スポットを満喫しよう

ミラノの観光スポットは、歴史的な建造物から最新のファッションスポットまで多岐にわたり、訪れる人々に多彩な体験を提供します。美しい教会や城、美術館や劇場、さらに活気に満ちたショッピングエリアや公園など、どこを訪れても感動が待っています。ミラノの魅力を存分に楽しむことで、この都市の豊かな文化と歴史を感じることができるでしょう。次回の旅行計画にミラノを加えて、ぜひその魅力を堪能してください。

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