世界には数々の魅力的な建造物が点在しています。歴史的な背景から生まれた古代の遺跡、宗教的な価値を持つ壮麗な寺院や教会、近代的な技術で築かれた摩天楼など、それぞれ…
インスタ映え間違いなし!世界にフォトジェニックなカラフルな絶景10選
世界には一度見たら忘れられない、写真に収めたくなる色彩豊かなカラフルで魅力的な場所がたくさんあります。何千年もかけて大自然が作り出した自然の風景から人々の手によって作り上げられた鮮やかな建造物まで鮮やかで美しい色彩は時に心を癒し、パワーをもたらしてくれることも。 そこで今回は、そんな世界中にあるカラフルな絶景を紹介します。
2023年10月03日更新
世界のカラフルな絶景10選
アゲダ(ポルトガル)
近年、ポルトガルのフォトジェニックな目玉として名高いのが「アゲダの傘祭り」です。この祭りは2012年から始まり、アゲダの街の通りが色とりどりの傘で装飾される魅力的なイベントとして知られています。地元では「アンブレラ・スカイプロジェクト」として親しまれており、この祭りの起源は、夏の厳しい日差しを緩和するために町の人々が考案した傘のトンネルです。これが驚くべきことに、小さな町の大きな観光資源となり、毎年何万人もの観光客がこの特別な風景を楽しむために訪れています。コスタノバ(ポルトガル)
ポルトガル北部に位置するリゾート地、コスタノバ。特筆すべき観光スポットは少ないものの、そのユニークな街並みが女性を中心に人気を博しています。建物がストライプ模様で彩られていることから、“パジャマシティ”とも称されています。この特徴的な建築デザインの起源は、漁師たちの実用的な必要性にありました。霧が多いこの地域で、漁師たちは霧の中でも自分の家を簡単に見つけられるよう、目立つストライプ模様を選んだのです。このデザインは次第に漁師小屋を超え、住居やレストラン、ホテルにも採用され、現在のカラフルな街並みが形成されています。
ポズナン(ポーランド)
ポーランドの歴史的都市、ポズナン。国内で五番目の大きさを誇り、ポーランド最古の都市とも言われています。首都ワルシャワとドイツのベルリンの中間に位置し、昔からの交易都市として繁栄を遂げてきました。特に注目すべきは、そのカラフルで美しい旧市街広場。古い建造物と新しいカフェやショップが融合し、歴史的な魅力とモダンな雰囲気が共存する街並みが広がっています。観光アンケートでヨーロッパのおすすめ都市として選ばれるなど、多くの旅行者から愛されています。
ブリッゲン(ノルウェー)
ノルウェー南西部の古都ベルゲンには、カラフルな木造家屋が連なる世界遺産「ブリッゲン」があります。かつての首都であり、現在もフィヨルド観光の中心地として多くの観光客が訪ています。その中心に位置するのが、ヴォーゲン湾沿いに立ち並ぶ60軒以上の色鮮やかな木造の倉庫群です。これらの倉庫は、13世紀から16世紀にかけて建てられ、ハンザ同盟時代には商業の中心地として栄えました。多くのドイツ人ハンザ商人が活動し、魚や穀物の交易で繁栄を築きました。現在も、干しダラ商売の名残を多くの場所で見ることができます。
美麗島駅(台湾)
台湾・高雄にある「美麗島駅」は、世界でもトップクラスの美しさを誇る駅として知られています。「光之穹頂」は、世界最大のステンドグラスアートとして、訪れる者たちを魅了します。2015年から始まった光のショーは、この美しいステンドグラスが幻想的に色を変えるショーで、一日3回の開催があります。「美麗島」という名前は、台湾を指す「フォルモサ」という言葉と、1979年の「美麗島事件」という歴史的背景から名付けられています。アメリカの評価でも高く、2012年には「世界で最も美しい地下鉄の駅」第2位、2014年にはアジア一位に選ばれるなど、その美しさと歴史的背景で多くの旅行者に愛されています。彩虹眷村(台湾)
台湾の台中には、カラフルな絵で飾られた古い住宅地「彩虹眷村」があります。この場所は、壁全体が色鮮やかな絵で覆われており、訪れる人々を楽しませています。「眷村」とは、戦後の中国から台湾に移住した軍人やその家族が住む集合住宅を指します。彩虹眷村もその一つで、一時は老朽化で取り壊しの危機にありました。しかし、住人の黄永阜さんの独自のアートが村を救い、今では多くの観光客が訪れるスポットとなっています。ボカープ地区(南アフリカ)
ケープタウンの中心部にあるボカープ地区は、鮮やかな色彩の家々で知られる観光スポットです。18世紀後半、ヨーロッパ人によって東南アジアから連れてこられた奴隷たちの居住区で、多くのマレー半島出身者が住むことから「マレー地区」とも呼ばれています。当初、家々は白一色でしたが、奴隷解放後、自由と喜びを表現するために家を多彩な色で塗装するようになりました。そのカラフルな家々は、過去の困難を乗り越えた地域の住民たちの強い意志や希望を映し出しています。グアタペ(コロンビア)
コロンビアの小さな町「グアタペ」は、まるで色彩豊かな絵本から飛び出してきたかのようなカラフルな街並みが魅力的なスポットです。各建物が鮮やかな色で塗られており、一歩足を踏み入れると、目の前に広がるカラフルな世界に圧倒されます。街のどこを歩いても、それぞれの建物が独自の個性を放っており、その手作りのような暖かさが感じられます。フロイデンベルク(ドイツ)
カラフルな町並みが人気の中、ドイツのフロイデンベルクは一味違います。この町はモノトーンの落ち着いた色調で統一された景色が魅力的な街です。400年以上前の17世紀から続く、時代を超えた風景は世界でも希少で、まさに隠れた観光スポットと言えます。小さな町ながら、古びた教会や博物館、ホテル、レストランが点在しており、地元のグルメも堪能することができます。特に注目すべきは、モノトーンの木組みの家々が立ち並ぶ景色。この美しい町は、日本旅行業協会によって「ヨーロッパの美しい村30選」にノミネートされるなど、その価値が高く評価されています。テアンホウ寺院(マレーシア)
マレーシアには多くの見どころがありますが、「天后宮」は特に目を引くカラフルな寺院として知られています。1989年に創建され、マレーシア最大の中国寺院として多くの訪問者を魅了しています。赤、黄色、緑、青といった極彩色が美しく配され、その精巧な装飾の施された建築は圧巻の一言。建物の中を探索し、3階へ上がると、本堂の中庭には無数の真っ赤なちょうちんが吊るされており、青い空を背景にしたその景色は、訪れる者のカメラに収められること間違いなしです。カラフルな景色を見に行こう!
私たちの地球は、鮮やかな色彩に包まれた宝石のような場所で溢れています。これまでご紹介した各地のカラフルな絶景は、それぞれの地域の歴史、文化、そして人々の心を反映しています。赤や青、黄色や緑といった色は、ただ目を楽しませるだけでなく、その土地の物語や人々の情熱を伝えてくれます。旅をすることは、新しい風景を目にすることだけではありません。それは異なる色の絶景を通じて、異文化の深みや地域の魅力を体感する経験でもあります。私たちが歩むこの美しい地球上には、まだまだ未知のカラフルな場所が数多く存在します。
この記事をきっかけに、あなたも新しい色彩に出会う旅を計画してみてはいかがでしょうか。絶景のカラフルな世界は、私たちの心を豊かにし、感性を研ぎ澄ませてくれることでしょう。