トルコはその豊かな歴史と文化だけでなく、美味しいお菓子やスイーツでも世界中から愛されています。異国情緒あふれるトルコのお菓子は、お土産としても人気が高く、その独…
カッパドキアを徹底ガイド!アナトリア高原の中央に広がる奇岩の不思議な景観
トルコのアナトリア中央部に位置する見渡す限りに広がる奇妙な形の岩が印象的な「カッパドキア」。カッパドキアは、トルコ屈指の観光スポットとして絶大な人気を集めています。世界に類を見ない奇岩群は、火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が長い年月をかけて浸食されてできたもので、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚を訪問者に与えます。そこで今回はそんなカッパドキアについてご紹介いたします。
2024年06月25日更新
カッパドキアの起源・歴史
カッパドキアは古くからの歴史を持つ地域で、多くの文明がこの土地を通過、または定住してきました。古代にはヒッタイト人が住んでいたと言われています。紀元前6世紀にはペルシャ帝国の一部となり、後にアレクサンダー大王によって征服されました。ローマ帝国時代には、キリスト教の信者たちがローマの迫害を避けるためこの地に逃れ、岩をくりぬいて教会や住居を造りました。これらの洞窟教会には、中世のビザンチン美術が色鮮やかに描かれています。また、この地下には複雑に絡み合った地下都市が広がり、外敵から住民を守る役割を果たしてきました。カッパドキアは、これらの歴史的背景と共に、風化や火山活動によって形成された特有の地形が、今もなお多くの人々を魅了し続けています。カッパドキアの見どころ
カッパドキアは、ゴレメ露天博物館の壁画が美しい岩窟教会、カイマクリやデリンクユのように深さ8階にも及ぶ地下都市の迷路、空からの絶景を楽しむホットエアバルーン体験、ウチヒサルやオルトヒサルの巨大な岩の城からのパノラマ景観、そしてイルハラ渓谷の自然と古代の教会が融合したハイキングコースなど、独特の景観と深い歴史を持っています。カッパドキアのベストシーズン
カッパドキアの最も魅力的なシーズンは春(4月~6月)と秋(9月~11月)です。春は新緑と穏やかな気候が特徴で、観光やハイキングに最適です。一方、秋は落ち葉の季節で、カッパドキアの岩山や渓谷が紅葉に彩られる様は格別です。秋の夜空も澄み切っており、ホットエアバルーンからの眺めも絶景です。夏の暑さ、冬の寒さと雪を避け、春と秋の気候の良さと美しい風景を楽しむことがおすすめでしょう。カッパドキアの行き方
日本からカッパドキアへの旅は、まず日本の主要空港からトルコのイスタンブールへの直行便または経由便を利用して飛び、イスタンブール空港からは国内線でネヴシェヒル空港やカイセリ空港へと向かいます。空港に着いた後は、事前に予約したツアーのピックアップサービスやレンタカー、あるいは地元のバスやタクシーを使用してカッパドキアの中心地へ移動すると、その特有の岩山や地下都市、ホットエアバルーンのサービスなどの観光スポットを堪能することができ、特に多くのツアー会社がトルコ内での移動や宿泊、観光の手配をセットで提供しているので、初めての訪問者はこれらのサービスを活用すると、スムーズに旅行を楽しむことができるでしょう。
トルコのおすすめ観光スポット3選
最後にカッパドキアのあるトルコでおすすめの観光スポットを3つご紹介いたします。世界で最も美しい青いモスク「スルタン・アフメト・ジャミィ(ブルーモスク)」
世界で最も美しいモスクと言われイスタンブールを代表するモスク「スルタン・アフメト・ジャミィ」。スルタン・アフメト・ジャミィは、名前の通りオスマン帝国第14代皇帝「スルタン」アフメット1世が、有名な建築家ミマール・シナンの弟子の建築家メフメット・アーに指示し、1609年から1616年にかけて建てられました。内部の壁は16世紀末から17世紀初めにイズニックで作られた21,043枚の青を基調にしたタイルが敷き詰めてあり、その素晴らしさから「ブルーモスク」の名で呼ばれ愛されています。
100以上も連なる不思議な石灰棚「パムッカレ」
トルコ南西部のデニズリ州にある雪のように白い棚田の奇観「パムッカレ」。自然の造り上げた頑丈な縁のある蓮の葉状の白い水盤が続くこの地は、昔から綿の産地であったことに加え、雪のように白い大きな石灰棚が広がっていることから、トルコ語で「綿の城砦」を意味するパムッカレと呼ばれています。
炭酸カルシウムを含んだ温泉が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて沈積してできた100以上もの石灰棚が、昼間は空の色を反射して青く輝き、落日の頃には茜色に染まります。
歴史が物語るビザンツ建築の最高傑作「アヤソフィア」
イスタンブールでブルーモスクと並び高い人気を誇るスポットが「アヤソフィア」。かつては、キリスト教の大聖堂として使われていましたが、オスマン帝国時代に入ると、ミナレットなどが加えられイスラムモスクとして姿を変えた建造物です。
内部には聖母子のモザイク画やアラビア語で書かれている歴代カリフの名前なども見られ、まさにこの地の歴史の深さを感じることができます。