コスタリカってどんな国?基本情報からおすすめ観光スポット・物価・気候・治安まで解説

中米に位置するコスタリカは、「地球幸福度指数」で世界一に輝く平和な国として知られています。1949年に軍隊を廃止し、教育と福祉に力を入れてきた結果、中南米で最も安定した民主主義国家の一つとなりました7。国土の4分の1が国立公園や自然保護区に指定され、豊かな生態系を誇るエコツーリズムの聖地です。太平洋とカリブ海に挟まれた国土には、アレナル火山やモンテベルデ自然保護区など、見どころ満載の観光スポットが点在しています6。温暖な気候と、コーヒーやバナナなどの農業、観光業を主要産業とし、近年は外国企業の進出も相次いでいます。

2024年10月23日更新


コスタリカってどんな国?

コスタリカは中央アメリカに位置する小さな国ですが、自然の豊かさと高い幸福度で注目を集めています。人口約515万人、面積は九州と四国を合わせた程度の51,100平方キロメートルです。1949年に軍隊を廃止し、教育や福祉に重点を置く「幸せの国」として知られ、国土の約25%が国立公園や自然保護区に指定されています。再生可能エネルギーによる電力供給率は98%以上と、環境保護にも積極的です。公用語はスペイン語で、カトリックが国教ながら信教の自由も尊重されています。主要な輸出品にはコーヒー、バナナ、パイナップルがあり、平和や民主主義、環境保護を重視する政策のおかげで、中南米で最も安定した国の一つと評価されています。

コスタリカの基本情報

項目 情報
公用語 スペイン語
首都 サンホセ
宗教 カトリック(国教)、信教の自由あり
通貨 コスタリカ・コロン(CRC)
ビザ 日本国籍の場合、90日以内の観光はビザ不要
日本との時差 -15時間(サマータイムなし)
気候 乾季(12月~4月)と雨季(5月~11月)。標高による温度差あり
治安 中南米では比較的良いが、首都など一部地域では注意が必要
物価 中南米諸国の中では高め。日本と同程度かやや高い
交通手段 バスが主な交通手段。長距離バス、レンタカー、タクシーが利用可能
インターネット環境 主要都市や観光地ではWi-Fiが利用可能
電源プラグ・コンセント タイプA、B(日本と同じ)、電圧は120V
飲水 都市部では水道水が飲めるが、田舎では注意が必要
トイレ 観光地では比較的清潔なトイレが利用可能

コスタリカへの日本からのアクセス方法・行き方

コスタリカへの日本からの渡航には直行便がなく、北米または中米の主要都市を経由する必要があります。一般的なルートとしては、成田や羽田からダラス、アトランタ、ヒューストンなどのアメリカ南部の空港を経由するか、メキシコシティ経由も一つの選択肢です。所要時間は経由地や乗り継ぎ時間により異なりますが、最短で約18~20時間かかります。利用できる主要な航空会社は、アメリカン航空(ダラス経由)、デルタ航空(アトランタ経由)、ユナイテッド航空(ヒューストン経由)、アエロメヒコ航空(メキシコシティ経由)などです。コスタリカの主要国際空港は、首都サンホセ近郊のフアン・サンタマリア国際空港(SJO)と、グアナカステ州のダニエル・オドゥベール国際空港(LIR)があります。

コスタリカの歴史

コスタリカの歴史は、1502年にクリストファー・コロンブスが到達したことに始まり、その後スペインの植民地となりましたが、1821年にスペインから独立を果たしました。1848年にはコスタリカ共和国として正式に独立し、1870年代からはコーヒー産業が発展し、経済成長の基盤となりました。1949年には現行憲法を制定し、軍隊を廃止するという革新的な政策を導入。さらに、1987年にはアリアス大統領がノーベル平和賞を受賞し、国際的な評価を高めました。コスタリカは、教育や社会福祉に力を注ぎ、平和的な発展と環境保護への取り組みが、現在の「幸せな国」としてのイメージを支えています。

コスタリカの気候と旅行中の服装は?

コスタリカの気候は、乾季(12月〜4月)と雨季(5月〜11月)に分かれます。乾季は晴天が多く、気温が高めですが、雨季は午後にスコールが多くなります。気温は標高によって異なり、低地は暑く、高地は涼しいため、旅行中の服装は訪れる地域や時期に合わせて調整する必要があります。おすすめのアイテムとして、軽量で速乾性のある衣類(Tシャツや長袖シャツ)、雨具、歩きやすい靴、日よけ対策用の帽子やサングラス、虫除けスプレーなどを用意しましょう。気象条件が変わりやすいので、天気予報をこまめに確認し、レイヤリングできる服装を心がけることが重要です。
平均気温 平均降水量
1月 23°C 10mm
2月 23°C 5mm
3月 24°C 10mm
4月 25°C 40mm
5月 24°C 220mm
6月 23°C 280mm
7月 23°C 180mm
8月 23°C 220mm
9月 22°C 350mm
10月 22°C 380mm
11月 22°C 150mm
12月 23°C 50mm

コスタリカの旅行費用

コスタリカの旅行費用は中南米の他国と比べるとやや高めです。一般的な旅行者の1日あたりの予算は、低予算で$30-50 USD、中予算で$50-100 USD、高予算だと$100 USD以上が目安です。宿泊費はホステルで1泊$10-20 USD、中級ホテルで$50-100 USD程度。食事は現地のソーダと呼ばれる食堂で1食$5-8 USD、観光地のレストランでは$10-20 USDほどかかります。交通費は、長距離バスで$5-20 USD、レンタカーは1日$50-70 USDが目安です。国立公園の入場料は$10-20 USDが一般的で、豊かな自然や文化を楽しむためのコストとしては適切です。主要な観光地ではクレジットカードが利用可能ですが、現金(米ドルまたはコスタリカ・コロン)も携帯することをおすすめします。

コスタリカの治安・住みやすさ

コスタリカは中南米の中でも比較的治安が良い国とされていますが、1990年代以降、一部地域では治安の悪化が見られます。特に首都サンホセやその周辺、リモン市、プンタレナス市では、スリやひったくり、路上強盗などの軽犯罪に注意が必要です。それでも、「幸せの国」として知られるコスタリカは、住みやすさや生活の質が高く評価されています。1949年に軍隊を廃止し、教育や福祉に予算を投じ、国土の約25%が国立公園や自然保護区に指定されるなど、環境保護にも積極的です。また、98%以上が再生可能エネルギーで賄われており、環境先進国としても注目されています。旅行者は基本的な防犯対策を心がけ、特に貴重品の管理や夜間の一人歩きを避けることで、コスタリカの豊かな自然や文化を安全に楽しむことができます。

コスタリカの物価

コスタリカの物価は中南米諸国の中では比較的高く、日本と同程度かやや高い水準にあります。特に主要都市や観光地では物価が高めで、例えばミネラルウォーター(500ml)は約85円、ローカルレストラン(ソーダ)での食事は850円〜1,560円ほどです。スーパーマーケットでの食材も日本より若干高めですが、現地産の農産物や果物は比較的安価に入手できます。ホテルの宿泊費は、バジェットホテルで約8,500円、ラグジュアリーホテルで約54,000円が一般的です。
 
物価が高い要因の一つとして、コスタリカが永世中立国であり、食料自給率を高めていることが挙げられます。旅行者はローカルの食堂(ソーダ)を利用したり、スーパーマーケットで食材を購入して自炊するなどの工夫で、滞在費を抑えつつ、コスタリカを満喫することができます。

コスタリカの見どこころ・観光スポット

コスタリカは豊かな自然と多様な生態系が魅力の観光地で、多くのエコツーリズム体験が楽しめます。主な見どころとして、アレナル火山は美しい円錐形の活火山で、周辺の温泉も人気です。マヌエル・アントニオ国立公園では、熱帯雨林とビーチが融合した絶景が広がり、ハイキングや野生動物観察が楽しめます。モンテベルデ自然保護区では雲霧林で希少な動植物が見られ、トルトゥゲーロ国立公園ではカヌーで水路を巡り、野生動物を間近で観察可能です。また、サンホセにあるコスタリカ国立劇場は、文化的シンボルとして歴史的建造物の魅力も堪能できます。これらの観光スポットは、自然保護への取り組みを実感できる場所ばかりで、コスタリカの環境保護の精神が色濃く反映されています。

コスタリカの名物・有名なもの

コスタリカの名物料理や特産品は、その豊かな自然環境と文化を反映しています。代表的な料理として、ガジョ・ピントは黒豆と米を炒めた国民食で、特に朝食によく食べられます。カサドは米、豆、肉、サラダ、プランテンなどを組み合わせた定食で、セビチェは新鮮な魚介をライムで締めたマリネ料理です。また、高品質でバランスの良い酸味と甘みを持つコスタリカコーヒーは世界的に有名です。さらに、豚肉の揚げ物であるチチャロンはビールのおつまみとして人気です。
 
コスタリカは動植物の多様性でも知られ、国鳥であるケツァールや熱帯雨林に生息するナマケモノ、鮮やかな色彩を持つヘリコニアなど、自然環境が豊かで訪れる人々に独特の体験を提供しています。

コスタリカのことを知って旅行しよう!

コスタリカは、自然豊かで観光スポットも多く、安全性が比較的高い国です。観光客にとっては、ビーチや国立公園などの自然美を楽しむことができ、温暖な気候が一年を通して続きます。物価は中南米の中でもやや高めですが、他の観光地と比較すると妥当と言えます。旅行する際は、基本的な安全対策を講じることを忘れずに、コスタリカならではの魅力を存分に体験してみてください。

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