バングラデシュの治安は?危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点

バングラデシュは全体的に治安が比較的安定していますが、一部地域では注意が必要です。外務省の危険情報では、チッタゴン丘陵地帯が「レベル2」、その他の地域が「レベル1」に指定されています。首都ダッカを含む主要都市では、デモや衝突に巻き込まれないよう注意が必要です。夜間の一人歩きは避け、特に女性は要注意です。スリやひったくりなどの犯罪にも警戒が必要で、貴重品の管理や人混みでの注意が重要です。この記事では、バングラデシュの治安状況、危険な地域、注意すべき犯罪、そして具体的な防犯対策について詳しく解説します。

2024年09月29日更新


バングラデシュの治安状況

バングラデシュの治安状況は2024年現在も注意が必要であり、特に首都ダッカを含む主要都市では、デモや政治的衝突のリスクが高まっています。特に2024年初旬に予定されている総選挙に向けて抗議活動が激化する可能性があり、過去には2017年と2019年に治安当局を標的とする爆弾テロが発生しており、テロの脅威も依然として存在しています。安全対策としては、夜間の一人歩きを避け、特に22時以降の外出を控えることや、人混みや公共交通機関内でのスリやひったくりに警戒すること、デモや集会には近づかないこと、正規のタクシーやUberなどの配車アプリを利用すること、そして最新の治安情報を常に確認し危険な地域への立ち入りを避けることが重要です。

バングラデシュ旅行前に準備したいポイント

バングラデシュ旅行の準備には以下のポイントに注意が必要です。まず、パスポートと必要なビザを事前に取得し、米ドルを持参して現地で両替することが推奨されます(レートが有利なため)。次に、衛生面に注意し、生水や氷は避け、ミネラルウォーターを利用してください。また、服装は現地の文化に配慮し、女性は肌の露出を控えめにすることが大切です。さらに、必要な医薬品(風邪薬、胃腸薬など)を持参し、電圧とプラグの形状を確認して必要に応じて変換アダプターを用意しましょう。現地の気候に合わせた服装や日よけ対策、モスクなどの宗教施設訪問時の適切な服装にも留意し、治安情報を随時確認し、貴重品の管理には十分注意を払うことが重要です。

バングラデシュの犯罪の特徴

バングラデシュでは、スリやひったくり、詐欺、ぼったくりなどの犯罪が観光客を狙って発生しており、特に都市部の人混みや公共交通機関内でのスリ被害が多く、夜間の犯罪発生率も高くなります。また、タクシーやリキシャ(人力車)でのぼったくりも頻繁に起こるため、正規のタクシー会社やUberなどの配車アプリの利用が推奨されます。さらに、誘拐、殺人、強盗といった凶悪犯罪も発生しており、銃器を使用した事件も報告されています。女性に対するセクハラや性虐待も問題となっていますが、社会的な圧力から被害が表面化しにくい状況があります。また、チッタゴン丘陵地帯など一部地域では、民族対立に起因する暴力事件のリスクが高まっています。

バングラデシュでの犯罪対策

バングラデシュでの犯罪対策として、以下の点に注意が必要です。まず、貴重品は分散して保管し、むやみに持ち歩かないことが大切です。また、バッグは道路側とは反対側の手に持ち、ひったくり対策を心がけましょう。夜間の外出は極力控え、移動が必要な場合はUberなどの配車アプリを利用することが推奨されます。公共交通機関の利用は避け、安全性の高い移動手段を選択してください。知らない人から飲食物を勧められても断ることが重要で、薬物を混入された飲食物による犯罪被害のリスクがあります。さらに、政治的デモや集会には近づかず、ハルタル(ゼネスト)実施時は外出を控えましょう。緊急時に備えて、バングラデシュの警察番号(999)や在バングラデシュ日本国大使館の連絡先を事前に登録しておくことも重要です。常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れることが、犯罪被害を防ぐ上で効果的です。

バングラデシュで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

ダッカのカムラングィルチャー駅周辺

ダッカのカムラングィルチャー駅周辺は、バングラデシュの首都における治安上の懸念が高いエリアの一つです。この地域は、人口密度が高く、貧困層が多く居住しているため、スリやひったくりなどの軽犯罪のリスクが高くなっています。特に、駅周辺の混雑した市場や路地では注意が必要です。
また、この地域では政治的デモや抗議活動が頻繁に発生する傾向があり、2024年初頭の総選挙に向けてさらに緊張が高まる可能性があります。旅行者は、カムラングィルチャー駅周辺を訪れる際は特に警戒し、可能であれば避けることをお勧めします。やむを得ず訪れる場合は、貴重品の管理に細心の注意を払い、夜間の単独行動は控えるようにしましょう。

コックスバザールのビーチエリア

コックスバザールのビーチエリアは、世界最長の天然ビーチとして知られる人気の観光地ですが、治安面で注意が必要なエリアの一つです。特に、ロヒンギャ難民問題が影響しており、近隣に大規模な難民キャンプが存在するため、犯罪率の上昇や社会的緊張が懸念されています。また、観光客を狙ったスリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪のリスクも高まっています。さらに、イスラム教徒が多数を占めるため、水着での遊泳は控え、現地の慣習に配慮した服装が求められます。コックスバザールを訪れる際は、貴重品の管理に注意し、夜間の単独行動を避け、常に周囲の状況に気を配ることが重要です。最新の治安情報を確認し、必要に応じて現地ガイドを利用することをお勧めします。

チッタゴン丘陵地帯

チッタゴン丘陵地帯(カグラチャリ県、ランガマティ県、バンドルボン県)は、外務省によりレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に指定されている危険地域です。この地域では、仏教系少数民族と政府軍との間の民族対立が未解決のまま続いており、治安情勢が不透明な状態が続いています。2019年には武装集団による発砲事件が発生し、死傷者が出ました。また、ミャンマー側の国境地帯での抗争の影響で、砲弾がバングラデシュ国内に着弾する事態も報告されています。旅行者はこの地域への立ち入りを避け、安全が確認されるまでは訪問を控えることが強く推奨されます。

もしバングラデシュで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法

バングラデシュで犯罪被害に遭った場合は、迅速かつ適切な対応が重要であり、まず最寄りの警察署に被害届を提出するか、緊急ダイヤル「999」に連絡してください。その後、在バングラデシュ日本国大使館(+880-2-222260010)にも連絡し、支援を求めることをお勧めします。被害の種類に応じて、パスポート盗難の場合は大使館で「帰国のための渡航書」の発給手続きを行い、強盗被害の場合は抵抗せずに犯人の要求に従い、人質事件の場合は冷静に対応し犯人を刺激する行動は避けることが重要です。また、保険請求のために警察から被害証明書を入手することも必要です。緊急時に備えて、現地の緊急連絡先や大使館の連絡先を事前に登録しておくことで迅速な対応が可能になります。

治安情報をチェックしてバングラデシュ旅行を楽しもう!

バングラデシュを訪れる際は、治安について十分な理解が必要です。特にダッカやチッタゴンなどの都市部では、スリや詐欺、交通事故に注意が必要です。夜間の外出は避け、信頼できる交通手段を利用しましょう。また、デモや集会が頻繁に行われるため、そのような場には近づかないことが重要です。事前に現地の治安情報をチェックし、旅行保険の加入もお勧めします。安全な旅を楽しむために、これらのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

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