スペインの空港を徹底解説!定番のマドリッド・バルセロナの空港やアクセス方法・行き方なども紹介

スペインを訪れる際の玄関口となる主要空港について、詳しく解説します。特に多くの旅行者が利用するマドリードのアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港とバルセロナのエル・プラット空港を中心に、空港の特徴や施設、そして市内へのアクセス方法を紹介します。地下鉄やバス、タクシーなど、様々な交通手段の料金や所要時間、乗り場の情報なども盛り込み、初めてスペインを訪れる方でも安心して移動できるよう、実用的な情報をお届けします。スペイン旅行をより快適に楽しむための空港活用術をご紹介しましょう。

2024年09月10日更新


スペインには43の空港がある!

スペインには全部で約43ヶ所の空港があり、国内外からの旅行者に幅広いアクセスを提供しています。これらの空港は、大都市の主要国際ハブから地方の小規模施設まで多岐にわたります。旅客数の多い順では、マドリード・バラハス空港、バルセロナ・エル・プラット空港、パルマ・デ・マヨルカ空港が上位を占めています。興味深いことに、東部アラゴン州のテルエル空港は、通常の旅客サービスではなく、航空会社の機材保管地として重要な役割を果たしており、乾燥した気候を活かした「ディープストレージ」施設として注目を集めています。

スペインで定番の空港2つ

アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス国際空港(マドリード)

アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス国際空港は、スペインの首都マドリードから約12km北東に位置する、国内最大の国際空港です。2014年に元首相アドルフォ・スアレスの名を冠して現在の名称となりました。5つのターミナルを持ち、年間約5000万人の旅客を扱う南ヨーロッパ最大級の空港です。空港内には138,000㎡以上の商業施設があり、レストランや免税店、アートギャラリーなど、乗客の多様なニーズに対応しています。市内へのアクセスは、地下鉄、バス、タクシー、電車など複数の選択肢があり、便利な交通網が整備されています。

アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス国際空港のターミナルは5つ

アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス国際空港には、5つのターミナルがあります。ターミナル1、2、3、4、そして4Sです。ターミナル4とそのサテライトビルである4Sは、2006年に開業した最新のターミナルで、建築家アントニオ・ラメラとリチャード・ロジャースの設計により国際的な賞を受賞しています。ターミナル4は主に国内線とシェンゲン協定地域行きの便に使用され、4Sはシェンゲン協定外の地域行き国際便に使用されます。これらのターミナルは地下連絡列車(APM)で結ばれており、効率的な乗り継ぎを可能にしています。

アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス国際空港から市内までの交通手段

アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス国際空港から市内へのアクセスには、複数の選択肢があります。最も人気のある方法はタクシーで、市内中心部まで約30ユーロの固定料金で利用できます。公共交通機関では、メトロ8号線が空港と市内を結んでおり、約40分で到着します。24時間運行の空港シャトルバス「エクスプレス・アエロプルト」も便利で、アトーチャ駅まで約40分、料金は5ユーロです。また、Renfeの近郊電車C-1線とC-10線が第4ターミナルと市内の主要駅を結んでおり、チケット料金は2.60ユーロです。これらの選択肢により、旅行者は予算や時間に応じて最適な交通手段を選ぶことができます。

バルセロナ=エル・プラット国際空港(バルセロナ)

バルセロナ=エル・プラット国際空港は、スペイン第2の都市バルセロナの南西約12kmに位置する主要な国際空港です。2つのターミナル(T1とT2)を持ち、年間約5000万人の旅客を扱うヨーロッパ有数の大規模空港です。T1とT2は距離が離れているため、無料のシャトルバスで24時間接続されています。空港には多数のショップやレストラン、ラウンジが整備されており、FCバルセロナのグッズショップも人気です。市内へのアクセスは、エアロバス(直行バス)、地下鉄L9 Sud線、タクシー、電車(RENFE)など複数の選択肢があり、所要時間は20-40分程度です。

バルセロナ=エル・プラット国際空港のターミナルは2つ

バルセロナ=エル・プラット国際空港には、ターミナル1(T1)とターミナル2(T2)の2つのターミナルがあります。T1は2009年に完成した近代的な施設で、主要な国際線や長距離便が発着し、空港の利用者の約70%がここを利用しています。一方、T2はさらにT2A、T2B、T2Cの3つのサブターミナルに分かれており、主にLCC(格安航空会社)が使用しています。両ターミナルは約4km離れていますが、24時間運行の無料シャトルバスで結ばれており、所要時間は約10分です。各ターミナルには、レストラン、ショップ、ラウンジなどの施設が充実しており、T1にはFCバルセロナのグッズショップも人気を集めています。

バルセロナ=エル・プラット国際空港から市内までの交通手段

バルセロナ=エル・プラット国際空港から市内へのアクセスで最も人気があるのは、アエロバス(Aerobus)と呼ばれる空港シャトルバスです。アエロバスは、空港の両ターミナル(T1とT2)からバルセロナ中心部のカタルーニャ広場まで直行で運行しており、所要時間は約35分です。料金は片道5.90ユーロ、往復10.20ユーロで、4歳未満は無料です。365日運行しており、朝5時から深夜25時まで約6分間隔で発車します。チケットは自動販売機、スタッフ、またはドライバーから購入可能で、クレジットカードも使えます。その他の選択肢として、地下鉄L9 Sud線、公共バス、タクシー、電車(RENFE)なども利用できますが、アエロバスが最も便利で経済的な選択肢とされています。

スペインのその他の主要空港6つ

セビリア空港(セビリア)

セビリア空港(サン・パブロ空港とも呼ばれる)は、スペイン南部アンダルシア州の主要都市セビリアから北東約10kmに位置する国際空港です。1992年のセビリア万博に合わせて大幅に拡張され、現在はアンダルシア州で2番目に大きな空港となっています。空港のターミナルビルは、セビリアの歴史と文化を反映したデザインで、モスク、宮殿、オレンジの樹をモチーフにしています。市内へのアクセスは、タクシー(所要約20分)やシャトルバス(約30分間隔で運行、所要約30分)が利用可能です。国内線が全体の約80%を占めていますが、国際線も就航しており、ヨーロッパの主要都市とつながっています。

サン・セバスティアン空港(サンセバスチャン)

サン・セバスティアン空港は、スペイン北部バスク州のサン・セバスティアン市から約20km東に位置する小規模な空港です。1,754mの滑走路を持ち、主にマドリッドやバルセロナへの国内線が運航されています。イベリア航空やブエリング航空が定期便を運航しており、特にブエリング航空のバルセロナ便は85%以上の輸送シェアを誇っています。空港から市内へは、Lurraldebus社のバスが運行しており、所要時間は約30分です。また、早朝や深夜の便に対応した貸切送迎サービスも利用可能です。空港は規模が小さいため、国際線の就航は限られていますが、バスク地方を訪れる観光客や地元の人々にとって重要な交通拠点となっています。

ビルバオ空港(ビルバオ)

ビルバオ空港(IATA: BIO、ICAO: LEBB)は、スペイン北部バスク州ビスカヤ県に位置する国際空港です。ビルバオ市街地から北に約9kmの場所にあり、バスク地方とスペイン北部の重要な航空拠点となっています。2000年にサンティアゴ・カラトラバのデザインによる新しいメインターミナルビルがオープンし、現代的な施設を誇ります。空港には2,000mと2,600mの2本の滑走路があり、年間約500万人の旅客を扱っています。市内へのアクセスは主にバスとタクシーで、バスは15〜20分おきに運行され、所要時間は約20分、料金は3ユーロです。タクシーは24〜29ユーロで、約20分で市内に到着します。

グラナダ空港(グラナダ)

グラナダ空港(IATA: GRX、ICAO: LEGR)は、スペイン南部アンダルシア州グラナダ県に位置する空港です。正式名称はフェデリコ・ガルシア・ロルカ・グラナダ=ハエン空港で、グラナダ市の中心部から約15km西に位置しています。2,900mの滑走路を1本有し、主に国内線と一部の国際線が就航しています。
空港から市内へのアクセスは、タクシーと空港バスが主な選択肢となっています。タクシーは約35〜40ユーロで所要時間20分、空港バスは1人3ユーロで所要時間約45分です。バスは飛行機の到着に合わせて運行されており、市内のカテドラル(大聖堂)付近で下車できます。
就航航空会社には、エア・ヨーロッパ、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、ブエリング航空などがあり、マドリード、バルセロナ、パルマ・デ・マヨルカなどの国内線や、ロンドンなどの国際線が運航されています。グラナダ空港は、アルハンブラ宮殿で有名な観光地グラナダへの重要なゲートウェイとなっています。

コルドバ空港(コルドバ)

コルドバ空港は、スペイン南部アンダルシア州コルドバ市の中心部から約8km南西に位置する小規模な空港です。正式名称は「インヘニエロ アンブロシオ タラベジャ国際空港」で、主に国内線の運航に利用されています。空港から市内へのアクセスは、タクシーと公共バスが利用可能です。タクシーは空港ターミナルの出入り口の隣にある乗り場から利用でき、料金は時間帯や曜日によって変動します。公共バスは路線0-2が空港と市内を結んでおり、料金は約1.30ユーロで、月曜から土曜は午前6時30分から午後11時まで、日曜・祝日は午前8時から午後11時まで運行しています。コルドバ空港は、歴史的な街並みで有名なコルドバ市へのアクセスポイントとして、観光客や地域住民に利用されています。

マラガ=コスタ・デル・ソル国際空港(マラガ)

マラガ=コスタ・デル・ソル国際空港は、スペイン南部アンダルシア州マラガ県の県都マラガから南西約8kmに位置する国際空港です。1919年に開港し、2011年に現在の名称となりました。空港には3つのターミナルがあり、年間約1280万人の旅客を扱う、スペイン第4位の規模を誇る空港です。国内20路線、国際126路線が就航しており、ヨーロッパ各都市からの直行便が多く、コスタ・デル・ソルへの重要な玄関口となっています。市内へのアクセスは、タクシー(約20分、16〜20ユーロ)、電車(約12分、1.80〜3.60ユーロ)、バス(約15分、4ユーロ)が利用可能で、観光客や地域住民に便利な交通手段を提供しています。

スペインの空港の注意点

スペインの空港では、一般的なセキュリティ対策に加えて、いくつかの特有の注意点があります。入国審査では、パスポートの有効期限が出国予定日から90日以上あることが求められます。また、スペインでは入国カードの記入は不要ですが、滞在目的や滞在期間について質問される可能性があります。
セキュリティチェックでは、液体物の制限や電子機器の取り出しなど、一般的な規則が適用されます。特筆すべき点として、スペインではマスク着用の習慣がないため、入国審査時にはマスクを外すことが推奨されています。
空港内での写真撮影は一般的に許可されていますが、セキュリティエリアや税関エリアでは禁止されている場合があるので注意が必要です。また、免税品の持ち込み制限についても事前に確認しておくことが重要です。これらの注意点を守ることで、スムーズな入国と快適な旅行の開始が期待できます。

スペインの空港を活用してスペイン旅行を楽しもう!

スペインの空港は、国内外の旅行者にとって重要な交通拠点となっており、特にマドリッドのアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港とバルセロナのエル・プラット空港は、アクセスの良さと充実した設備で知られています。市内中心部からは、電車、バス、タクシーなどさまざまな交通手段が利用可能で、観光やビジネスに便利です。スペインを訪れる際には、これらの空港を上手に活用し、スムーズな旅を楽しんでください。

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