スリランカってどんな国?基本情報からおすすめ観光スポット・物価・気候・治安まで解説

スリランカは、インド南東に位置する島国で、豊かな自然と古代からの仏教文化が魅力の国です。紅茶の生産で有名なこの国は、面積が北海道の約0.8倍、人口は約2,200万人です。公用語はシンハラ語とタミル語で、英語も広く使われています。熱帯モンスーン気候で年間を通じて温暖ですが、高原地帯では涼しさを感じられます。世界遺産が8カ所あり、美しいビーチや茶畑、野生動物など観光資源が豊富です。物価は比較的安く、治安も良好ですが、一般的な注意は必要です。この記事では、スリランカの魅力を詳しく紹介していきます。

2024年10月17日更新


スリランカってどんな国?

スリランカはインド南東沖に位置する島国で、正式名称はスリランカ民主社会主義共和国であり、面積は約65,610平方キロメートル、人口は約2,200万人でシンハラ人が多数派を占め、首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテで、公用語はシンハラ語とタミル語、英語も広く使用され、約70%が仏教徒で、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教も信仰されており、主要産業は紅茶、ゴム、ココナッツを中心とした農業と繊維業で、年間を通じて高温多湿の熱帯性気候が続き、8つの世界遺産を有し、美しいビーチや自然公園が魅力で、豊かな自然と文化遺産、フレンドリーな国民性から近年欧米を中心に人気の観光地となっています。

スリランカの基本情報

項目 情報
公用語 シンハラ語、タミル語、英語
首都 スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
宗教 仏教(約70%)、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教
通貨 スリランカ・ルピー(LKR)
ビザ ETA(電子渡航許可)が必要(約7,500円、30日間有効)
日本との時差 3時間30分(サマータイム無し)
気候 熱帯性気候、年間高温多湿
治安 比較的良好(注意が必要な場所あり)
物価 日本の1/3から1/4程度(2022年以降インフレ中)
交通手段 バス、タクシー、トゥクトゥク、鉄道
インターネット環境 都市部でWi-Fi利用可、SIMカードも入手可能
電源プラグ・コンセント タイプD、G(230V、50Hz)
飲水 ミネラルウォーターを推奨
トイレ 清潔な公共トイレが多いが、地域により差あり

スリランカへの日本からのアクセス方法・行き方

日本からスリランカへのアクセスは、主に成田国際空港からの直行便とアジア諸国を経由する乗り継ぎ便があり、直行便はスリランカ航空が成田-コロンボ間を週3〜4便運航しており、所要時間は約9時間20分で、乗り継ぎ便はバンコク、シンガポール、クアラルンプールなどを経由し、所要時間は約11〜13時間です。料金は、直行便が約12〜22万円、乗り継ぎ便が約6〜16万円(往復)で、入国にはETA(電子渡航許可)が必要で、料金は約7,500円で30日間有効です。到着後はタクシーやホテル送迎サービスを利用してコロンボ市内へ移動するのが一般的で、時間や予算に応じて最適なルートを選ぶことが重要です。

スリランカの歴史

スリランカの歴史は古く、紀元前5世紀頃にシンハラ人の祖とされるヴィジャヤ王子がインドから渡来し、アヌラーダプラ王国を建設したとされています。紀元前3世紀には仏教が伝来し、以後スリランカは上座部仏教の中心地となり、5世紀にはシーギリヤロックに宮殿が建設され、11世紀にはポロンナルワに遷都されました。1505年にポルトガル人が来航し、植民地化が始まり、1815年にはイギリスによる全島支配が確立しました。1948年にはイギリス連邦内の自治領として独立し、1972年にはスリランカ共和国に改称されましたが、1983年から2009年までタミル人との内戦に苦しみました。長い歴史の中でポルトガル、オランダ、イギリスによる植民地支配を経験し、独立後も民族対立が続きましたが、2009年の内戦終結後は経済発展に力を入れています。

スリランカの気候と旅行中の服装は?

スリランカは熱帯性気候で年間を通じて高温多湿が続き、主に5月から9月にかけての南西モンスーンと10月から1月にかけての北東モンスーンが影響し、地域によって降水量が異なるため、旅行中は通気性の良い軽装の服を選び、日焼け対策としてUVカットの長袖や帽子、サングラスを用意し、モンスーンの季節には雨具を持参し、宗教施設を訪れる際は肌を隠す服装が求められることを考慮して薄手のカーディガンやストールを持っていくと良いでしょう。
季節 平均気温
1月 約27℃
2月 約28℃
3月 約29℃
4月 約30℃
5月 約29℃
6月 約28℃
7月 約27℃
8月 約27℃
9月 約27℃
10月 約27℃
11月 約27℃
12月 約27℃

スリランカの旅行費用

スリランカ旅行の費用は、一般的に1週間で1人あたり約13万円~20万円程度が目安となり、主な内訳は以下の通りです。航空券は往復約6万円~22万円で、直行便や乗り継ぎ便によって変動します。宿泊費は1泊あたり約3,000円~10,000円で、ホテルのグレードによります。食費は1日あたり約1,000円~1,500円、交通費は1日あたり約1,500円~6,000円(利用手段により変動)、観光費は入場料や観光ツアー代として1スポットあたり約1,000円~5,000円が必要です。スリランカは物価が比較的安く、日本の1/3~1/10程度ですが、世界遺産などの観光地の入場料は外国人向けに高めに設定されているため注意が必要です。

スリランカの治安・住みやすさ

スリランカの治安は比較的良好で、ASEAN諸国と同程度の安全性があり、観光客を狙った軽犯罪には注意が必要で、特にコロンボ市内ではスリやひったくりに警戒し、夜間の一人歩きは避けるべきで、女性は特に注意が必要です。また、タクシーやトゥクトゥクを利用する際にはぼったくりに注意し、外務省の危険情報ではレベル1(十分注意してください)に設定されています。住みやすさの面では、スリランカは親日的な国民性と豊かな自然環境が魅力ですが、高温多湿の気候に慣れる必要があり、地方と都市部の経済格差が大きく、民族間の緊張関係が依然として存在するため、全体としては比較的安全で住みやすい国ですが、文化の違いや現地の状況に適応する柔軟性が求められます。

スリランカの物価

スリランカの物価は全般的に日本よりも安く、日本の1/3から1/4程度と言われていますが、2022年の経済危機以降、インフレが進行し物価は上昇傾向にあります。主な物価の目安として、ミネラルウォーター(500ml)は約25円、ローカルレストランでの食事は200円~500円、観光客向けレストランでの食事は1,000円~1,500円、タクシーの初乗りは約25円、ホテル宿泊費は3,000円~10,000円(グレードにより変動)となっています。観光地では外国人向けの価格設定があり入場料などが比較的高めになる傾向があり、コロンボなどの都市部は地方よりも物価が高くなるため、旅行者はローカルな食堂や市場を利用することでさらに費用を抑えることができます。

スリランカの見どこころ・観光スポット

スリランカには、豊かな自然と歴史的遺産が融合した魅力的な観光スポットが数多く存在し、主要な見どころとしては、5世紀に建設された空中宮殿跡のシギリヤロックがあり、頂上からの絶景と「シギリヤレディ」のフレスコ画が有名です。古都キャンディには仏陀の歯を祀る仏歯寺があり、街全体が世界遺産に登録されています。16世紀のポルトガル・オランダ時代の面影を残す要塞都市ゴール、標高1,889メートルに位置する避暑地ヌワラエリヤには美しい茶畑が広がり、ヤーラ国立公園では野生のゾウやヒョウが生息する自然保護区でサファリが楽しめます。また、ダンブッラ石窟寺院は5つの洞窟に150体以上の仏像が安置された世界遺産です。これらの観光スポットは、スリランカの多様な魅力を体験できる場所として人気があり、歴史、文化、自然を楽しむことができ、スリランカ旅行の醍醐味を味わえるでしょう。

スリランカの名物・有名なもの

スリランカには、その豊かな文化と歴史を反映した多くの名物や有名な産物があり、世界的に有名な高品質のセイロンティーはヌワラエリヤなどの高地で栽培され、スパイスではシナモン、カルダモン、クローブなどの香辛料の主要生産地として知られています。また、サファイア、ルビー、ムーンストーンなどの貴石が採掘される宝石業や、大粒で甘みの強いスリランカ産カシューナッツも国際的に人気です。さらに、伝統的な自然療法に基づいた化粧品や健康食品であるアーユルヴェーダ製品は、健康と美容に関心の高い観光客から注目を集めており、国の象徴的な動物であるゾウは、野生のゾウが見られる国立公園での観光が人気です。これらの名物は、スリランカの自然の豊かさと文化の深さを体現しており、特にセイロンティーはスリランカの代表的な輸出品として世界中で愛飲されています。

スリランカのことを知って旅行しよう!

スリランカは、美しい自然と豊かな文化が魅力の国です。観光名所は、古都シギリヤやキャンディの寺院、広大なサファリパークなど多彩で、訪れる人々を魅了します。物価は一般的に安く、食事や宿泊費も手頃で旅行しやすい環境が整っています。気候は熱帯性気候で、地域によって異なるため、訪問時期を考慮することが大切です。また、治安も比較的良好で、観光客に対しても友好的な国民性が魅力です。スリランカでの旅行は、心に残る素晴らしい体験になるでしょう。

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