スリランカの治安は?危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点

スリランカは美しい自然と豊かな文化で知られる魅力的な観光地ですが、旅行者は治安状況に注意を払う必要があります。全体的な治安は比較的安定していますが、一部の地域では注意が必要です。2019年のテロ事件以降、政府は安全対策を強化していますが、観光客を狙った犯罪やぼったくりなどには警戒が必要です。特にコロンボ市内や人混みの多い場所では貴重品の管理に気をつけましょう。また、北部や東部の一部地域では地雷の危険性が残っているため立ち入りには注意が必要です。夜間の一人歩きは避け、移動にはタクシーアプリの利用をおすすめします。

2024年09月20日更新


スリランカの治安状況

スリランカの治安状況は2019年のイースター連続爆発テロ事件以降改善傾向にあり、現在大規模かつ組織的なテロが発生する可能性は低いとされていますが、引き続き警戒が必要です。政府は治安機関の捜索・取締りを強化し、第二波の攻撃計画を未然に防いでいますが、経済危機による社会不安や犯罪の増加にも注意が必要です。観光地や人混みではスリや置き引きなどの軽犯罪に気をつけ、高級ホテルや商業施設ではセキュリティチェックが強化されています。外務省は「レベル1:十分注意してください」との危険情報を発出しており、在スリランカ日本国大使館の最新の報告ではテロや誘拐事件の発生は確認されていません。

スリランカ旅行前に準備したいポイント

スリランカ旅行を快適に楽しむためには、以下のポイントを押さえた準備が重要です。まず、パスポート(残存期間6か月以上)と往復航空券を確認し、観光用ビザ(ETA)を事前に取得しましょう。基本的には夏服で問題ありませんが、寺院訪問用に肌の露出が少ない服や冷房対策用の上着も用意しておくと良いです。さらに、トイレットペーパーやウェットティッシュ、虫除けスプレー、日焼け止めなどの衛生用品を持参すると便利です。現金(日本円)とクレジットカード(特にVISA)を用意し、空港で両替することをおすすめします。海外用Wi-Fiや変換プラグ、モバイルバッテリーなどの電子機器類も忘れずに準備すれば、スリランカでの滞在をより快適に楽しむことができるでしょう。

スリランカの犯罪の特徴

スリランカでは、観光客を狙った軽犯罪が主な懸念事項となっています。スリ、置き引き、ひったくりなどの窃盗事件がコロンボや主要観光地で多発しており、特に注意が必要です。また、トゥクトゥクドライバーによるぼったくりや、親切を装った詐欺も報告されています。
より深刻な犯罪として、強盗や性犯罪、違法薬物に関連する事件も発生しています。特に、覚醒剤の押収量が増加傾向にあり、当局も警戒を強めています。観光客は、夜間の一人歩きを避け、貴重品の管理を徹底し、見知らぬ人からの過度な親切には警戒心を持つことが重要です。

スリランカでの犯罪対策

スリランカでの犯罪対策として、以下の点に注意しましょう。まず、貴重品は常に身につけ、ホテルのセーフティボックスを利用することが重要です。また、人混みや公共交通機関では特に警戒し、バッグは体の前で持つようにしましょう。信頼できるタクシーを利用し、乗車前に料金を確認することも大切です。見知らぬ人からの飲み物や食べ物は断り、夜間の一人歩きを避け、人気のない場所には近づかないようにしましょう。観光ガイドは登録制のため、トラブル時は観光局に相談できます。さらに、緊急時に備えて大使館の連絡先を控えておくことも重要です。基本的な注意を払えば、スリランカでの滞在を安全に楽しむことができるでしょう。

スリランカで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

コロンボ市内

コロンボ市内は比較的安全ですが、一部の地域では注意が必要です。ペター市場周辺はスリランカ最大の市場で活気がありますが、スリや置き引きが多発しています。フォートエリアは観光客が多く集まる場所で、スリやぼったくりに気をつけましょう。ゴールフェースグリーンは夕日スポットとして人気ですが、夜間は犯罪リスクが高まります。また、コロンボ市内では野犬やカラスが多いため、咬まれたり糞を落とされたりしないように注意が必要です。交通マナーが悪いため、道路横断時は特に気をつけ、夜間の一人歩きは避けましょう。スリーウィーラー(三輪タクシー)利用時はメーター付きのものを選び、安全運転を依頼することが重要です。

北部州や北中央州および東部州では地雷原の表示を必ずチェック

スリランカの北部州、北中央州、東部州を訪れる際は、地雷の危険性に十分注意が必要です。これらの地域は、26年にわたる内戦の主要な戦場で、反政府武装組織「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)の拠点でもありました。地雷原の警告表示に注意し、交通量の多い幹線道路を利用しましょう。森林や草原地帯には立ち入らないことが大切です。また、地すべりなどで地雷が移動している可能性もあるため、不審な物を見つけた場合は触れずにその場を離れてください。警察による検問が行われることもあるため、身分証明書を携帯しておくことが重要です。日本政府は地雷除去活動を支援しており、状況は改善していますが、依然として注意が必要な地域が存在するため、現地の最新情報を常に確認し、安全な行動を心がけましょう。

もしスリランカで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法

スリランカで犯罪被害に遭った場合は、まず生命と身体の安全を最優先に考え、抵抗せずに冷静に行動することが重要です。被害後は、最寄りの警察署に被害届を提出し、被害届受理書を入手します。その後、在スリランカ日本国大使館に連絡し、支援を求めましょう。パスポートを紛失した場合は、大使館で緊急旅券の発給を申請します。また、クレジットカードを盗まれた場合は、即座にカード会社に連絡して利用停止手続きを行ってください。観光客向けの相談窓口(Tourist Police)も利用可能で、深刻な被害の場合は犯罪被害者及び証人の支援・保護法(2015年4号)に基づいて保護を要請することができます。さらに、スリランカの法律では、保釈可能な犯罪の場合、警察は被疑者を24時間以内に釈放することがあるため、注意が必要です。

治安情報をチェックしてスリランカ旅行を楽しもう!

スリランカは美しい自然や豊かな文化を持つ国ですが、治安面では注意が必要です。特に、夜間の一人歩きや人混みではスリや置き引きに気をつけ、観光客が多い場所では貴重品の管理を徹底しましょう。また、テロや暴動のリスクがあるため、最新の情報を常に確認し、必要に応じて旅行計画を見直すことが大切です。事前に海外旅行保険に加入し、緊急時の連絡先を把握しておくこともおすすめです。基本的な防犯対策を講じ、慎重に行動することで、スリランカの魅力を安全に楽しむことができます。

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