モナコのおすすめ観光スポット9選!定番から穴場まで紹介

モナコ公国は、フランス南部に位置する世界で2番目に小さな独立国です。わずか2平方キロメートルの国土に、豪華絢爛なカジノや高級ホテル、美しい海岸線が凝縮された、憧れの観光地として知られています。グレース・ケリー王妃の物語や、F1モナコグランプリの舞台としても有名なモナコには、歴史的建造物や文化施設、自然豊かな庭園など、様々な魅力的なスポットが点在しています。 高級リゾート地のイメージが強いモナコですが、実は無料で楽しめる観光スポットも多く、日帰り観光でも十分に楽しむことができます。また、フランスやイタリアへの日帰り観光の拠点としても人気があります。そこで今回はそんなモナコのおすすめ観光スポットをご紹介します。

2024年08月30日更新


モナコの魅力とは?

モナコの魅力は、その豪華で洗練された雰囲気と美しい自然環境の調和にあります。地中海に面した温暖な気候で年間300日以上が晴天という恵まれた環境に加え、世界一治安の良い国としても知られています。高級ホテルやレストラン、カジノなどが集まる華やかな街並みと、美しい海岸線や港の景観が融合し、世界中のセレブリティや富裕層を魅了しています。また、F1モナコグランプリやモナコ・ヨットショーなど国際的なイベントの開催地としても有名で、小さな国土ながら多彩な魅力に溢れています。さらに、フランスやイタリアからのアクセスの良さも魅力の一つで、南フランスやイタリアからの日帰り観光も可能です。

モナコの基本情報

項目 情報
正式名称 モナコ公国
面積 2.1 km²
人口 約39,000人
首都 モナコ
時差 中央ヨーロッパ時間 (CET, UTC+1)
フライト時間 日本から約12時間 (パリ経由)
公用語 フランス語
通貨 ユーロ (€)
物価 高い (例: 食事約€30-€50)
電源プラグ タイプC、タイプE、230V、50Hz

モナコへのアクセス方法・行き方

モナコへのアクセスは主にニース・コートダジュール国際空港を経由します。日本からの直行便はないため、パリなどのヨーロッパ主要都市で乗り継ぎが必要です。空港からモナコまでは、バス、タクシー、ヘリコプターでアクセス可能です。バスが最も経済的で、約45分で到着します。また、ニースからは電車でもアクセスでき、約25分で美しい海岸線を眺めながらモナコに到着できます。陸路では、フランスやイタリアからも高速道路を利用してアクセス可能です。モナコ自体には空港がないため、近隣の交通ハブを利用してのアクセスが一般的です。

モナコの人気の観光エリア

モナコは小さな国ながら、4つの特色ある地区に分かれています。モナコ・ヴィル地区は旧市街で、大公宮殿や大聖堂があり歴史的な雰囲気が漂います。モンテカルロ地区は有名なカジノや高級ホテルが立ち並ぶ娯楽の中心地です。コンダミーヌ地区は港湾エリアで、ヨットハーバーや市場があります。フォンヴィエイユ地区は新興のビジネス地区で、スタジアムや公園も整備されています。各地区は徒歩や公共交通機関で簡単に移動でき、それぞれの特色ある魅力を楽しむことができます。特にモンテカルロ地区は世界的に有名で、多くの観光客が訪れる人気エリアとなっています。

モナコのおすすめ観光スポット9選

荘厳な建築美と王室の歴史が息づく「モナコ大聖堂」

モナコ大聖堂は、モナコ公国の歴史と王室の伝統が息づく荘厳な宗教施設です。1875年に建立されたこのローマ・ビザンチン様式の大聖堂は、白い石造りの外観と美しいステンドグラスが特徴的です。内部には16世紀の祭壇画や2つのオルガンがあり、定期的にコンサートも開催されています。大聖堂はレーニエ3世とグレース・ケリーの結婚式が行われた場所としても有名で、現在も多くのグリマルディ家のメンバーが眠る重要な場所となっています。モナコの中心部に位置し、毎日無料で入場できるため、観光客に人気のスポットとなっています。

華麗なる王家の居城「モナコ大公宮殿」

モナコ大公宮殿は、13世紀初頭から17世紀にかけて建設された歴史的建造物で、現在もモナコを象徴する重要な施設です。岩山の上に位置し、モナコ市街地を一望できる絶景ポイントとしても知られています。宮殿内部には、パラティン礼拝堂、ルイ15世の間、イタリア様式の回廊、サン・マリーの塔、王座の間など見どころが豊富です。毎年期間限定で一般公開されるグラン・アパルトマンでは、豪華絢爛な内装を間近で見ることができます。宮殿の上に白い旗が掲げられている時は、大公が在室していることを示しています。

海の神秘と驚きに出会える「モナコ海洋博物館」

モナコ海洋博物館は、1910年に海洋学者でもあったモナコ大公アルベール1世によって設立された、海洋生物と海洋学の研究に特化した施設です。断崖絶壁に建つ壮大な建物内には、6,000種以上の海洋生物を展示する水族館や、海洋哺乳類の骨格標本、科学的資料などが豊富に展示されています。博物館では、双方向の展示や光学シアターを通じて、海洋、サンゴ、ウミガメについて学ぶ没入型の体験を提供しており、「ポーラーミッション」展では来場者が極地世界のリポーターとなる体験もできます。また、現代美術展も開催され、ダミアン・ハーストやフィリップ・パスカなど著名アーティストの作品も展示されており、アルベール1世の「芸術と科学を同じ場所で輝かせたい」という願いを体現しています。

優雅な大人の遊び場「カジノ・ド・モンテカルロ」

カジノ・ド・モンテカルロは、モナコの象徴的な建築物であり、世界中のセレブリティや富裕層を魅了する優雅な遊興施設です。1863年に開業したこのカジノは、パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエによって建てられ、ベルエポックの宝石と呼ばれる宮殿のような外観を誇ります。内部は豪華な装飾が施され、テーブルゲームやスロットマシンが並びます。入場には18歳以上であることとパスポートの提示が必要で、10ユーロの入場料がかかります。ドレスコードは比較的緩やかですが、夜間はより正装が求められます。カジノ内にはレストランも併設されており、本格的なフレンチ料理を楽しむこともできます。カジノ・ド・モンテカルロは、ゲームを楽しむだけでなく、その歴史的建造物としての価値も高く、モナコ観光の中心的存在となっています。

地中海に佇む和の癒し空間「モナコ日本庭園」

モナコ日本庭園は、グレース公妃の遺志を継いでレーニエ3世公が1994年に造園した、ヨーロッパ最大級の本格的な日本庭園です。グレース公妃通りに位置する0.7ヘクタールの敷地には、茶室、石庭、滝を備えた池泉廻遊式庭園が広がり、日本から運ばれた竹や灯籠、欧州各地から集められた約4,000本の樹木が調和しています。設計は大阪国際花と緑の博覧会で名誉賞を受賞した別府保男氏が担当し、禅宗の思想を忠実に取り入れた庭園は、地中海の景観と見事に融合しています。入場無料で、モナコの喧騒から離れて日本の美しさに浸れる癒しの空間として、観光客に人気のスポットとなっています。

セレブリティも愛する老舗カフェ「カフェ・ド・パリ モンテカルロ」

カフェ・ド・パリ モンテカルロは、モナコで最もゴージャスなエリアに位置する老舗カフェです。1868年の創業以来、カジノ・デ・モンテカルロとオテル・ド・パリ・モンテカルロに囲まれたカジノ広場に面し、モナコの象徴的な存在となっています。テラス席からは高級車や華やかな人々の往来を楽しめ、セレブリティたちの待ち合わせスポットとしても知られています。2023年にリニューアルされ、1階は伝統的なパリの意匠で格調高い空間に、2階はカジノ広場を望むテラスが広がる魅力的な空間となりました。軽食からフルコースまで楽しめるメニューと、モナコの華やかな雰囲気を味わえる絶好のロケーションで、多くの観光客を魅了し続けています。

地中海の青い宝石「プラージュ・デュ・ラルヴォット」

プラージュ・デュ・ラルヴォットは、モナコの美しい人工ビーチとして知られています。細かな砂浜と透明度の高い青い海が特徴で、地中海の魅力を存分に楽しめる人気スポットです。ビーチは整備が行き届いており、トイレやシャワーなどの設備も充実しています。モナコの中心部からわずか数分でアクセスでき、都会の喧騒を離れてリラックスできる静かな雰囲気が魅力です。また、ビーチは24時間開放されており、入場料も無料なので、気軽に訪れることができます。プラージュ・デュ・ラルヴォットは、モナコ観光の際に海水浴や日光浴を楽しみたい人にとって理想的な場所といえるでしょう。

豪華ヨットが織りなす華やかな景観「モナコ港」

モナコ港は、豪華なヨットやクルーザーが並ぶ風景で知られる、モナコの象徴的な観光スポットです。港には数億円クラスの高級ヨットが多数停泊し、モナコの富と贅沢さを象徴する光景を作り出しています。港の周辺には、ショッピングやグルメを楽しめる施設が豊富にあり、観光客に人気のエリアとなっています。
 
港からはモンテカルロの街並みを一望でき、特に夕暮れ時の景色は格別です。モナコ・ヴィル地区の高台にある大公宮殿の広場からは、港の全景を見渡すことができ、絶景ポイントとして知られています。また、港周辺では、F1モナコグランプリのコースの一部を見ることもできます。モナコ港は、モナコの豊かさと美しさを凝縮した場所として、訪れる人々を魅了し続けています。

中世の面影が残る石畳の迷宮「モナコ旧市街」

モナコ旧市街は、中世の面影を色濃く残す魅力的な観光スポットです。石畳の狭い路地が迷路のように入り組み、歴史的な建物が立ち並ぶ風景は、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を醸し出しています。旧市街の中心にはモナコ大聖堂や大公宮殿があり、モナコの歴史と文化の中心地となっています。石造りの古い建物や可愛らしい窓、アーチ型の通路など、フォトジェニックな風景が至る所に広がっており、散策しながら写真撮影を楽しむ観光客も多く見られます。また、旧市街からは地中海の美しい眺めも楽しむことができ、絶景スポットとしても人気です。モナコの歴史と現代が融合した独特の雰囲気を味わえる旧市街は、モナコ観光の中でも外せない魅力的なエリアとなっています。

モナコ観光に必要な日数

モナコは小さな国ながら、豊富な観光スポットを有しており、滞在日数によって異なる楽しみ方ができます。一般的に、主要な観光地を巡るには1〜2日程度で十分ですが、より深くモナコを堪能したい場合は3〜4日の滞在がおすすめです。
 
日帰り観光の場合、6〜8時間程度の滞在で主要スポットを巡ることができます。モナコ大公宮殿、カジノ・ド・モンテカルロ、モナコ大聖堂などの主要観光地を効率よく回ることが可能です。
 
2日間の滞在であれば、主要観光地に加えて、モナコ海洋博物館や日本庭園、プラージュ・デュ・ラルヴォットなどのビーチも楽しむことができます。また、夜のモナコの魅力を体験するのにも適しています。モナコは「世界夜景遺産」に認定されており、夜景を楽しむためにも1泊以上の滞在が推奨されます。
 
3日以上滞在する場合は、周辺の観光地も含めたより充実した旅程を組むことができます。例えば、近隣のニースやエズ村への日帰り観光も可能となり、コートダジュール地方の魅力をより深く体験できます。
ただし、モナコは小さな国であるため、長期滞在を希望する場合は、周辺のフランスやイタリアの観光地と組み合わせた旅程を検討するのも良いでしょう。

モナコ旅行費用の目安は2泊3日で約21万円、3泊4日で約25万円

モナコ旅行費用の一覧表。1泊2日~3泊4日まで一覧でチェック

項目 2泊3日 3泊4日 4泊5日
往復航空券 約¥120,000 約¥120,000 約¥120,000
宿泊代 約¥60,000 約¥90,000 約¥120,000
食費代 約¥15,000 約¥20,000 約¥25,000
Wi-Fi・通信費 約¥5,000 約¥7,000 約¥9,000
お土産代 約¥10,000 約¥15,000 約¥20,000
合計 約¥210,000 約¥252,000 約¥294,000

モナコ観光のベストシーズン

モナコ観光のベストシーズンは、一般的に5月から10月の間とされています。この時期は平均気温が20℃〜26℃前後と安定し、快適に過ごせます。特に夏季(6月〜9月)は、美しいビーチリゾートを存分に楽しむことができる絶好の時期です。モナコは年間300日以上が晴天に恵まれており、どの季節でも観光を楽しむことができますが、春(3月〜5月)や秋(10月〜11月)も穏やかな気候で観光に適しています。ただし、7月と8月は観光のピークシーズンで混雑が予想されるため、より静かな環境を好む方は、5月〜6月や9月〜10月の訪問がおすすめです。また、モナコグランプリなどの国際的なイベントが開催される時期も、独特の魅力を体験できる絶好の機会となります。
項目 情報
正式名称 モナコ公国
面積 2.1 km²
人口 約39,000人
首都 モナコ
時差 中央ヨーロッパ時間 (CET, UTC+1)
フライト時間 日本から約12時間 (パリ経由)
公用語 フランス語
通貨 ユーロ (€)
物価 高い (例: 食事約€30-€50)
電源プラグ タイプC、タイプE、230V、50Hz

モナコ観光のモデルコース

時間 スポット名 楽しむこと
1日目 9:00-11:00 モナコ大公宮殿 宮殿の豪華な内装を見学、11:55の衛兵交代式を観覧
11:30-13:00 モナコ大聖堂 グレース・ケリーの墓所を参拝、荘厳な内部を見学
13:30-15:30 モナコ海洋博物館 海洋生物の展示を見学、屋上からの絶景を楽しむ
16:00-18:00 モンテカルロ・カジノ 豪華な内装を見学、運が良ければ軽くギャンブルを楽しむ
19:00- ポート・エルキュール 高級ヨットを眺めながら夜景とディナーを楽しむ
2日目 9:00-11:00 モナコ日本庭園 美しい日本庭園を散策
11:30-13:30 モナコ・グランプリコース F1レースコースを歩いて巡る
14:00-16:00 エキゾチック・ガーデン 珍しい植物を見学、洞窟探検も楽しむ
16:30-18:00 ラルヴォット・ビーチ 地中海でリラックス、水泳や日光浴を楽しむ
このモデルコースでは、モナコの主要な観光スポットをカバーしつつ、豪華さと自然の両方を楽しめるようにしています。1日目は主に歴史的な建造物や文化施設を巡り、2日目は自然や現代的な側面を楽しむ構成になっています。時間に余裕があれば、各スポット間の移動時にも街並みを楽しむことができます。

モナコ旅行の治安・観光時の注意点

モナコは世界有数の治安の良い国として知られており、観光客にとって非常に安全な旅行先です。警察官の数が人口比でフランスの3倍にも及び、街中の監視カメラ網も充実しているため、犯罪発生率は極めて低くなっています。しかし、完全に安全というわけではないので、海外旅行時の基本的な注意は必要です。
 
カジノやホテルなどの観光スポットでは、スリや置き引きに注意しましょう。貴重品は常に身につけ、多額の現金を持ち歩かないようにしてください。また、ブランド品など高価な物の露出は控えめにすることをおすすめします。
 
公衆トイレは少なく、あっても有料の場合が多いので、カフェやデパートのトイレを利用するのが便利です。モナコでは喫煙に関する規制が厳しく、ホテルやレストラン、駅構内など屋内は全面禁煙となっているので注意が必要です。
治安は良好ですが、海外にいるという最低限の危機感を持って行動することで、より安全で楽しい旅行を楽しむことができるでしょう。

モナコの人気の観光スポットを満喫しよう!

モナコには、壮麗な観光スポットが数多くあります。モンテカルロのカジノや王宮、豪華な庭園などの定番名所はもちろん、隠れた魅力を持つスポットも見逃せません。モナコの魅力を存分に楽しむためには、これらの観光地をバランスよく巡ることが大切です。どのスポットも、歴史や文化、景観の美しさを堪能できるので、モナコ旅行をより豊かで印象的なものにしてくれるでしょう。

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