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ブラジルの世界遺産は23カ所!絶対に見ておきたい有名な世界遺産を厳選して紹介
ブラジルは、豊かな自然と多様な文化を誇る国として知られています。その魅力は、ユネスコ世界遺産にも反映されており、現在ブラジルには23カ所もの世界遺産が登録されています。これらの世界遺産は、壮大な自然景観から歴史的な建造物まで、ブラジルの多彩な魅力を凝縮しています。本記事では、23カ所ある世界遺産の中から、特に注目すべき代表的な遺産をピックアップしてご紹介します。ブラジルの自然の雄大さや、植民地時代から現代に至るまでの歴史と文化を体感できる世界遺産の数々。ブラジル旅行の際には、ぜひこれらの世界遺産を訪れ、この国の真の魅力に触れてみてください。
2024年08月07日更新
ブラジルの世界遺産は全部で23カ所登録されている!
ブラジルには2024年現在、合計23件の世界遺産が登録されています。その内訳は文化遺産が15件、自然遺産が7件、複合遺産が1件となっています。これらの遺産には、世界最大の水量を誇るイグアスの滝や、リオデジャネイロのキリスト像など有名な観光地が含まれる一方で、17世紀末に金鉱脈が発見された古都オウロ・プレットや、アマゾンの熱帯雨林を含む中央アマゾン保全地域群など、ブラジルの豊かな歴史と自然を反映した多様な遺産が登録されています。この世界遺産の数は、日本の23件に次ぐ世界13位の多さであり、ブラジルの文化的・自然的価値の高さを示しています。ブラジルの世界遺産一覧表
| 世界遺産登録名 | 登録年 | 種別 |
|---|---|---|
| オウロ・プレト | 1980年 | 文化遺産 |
| オリンダ歴史地区 | 1982年 | 文化遺産 |
| イエズス会布教施設群 | 1983年 | 文化遺産 |
| コンゴーニャスのサンクチュアリ | 1985年 | 文化遺産 |
| サルヴァドールの歴史地区 | 1985年 | 文化遺産 |
| ブラジリア | 1987年 | 文化遺産 |
| サン・ルイス歴史地区 | 1997年 | 文化遺産 |
| ディアマンティーナ | 1999年 | 文化遺産 |
| サン・フランシスコ広場 | 2010年 | 文化遺産 |
| パンプーリャ現代建築群 | 2016年 | 文化遺産 |
| リオデジャネイロ: 山と海の間のカリオカの景観 | 2012年 | 文化遺産 |
| ロベルト・ブル・マルクスの敷地 | 2021年 | 文化遺産 |
| アトランティック森林南東保護区群 | 1999年 | 自然遺産 |
| セラ・ダ・カピバラ国立公園 | 1991年 | 文化遺産 |
| イグアス国立公園 | 1986年 | 自然遺産 |
| 中央アマゾン自然保護区群 | 2000年 | 自然遺産 |
| ブラジリアン・アトランティック諸島 | 2001年 | 自然遺産 |
| セルラード保護区群 | 2001年 | 自然遺産 |
| パンタナル保護区群 | 2000年 | 自然遺産 |
| 発見の海岸大西洋森林保護区群 | 1999年 | 自然遺産 |
| パラチとイーリャ・グランジの文化景観 | 2019年 | 複合遺産 |
| ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡 | 2017年 | 文化遺産 |
ブラジルでおすすめの世界遺産10選
壮大な自然の驚異「イグアス国立公園」
イグアス国立公園は、ブラジルとアルゼンチンにまたがる広大な自然保護区で、その総面積は東京都とほぼ同じ大きさに及びます。公園の中心であるイグアスの滝は、1億年以上前の大規模な地殻変動によって形成された壮大な景観を誇ります。公園内には275もの滝が連なり、「巨大な水」を意味する先住民の言葉にちなんで名付けられました。ブラジル側からは滝全体のパノラマを楽しむことができ、「水のカーテン」と形容される圧巻の光景が広がります。また、公園は亜熱帯動植物の宝庫でもあり、豊かな生態系を有することも世界遺産登録の理由の一つとなっています。カリオカの魅力溢れる景観「リオデジャネイロ」
リオデジャネイロは、2012年に「山と海との間のカリオカの景観群」として世界文化遺産に登録された、ブラジルを代表する都市です。コルコバードの丘に立つ高さ30メートルのキリスト像、コパカバーナ海岸の白砂のビーチ、そして緑豊かなチジュカ国立公園が織りなす独特の景観が特徴です。「カリオカ」と呼ばれる陽気でエネルギッシュな地元の人々が創り上げた文化と、壮大な自然が融合した都市景観は、世界中のアーティストにインスピレーションを与え続けています。毎年2月頃に開催される世界的に有名なカーニバルは、この街の活気と魅力を象徴するイベントとなっています。未来都市の象徴「ブラジリア」
ブラジリアは、1960年に建設された計画都市で、その斬新な都市設計と建築様式により1987年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。飛行機の形をした都市計画は、ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーと都市計画家ルシオ・コスタによって設計され、わずか5年で完成しました。この都市は、ブラジルの多民族統一と国民国家のアイデンティティ構築、内陸部への人口分散、そして内陸部の開発という3つの主要な目的を達成するために建設されました。現在、ブラジリアは人口250万人を擁し、経済的にもブラジル第3位の豊かな都市となり、教育レベルも国内最高を誇ります。未来的なデザインの建物群の中でも、特に美しいとされるのが大聖堂で、その斬新な設計は訪れる人々を魅了しています。アマゾンの豊かな生態系「中央アマゾン保全地域群」
中央アマゾン保全地域群は、アマゾン盆地最大の保護区域であり、世界有数の生物多様性を誇る地域です。600万ヘクタール以上の広大な面積を有し、ジャウー国立公園、アナヴィリャナス国立公園、アマナ持続可能開発保護区、マミラウア持続可能開発保護区の4つの保護区で構成されています。この地域は、季節的に冠水する「バルゼア」や「イガポ」と呼ばれる森林、河川、湖沼など、アマゾンの主要な生態系のほとんどを含んでおり、世界最大の電気魚の生息地としても知られています。また、ジャイアントアラパイマ(南米最大の淡水魚)、アマゾンマナティー、ブラックカイマン、2種の淡水イルカなど、希少で絶滅危惧種の保護にも重要な役割を果たしています。歴史と文化の交差点「グアラニーのイエズス会伝道所群」
グアラニーのイエズス会伝道所群は、ブラジルとアルゼンチンにまたがる重要な世界文化遺産です。17世紀初頭から1768年まで、イエズス会宣教師たちがグアラニー族に対してキリスト教の布教活動を行った場所として知られています。最盛期には1万人もの人々が暮らす大規模な集落となりましたが、1767年のスペイン王カルロス3世によるイエズス会士追放令により放棄され、その後風化していきました。現在、サン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群(ブラジル)やサン・イグナシオ・ミニ遺跡(アルゼンチン)など、複数の遺跡が残されており、南米の植民地時代における文化交流と先住民族の歴史を今に伝える貴重な遺産となっています。広大な湿地帯の宝庫「パンタナル自然保護地域」
パンタナル自然保護地域は、ブラジル南西部に位置する世界最大規模の熱帯性湿地で、2000年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。総面積は本州の約85%に相当する広大な地域ですが、世界遺産として登録されているのは全体の約1%にあたる18万7,817ヘクタールです。この地域は季節によって劇的に変化し、乾季には草原となる場所が雨季には湿地へと姿を変え、平原の80%以上が水没します。パンタナルは生物多様性の宝庫であり、300種以上の魚類、700種以上の鳥類、150種以上の哺乳類が生息しており、ワニ、ジャガー、カピバラなどの野生動物の楽園となっています。絶海の孤島の楽園「フェルナンド・デ・ノローニャ諸島」
フェルナンド・デ・ノローニャ諸島は、ブラジル北東部の沖合約380kmに位置する絶海の孤島で、その美しい自然景観と豊かな生態系により世界遺産に登録されています。この諸島は21の島々からなり、その中でも特に有名なのがバイーア・ドス・ポルコスビーチで、50メートルの高さから海を眺められる展望台があります。島の周辺には多様な海洋生物が生息し、ダイビングやシュノーケリングの人気スポットとなっています。また、島の自然保護のため、訪問者数が制限されており、この希少性が島の魅力をさらに高めています。ブラジルの植民地時代の面影「サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区」
サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区は、16世紀後半から2世紀にわたりブラジルの首都として栄えた都市の中心部です。ポルトガル植民地時代の建築物が多く残り、特に砂糖や金の交易で繁栄した時代の邸宅や教会が歴史的景観を形成しています。アフリカ文化の影響も強く受けており、独特の料理や音楽など、多様な文化が融合した魅力的な街並みを見ることができます。1985年にユネスコ世界文化遺産に登録され、カラフルな建物が立ち並ぶペロウリーニョ地区は観光の中心地となっていますが、治安には注意が必要です。ポルトガル植民地時代の遺産「サン・ルイス歴史地区」
サン・ルイス歴史地区は、ブラジル北東部マラニャン州の州都に位置し、ラテンアメリカで最大かつ最も保存状態の良いポルトガル植民地時代の建築群を有しています。1612年にフランス人によって設立されたものの、その後ポルトガル人によって植民都市として利用され、南米の気候に適応した独特の建築様式が発展しました。特徴的なのは、ポルトガルのアズレージョタイルを用いた建物群で、「タイルの町」としても知られています。この歴史地区は、フランス、ポルトガル、オランダの植民地時代の建築物が融合した独特の景観を形成しており、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。金鉱ラッシュの名残「オーロ・プレット歴史地区」
オウロ・プレット歴史地区は、17世紀末に金鉱脈が発見されたことをきっかけに繁栄した、ブラジルのミナス・ジェライス州にある歴史的都市です。「黒い黄金」を意味する名前を持つこの都市は、1711年に設立され、18世紀にはゴールドラッシュの中心地として栄えました。バロック様式の建築物や金を使った豪華な教会が立ち並ぶ街並みは、ポルトガル植民地時代の面影を色濃く残しており、1980年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。また、オウロ・プレットは1789年の「ミナスの陰謀」の舞台となるなど、ブラジルの政治的歴史においても重要な役割を果たしました。
























