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ギリシャの代表的な料理12選!定番料理・伝統料理からスイーツまで
ギリシャは、美しい風景や歴史的な遺産だけでなく、多彩で風味豊かな料理でも知られています。地中海の恵みを存分に活かしたギリシャ料理は、新鮮な食材とシンプルな調理法が特徴です。この記事では、ギリシャを訪れた際にぜひ試していただきたい代表的な料理12選をご紹介します。定番の料理から伝統的な一品、さらには甘いスイーツまで、多様な味わいが楽しめます。ギリシャの食文化を通じて、その豊かな歴史と文化に触れる旅に出かけましょう。これから紹介する料理は、どれもギリシャの魅力を存分に堪能できるものばかりです。さあ、ギリシャ料理の世界へようこそ!
2024年07月10日更新
ギリシャの食文化
ギリシャの食文化は、地中海性気候を活かした豊かな伝統と社交性に富んでいます。オリーブオイルは料理に欠かせない要素で、国民1人あたりの消費量は世界一を誇ります。ギリシャ人は食事を重要な社交の機会と捉え、タベルナと呼ばれる大衆食堂で友人や家族と長時間にわたり食事を楽しみます。「メゼ」と呼ばれる様々な小皿料理を前菜として楽しむ習慣があり、タラモサラダやザジキなどが代表的です。また、ギリシャ料理はスペインやイタリアの料理とともに「地中海食」として知られ、その健康的な食事バランスが評価され、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。ギリシャのおすすめ料理12選
絶品ギリシャ風グラタン「ムサカ」
ムサカは、ギリシャ料理を代表する家庭料理の一つで、なすとミートソース、ベシャメルソースを層状に重ねて焼き上げたグラタン風の料理です。ラザニアに似ていますが、パスタの代わりになすやじゃがいもを使用するため、より軽い食感が特徴です。伝統的なレシピでは、なすを薄切りにし、ミートソース(牛ひき肉、トマト、玉ねぎ、にんにく、赤ワイン、スパイス)とベシャメルソースを交互に重ね、オーブンで焼き上げます。ムサカは濃厚な味わいながらも野菜の美味しさが際立つ一皿で、ギリシャ人に愛されている定番料理となっています。本場の味を楽しむ「ギロス」
ギロスは、ギリシャの代表的なファーストフードで、薄切りの肉を塊にして焼き上げ、ピタパンに包んで食べる料理です。一般的に豚肉や鶏肉、時にはラム肉が使用され、トマト、タマネギ、ザジキ(ヨーグルトソース)と一緒に包まれます。本場ギリシャでは2-3ユーロ(約300-400円)程度で手軽に食べられる国民食として親しまれています。ギロスの魅力は、香り豊かな肉の風味と、ピタパンの柔らかさ、新鮮な野菜の食感、そしてザジキソースのさっぱりとした味わいが絶妙に調和することにあります。日本でも本場の味を再現したギロスを楽しむことができ、ギリシャ料理店や自家製レシピで本格的な味わいを体験できます。香ばしい串焼き「スブラキ」
スブラキは、ギリシャの伝統的な串焼き料理で、主に豚肉や鶏肉を使用します。肉を一口大に切り、オレガノ、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁などでマリネした後、串に刺して焼き上げます。その名前はギリシャ語で「小さな串」を意味し、シンプルな味付けながら香ばしい風味が特徴です。スブラキは単体で楽しむほか、ピタパンで巻いてサンドイッチ風に食べることもあります。ギリシャでは屋外バーベキューにも人気の料理で、家庭でも手軽に作ることができます。風味豊かなブドウの葉巻「ドルマデス」
ドルマデスは、ブドウの若葉にご飯や肉を包んで調理するギリシャの伝統的な料理です。春から初夏にかけて作られる季節限定のメニューで、新鮮なブドウの葉を使用します。具材には通常、レモン風味のライスやハーブ、時には肉を混ぜ合わせたものを使用し、丁寧に葉で包んで調理します。この料理はギリシャだけでなく、中東やバルカン半島の広い地域で様々な名称で親しまれており、その起源は古く、オスマン帝国時代に各地に広まったとされています。ドルマデスは手間のかかる料理ですが、その独特の風味と食感から、ギリシャ料理を代表する一品として愛されています。タラの卵を使ったクリーミーディップ「タラモサラダ」
タラモサラダは、タラコやじゃがいもを主原料とした、クリーミーで風味豊かなギリシャの伝統的なディップです。タラコの塩味とレモンの酸味が絶妙なバランスを生み出し、なめらかな舌触りが特徴です。一般的な作り方では、茹でたじゃがいもをマッシュし、薄皮を取り除いたタラコ、オリーブオイル、レモン汁を加えてよく混ぜ合わせます。バターとにんにくを加えるバリエーションもあり、より香り豊かな味わいを楽しむことができます。タラモサラダは前菜として、またはパンやクラッカーにつけて食べるのが一般的で、ギリシャの食卓に欠かせない人気メニューの一つとなっています。外はカリカリ、中はとろとろのチーズ「サガナキ」
サガナキは、ギリシャ語で「小さなフライパン」を意味し、フライパンで焼いたチーズを提供する人気のギリシャ料理です。この料理は、外はカリカリ、中はとろとろの食感が特徴で、地中海料理店でよく見かけるメニューです。サガナキの作り方は比較的シンプルで、適切なチーズを選び、フライパンでオリーブオイルを使って焼き上げます。一般的には、ケファロティリやグラビエラなどの硬質チーズが使用されますが、ハルーミチーズも代用できます。焼き上がったチーズには蜂蜜をかけて食べるのが一般的で、温かいうちに提供されます。サガナキは、その独特の食感と風味から、ギリシャ料理を代表する一品として広く愛されています。ボリューム満点のギリシャ風ラザニア「パスティチオ」
パスティチオは、ギリシャ版のラザニアとも呼ばれる、ボリューム満点のパスタグラタン料理です。ペンネなどの筒状パスタを使用し、ミートソースとベシャメルソースの2種類のソースを重ね、たっぷりのチーズをのせてオーブンで焼き上げます。伝統的なレシピでは、パスタの層にミートソース、そしてその上にクリーミーなベシャメルソースをかけ、最後にチーズをのせて焼きます。パスティチオは、小さな子供から大人まで幅広い年齢層に愛される、ギリシャの家庭料理の定番メニューです。その濃厚な味わいと食べ応えのある食感が特徴で、一皿で満足感のある食事となります。ギリシャの伝統的な塩味チーズ「フェタチーズ」
フェタチーズは、ギリシャを代表する伝統的な塩味のチーズです。主に羊乳や山羊乳から作られ、塩水に漬けて熟成させることで独特の風味が生まれます。「フェタ」はギリシャ語で「スライス」を意味し、古代からほぼ変わらない製法で作られています。特徴的な塩味と酸味のバランス、口の中でホロホロと崩れる食感が魅力で、サラダのトッピングやギリシャ料理のアクセントとして欠かせない存在です。フェタチーズは単体で楽しむほか、オムレツやサンドイッチに加えたり、オーブンで焼いたりと様々な食べ方があり、ギリシャの食文化において重要な役割を果たしています。新鮮野菜とフェタチーズのサラダ「ホリアティキサラタ」
ホリアティキサラダは、ギリシャの定番ミックスサラダで、「ホリアティキ」は「田舎風」という意味を持ちます。新鮮な野菜とフェタチーズを組み合わせた、シンプルながら風味豊かな料理です。主な材料には、トマト、きゅうり、玉ねぎ、ピーマン、オリーブの塩漬け、そしてフェタチーズが使用されます。フェタチーズは、低温殺菌されていない羊乳、あるいは羊乳と山羊乳の混合乳から作られるギリシャ原産のフレッシュチーズで、このサラダに独特の風味を与えています。ホリアティキサラダは、オリーブオイルをかけて提供され、ギリシャの伝統的な食文化を象徴する一皿として広く親しまれています。ほうれん草とチーズの香ばしいパイ「スパナコピタ」
スパナコピタは、ほうれん草とフェタチーズを主な具材とする、ギリシャの伝統的なパイ料理です。薄いフィロ生地で具材を包み、オーブンで焼き上げることで、外はサクサクで中はジューシーな食感が楽しめます。ほうれん草の緑と、フェタチーズの塩味が絶妙なバランスを生み出し、オリーブオイルの香りが料理全体を引き立てます。スパナコピタは前菜やメインディッシュとして、また軽食としても人気があり、ギリシャの家庭料理や街角のベーカリーでよく見かける定番メニューの一つです。じっくりと煮込んだ柔らかい羊肉「カルツィキ」
カルツィキは、ギリシャの伝統的な羊肉料理で、長時間じっくりと煮込むことで柔らかく仕上げられます。この料理は特にギリシャの田舎地域で人気があり、家族や友人が集まる特別な機会によく作られます。羊肉をニンニク、オレガノ、レモン汁、オリーブオイルでマリネし、玉ねぎやトマトと一緒にゆっくりと煮込むことで、肉の旨味が引き出されます。カルツィキは通常、ライスやポテトを添えて提供され、その濃厚な味わいと柔らかな食感が特徴です。この料理は、ギリシャの食文化における羊肉の重要性を象徴しており、地中海式の調理法を活かした代表的な一品となっています。

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