恵まれた自然と圧倒的な存在感の遺跡が魅力の国「ペルー」。マチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵、インカ帝国の首都であったクスコ、リマの歴史地区など、数々の世界遺産が点…
断崖に突如として姿をあらわす奇跡の天空都市「マチュピチュ」徹底ガイド
標高2400mの尾根に造られた、15~16世紀に繁栄した南米最大の大帝国インカの空中都市「マチュピチュ」。正確に切り出された石を積んで建造されたこの都市は、山や渓谷とジャングルに囲まれた雄大な景色の中に広がっており、多くの石をどうやってこの山麓まで運び込んだのか、何故このような山深くに都市を造る必要があったのか、など、この遺跡に纏わる数々の謎がより一層訪れる人の興味を誘います。そこで今回は、ペルーのマチュピチュについてご紹介いたします。
2024年06月25日更新
マチュピチュの歴史・起源
マチュピチュは、ペルーのアンデス山脈に位置する古代インカ帝国の神秘的な遺跡です。この「空中都市」は、山の斜面に隠れており、長い間「失われた都市」として知られていました。遺跡は神殿と居住区、そして美しい段々畑で構成されています。石積みの技術は非常に高く、今でもその精密さに驚かされます。マチュピチュがなぜ建設されたのかは謎に包まれています。スペインの侵略からの隠れ家、あるいは最後の砦としての役割があったとも言われていますが、真実は不明です。インカの人々はここで約80年間生活した後、未知の理由で移住しました。その後、数百年の間、世界の目から隠れていたこの場所は、1911年にハイラム・ビンガムによって再発見され、世界遺産や新・世界七不思議の一つとして、多くの人々の心を捉えています。マチュピチュのベストシーズン
マチュピチュはペルーのアンデス山脈に位置し、平均気温は年間を通して20℃前後あります。日中はTシャツで過ごせる暖かさですが、夜は10℃以下に冷え込むため上着が必要です。気候は雨季と乾季に分かれ、観光には乾季の5月~9月が最適です。この期間は天気が安定し、遺跡巡りも快適に楽しめます。雨季の1月~3月は雨が多く、霧に包まれることも。雨季の風景も美しいですが、安全に観光するためには乾季を選ぶのがおすすめです。マチュピチュの行き方
マチュピチュへのアクセスは、まずペルーの首都リマからクスコへの飛行機移動が基本となります。クスコ到着後、アグアスカリエンテスというマチュピチュの玄関口となる町まで鉄道での移動が一般的です。この鉄道の旅は、美しいアンデスの景色を楽しみながらの移動となり、多くの観光客にとってのハイライトの一つとも言えます。アグアスカリエンテスに到着したら、バスで約30分の山道を登り、マチュピチュ遺跡へと到着します。もちろん、アグアスカリエンテスから遺跡までのトレッキングも選択肢としてあり、自然を満喫しながら数時間のハイキングを楽しむこともできます。ペルーにあるおすすめ観光スポット3選
最後にマチュピチュがあるペルーでおすすめの観光スポットをご紹介いたします。インカ帝国の黄金郷「クスコ」
ペルーの南東部、アンデス山脈の標高3,399mに位置する「クスコ 」。クスコはペルーの古都で、インカ帝国のかつての首都でもありました。石畳の通りや古代の建物が風情を残す美しい都市で、サクサイワマンやコロカンチャの遺跡など、ユネスコの世界遺産にも登録された歴史的なスポットが多数存在しています。クスコはまた、マチュピチュへの玄関口としても有名で、多くの観光客が訪れます。市内には伝統的な市場やレストランもあり、ペルーの文化や料理を堪能できる場所となっています。標高3800mを越える天空の湖「チチカカ湖」
南米アンデス山中のペルー南部とボリビア西部にまたがる澄んだ静かな淡水湖「チチカカ湖」。汽船が運航できる湖のうち、世界で最も高い場所にある湖で、どの角度から見ても美しく、トトラ葦を主とした豊かな植生に囲まれています。インカ帝国の初代皇帝が現れた場所として神秘の湖、聖なる湖と呼ばれ、人々に今でも崇められています。湖畔では、神秘的な雰囲気を味わうことができます。