アフリカ大陸の中で最もヨーロッパに近く、イスラム喧騒感とおしゃれなフランスの雰囲気の両方を合わせ持つエキゾチズム満載な国「モロッコ」。北は大西洋、南はサハラ砂漠…

モロッコの治安は?危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点
モロッコは比較的安全な旅行先として知られていますが、一定の注意は必要です。外務省の危険情報ではレベル1「十分注意してください」とされています。テロの脅威や金銭目的の犯罪に警戒が必要で、特に都市部や観光地では外国人を狙ったスリや恐喝などに注意が必要です。一方で、適切な準備と注意を払えば、モロッコ旅行を楽しむことができます。この記事では、モロッコの治安状況や危険な場所、旅行前に知っておくべき準備事項、そして現地での注意点について詳しく解説していきます。
2024年09月20日更新
モロッコの治安状況

モロッコ旅行前に準備したいポイント
モロッコ旅行を楽しむためには、適切な準備が不可欠です。まず、SIMカードを購入し、必須アプリ(特にタクシーアプリInDrive)を事前にダウンロードしておきましょう。気候に応じた服装も重要で、冬はダウン、夏は薄手の上着、砂漠ツアーには防寒具が必要です。また、スリや置き引き対策として貴重品を入れる前掛け式の小さなバッグを用意し、現地の緊急連絡先(警察19番、消防・救急15番)を控えておくことも大切です。さらに、パスポートの有効期限が90日以上あることを確認し、細かい現金を準備しておくことで、モロッコでの滞在をより安全で快適に過ごすことができます。モロッコの犯罪の特徴
モロッコでは、観光客を狙った軽犯罪が一般的で、特にスリやひったくり、詐欺が頻発しています。混雑した場所や観光地では特に注意が必要で、女性観光客に対する「つきまとい行為」も問題です。犯罪対策としては、貴重品を前掛け式の小さなバッグに入れて常に身につけ、人混みや観光地では警戒を怠らないことが重要です。また、夜間の一人歩きを避け、レストランやタクシーでの過大請求にも注意しましょう。見知らぬ人からの親切な申し出には慎重に対応し、万が一犯罪に遭遇した場合は自身の安全を最優先に考え、無理な抵抗は避けることが大切です。モロッコでの犯罪対策

モロッコで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

マラケシュやフェズのメディナ(旧市街)
モロッコの主要観光地であるマラケシュとフェズのメディナ(旧市街)は、その魅力的な雰囲気を楽しむ一方で、治安面でも注意が必要です。特にマラケシュのジャマ・エル・フナ広場周辺は、夕暮れ時から深夜にかけて活気に満ちる反面、スリや詐欺が多発する場所として知られています。また、フェズのメディナは迷路のような狭い路地が多く、観光客を狙った犯罪が発生しやすい環境です。これらのエリアを安全に楽しむためには、貴重品は必要最小限にし、体から離さないよう管理することが重要です。夜間の一人歩きを避け、できるだけグループで行動し、親切を装う現地の人には警戒して不要なガイドや案内は断るよう心がけましょう。また、メディナ内の宿泊施設を選ぶ際には、立地と安全性を十分確認し、迷子になった際には慌てずに信頼できる店舗や警察に助けを求めることが大切です。首都ラバトや大都市など
モロッコの首都ラバトは、他の主要都市と比べて治安が良好で、政府機関や大使館が集中しているため警察の存在感が強く、安全な環境が保たれています。しかし、ラバトのメディナ(旧市街)の混雑したエリアでは、スリなどの軽犯罪に注意が必要です。一方、カサブランカでは空港や主要観光地での治安対策が強化されていますが、人混みの多い場所や夜間の一人歩きを避けることが重要です。貴重品の管理に細心の注意を払い、タクシーでのぼったくりに警戒し、親切を装う見知らぬ人には慎重に対応する必要があります。どの都市を訪れる場合でも、最新の治安情報を確認し、適切な安全対策を講じることが大切です。女性はサハラ砂漠ツアーの性被害に注意
サハラ砂漠ツアーは人気の観光アクティビティですが、女性旅行者は性的暴行のリスクに特に注意が必要です。2022年12月31日、メルズーガの砂漠ツアーに参加していた女性がツアーガイドから性的暴行未遂の被害を受ける事件が発生しました。このような事態を防ぐため、以下の対策を講じることが重要です:評判の良い信頼できるツアー会社を選ぶ(例:Sabaku Toursやリヤドマムーシュなど)、可能な限りグループでツアーに参加し、一人にならないよう心がける、露出度の高い服装は避け、現地の文化に配慮した服装を心がける、「たびレジ」に登録し、最新の安全情報を入手する、緊急時の連絡先(在モロッコ日本国大使館など)を常に携帯する。これらの対策を講じることで、リスクを軽減し、安全にサハラ砂漠ツアーを楽しむことができます。政府・宗教関連施設
モロッコでは、政府関連施設や宗教関連施設がテロの標的となる可能性があるため、これらの場所への立ち寄りは最小限にとどめることが推奨されています。特に注意が必要なエリアには、政府庁舎や軍事施設周辺、主要なモスクや宗教学校、外国大使館や領事館周辺、王宮や王族関連施設が含まれます。訪れる際は、周囲の状況に常に注意を払い、不審な行動や物を発見した場合は速やかにその場を離れることが重要です。また、これらの施設の写真撮影は控えるべきで、許可なく撮影すると当局から注意を受ける可能性があります。安全確保のため、外務省や在モロッコ日本国大使館が発信する最新の安全情報を定期的に確認することをお勧めします。もしモロッコで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法
