フィリピン旅行を計画中の方に必見!この記事では、フィリピンでぜひ手に入れたいおすすめのお土産14選をランキング形式でご紹介します。定番の人気お菓子や食べ物、美容…

フィリピンの世界遺産は6カ所!絶対に見ておきたい有名な世界遺産を厳選して紹介
フィリピンは7000以上の島々からなる美しい島国として知られていますが、その魅力は美しいビーチだけではありません。実は、フィリピンには6カ所の世界遺産が存在し、その豊かな文化遺産と驚異的な自然遺産が世界的に認められています。スペイン統治時代の荘厳な教会群、2000年の歴史を持つ棚田、16世紀の面影を残す歴史都市、そして息を呑むほど美しい自然公園まで、フィリピンの世界遺産は多岐にわたります。本記事では、フィリピンを訪れる際に絶対に見逃せない世界遺産を厳選してご紹介します。歴史と自然が織りなす魅惑のフィリピンの世界遺産の旅へ、ぜひご案内させていただきます。
2024年07月26日更新
フィリピンの世界遺産は全部で6カ所登録されている!
フィリピンには現在、6つの世界遺産が登録されています。その内訳は、3つの文化遺産と3つの自然遺産です。文化遺産には、フィリピンのバロック様式教会群(1993年登録)、フィリピン・コルディリェーラの棚田群(1995年登録)、ビガン歴史都市(1999年登録)が含まれます。自然遺産としては、トゥバタハ岩礁自然公園(1993年登録)、プエルト・プリンセサ地下河川国立公園(1999年登録)、ハミギタン山岳地域野生動物保護区(2014年登録)が挙げられます。これらの世界遺産は、フィリピンの豊かな自然環境と深い歴史文化を反映しており、スペイン統治時代の影響や固有の生態系など、多様な側面を持つフィリピンの魅力を世界に発信しています。フィリピンの世界遺産一覧表
| 世界遺産登録名 | 登録年 | 種別 |
|---|---|---|
| フィリピンのバロック様式教会群 | 1993年 | 文化遺産 |
| フィリピン・コルディリェーラの棚田群 | 1995年 | 文化遺産 |
| 古都ビガン | 1999年 | 文化遺産 |
| トゥバタハ岩礁自然公園 | 1993年 | 自然遺産 |
| プエルト-プリンセサ地下河川国立公園 | 1999年 | 自然遺産 |
| ハミギタン山地野生生物保護区 | 2014年 | 自然遺産 |
フィリピンでおすすめの世界遺産6選
スペイン統治時代の荘厳な遺産「バロック様式教会群」
フィリピンのバロック様式教会群は、16世紀のスペイン統治時代に建設された4つの教会からなる世界遺産です。この教会群には、マニラのサン・アグスティン教会、パオアイのサン・アグスティン教会、サンタ・マリアのヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会、そしてミアガオのサント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会が含まれます。これらの教会は、ヨーロッパのバロック建築様式をフィリピンの環境に適応させた独特の建築様式を特徴とし、地震に強い構造から「地震のバロック」とも呼ばれています。第二次世界大戦の戦火をも耐え抜いたこれらの教会は、スペインの植民地支配とキリスト教の布教の歴史を今に伝える貴重な文化遺産となっています。2000年の歴史が織りなす絶景「フィリピン・コルディリェーラの棚田群」
フィリピン・コルディリェーラの棚田群は、ルソン島北部の標高1,000mから2,000mに位置する世界最大規模の棚田地帯です。約2000年前からイフガオ族によって造成され、手入れされ続けてきたこの棚田は、その壮大な景観から「天国への階段」とも呼ばれています。総面積2万ヘクタール、石垣の総延長は地球半周分に相当する20,000kmにも及ぶとされ、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。この棚田群は、人間と自然との調和を示す「文化的景観」として高く評価されており、イフガオ族の伝統的な灌漑技術や農法が今日まで受け継がれています。しかし、近年は若者の都市流出による人手不足や無秩序な開発により、景観の維持が課題となっています。タイムスリップしたかのような街並み「ビガン歴史都市」
ビガン歴史都市は、フィリピン・ルソン島北西部に位置する16世紀のスペイン統治時代の面影を色濃く残す世界遺産です。1574年にスペインの交易拠点として建設されたビガンは、スペイン、中国、ラテンアメリカの影響を受けた独特の建築様式で知られています。特徴的なのは、木骨煉瓦造りの2階建て住宅「バハイ・ナ・バト」で、フィリピンの気候に適応するよう1階を馬屋や倉庫、2階を居住スペースとして設計されています。太平洋戦争の戦禍を奇跡的に免れたビガンは、アジアに残るスペイン統治下の都市の中で最も保存状態が良いとされ、カレッサと呼ばれる馬車が走る石畳の街並みは、まるで映画のワンシーンのような魅力的な景観を呈しています。海中の楽園で出会う驚異の生態系「トゥバタハ岩礁海中公園」
トゥバタハ岩礁海中公園は、フィリピン諸島南西のパラワン島東側、スールー海の中央部に位置する海中公園で、1993年にフィリピン初の世界自然遺産に登録されました。東南アジア最大級の珊瑚礁を有し、絶滅危惧種のサンゴや、カツオドリ、ウミガメ、サメ、クジラなど多様な海洋生物の宝庫となっています。その生態学的重要性から、2009年に登録範囲が拡大され「トゥバタハ岩礁自然公園」となり、2017年には国際海事機関により特別敏感海域に指定されました。しかし、ダイナマイト漁法による珊瑚礁破壊や2013年の米海軍艦船座礁事故など、環境保全の課題に直面しており、継続的な保護活動が求められています。神秘的な地底の冒険「プエルト・プリンセサ地底河川国立公園」
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、フィリピン・パラワン島にある世界自然遺産で、世界最長の航行可能な地底河川を有しています。全長8.2kmの地底河川は、セントポール山の鍾乳洞を流れ、南シナ海に注いでいます。潮の干満の影響を受ける独特の生態系を持ち、多様な動植物が生息しています。観光では、入口から約1.5kmまでボートで進入でき、巨大な鍾乳石や神秘的な洞窟内部を楽しむことができます。2011年には「新・世界七不思議 自然版」にも選出され、フィリピンを代表する観光地となっています。希少な野生動植物の宝庫「ハミギタン山地野生生物保護区」
ハミギタン山地野生生物保護区は、フィリピン南部ミンダナオ島東部に位置する生物多様性の宝庫です。約2万6千ヘクタールの保護区内には、1,380種もの動植物が生息しており、そのうち341種がミンダナオ島の固有種です。特筆すべきは、8種の動植物がハミギタン山にのみ生息する固有種であることです。標高75mから1,637mまでの垂直分布により、熱帯雨林から低木林まで多様な生態系が形成されています。絶滅危惧種であるフィリピンワシやコカトゥー(フィリピンオウム)、そして日本人が発見したカザリシロチョウなど、希少な野生生物の生息地としても重要です。この豊かな生態系と固有種の高い割合が評価され、2014年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。
























