日本語では「イギリス」を「英吉利」と書きますが、この漢字には深い歴史と意味があります。明治時代に西洋の文化や技術が急速に流入し、日本でも外国の国名を漢字で表記す…
イギリスの物価事情を徹底解説!日本より高い?安い?実際の物価や節約術なども紹介
イギリスの物価は日本と比べてどうなのか、多くの人が気になる疑問です。実際、イギリスの物価は全般的に日本よりも高い傾向にありますが、詳しく見ていくと意外な発見があります。ロンドンなどの大都市では特に物価が高く、食費や家賃が生活費の大きな割合を占めます。一方で、地方都市では比較的物価が抑えられています。また、生活必需品には付加価値税がかからないなど、うまく活用すれば節約の余地もあります。この記事では、イギリスの実際の物価事情を日本と比較しながら詳しく解説し、留学や長期滞在を考えている方に役立つ節約術もご紹介します。
2024年07月13日更新
イギリスの物価は日本と比べて高い!
イギリスの物価は全般的に日本より高く、特に外食、交通費、生活用品などで顕著です。Expatistanの調査によると、ロンドンの生活費は東京と比べて総合的に13%高く、他の主要な留学先都市と比較しても20-30%程度高いことが分かっています。ただし、食料品に関しては例外で、スーパーでの買い物は日本より安い場合もあります。例えば、りんごは日本の3分の1程度の価格で購入できます。また、野菜やフルーツには課税されないため、ミニトマト1パックが150円、じゃがいも1kgが150円と、日本より安価です。このように、自炊を中心とした生活を心がければ、物価の高いイギリスでも留学費用を抑えることが可能です。イギリスの物価は都市によっても異なる
イギリスの物価は都市によって大きく異なります。ロンドンが最も高く、生活費指数が208と突出していますが、他の都市ではより手頃な物価となっています。例えば、オックスフォードの生活費はロンドンより27%安く、リバプールはさらに安価です。ただし、どの都市でも外食や交通費は東京より高めになる傾向があります。留学先を選ぶ際は、学習環境だけでなく物価も考慮に入れることが重要で、短期留学なら観光地へのアクセスの良い都市、長期の語学留学なら物価の安い地方都市が適している場合もあります。日本とイギリスの物価を実際の商品で価格比較
日本とイギリスの物価比較表
項目 | 商品 | イギリス | 日本 |
---|---|---|---|
日用品 | ペットボトルの水 | 50円 | 100円 |
シャンプー(1リットル) | 600円 | 700円 | |
洗剤 | 300円 | 400円 | |
トイレットペーパー | 200円 | 250円 | |
ティッシュペーパー(一箱) | 100円 | 150円 | |
生鮮食品 | パン | 60円 | 169円 |
卵 | 150円 | 200円 | |
牛乳 | 122円 | 257円 | |
肉 | 922円 | 1,316円 | |
スターバックス | ホットコーヒー(グランデ) | 300円 | 340円 |
フラペチーノ(グランデ) | 443円 | 420円 | |
キャラメルマキアート(グランデ) | 338円 | 270円 | |
カフェラテ(グランデ) | 338円 | 400円 | |
マクドナルド | ハンバーガー | 142円 | 170円 |
コーラ | 100円 | 120円 | |
ビッグマック | 537円 | 450円 | |
チキンマックナゲット5ピース | 350円 | 390円 | |
マックフライポテト | 200円 | 220円 |
日本とイギリスの日用品の価格比較
イギリスの日用品の価格は品目によって日本との差が異なります。衣類は日本と同程度ですが、「PRIMARK」などのファストファッションブランドでは日本より安く購入できます。一方、ユニクロ製品は日本より高く、例えばヒートテックは日本の1,990円に対しイギリスでは2,354円、タートルネックニットは日本の2,990円に対し4,724円です。無印良品のバターチキンカレーは日本の390円に対しイギリスでは466円とやや高めです。ただし、イギリスでは食料品や子供服などの生活必需品には付加価値税がかからないため、スーパーでの買い物を中心にすれば日本との価格差を抑えられる可能性があります。日本とイギリスの生鮮食品(パン・卵・牛乳・水・肉など)の価格比較
イギリスと日本の生鮮食品の価格を比較すると、多くの品目でイギリスの方が安価であることがわかります。例えば、牛乳1Lは日本の257円に対しイギリスでは122円、食パン370gは日本の169円に対しイギリスでは60円と大幅に安くなっています。肉類も、牛肉400gが日本の1,316円に対しイギリスでは922円、豚肉720gが日本の1,160円に対しイギリスでは807.5円と、イギリスの方が安価です。野菜や果物も全般的にイギリスの方が安く、例えばリンゴ10個が日本の700円程度に対し、イギリスでは200円程度で購入できます。ただし、じゃがいもなど一部の野菜はイギリスの方が高い場合もあります。これらの価格差は、イギリスでは食料品に付加価値税がかからないことも一因となっています。日本とイギリスのマクドナルドの価格比較
マクドナルドの価格を日本とイギリスで比較すると、商品によって差異が見られます。ハンバーガーとチーズバーガーはイギリスの方が安く、ハンバーガーは日本の170円に対しイギリスでは約142円、チーズバーガーは日本の200円に対しイギリスでは約157円です。一方、ビッグマックは日本の方が安く、日本では450円であるのに対し、イギリスでは約537円となっています。ただし、これらの価格は各国の平均年収と比較すると、日本の方が相対的に高くなる傾向があります。イギリスでは、店内で食べる場合とテイクアウトでは価格に差があり、テイクアウトを選ぶことで節約できる点も特徴的です。日本とイギリスのスターバックスの価格比較
イギリスと日本のスターバックスの価格を比較すると、全般的にイギリスの方が若干高めです。カフェアメリカーノ(トールサイズ)はイギリスで約300円、日本で340円とほぼ同等ですが、スターバックスラテ(トールサイズ)はイギリスで約338円、日本で270円とイギリスの方が高くなっています。コーヒーフラペチーノ(トールサイズ)もイギリスで約443円、日本で420円とイギリスの方が高価です。ただし、イギリスではイートインとテイクアウトで価格差があり、テイクアウトを選ぶことで節約できる点に注意が必要です。また、イギリスではスターバックスの経営が厳しく、撤退の可能性も示唆されており、今後価格や店舗展開に変化が生じる可能性があります。日本とイギリスのランチの価格比較
イギリスのランチ価格は日本と比較して全般的に高めです。ロンドンでは一般的なランチの価格が10〜15ポンド(約1,500〜2,250円)程度で、日本の平均的なランチ価格の約2倍になります。ただし、イギリス国内でも地域差があり、ロンドン以外の都市ではより手頃な価格でランチを楽しむことができます。イギリスでは、サンドイッチやサラダなどのテイクアウト食品が人気で、これらを選ぶことで比較的安価にランチを済ませることができます。また、スーパーマーケットのミールディールと呼ばれるセット商品を利用すると、サンドイッチやサラダ、ドリンク、デザートなどがセットで3〜4ポンド(約450〜600円)程度で購入でき、コストを抑えられます。
一方で、日本では定食やランチセットなど、比較的安価で栄養バランスの良い食事を提供する飲食店が多く、600〜1,000円程度でランチを楽しむことができます。このような価格帯のランチオプションは、イギリスでは比較的少ないのが特徴です。
イギリスでショッピングを楽しむ方法・節約術は?
イギリスでショッピングを楽しみながら節約する方法はいくつかあります。まず、プライマークやH&Mなどのファストファッションブランドを利用すると、日本より安く衣類を購入できます。食料品については、スーパーマーケットのプライベートブランド商品を選ぶことで費用を抑えられます。例えば、パスタは500gあたり1ポンド以下で購入可能です。また、旬の果物や野菜を選ぶことも賢明で、これらは比較的安価に入手できます。さらに、イギリスでは食料品や子供服などの生活必需品に付加価値税がかからないため、これらの商品を中心に買い物をすることで節約できます。外食を控え、自炊を心がけることも効果的な節約方法です。スーパーマーケットのミールディールを利用すれば、3〜4ポンド程度で手軽にランチを済ませることができます。最後に、テイクアウトを選択することで、店内で食べるよりも安く購入できる場合があるので、この点も覚えておくと良いでしょう。