フランスの空の玄関口として知られる空港について、詳しく解説します。パリには2つの主要な国際空港があり、シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港が代表的です。特に日…
フランスの治安は？危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点
フランスは世界有数の人気観光地ですが、治安面では注意が必要です。特にパリでは、観光客を狙ったスリや置き引きが多発しています。エッフェル塔やルーブル美術館など有名観光地周辺でも油断は禁物です。また、18〜20区などパリ北部は危険地域とされています。 南仏のマルセイユも治安が悪く、凶悪犯罪も発生しているため警戒が必要です。夜間の外出や人気のない場所は避け、貴重品の管理を徹底しましょう。フランス旅行を楽しむためには、現地の治安状況を把握し、適切な対策を講じることが重要です。外務省の海外安全ホームページで最新情報を確認し、十分な準備をして臨みましょう。
2024年09月29日更新
フランスの治安状況
フランスの治安状況は、近年悪化傾向にあります。2023年のフランス国内における犯罪件数は約320万件で、前年より増加しています。特に観光客が多く訪れるパリでは、スリ、置き引き、ひったくりなどの犯罪が多発しており、エッフェル塔やルーブル美術館などの人気観光地や公共交通機関で被害が報告されています。注意が必要な地域としては、パリ北部（17区北側、18区、19区、20区）やマルセイユが挙げられます。また、テロの脅威も継続しており、政府は警戒を呼びかけています。観光客は貴重品の管理を徹底し、周囲の状況に注意を払うことが重要です。特に夜間の人通りの少ない場所や、デモやストライキが発生している地域では十分な警戒が必要です。
フランス旅行前に準備したいポイント
フランス旅行の準備には、いくつかの重要なポイントに注意が必要です。まず、パスポートの残存有効期間が3ヶ月以上あることを確認しましょう。また、2025年上半期からはETIAS（欧州渡航情報認証システム）の取得が必要になる予定です。変換プラグ（Cタイプ）と変圧器を用意し、エコバッグや使い捨てカトラリーも持参すると便利です。季節に応じた服装を準備し、特に夏でも長袖を用意して気温の変化に備えましょう。「たびレジ」に登録し、最新の渡航情報を確認することも大切です。さらに、クレジットカードを準備し、スリ対策としてファスナー付きのショルダーバッグを用意することで、安全面にも配慮しましょう。これらの準備をしっかり行うことで、快適なフランス旅行を楽しむことができます。フランスの犯罪の特徴
フランスの犯罪の特徴として、窃盗が最も多く、2023年には64万3千件発生しました。日本人の被害の約9割がパリ市内やその近郊で、スリやひったくりなどの窃盗犯罪が大部分を占めています。特に、エッフェル塔やルーブル美術館などの観光地や、地下鉄、RERなどの公共交通機関での被害が多発しており、観光客が狙われやすい状況です。注意すべき犯罪手口には、観光地での署名を求める詐欺、レストランやホテルでの置き引き、空港からパリ市内へのタクシー移動中の強奪、麻薬組織の抗争に巻き込まれるリスク（特にマルセイユ）、車上強盗（特にパリ市内とシャルル・ド・ゴール国際空港間の高速道路）などがあります。旅行の際は、これらの情報を参考にし、安全対策を講じることが重要です。フランスでの犯罪対策
フランスでは、犯罪対策として政府が様々な取り組みを行っており、公共交通機関内には5万台以上の防犯カメラが設置され、性犯罪に対処するための専門警察が巡回しています。2016年の法改正により、警察は公共交通機関内での痴漢行為を迅速に逮捕できるようになりました。観光客向けの対策としては、貴重品は体の前で抱えるように持ち、不自然な動きをする人物や集団を見かけたらすぐにその場を離れること、夜間の外出を控え、人通りの少ない場所は避けること、知らない人の車や人気のない場所に誘われても断ることが重要です。また、公共の場での喫煙は禁止されており、違反すると罰金が科せられ、飲酒運転は厳しく取り締まられているため、絶対に避ける必要があります。これらの対策を意識することで、フランス滞在中のリスクを軽減できます。フランスで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
パリは観光客を狙った犯罪が多発
パリでは観光客を狙った犯罪が多発しており、特に注意が必要なエリアがあります。最も窃盗被害が多いのは1区と8区で、ルーブル美術館やシャンゼリゼ通りなどの人気観光地が集中しています。また、以下の地域も要注意です：18区（バルベス・ロシュシュアール、ポルト・ド・ラ・シャペル）は移民が多く、夜間は特に危険です。19区・20区（ポルト・ド・ラ・ヴィレット、ベルヴィル）は治安が悪化しています。10区の北駅・東駅周辺は特に夜間の一人歩きを避けるべきです。さらに、マルセイユはフランスで最も治安が悪いとされており、ノアイユ地区やラ・ベル・ド・メイ地区では特に注意が必要です。これらの地域では、スリや置き引き、詐欺などの犯罪に特に警戒が求められます。観光客は常に貴重品の管理を徹底し、夜間の人通りの少ない場所への立ち入りを避けることが重要です。ストラスブール
ストラスブールは、フランスの他の大都市と比較して比較的治安が良いとされていますが、観光客を狙った軽犯罪には注意が必要です。特に以下の場所では警戒が求められます。中央駅前広場とレ・アール広場周辺は、薬物取引の場所として知られており、不審な人物に注意が必要です。また、ストラスブール大聖堂前は観光客が多く集まるため、スリや置き引きの被害が報告されています。オートピエール地区は失業率が高く、麻薬取引や人身売買のネットワークが存在するとされる危険地域です。さらに、エルソ地区は中心街に隣接していますが、貧困世帯が多く治安が悪化しています。夜間の一人歩きは避け、貴重品の管理を徹底することが重要です。また、公共交通機関内でも窃盗被害が報告されているため、常に警戒を怠らないようにしましょう。コートダジュールなどの南仏
コートダジュールを含む南フランス地方は、美しい景観と温暖な気候で知られる人気の観光地ですが、盗難被害が多発しているエリアでもあります。特に注意が必要な場所は、ニースの旧市街や海岸沿いのプロムナード・デ・ザングレでのスリや置き引き、カンヌのクロワゼット通りやラ・クロワゼット海岸でのひったくり被害、マルセイユの旧港付近やサン・シャルル駅周辺での窃盗犯罪です。観光客はレストランやカフェでの置き引きに特に警戒が必要です。また、公共交通機関内でも盗難被害が報告されているため、常に貴重品の管理を徹底しましょう。夜間は人通りの少ない場所への立ち入りを避け、特にマルセイユの北部地区は危険とされているため、十分な注意が求められます。マルセイユはフランスで最も治安が悪い
マルセイユは、フランス第二の都市でありながら、国内で最も治安が悪い都市の一つとして知られています。特に注意が必要なエリアは、貧困地域の北部（13〜16区）で若者による犯罪や麻薬組織の抗争が多発し、観光客を狙ったひったくりや恐喝が頻繁に起こるカンヌビエール通りの北側、スリや置き引きの被害が多い中央駅周辺です。近年、マルセイユでは銃撃戦や凶悪犯罪が増加しており、麻薬密売組織間の抗争が特に問題となっています。しかし、旧港付近は比較的安全で観光客も多く訪れる人気エリアです。旅行者は常に警戒を怠らず、夜間の外出を控え、貴重品の管理を徹底することが重要です。また、公共交通機関内でも犯罪被害が報告されているため、注意が必要です。もしフランスで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法
フランスで犯罪被害に遭った場合、迅速かつ適切な対応が重要です。まず、最寄りの警察署に被害届を提出してください。これは保険請求や領事館での支援を受ける際に必要となります。被害品が戻る可能性は低いですが、警察への届け出は統計や今後の犯罪対策に役立ちます。被害者支援については、フランスでは様々な制度が整備されています。犯罪被害者は、損害賠償を求める訴えを民事裁判所だけでなく、刑事裁判所でも行うことができます。また、大規模事故や特定のテロ事件の被害者に対しては、国家補償制度が設けられています。日本人旅行者は、在フランス日本国大使館に連絡し、必要な支援や情報を得ることをお勧めします。常に「自分と家族の安全は自分で守る」という心構えを持ち、緊急時に備えて「たびレジ」への登録も忘れずに行いましょう。
治安情報をチェックしてフランス旅行を楽しもう！
フランスは観光地として魅力的ですが、治安に関する注意が必要です。特にパリやマルセイユのような大都市では、スリやひったくりが多発していますので、貴重品は分散して持ち歩くことをお勧めします。また、特定のエリアや夜間の外出には警戒が必要です。旅行前には、最新の治安情報を確認し、緊急連絡先を事前に登録しておくと安心です。安心して旅行を楽しむためにも、現地の文化や慣習に配慮し、十分な準備を整えましょう。安全な旅行を心がけ、楽しい思い出を作ってください。関連記事
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