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エルサルバドルの治安は?危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点
エルサルバドルは、かつて世界で最も危険な国の一つとされていましたが、近年治安が大幅に改善しています。しかし、依然として注意が必要な地域や犯罪が存在します。首都サンサルバドルや一部の都市部では、強盗や窃盗などの犯罪リスクが高く、特に夜間の外出には警戒が必要です。一方で、観光地では比較的安全に過ごせる場所もあります。エルサルバドル旅行を計画する際は、最新の治安情報を確認し、適切な防犯対策を講じることが重要です。この記事では、危険な場所や注意点、そして安全に旅行するための準備事項を詳しく解説します。
2024年09月24日更新
エルサルバドルの治安状況
エルサルバドルの治安状況は、近年改善傾向にあるものの、依然として注意が必要です。2024年現在、「マラス」などのギャングの多くが治安機関により拘束され、活動は沈静化していますが、各種犯罪は依然として多発しています。特に首都サンサルバドルでは殺人や強盗などの凶悪犯罪が発生しており、外国人旅行者も被害に遭うケースがあります。治安が特に悪い地域として、メヒカノス市、アポパ市、シウダ・デルガード市など10市が挙げられ、これらの地域への不要不急の立ち入りは控えるべきです。また、路上や市場、路線バス車内での盗難や強盗が多発しているため、公共交通機関の利用や夜間の一人歩きは避け、貴重品の管理に十分注意を払う必要があります。エルサルバドル訪問の際は、最新の治安情報を確認し、適切な防犯対策を講じることが不可欠です。
エルサルバドル旅行前に準備したいポイント
エルサルバドル旅行を安全に楽しむためには、事前の準備が重要であり、最新の治安情報を確認し危険地域を避け、目立たないシンプルな服装を心がけ、高価な装飾品は控え、パスポートや現金などの貴重品は分散して管理しホテルの金庫を利用し、夜間の一人歩きは避けてホテル手配のタクシーを利用し、乾季(11月〜4月)の訪問をおすすめし早めの予約を行い、防虫対策や日よけ対策など季節に応じた準備をし、緊急連絡先や旅行保険の情報を控えておくことで、エルサルバドルの豊かな文化や自然をより安全に楽しむことができます。エルサルバドルの犯罪の特徴
エルサルバドルでは、スリやひったくりが観光客を狙う主要な犯罪となっています。特に人混みや観光地では注意が必要です。また、タクシーを利用する際には、ぼったくりや強盗のリスクがあるため、信頼できる場所で乗車し、相乗りは避けるべきです。ATMでの犯罪も発生しているため、現金の引き出しには細心の注意が必要です。エルサルバドルの特殊な状況として、厳格な中絶禁止法があります。この法律により、不幸にも流産や死産を経験した女性が殺人罪で起訴されるケースがあり、国際的な人権問題となっています。このような法的環境は、エルサルバドルの社会的な課題の一つとなっており、訪問者はこの国の複雑な社会状況を理解しておくことが重要です。
エルサルバドルでの犯罪対策
エルサルバドルの治安状況は、ブケレ大統領の強力な対策により劇的に改善しており、2018年の3300件以上の殺人事件が2023年には154件に減少し、人口10万人あたりの殺人件数は2.4件とアメリカよりも低い水準になりました。この改善は、ギャングメンバーの大量拘束や巨大刑務所の建設など厳しい取り締まり政策の結果ですが、観光客は依然として注意が必要であり、人混みや観光地でのスリやひったくりに警戒し、信頼できるタクシーのみを利用し相乗りは避け、ATMでの現金引き出しは注意深く行い、夜間の一人歩きを控え、貴重品は分散して管理し目立つ装飾品は身につけないことが大切です。これらの対策を講じることで、エルサルバドルの改善された治安環境下でもさらに安全に滞在することができます。エルサルバドルで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
サンサルバドル市内の危険地域
エルサルバドルの首都サンサルバドル市内には、特に注意が必要な地域があります。サンサルバドル市セントロ地区(旧市街)は、以前は危険レベル2でしたが、現在はレベル1に引き下げられました。しかし、依然として十分な注意が必要です。旧市街には観光名所が多いため、旅行者が危険性を認識せずに訪れる傾向がありますが、スリやひったくりが多発しています。特に警戒すべき地域として、サンサルバドル市の東部および北部に位置するイロパンゴ市、ソヤパンゴ市、シウダ・デルガード市、メヒカーノス市が挙げられます。これらの地域では犯罪集団「マラス」の活動が依然として活発であり、不要不急の立ち入りは控えるべきです。また、比較的安全とされるエスカロン地区やサンベニート地区でも、窃盗や強盗、性犯罪などが発生しているため油断は禁物です。
イロパンゴ市
イロパンゴ市は、サンサルバドル県に位置し、観光名所のイロパンゴ湖があることで知られています。昼間は比較的安全に観光できますが、夜間は犯罪リスクが高まるため注意が必要です。特に湖畔の遊歩道は夜間の立ち入りを避けるべきです。イロパンゴ市は「マラス」などのギャングの活動が活発な地域の一つとされ、性犯罪や麻薬売買が多発しています。市内190地区のうち約30地区が危険度の非常に高い「レッドゾーン」に指定されており、旅行者は細心の注意を払う必要があります。観光の際は、現地の最新情報を確認し、できるだけ団体行動を心がけ、夜間の外出は控えることが賢明です。