メキシコは豊かな文化と美しい自然で人気の観光地ですが、治安面では注意が必要です。主要観光地では比較的安全ですが、地域によって治安状況が大きく異なります。外務省は…
エクアドルの治安は？危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点
エクアドルは近年治安が急速に悪化しており、旅行者は十分な注意が必要です。特に北部のコロンビア国境付近や都市部では、麻薬組織の活動や凶悪犯罪が増加しています。首都キトやグアヤキルなどの主要都市でも、スリや強盗などの犯罪に巻き込まれる危険があります。安全に旅行するためには、最新の治安情報を確認し、危険地域を避け、夜間の一人歩きを控えるなどの対策が重要です。また、貴重品の管理や公共交通機関での警戒など、基本的な防犯対策を徹底することが大切です。
2024年09月17日更新
エクアドルの治安状況
エクアドルの治安状況は急速に悪化しており、特に都市部では犯罪が増加しています。2022年には10万人あたりの殺人発生率が27人に跳ね上がり、これは4年間で約5倍の増加です。主な原因は、コロンビアやペルーから流入するコカインとそれに関連する犯罪組織の活動です。首都キトやグアヤキルでは強盗や盗難、誘拐のリスクが高く、国境地域のカルチ県やエスメラルダス県北部では治安が非常に不安定です。2024年1月には複数の刑務所で暴動が発生し、治安の悪化が深刻化しています。外国人観光客は裕福だと見なされ狙われやすいので、旅行者は常に最新の安全情報を確認し、十分な警戒をする必要があります。エクアドル旅行前に準備したいポイント
エクアドル旅行を安全に楽しむためには、以下のポイントを事前に準備することが重要です。まず、最新の治安情報を確認し、危険地域を避けることが大切です。貴重品の管理を徹底し、目立つ服装や行動は控えましょう。また、信頼できる配車アプリやタクシー会社を事前に調べ、夜間の一人歩きは避け、複数人で行動するようにします。旅行保険に加入し、緊急時の連絡先を把握しておくことも忘れずに。特にアマゾン地域を訪れる場合は黄熱病の予防接種を検討し、入国時にはパスポートの残存有効期間が6か月以上あることを確認してください。現地では常に周囲に注意を払い、不審な状況には近づかないよう心がけましょう。エクアドルの犯罪の特徴
エクアドルでは、銃器を使用した強盗や殺人事件が頻発し、観光客を狙った犯罪も増加しています。特に注意すべき犯罪には、観光客をATMに連れて行き現金を引き出させる短時間誘拐（エクスプレス誘拐）、観光地や公共交通機関でのスリや置き引き、武装集団による暴力（2024年1月のテレビ局占拠事件など）、そして刑務所内での暴動（ギャングの対立による虐殺事件）があります。麻薬密売ルートを巡る抗争も激化しており、エクアドル政府は警察と軍による共同パトロールなどの対策を講じていますが、観光客は常に警戒を怠らず、特に夜間の外出や人通りの少ない場所での行動を避けるべきです。エクアドルでの犯罪対策
エクアドルでの犯罪対策としては、多額の現金や貴重品を公共の場で露出させないこと、夜間の外出を避け特に23:00から翌朝5:00までの外出禁止令を遵守することが重要です。また、信頼できる交通手段を利用し、見知らぬタクシーには乗らないようにし、人通りの少ない場所や観光地でも油断せず常に警戒心を持つことが必要です。緊急時に備えてECU911（警察・消防・救急の統括セキュリティサービス）の連絡先を把握し、セキュリティ設備が整った宿泊施設を選ぶことも推奨されます。犯罪に巻き込まれた場合は抵抗せず、身の安全を最優先にし、常に最新の治安情報を確認し、必要に応じて在エクアドル日本国大使館に相談することが有効です。エクアドルで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
グアヤキル市南部
グアヤキル市南部はエクアドルで最も治安が悪化している地域の一つで、特に麻薬関連の犯罪組織の活動が活発です。プエルト・デ・アグアス・プロフンダス港に近いポソルハ村では、メキシコのカルテルが拠点としており、麻薬売買に関連した殺人事件が頻発しています。治安悪化の主な要因は、コカイン密輸ルートの要所としての地理的位置、国際的な犯罪組織の進出と抗争、そして2024年1月の暴動多発による影響です。旅行者はこの地域への不要不急の訪問を避け、訪れる場合は最新の情報を確認し、細心の注意を払う必要があります。エスメラルダス県北部地域
エスメラルダス県北部、特にサン・ロレンソ市とエロイ・アルファロ市は、エクアドルで最も危険な地域の一つとされています。この地域はコロンビアとの国境に近く、麻薬関連の犯罪組織が活発で、治安が極めて不安定です。2022年11月以降、爆弾事件や警察施設への襲撃が続き、非常事態宣言が断続的に発令されています。外務省はこの地域への渡航中止を勧告しており、退避の可能性も呼びかけています。エスメラルダス市やリオベルデ市を含む北部地域では、麻薬組織の活動が確認されており、警察による監視が強化されていますが、治安の悪化が著しいです。旅行者はこの地域への訪問を避け、やむを得ない場合は最新の安全情報を常に確認し、細心の注意を払うことが重要です。キト旧市街の一部エリア
キト旧市街は美しい世界文化遺産に登録されたエリアですが、一部では治安に注意が必要です。特に夜間や人通りの少ない場所ではスリや強盗のリスクが高まります。独立広場周辺は昼間でも人が多く、警察官も配置されていますが、物乞いや軽犯罪に注意が必要です。ラ・ロンダ通りは夜間の観光スポットですが、暗い路地には近づかないようにしましょう。パネシージョの丘への階段ルートは強盗の出没が報告されており、特に避けるべきです。旧市街の北端にあるバシリカ教会周辺は比較的安全ですが、周辺の人通りの少ない地域には注意が必要です。観光の際はカメラや貴重品の管理に気を付け、常に周囲に注意を払いましょう。ガイド付きツアーや信頼できる交通手段の利用をおすすめします。もしエクアドルで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法
エクアドルで犯罪被害に遭った場合は、まず身の安全を確保し、即座に警察（ECU911）に通報することが重要です。クエンカなど一部地域では警察署での手続きが複雑なことがあるため、専門機関で直接被害届を提出するのがおすすめです。パスポートを紛失した場合は在エクアドル日本国大使館に連絡し再発行の手続きを行い、クレジットカードを盗まれた場合はカード会社に連絡して利用停止を行いましょう。負傷した場合は信頼できる医療機関で診察を受け、旅行保険に加入している場合は保険会社に連絡し、必要な手続きや補償を確認します。精神的なショックを受けることもあるため、大使館や現地の支援団体に相談することも検討してください。治安情報をチェックしてエクアドル旅行を楽しもう！
エクアドル旅行を安全に楽しむためには、現地の治安情報を把握し、適切な準備が必要です。特に、スリやひったくりが多発するため、貴重品の管理には細心の注意を払いましょう。治安の悪化する地域や夜間の外出は避け、信頼できる交通手段を利用することが重要です。また、旅行前に最新の安全情報を確認し、海外旅行保険に加入しておくと安心です。エクアドルの魅力を最大限に楽しむためには、常に周囲に注意を払い、安全に配慮した行動が求められます。関連記事
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