マカオは、東洋と西洋の文化が融合した独特の魅力を持つ都市として知られています。その独自性は、お土産選びにも反映されており、訪れる人々を魅了し続けています。ポルト…

マカオの世界遺産は31カ所!絶対に見ておきたい有名な世界遺産を厳選して紹介
マカオは小さな街ながら、30もの世界遺産が集中する稀有な場所です。2005年に「マカオ歴史市街地区」として登録された世界遺産は、22の歴史的建造物と8つの広場から構成されています。これらは約400年にわたる東西文化の融合を象徴し、マカオ半島の狭いエリアに集中しているため、1日で巡ることも可能です。ポルトガル統治時代の影響を受けた西洋風の建築物や、中国伝統の寺院など、多様な文化遺産が共存するマカオの魅力を、厳選して紹介していきます。
2024年08月29日更新
マカオの世界遺産は全部で31カ所登録されている!
マカオの世界遺産「マカオ歴史地区」は、22か所の歴史的建造物と8か所の広場を含む計30の古跡で構成されています。これらの遺産は、約400年にわたる東西文化の融合を示す貴重な証拠として、2005年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。マカオ半島の南部に集中しているこれらの遺産は、ポルトガル統治時代の西洋建築と中国の伝統的要素が調和した独特の景観を形成しています。聖ポール天主堂跡やセナド広場など、多くの遺産が無料で見学でき、徒歩やバスで1日ですべてを巡ることが可能です。これらの世界遺産は、マカオの豊かな歴史と文化的多様性を物語る重要な観光資源となっています。マカオの世界遺産一覧表
| 世界遺産登録名 | 登録年 | 種別 |
|---|---|---|
| ナーチャ廟 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖オーガスティン広場 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖オーガスティン教会 | 2005年 | 文化遺産 |
| ドン・ペドロ5世劇場 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ローレンス教会 | 2005年 | 文化遺産 |
| セナド広場 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ドミニコ教会 | 2005年 | 文化遺産 |
| 仁慈堂大楼 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖アントニオ教会 | 2005年 | 文化遺産 |
| ルイ・カモンイス公園 | 2005年 | 文化遺産 |
| モンテの砦 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ポール天主堂跡 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ミカエル墓地 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ヨセフ修道院および聖堂 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ラザロ教会 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ルイス・ゴンザーガ礼拝堂 | 2005年 | 文化遺産 |
| ドン・アマロス家 | 2005年 | 文化遺産 |
| マカオ旧市庁舎 | 2005年 | 文化遺産 |
| カテドラル | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖オーガスティン図書館 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖オーガスティン教区庁 | 2005年 | 文化遺産 |
| マカオ博物館 | 2005年 | 文化遺産 |
| モンテの教会 | 2005年 | 文化遺産 |
| ナーチャ像 | 2005年 | 文化遺産 |
| マカオ海事博物館 | 2005年 | 文化遺産 |
| アヘン戦争記念館 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖オーガスティンの塔 | 2005年 | 文化遺産 |
| 聖ラザロ礼拝堂 | 2005年 | 文化遺産 |
| 主の変容聖堂 | 2005年 | 文化遺産 |
| カテドラル広場 | 2005年 | 文化遺産 |
| アママズン教会 | 2005年 | 文化遺産 |
マカオでおすすめの世界遺産10選
マカオのシンボル「聖ポール天主堂跡」
聖ポール天主堂跡は、マカオを代表する世界遺産であり、観光の中心地として多くの人々を魅了しています。現地では「大三巴牌坊」として親しまれ、マカオのシンボル的存在となっています。68段の石段を上がると、精巧な彫刻が施された石造りのファサードが訪れる人々を迎えます。このファサードには、キリスト教の図像と東洋的なデザインが融合しており、マカオの多文化的な歴史を象徴しています。観光客に人気の場所であるため、常に混雑していますが、早朝や夜のライトアップ時に訪れることで、より静かな雰囲気で鑑賞することができます。また、近くにある天主堂芸術博物館では、マカオの宗教芸術に関する展示も見ることができ、聖ポール天主堂跡の歴史をより深く理解することができます。華やかな広場「セナド広場」
セナド広場は、マカオの中心地として長年親しまれてきた華やかな広場です。波打つ模様の石畳「カルサーダス」が特徴的で、ポルトガルから職人と石材を取り寄せて作られました。広場を囲むパステルカラーのネオクラシカル様式の建物群は、ポルトガル統治時代の面影を今に伝えています。中央には大航海時代を象徴する地球儀型の噴水があり、地元では「噴水池」の愛称で親しまれています。昼は活気に満ち、夜はライトアップされてロマンチックな雰囲気に変わるセナド広場は、マカオを訪れる観光客にとって欠かせない撮影スポットとなっています。優美な黄色の教会「聖ドミニコ教会」
聖ドミニコ教会は、マカオ歴史地区の世界遺産の一つで、その優美な黄色の外観が特徴的です。1587年にメキシコのアカプルコから来た3人のスペイン人ドミニコ会修道士によって設立され、現在の建物は17世紀前半に再建されたものです。教会内部にはバロック様式の祭壇があり、「ロザリオの聖母」や「バラの聖母」と呼ばれる聖母マリア像が祀られています。また、この教会は1822年に中国初のポルトガル語新聞「A Abelha da China」が発行された歴史的な場所でもあります。セナド広場の近くに位置し、その美しいファサードと豊かな歴史から、マカオを訪れる観光客の人気スポットとなっています。絶景パノラマ「モンテの砦」
モンテの砦は、マカオの歴史と絶景を同時に楽しめる人気スポットです。1617年から1626年にかけてイエズス会によって築かれた都市防衛のための要塞で、現在は広い公園として利用されています。ここからは、マカオの街並みを360度のパノラマビューで眺めることができ、マカオタワーや聖ポール天主堂跡などのランドマークを一望できます。特に夜景が美しいことで知られ、マカオの夜景を楽しみたい方にはおすすめのスポットです。また、砦内には大砲台が残されており、当時の面影を感じることができます。併設のマカオ博物館では、マカオの歴史について詳しく学ぶこともできます。航海安全の守護神「媽閣廟」
媽閣廟は、マカオ最古の中国寺院として1488年に建立され、航海の女神「阿媽」(アーマ)を祀っています。マカオの地名の由来とも言われるこの寺院は、儒教、道教、仏教、民間信仰の要素が混在し、4つの異なる神を祀るお堂で構成されています。風水的に良い位置にあるとされ、マカオ屈指のパワースポットとして知られています。境内には巨大な渦巻き型の線香や、恋愛成就のご利益があるとされる「百年夫婦樹」があり、地元の人々や観光客から広く信仰を集めています。2005年にはマカオ歴史地区の一部として世界文化遺産に登録され、東西文化の融合を象徴する重要な遺産となっています。荘厳な大聖堂「大堂(カテドラル)」
大堂(カテドラル)は、マカオ特別行政区の中心的なカトリック教会であり、マカオ歴史地区の重要な構成要素の一つです。1622年頃に建設された当初は土とワラでできたレンガで築かれましたが、1780年に再建され、現在の姿となりました。新古典様式の荘厳な外観と内部のステンドグラスが特徴的で、「世界で最も美しいカテドラルの一つ」と称されています。セナド広場から徒歩5分ほどの場所に位置し、大堂広場の正面に建っています。マカオ教区の拠点として重要な役割を果たしており、無料で内部を見学することができます。慈善の歴史「仁慈堂大楼」
仁慈堂大楼は、マカオのセナド広場に位置する歴史的建造物で、1569年にマカオ司教の要請により設立されました。当初は医療や慈善活動の拠点として機能し、後に孤児や海難事故で夫を失った寡婦の避難所となりました。白亜の新古典主義様式の外観が特徴的で、セナド広場の景観に華やかさを添えています。現在は公証役場として使用されていますが、隣接する仁慈堂博物館では、カトリック関連の宗教画や陶器などの展示を見学することができます。マカオ歴史地区の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されており、マカオの社会福祉の歴史を物語る重要な建築物となっています。東洋のコヴェントガーデン「ドン・ペドロ5世劇場」
ドン・ペドロ5世劇場は、1860年にマカオ在住のポルトガル系住民によって建設された、中国初の西洋式劇場です。当初は男性専用の社交場として使用されましたが、後に演劇や音楽コンサートの会場となり、長くマカオのエンターテインメントの中心地として機能してきました。南欧風の淡いグリーンの外壁と白亜の円柱が特徴的で、夜にはライトアップされ、石畳の通りと相まってロマンチックな雰囲気を醸し出します。内部には円形劇場や舞踏室があり、当時の上流階級の生活を垣間見ることができます。マカオ歴史地区の一部として世界文化遺産に登録されており、東西文化の融合を象徴する貴重な建築物となっています。優雅なバロック様式「聖ローレンス教会」
聖ローレンス教会は、マカオで最も古い教会の一つとして知られ、16世紀中頃にイエズス会によって建立されました。現在の優雅なバロック様式の外観は1846年の再建によるものです。マカオ三大古堂の一つに数えられるこの教会は、かつて海が見える位置にあり、帆船時代には風の善し悪しを判断する重要な場所でした。内部には美しいステンドグラスが施され、訪れる人々を魅了しています。マカオ歴史地区の一部として世界文化遺産に登録されており、東西文化の融合を象徴する貴重な建築物となっています。隠された宝石「聖ヨセフ修道院と聖堂」
聖ヨセフ修道院と聖堂は、マカオの隠れた宝石とも呼べる世界遺産の一つです。1728年に創設されたこの修道院は、中国、日本、および近隣地域への宣教活動の主要拠点として重要な役割を果たしました。聖堂は一般公開されており、マカオで最も美しいとされるマリア像やフランシスコ・ザビエルの遺骨が展示されています。音響効果に優れているため、コンサート会場としても使用される聖堂は、毎日9:00から18:00まで無料で見学することができます。修道院自体は非公開ですが、隣接する中学校からの生徒たちの歓声と聖堂内の静寂のコントラストが、この場所の独特な雰囲気を醸し出しています。
























