雄大な自然と街が美しく溶け合い穏やかな時が流れる国「カナダ」。カナディアンロッキーやナイアガラの滝に代表されるダイナミックな大自然や、オーロラで有名な北極圏のイ…
カナダの世界遺産は22カ所！絶対に見ておきたい有名な世界遺産を厳選して紹介
カナダは広大な自然と豊かな歴史文化が魅力の国です。世界遺産として認定された22カ所のスポットは、カナダの多様な魅力を象徴しています。壮大な自然景観を誇るナハニ国立公園や、歴史と文化が融合するケベック旧市街など、訪れる価値のある場所ばかりです。本記事では、そんなカナダの世界遺産の中から、特に見逃せない有名なスポットを厳選してご紹介します。カナダの魅力を存分に堪能できる旅の参考にしてください。
2024年07月30日更新
カナダの世界遺産は全部で22カ所登録されている！
カナダには現在、全部で22カ所の世界遺産が登録されています。これらの遺産は、カナダの豊かな自然環境と多様な文化遺産を反映しており、10カ所の自然遺産と12カ所の文化遺産で構成されています。特筆すべきは、これらの遺産の中に2つの国境を跨ぐ世界遺産が含まれていることです。カナダの世界遺産は、雄大な山脈や氷河湖といった自然の驚異から、先住民の遺跡、バイキングの居住地、そして歴史的な都市景観まで、幅広い範囲にわたっています。これらの遺産は、カナダの歴史、文化、そして自然の豊かさを世界に示す重要な証となっています。カナダの世界遺産一覧表
| 世界遺産登録名 | 登録年 | 種別 |
|---|---|---|
| ランス・オ・メドー国立歴史公園 | 1978年 | 文化遺産 |
| ナハニ国立公園 | 1978年 | 自然遺産 |
| 恐竜州立公園 | 1979年 | 自然遺産 |
| クルアニ国立公園とカナディアン・ロッキー山脈自然公園群 | 1979年 | 自然遺産 |
| グロス・モーン国立公園 | 1987年 | 自然遺産 |
| ヘッド・スマッシュド・イン・バッファロー・ジャンプ | 1981年 | 文化遺産 |
| スカン・グアイ | 1981年 | 文化遺産 |
| リドー運河 | 2007年 | 文化遺産 |
| ヨホ国立公園とクルアニ国立公園の化石地帯 | 1980年 | 自然遺産 |
| ケベック旧市街 | 1985年 | 文化遺産 |
| ウッド・バッファロー国立公園 | 1983年 | 自然遺産 |
| ワトゥルク国立公園 | 1984年 | 自然遺産 |
| グレート・バリアー・リーフ | 1981年 | 自然遺産 |
| ヨホ国立公園 | 1984年 | 自然遺産 |
| リジャード・マクドナルド・アンド・ピエール・ロビンソン | 1983年 | 文化遺産 |
| ジャスパー国立公園 | 1984年 | 自然遺産 |
| ケープ・サン・チャールズ | 2004年 | 自然遺産 |
| ミガシャ国立公園 | 1999年 | 自然遺産 |
| クルアニ・ナハニ・ワットソン | 2007年 | 自然遺産 |
| テソリンガ湖 | 2008年 | 自然遺産 |
| ロレンティア高原 | 2009年 | 自然遺産 |
| オールド・ウィンザー・ビレッジ | 2013年 | 文化遺産 |
カナダでおすすめの世界遺産20選
大自然のパノラマ「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」
カナディアン・ロッキー山脈自然公園群は、壮大な自然のパノラマを展開する世界遺産です。6000万年前の造山活動で形成されたこの地域は、標高3000m級の山々、氷河、ターコイズブルーの湖、滝、渓谷、鍾乳洞など、変化に富んだ雄大な山岳景観を誇ります。総面積230万6884haの95%以上が手つかずの自然状態で保たれており、地球の進化に関する重要な情報を提供しています。特筆すべきは、バージェス頁岩地帯で発見された5億年前の海底生物の化石群で、カンブリア紀の生物進化の過程を示す貴重な証拠となっています。この広大な自然公園群は、地形形成の歴史と生物多様性の宝庫として、訪れる人々に圧倒的な自然体験を提供しています。歴史と文化が息づく「ケベック旧市街の歴史地区」
ケベック旧市街の歴史地区は、北米唯一の城塞都市として知られる、カナダ東部ケベック州の州都に位置する世界遺産です。17世紀初頭にフランス人入植者によって築かれたこの地区は、アッパータウンとロウワータウンに分かれており、フランス植民地時代の建築様式を色濃く残しています。1985年に世界遺産に登録され、2006年に現在の名称に変更されました。セント・ローレンス川とサン・シャルル川の合流点に位置し、その名は先住民アルゴンキン族の言葉「チェベケ（水の合流点）」に由来します。城壁に囲まれた旧市街には、ノートルダム教会やシタデルなどの歴史的建造物が立ち並び、ヨーロッパの雰囲気を漂わせる街並みが訪れる人々を魅了しています。恐竜の化石が眠る「恐竜州立自然公園」
カナダのアルバータ州南東部に位置する恐竜州立自然公園は、世界有数の恐竜化石の宝庫として知られています。約75平方キロメートルの広さを持つこの公園は、その学術的価値と独特の地形による自然の美しさから、1979年にユネスコ世界遺産に登録されました。公園内では、白亜紀の恐竜化石が豊富に発掘されており、特にアルバータサウルスの化石が有名です。乾燥地帯のバッドランド、レッド・ディア川の川辺の植生、そして周囲の大草原が織りなす複雑な生態系も保護されています。訪問者は化石に触れたり、実際に発掘体験ができるプログラムに参加したりすることができ、近隣のドラムヘラーにあるロイヤルティレル古生物学博物館では、この地域で発見された数々の恐竜の完全骨格や化石標本を見学することができます。神秘的な自然の宝庫「ナハニ国立公園」
ナハニ国立公園は、カナダのノースウエスト準州に位置する壮大な自然の宝庫で、1978年に世界自然遺産に登録されました。サウス・ナハニ川を中心に広がる約4,766平方kmの公園内には、高さ90mのヴァージニア・フォールズや硫黄成分の温泉、豊かな植生が見られます。公園名の「ナハニ」は先住民デネ族の言葉で「精神」を意味し、グリズリーやヘラジカなどの野生動物が生息する「野生動物の最後の楽園」とも呼ばれています。訪問者は、カヌーでの川下り、オーロラ鑑賞、ハイキング、先住民族の文化体験など、多彩なアクティビティを楽しむことができます。北欧の冒険者の足跡「ランス・オ・メドー国定史跡」
ランス・オ・メドー国定史跡は、カナダのニューファンドランド島北端に位置し、1978年に世界文化遺産に登録された重要な考古学的遺跡です。この遺跡は、西暦1000年頃に北欧のバイキングがアメリカ大陸に到達し、短期間定住した証拠を提供しています。発掘調査により、8棟の芝土の家屋跡や鍛冶場、織物工房などの遺構が発見され、バイキングの生活様式や技術を示す貴重な遺物も出土しました。これらの発見は、コロンブス以前のヨーロッパ人による北米大陸への渡航と定住を実証する重要な歴史的証拠となっています。現在、遺跡では復元された北欧式の建物や展示館を通じて、訪問者にバイキング時代の生活を体験する機会を提供しています。消えゆく先住民の遺産「スカン・グアイ」
スカン・グアイは、カナダのブリティッシュコロンビア州クイーンシャーロット島（現在のハイダ・グワイ）の最南端に位置する先住民ハイダ族の集落跡です。1981年に世界文化遺産に登録されたこの遺跡には、ハイダ族の芸術と文化を象徴する巨大なトーテムポールや住居跡が残されています。かつて繁栄していたこの集落は現在無人となっていますが、朽ちゆく木造建築やトーテムポールは、ハイダ族の豊かな歴史と文化を今に伝えています。スカン・グアイは、自然の力に徐々に侵食されながらも、北米先住民の貴重な文化遺産として重要な価値を持ち続けています。壮大な地質景観「グロス・モーン国立公園」
グロス・モーン国立公園は、カナダのニューファンドランド島西岸に位置する壮大な地質学的景観を誇る世界自然遺産です。1987年にユネスコ世界遺産に登録されたこの公園は、「偉大なる絶壁」を意味するその名の通り、氷河によって形成された切り立つ断崖やフィヨルドが特徴的です。公園内では、数億年前の地殻変動によって地上に押し出されたマントルが露出しており、地球科学の歴史を目の当たりにできる貴重な場所となっています。また、長さ30kmに及ぶウェスタンブルックポンドは、氷河の侵食によって形成された後に地殻変動で海から閉ざされた湖で、両岸に600mを超える絶壁が聳え立つ圧巻の景観を呈しています。美しい港町「ルーネンバーグ旧市街」
ルーネンバーグ旧市街は、カナダのノバスコシア州に位置する18世紀のイギリス植民都市の優れた例として、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。「すべての道はまっすぐに、すべての曲がり角は直角に」という思想のもとに設計された格子状の街並みは、イギリス植民地時代の都市計画を今に伝えています。人口約2300人のこの小さな港町は、カラフルな木造建築が立ち並ぶ絵葉書のような景観で知られ、大西洋の漁業のために独自に築かれたコミュニティと文化の優れた例として評価されています。急勾配の坂道や斜面が突如現れる地形は、遠く離れたイギリスで計画された街づくりがそのまま実行された証となっており、歴史的な魅力と共に訪れる人々を魅了しています。古代の狩猟文化を今に伝える「ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ」
ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプは、カナダのアルバータ州ポーキュパイン・ヒルに位置する先住民の狩猟遺跡で、1981年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。約5000年もの間、先住民のブラックフット族がバッファロー（アメリカバイソン）を狩猟するために使用した世界最古の狩猟場の一つです。この遺跡では、断崖の下から矢じり、木槌、金床などの狩猟道具が発掘されており、古代の狩猟技術と文化を今に伝えています。現在は博物館として整備され、先住民の伝統的な生活様式や狩猟文化を学ぶことができる貴重な文化遺産となっています。歴史的水路の奇跡「リドー運河」
リドー運河は、カナダのオタワ市とキングストン市を結ぶ全長約200キロメートルの歴史的な水路システムです。1832年に開通したこの運河は、北米で最も古くから使用されている運河として知られており、2007年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。当初は米英戦争後の軍事的防衛ルートとして建設されましたが、実際には一度も軍事目的で使用されることはありませんでした。現在でも運河として機能しており、美しい湖や川を経由する風光明媚なルートとなっています。パークス・カナダ（カナダ公園管理局）によって管理され、カヌーやサイクリングなどのアクティビティも楽しめる歴史と自然の保護区となっています。国境を越える自然の美「ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園」
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園は、カナダのアルバータ州とアメリカのモンタナ州にまたがる独特の世界遺産です。1932年に世界初の国際平和公園として設立され、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。この公園は、壮大な山岳景観、氷河湖、多様な生態系を特徴とし、ロッキー山脈の生物多様性の保護に重要な役割を果たしています。公園内には、氷河によって形成された峡谷、滝、そして豊かな植生が広がり、グリズリーベアやオオツノヒツジなどの野生動物も生息しています。国境を越えて自然を保護するこの取り組みは、国際協力の象徴として高く評価されています。先住民の知恵が息づく「ピマチオウィン・アキ」
ピマチオウィン・アキは、カナダのマニトバ州東部に位置する広大な自然遺産で、2018年にユネスコ世界遺産に登録されました。この地域は、アニシナベ先住民族が何千年にもわたって持続可能な方法で土地を管理してきた生きた文化的景観として評価されています。総面積約29,000平方キロメートルに及ぶこの地域は、北方針葉樹林、湖沼、河川、湿地帯などの多様な生態系を含んでおり、先住民の伝統的な知識と現代の保全手法が融合した独特の土地管理システムが実践されています。ピマチオウィン・アキは、「生命を与える土地」という意味を持ち、自然と人間の調和的な関係を象徴する重要な世界遺産となっています。世界最大級の淡水デルタ「ウッド・バッファロー国立公園」
ウッド・バッファロー国立公園は、カナダのアルバータ州とノースウエスト準州にまたがる広大な自然保護区で、1983年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。総面積44,807平方キロメートルに及ぶこの公園は、北米最大の国立公園であり、世界最大級の淡水デルタを有しています。公園内には、絶滅危惧種のウッドバイソンの最大の野生個体群が生息しており、また、アメリカシロヅルの重要な繁殖地としても知られています。ピース川とアサバスカ川が形成する広大な湿地帯は、多様な生態系を支え、数多くの渡り鳥の中継地となっています。この公園は、北方林の生態系と野生動物の保護において重要な役割を果たしており、カナダの豊かな自然遺産を代表する存在となっています。古生代の化石の宝庫「ミグアシャ国立公園」
ミグアシャ国立公園は、カナダのケベック州ガスペ半島に位置する古生代デボン紀の化石の宝庫です。1999年にユネスコ世界遺産に登録されたこの公園は、約3億7000万年前の地層に含まれる脊椎動物の化石群で知られています。特に、魚類から四肢動物への進化を示す重要な化石が多数発見されており、生物進化の研究に貴重な情報を提供しています。公園内では、”魚類の時代”と呼ばれるこの時期の8化石群のうち6化石群が集中して見つかっており、古生物学的に極めて重要な場所となっています。ミグアシャ国立公園は、地球の生命の歴史を紐解く上で欠かせない世界遺産として、研究者や観光客の注目を集めています。神聖な先住民の地「ライティング・オン・ストーン／アイシナイピ」
ライティング・オン・ストーン／アイシナイピは、カナダのアルバータ州南部に位置する先住民の聖地で、2019年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。この地域は、ブラックフット族（ニイツィタピ）の人々にとって数千年にわたり神聖な場所とされてきました。公園内には、先史時代から歴史時代にかけての岩絵や岩刻画が数多く残されており、北米大陸北部で最も集中して見られる先住民の岩絵群として知られています。これらの岩絵や岩刻画は、ブラックフット族の世界観、精神性、そして日常生活を表現しており、先住民の文化と歴史を理解する上で貴重な資料となっています。公園の景観は、氷河の溶解水によって形成された独特の砂岩の柱状節理（ホードゥー）が特徴的で、先住民の伝統的な知識と自然環境との深い結びつきを示しています。この世界遺産は、先住民の文化遺産保護と自然景観の保全の両面で重要な役割を果たしており、カナダの多様な文化的遺産の一つとして高く評価されています。
太古の生物が息づく「ジョギンズ化石断崖」
ジョギンズ化石断崖は、カナダのノバスコシア州に位置する約15キロメートルに及ぶ断崖で、2008年にユネスコ世界遺産に登録されました。この地域は、約3億年前の石炭紀の化石群で知られており、「石炭時代のガラパゴス」とも呼ばれています。断崖からは、太古の地層が露出しており、当時の生物の化石がザクザクと出てくる貴重な場所となっています。特筆すべきは、この地域が地球の進化に関する重要な情報を提供していることで、チャールズ・ライエルによって発見されたこの場所は、生物進化の研究に大きな貢献をしています。ジョギンズ化石断崖は、太古の生命の痕跡を今に伝える重要な世界遺産として、研究者や観光客の注目を集めています。アカディア文化の中心地「グラン・プレの景観」
グラン・プレの景観は、カナダのノバスコシア州に位置するアカディア文化の象徴的な遺産で、2012年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。この地域は17世紀にフランス人入植者によって開拓され、アカディアと呼ばれる独自の文化圏を形成しました。グラン・プレは1680年頃にアカディアの入植者によって築かれ、潮の干満を利用した独特の農業システムを発展させました。しかし、1755年の英仏植民地争いにより、多くのアカディア人が強制移住させられるという悲劇的な歴史も経験しています。現在、グラン・プレは豊かな自然と文化遺産が融合した景観を保持し、アカディアの歴史と文化を今に伝える重要な場所となっています。この世界遺産は、アカディア人の強靭さと文化的アイデンティティを象徴する貴重な遺産として評価されています。氷河と山岳の壮麗な景色「クルアーニー／ランゲル-セント・イライアス／グレーシャー・ベイ／タッチェンシニー-アルセク」
クルアーニー／ランゲル-セント・イライアス／グレーシャー・ベイ／タッチェンシニー-アルセクは、カナダとアメリカの国境をまたぐ壮大な世界自然遺産です。この広大な地域は、北米最大の氷河地帯と山岳地帯を含み、1979年から1994年にかけて段階的に世界遺産に登録されました。総面積約98,391平方キロメートルに及ぶこの遺産は、氷河に覆われた山々、深い峡谷、広大なツンドラ、そして多様な野生動物の生息地を特徴としています。特筆すべきは、世界最大の非極地氷原と北米最大の氷河システムを有することです。この地域は、氷河期以降の地球の気候変動と生態系の変化を研究する上で極めて重要な場所となっており、地球科学や生物学の分野で貴重な情報を提供しています。ゴールドラッシュの歴史「トロンデック・クロンダイク」
トロンデック・クロンダイクは、カナダのユーコン準州に位置する世界遺産で、19世紀末のクロンダイク・ゴールドラッシュの歴史を今に伝える貴重な文化的景観です。2021年にユネスコ世界文化遺産に登録されたこの地域は、先住民トロンデック・フウェチン族の伝統的な領土と、ゴールドラッシュ時代の鉱山開発の痕跡が共存する独特の場所です。ドーソン・シティを中心に、かつての採掘地や鉱夫たちの居住地跡が残されており、ゴールドラッシュが先住民の生活や環境に与えた影響を物語っています。この世界遺産は、北米の植民地化と資源開発の歴史、そして先住民文化との関係性を示す重要な証拠として評価されています。訪問者は、当時の鉱山設備や歴史的建造物を通じて、ゴールドラッシュの熱狂と苦難の歴史を体感することができます。野生の自然が広がる「アンティコスティ」
アンティコスティ島は、カナダ東部のセントローレンス湾に位置する広大な島で、2023年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。総面積7,943平方キロメートルに及ぶこの島は、4億年以上前の石灰岩の地層が露出しており、古生代の化石が豊富に発掘される貴重な場所となっています。島の95%以上が手つかずの自然状態で保たれており、北アメリカ東部最後の大自然地域の一つとして知られています。アンティコスティ島は、その地質学的重要性と生物多様性の豊かさから、地球の歴史と進化の過程を理解する上で重要な役割を果たしています。1534年にフランスの探検家ジャック＝カルティエによって発見されたこの島は、現在では野生動物の観察や自然探索を目的とした訪問者を魅了しています。カナダで世界遺産を観光する際の注意点
カナダの世界遺産を訪れる際は、自然と文化の保護に配慮しながら観光を楽しむことが重要です。多くの自然遺産では、野生動物との遭遇に備え、安全な距離を保つことが求められます。特に、グリズリーベアやヘラジカなどの大型動物が生息する地域では、ガイドの指示に従い、食べ物の管理に注意を払う必要があります。文化遺産では、先住民の聖地や歴史的建造物への敬意を示し、許可なく遺物に触れたり持ち去ったりしないよう注意が必要です。また、カナダの広大な自然の中では、天候の急変に備え、適切な装備を整えることが大切です。多くの世界遺産が遠隔地にあるため、事前の計画と予約が不可欠であり、季節によってはアクセスが制限される場合もあります。持続可能な観光を心がけ、環境への影響を最小限に抑えることで、カナダの貴重な世界遺産を将来の世代のために保護することができます。カナダへ世界遺産を見に行こう！
カナダの世界遺産は、その多様性と壮大さで訪れる人々を魅了します。カナディアン・ロッキー山脈自然公園群では、雄大な山岳景観と氷河湖の絶景を楽しむことができます。歴史愛好家にはケベック旧市街の歴史地区がおすすめで、北米唯一の城塞都市としてフランス植民地時代の建築様式を今に伝えています。自然科学に興味がある方には、恐竜州立自然公園やミグアシャ国立公園で古代の化石を観察する機会があります。また、最近世界遺産に登録されたアンティコスティ島では、4億年以上前の地層と豊かな生態系を体験できます。カナダの世界遺産は、自然の驚異から人類の歴史まで、幅広い興味に応える魅力的な目的地となっています。関連記事
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