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アメリカのチップ事情と相場を解説!チップ文化やシーン別の支払い方法も紹介
アメリカではチップ(tip)が広く根付いた文化として知られており、レストランやタクシー、美容室など様々なサービス業での習慣となっています。チップはサービスを提供した人への感謝を示すもので、その金額は提供されたサービスの質や種類によって異なります。一般的には、レストランでは食事代の15%から20%が相場とされ、その他の業種でも一定のガイドラインが存在します。この記事では、アメリカにおけるチップの相場や文化的背景について詳しく紹介し、旅行者や新しく移住する人々が知っておくべきポイントを解説します。
2024年06月25日更新
アメリカのチップ文化は?
アメリカではチップの支払いがサービス業従事者の重要な収入源となっている。レストランやバーでは料金の15〜30%程度のチップが期待され、店側があらかじめ20〜30%のチップを伝票に含める「自動謝金」を行うこともある。 近年はセルフレジの普及により、これまでチップ不要だったファストフード店などでもチップを求められるケースが増加。 多くの場面で15%、20%、25%などのチップ率が自動表示されるのが一般的になっており、「チップフレーション」とも揶揄されている。アメリカのチップ相場はいくら?
アメリカのチップの相場は、ほとんどの場合10〜20%程度とされている。 レストランでは食事代の15〜20%、高級店の場合は20〜25%が一般的。 タクシーは運賃の15〜20%に加え、荷物の積み下ろしを手伝ってもらった場合は1個につき1ドル程度が相場。 ホテルではベルマンへの荷物1個あたり2〜3ドル、ハウスキーピングへの1泊あたり2〜5ドルのチップが慣例となっている。 ただし最近は、元々宿泊費に含まれているサービス料をホテル側がスタッフに還元していないケースもあり、ハウスキーピングへのチップ不要論も出てきている。サービス | チップ相場 |
---|---|
レストラン | 15% – 20% |
タクシー | 10% – 15% |
美容室 | 15% – 20% |
ホテルのポーター | $1 – $2/バッグ |
ルームサービス | $2 – $5 |
バーテンダー | $1 – $2/ドリンク |
アメリカではなぜチップを払うのか?払わないとどうなる?
アメリカでチップを払う理由は、サービス業の従業員の賃金が低く設定されているためだ。雇用主は従業員がチップで収入を補うことを前提に給与を決めている場合が多い。 そのため、チップはサービスへの対価というよりも、従業員の生活を支える重要な収入源と捉えられている。 チップが少なすぎたり払わなかったりすると、従業員のモチベーション低下につながり、サービスの質の低下を招く恐れがある。 一方で、アメリカ人の間でもチップに対する不満が高まっており、近年はチップを求められる場面が増えすぎて「チップフレーション」などと揶揄されることもある。アメリカでチップを支払う具体的なシーン
アメリカのホテルでチップを払う場合
アメリカのホテルでチップを払う場合、ベルマンには荷物1個あたり2〜3ドル、ハウスキーピングには1泊あたり2〜5ドルが相場とされています。 ドアマンがタクシーを呼んでくれた場合には1〜2ドル、ルームサービスには5〜10ドルのチップを渡すのが一般的です。 ただし、最近では宿泊費にサービス料が含まれていることも多く、ハウスキーピングへのチップ不要論も出てきています。アメリカのレストラン・カフェでチップを払う場合
アメリカのレストランでは、食事代の15〜20%が一般的なチップの相場とされていますが、高級レストランでは20〜25%が期待されます。カフェやコーヒーショップでは、レジ横に置かれたチップ瓶に小銭や1ドル札を入れることが多いですが、最近ではiPadを使った支払い時に15%、20%、25%のチップ率が表示されることも増えています。ファストフード店やセルフサービスの飲食店ではチップは不要ですが、サービスが特に良かった場合には少額のチップを渡すこともあります。アメリカのタクシーでチップを払う場合
アメリカのタクシーでチップを払う場合、運賃の15〜20%が一般的な相場です。また、運転手がトランクに荷物を積み下ろししてくれた場合には、1個につき1ドル程度のチップを追加するのがマナーとされています。特別なサービスや寄り道をお願いした場合には、さらに多めのチップを渡すことが推奨されます。アメリカでツアーガイドでチップを払う場合
アメリカでツアーガイドにチップを払う場合、日帰りツアーではガイドに5〜15ドル程度が相場です。バスの運転手には1〜2ドル、昼食付きツアーではレストランでのチップはガイドが支払います。宿泊を伴うツアーでは、ガイドに対して1日あたり5〜15ドルのチップを渡すのが一般的です。飛行機を利用するツアーでは、パイロットにはチップは不要ですが、ツアーガイドには3〜5ドル程度のチップを渡すことが推奨されています。アメリカでチップが不要なシーンは?
アメリカでは、すべてのシーンでチップが必要というわけではありません。例えば、地下鉄やバスなどの公共交通機関ではチップは不要です。また、ファストフード店やセルフサービスの飲食店でもチップは必須ではありませんが、サービスが特に良かった場合には少額のチップを渡すこともあります。さらに、ホテルのフロントデスクでの簡単な質問や情報提供に対してもチップは不要です。アメリカでのチップの払い方
現金払い
アメリカでチップを現金で支払う場合、レストランでは会計後にテーブルにチップを置いていくのが一般的です。タクシーやホテルのドアマン、ハウスキーパーには直接手渡しします。現金で支払う際には、あらかじめ1ドル札を多めに用意しておくと便利です。また、レストランでの支払い金額が42ドルだった場合、15%のチップを加算して48.30ドルとなるため、50ドルを渡して「keep the change(お釣りは取っておいて)」と伝えるとスマートです。大きなお札しかない場合は、ドアマンやハウスキーパーに細かくしてもらうことも可能です。クレジットカード払い
アメリカでチップをクレジットカードで支払う場合、レストランでは会計時にクレジットカードを渡し、伝票にチップ額を記入してサインします。タクシーでもクレジットカードでの支払いが可能で、運賃にチップを加算して支払います。ホテルでは、ルームサービスやその他のサービスに対してもクレジットカードでチップを支払うことができます。クレジットカードでのチップ支払いは、現金を持ち歩く必要がないため便利ですが、チップ額を忘れずに記入することが重要です。アメリカでチップを支払う時に知っておいた方が良いこと
アメリカでチップを支払う際には、いくつかの重要なポイントを知っておくと便利です。まず、チップはサービスの質に応じて変動するため、良いサービスを受けた場合には多めに支払うことが推奨されます。また、レストランやタクシーなどでは、チップの相場が15〜20%とされているため、事前に計算しておくとスムーズです。さらに、現金でチップを支払う場合には、1ドル札を多めに用意しておくと便利です。クレジットカードで支払う場合には、伝票にチップ額を記入することを忘れないようにしましょう。特に、セルフサービスの飲食店やファストフード店ではチップが不要な場合もありますが、サービスが特に良かった場合には少額のチップを渡すこともあります。最後に、チップを支払わないと非常識だと思われることがあるため、アメリカのチップ文化を理解しておくことが大切です。