世界には数々の魅力的な建造物が点在しています。歴史的な背景から生まれた古代の遺跡、宗教的な価値を持つ壮麗な寺院や教会、近代的な技術で築かれた摩天楼など、それぞれ…
死ぬまでに一度を訪れたい世界の名城12選!ファンタジーな世界へ
世界中の宮殿や城は、豊かな歴史を伝えるうえで魅力的な役割を果たし、 伝説的なホールや空高くそびえる塔は、支配者の勝利、そして悲劇を表しています。さらに、華やかで時を超越したデザインを通して、深く詳細な建築についての教えや教訓を学べます。今回は、そんな世界中にある美しすぎる名城をご紹介します。
2023年02月20日更新
#1 白雪姫に登場する城「アルカサル城」(スペイン)
スペイン、カスティーリャ・イ・レオン州の古都セゴビアの、ひときわ高い断崖に聳え建つ、スペイン一とも称される美しい城「アルカサル城」。メルヘンチックな青い円錐型のトンガリ屋根をいくつも抱くその姿は、日本人が思い浮かべる「おとぎ話に出てくる西洋のお城」そのもの。ディズニー映画『白雪姫』に登場する城のモデルとしても知られています。
#2 中世ヨーロッパ最大の城「マルボルク城」(ポーランド)
ポーランド北部マルボルクにある13世紀にドイツ騎士団が建造したヨーロッパ最大のゴシック様式の要塞「マルボルク城」。赤レンガのゴシック様式の城には、礼拝堂だけでなく、武器庫や大砲を製造する場所なども完備。要塞としての役割だけでなく修道院と両方の機能を持ち合わせています。中層には400人収容できる大食堂があり、古いフレスコ画や豪華な装飾はマルボルクの富を象徴しています。
#3 エディンバラのシンボル「エディンバラ城」(スコットランド)
スコットランドの首都エディンバラ市にある中世の城「エディンバラ城」。スコットランド王歴代の居城であり天然の要害に立つ堅固な要塞で、「翼の生えた岩の城」「乙女の城」とも呼ばれ、「英国史上最も包囲を受けた城」と評されています。城内には市内最古の教会、アーガレット チャペルや、スコットランド歴代の王室の宝石や王冠、武器を収めたグレート ホイルなど歴史的遺品を数多く展示されています。
#4 芸術家が愛した廃墟の美「ハイデルベルク城」(ドイツ)
ドイツ南西部の都市ハイデルベルクの街を流れる美しいネッカー川や旧市街を見下ろす丘に建つプファルツ選帝侯の居城「ハイデルベルク城」。三十年戦争、プファルツ継承戦争、落雷と、過去3回の破壊の憂き目に遭い、その都度修復が行われたが、18世紀に廃城となっています。息をのむほどの壮麗な建築群は、アルプス以北にあるルネサンス建築におけるもっとも重要な建造物のひとつで、建物にはネッカー渓谷の赤色を帯びた砂岩が使用され、独特の深みが感じられます。
#5 シェークスピアの戯曲、「ハムレット」に登場する城「クロンボー城」(デンマーク)
海峡を隔てた対岸にスウェーデンを見渡せる絶景の地に立つルネッサンス建築の城「クロンボー城」。1500年代末にフレデリック2世の命で建築された城で、シェークスピア作「ハムレット」の舞台として知られています。#6 吸血鬼ドラキュラの城「ブラン城」(ルーマニア)
ルーマニア南部、周囲を南カルパティア山脈に囲まれた、トランシルヴァニア地方に位置するブラン村にある古城「ブラン城」。ブラン村の山上にそびえ建つこの城は“吸血鬼ドラキュラ”の居城のモデルになった城としても有名です。1377年に築城され、現在は長年に渡り受け継がれてきた調度品などを3つのテーマに分けて展示されています。
#7 天空の聖都に残された壮麗な宮殿「ポタラ宮」(チベット)
チベットの省都ラサにある紅山の上、標高3700mに建つ荘厳なチベット宮殿「ポタラ宮」。7世紀にソンツェン・ガンポによって築かれた宮殿跡を拡張・改修し、1642年にダライ・ラマ5世が建造しました。ポタラとは観音菩薩が住むという補陀落のサンスクリット名に由来し、高さ117m、外観13層、建築面積1万3,000㎡に及ぶ、世界最大級の単体建築です。5世ダライラマから、すべての重大な 宗教行事や政治儀式は例外なくここで行われており、また、チベット仏教の総本山として、現在でも熱心な信者が全国各地から巡礼に訪れる場所でもあります。
#8 湖上の宝石「シュヴェリーン城」(ドイツ)
ドイツ北部、メクレンブルクフォアポンメルン州の州都で、多くの淡水湖に囲まれた町であるシュヴェリーンにある城「シュヴェリーン城」。シュヴェリーン湖に浮かぶ島の上にたたずむ姿は優雅そのもので、その美しさから「湖上の宝石」とも称えられています。城内は博物館になっており、歴史的な部屋や玉座の間などが見学できるほか、陶磁器ギャラリーにはマイセン磁器など貴重なコレクションが380点ほど展示されています。
#9 世界で最も古く大きいお城「プラハ城」
チェコ ・プラハの高台に位置し千年以上前からチェコの重要なシンボルとして存在している「プラハ城」。9世紀半ばに建造され、14世紀のボヘミア王カレル1世の時代に、ほぼ現在の姿になりました。ボヘミア王や神聖ローマ皇帝の居城として使われ、現在は大統領府が置かれています。城壁内には芸術家ミュシャが手掛けたステンドグラスが飾られる聖ヴィート大聖堂や修道院、教会、そしてちいさなお店がたくさん並ぶ黄金小路などを多くの見どころがあります。
#10 ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになった古城「ノイシュヴァンシュタイン城」
ドイツ南部のバイエルン州にある雄大な自然の中に佇む美しい白亜の古城「ノイシュヴァンシュタイン城」。このお城は、言わずと知れたディズニーランドのシンデレラ城のモデルとして世界中から観光客が訪れる人気スポットとなっています。1868年第4代バイエルン国王であるルードヴィッヒ2世が23歳のときに、フランスのヴェルサイユ宮殿を見て、ドイツにも同じように「夢の城」を築くことを決意し作られたそうで、豪華な内装で彩られた王座の間、オペラ「パルジファル」の内容が描かれた壁画のある歌人の間など贅をつくした内装が見どころです。
#11 ポルトガルのノイシュバンシュタイン城「ペーナ宮殿」
ポルトガル南西部の都市シントラにある宮殿「ペーナ宮殿」。19世紀にポルトガル女王マリア2世の王配フェルナンド2世により標高約500メートルの山上に夏の離宮として建造されました。
ポルトガルのノイシュバンシュタイン城とも呼ばれているペーナ宮殿は、ゴシック様式やルネサンス様式、マヌエル様式、ムーア様式などの建築様式を融合した19世紀のロマン主義を象徴する建築物として、シントラ1番の観光スポットとなっています。
#12 ”世界の名城”にも選ばれるフランスを代表するお城「シャンボール城」
フランス北中部に位置するロワール=エ=シェール県のシャンボールにある城「シャンボール城」。シャンボール城はロワール川流域の古城のなかで最大規模を誇ります。その優雅で壮大な外観の美しさから「世界の名城」にも選ばれるフランスを代表するお城です城内にあるレオナルド・ダ・ヴィンチが設計したと言われる二重らせん階段をのぼり、屋上まで行けば繊細な彫刻で装飾された800以上の見事な柱と広大な敷地の大自然が一望できます。