イタリアを漢字で表記する習慣は、かつて外国の国名を発音に近い漢字で表現していた名残です。イタリアの漢字表記として最も一般的なのは「伊太利亜」ですが、「伊太利」や…

イタリアの治安は?危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点
イタリアは世界有数の観光大国ですが、旅行者は治安面で注意が必要です。全体的な治安は比較的良好で、重大犯罪に巻き込まれるリスクは低いものの、観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪が頻発しています。特に観光地や駅周辺では警戒が必要です。ローマのテルミニ駅やミラノの中央駅など、主要都市の交通拠点は要注意エリアとされています。旅行の際は貴重品の管理に気を配り、人混みや夜間の一人歩きには注意しましょう。基本的な防犯対策を心がければ、イタリアの魅力を安全に楽しむことができます。
2024年10月07日更新
イタリアの治安状況
イタリアの治安は、日本と比べると悪いものの、欧米の主要観光地と同程度であり、世界平和度指数では163カ国中38位にランクインしているため、比較的安全な国と言えます。ただし、スリや置き引きなどの軽犯罪が多発しており、特に観光地や公共交通機関では警戒が必要です。また、南部よりも北部の大都市で軽犯罪が多い傾向があり、ナポリ、ローマ、パレルモなどの大都市では特定のエリアに注意が必要です。テロの可能性は低いものの、警戒は続いているため、旅行者は貴重品の管理を徹底し、人混みや夜間の人気のない場所では特に注意を払うことが重要です。イタリア旅行前に準備したいポイント
イタリア旅行を快適に楽しむためには、以下の準備が重要です。まず、パスポートの残存有効期間が3カ月以上あることを確認し、2025年半ばから導入予定のETIAS(欧州渡航情報認証制度)の取得を行います。また、現金とクレジットカード(ICチップ付きが推奨)の準備、防犯対策グッズ(セキュリティポーチ、スマホ用ネックストラップなど)の用意も忘れずに。さらに、電圧変換器と変換プラグ、季節に応じた適切な服装と歩きやすい靴を準備し、モバイルバッテリー、ポケットティッシュ、常備薬など現地で便利なアイテムも持参しましょう。これらの準備をしっかり行うことで、イタリアでの滞在をより安全かつ快適に過ごすことができます。イタリアの犯罪の特徴
イタリアの犯罪の特徴として、観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪が多発しています。特に、公共交通機関、特にローマの地下鉄やバス内でのスリが多く、レストランやカフェでの置き引きも頻発しています。また、観光地や駅周辺では集団による巧妙なスリ手口が見られ、北部の大都市(ミラノなど)では犯罪率が高い傾向があります。これらの犯罪は主に外国人観光客を標的としており、犯罪者は女性や子供を含む集団で行動することが多いため、旅行者は常に警戒を怠らず、貴重品の管理に細心の注意を払う必要があります。イタリアでの犯罪対策
イタリアでの犯罪対策として、以下の点に注意しましょう。まず、貴重品は分散して持ち歩き、セキュリティポーチを使用することが大切です。また、公共交通機関では荷物から目を離さず、混雑時は特に警戒が必要です。レストランではバッグを椅子の背もたれではなく足元に置き、観光地では写真撮影時も荷物から目を離さないようにしましょう。夜間は人通りの少ない場所や暗い路地を避け、知らない人に声をかけられてもむやみにについていかないことが重要です。これらの対策を実践することで、軽犯罪の被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。さらに、万が一の場合に備えて、パスポートのコピーを別途保管し、在イタリア日本国大使館の連絡先を控えておくことも忘れないようにしましょう。イタリアで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
ローマ・スペイン広場周辺
スペイン広場は、ローマの人気観光スポットの一つですが、スリや置き引きなどの軽犯罪が多発する場所としても知られています。特に、コンドッティ通り入口付近は常に混雑しており、スリの標的になりやすいため注意が必要です。また、「フリー!」「トモダチ!」などと話しかけ、ミサンガを手首に巻きつけて高額請求する詐欺が横行していることにも留意しましょう。写真撮影に気を取られている間に荷物を狙われる可能性もあるため、観光客は常に荷物から目を離さず、見知らぬ人からの声掛けには注意深く対応することが重要です。混雑を避けるためには、早朝や夕方など比較的人が少ない時間帯に訪れることをおすすめします。ミラノ・中央駅構内
ミラノ中央駅は、イタリアの主要な交通ハブであると同時に、観光客を狙った犯罪が多発する場所としても知られています。特に、駅構内や駅前広場ではスリや置き引きが頻繁に発生し、切符売り場や自動発券機周辺では、不審者による「手伝い」を装った詐欺が横行しています。また、早朝や夜間には浮浪者や薬物中毒者が出没し、強盗や傷害事件のリスクが高まるため注意が必要です。安全対策としては、貴重品の管理を徹底し、不審な人物との接触を避けることが重要です。さらに、駅の利用は人通りの多い日中に限定し、長時間の滞在は控えることをおすすめします。フィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅の北側エリア
フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅北側エリア、特にリベルタ広場周辺は、スリや置き引きが多発する危険地帯として知られています。特に、複数人で行動するスリ集団が活動しており、観光客を狙う傾向があります。また、ホームレスの子供や赤ん坊を連れた女性が話しかけてくる場合があり、注意を逸らされている間に財布などを盗まれる可能性もあります。カッシーネ公園は日中は比較的安全ですが、夜間は麻薬取引や売春の場となるため避けるべきです。この地域を訪れる際は、貴重品の管理を徹底し、不審な人物との接触を避けることが重要です。また、夜間の一人歩きは控え、できるだけ明るい時間帯に観光することをおすすめします。ナポリ・中央駅周辺に宿泊する
ナポリ中央駅周辺は、イタリアで最も治安が悪いエリアの一つとして知られています。特に、駅構内や広場ではスリや置き引きが頻繁に発生し、観光客が標的になりやすいです。早朝や夜間には浮浪者や薬物中毒者が出没し、強盗や傷害事件のリスクが高まります。駅周辺のホテルは安価で便利ですが、夜間の外出は危険です。安全対策として、駅周辺での宿泊は避け、より安全な地区のホテルを選ぶことをおすすめします。やむを得ず駅周辺に滞在する場合は、貴重品の管理を徹底し、夜間の外出を控えましょう。また、駅の利用は人通りの多い日中に限定し、長時間の滞在は避けることが重要です。もしイタリアで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法
イタリアで犯罪被害に遭った場合、以下の手順で対応することが重要です。まず、直ちにクレジットカード会社に連絡し、カードを停止します。次に、最寄りの警察署(Polizia di stato)またはカラビニエリ(Carabinieri)に被害届を提出します。パスポートを紛失した場合は、在イタリア日本国大使館または総領事館に連絡し、帰国のための渡航書の発給手続きを行いましょう。被害届は保険請求や再発行手続きに必要なため、必ず取得してください。また、緊急時に備えて警察(113)やカラビニエリ(112)の緊急電話番号を控えておくことをおすすめします。
























