オーストラリアは、多くの日本人にとって魅力的な観光地であり、また留学や移住先としても人気があります。しかし、オーストラリアを漢字で表すとどうなるのか、あまり知ら…
オーストラリアの治安は?危険な場所や知っておきたい準備事項と注意点
オーストラリアは全体的に治安が良好な国として知られていますが、日本と比べると一般犯罪の発生率は高く、観光客を狙った軽犯罪には注意が必要です。特に大都市の繁華街や観光地では、スリやひったくり、置き引きなどの被害が報告されています。夜間の一人歩きや人気のない場所への立ち入りは避け、貴重品の管理に気を付けましょう。また、各都市には治安の悪いエリアも存在するため、事前に情報を収集しておくことが大切です。オーストラリア旅行を安全に楽しむためには、基本的な防犯対策を心がけ、現地の状況に応じた行動を取ることが重要です。
2024年09月25日更新
オーストラリアの治安状況
オーストラリアは世界的に見て比較的治安の良い国ですが、犯罪発生率は日本と比較して高く、2022年の統計によると、10万人あたりの凶悪犯罪発生率は424.7件、窃盗犯罪発生率は2,596.1件で、日本の同数値を大きく上回っていますので、都市部での置き引きやスリに注意し、夜間の公園や人気のない場所は避けるとともに、貴重品の管理を徹底し、地域によっては夜間の一人歩きを控えるなど、現地の状況を理解し基本的な防犯対策を心がけることが重要です。オーストラリア旅行前に準備したいポイント
オーストラリア旅行の準備には、以下のポイントに注意が必要です。まず、観光目的の短期滞在には電子渡航許可(ETA)が必要で、「オーストラリアETAアプリ」を通じて申請する必要があります。次に、帰国時まで有効なパスポートが求められ、6ヶ月以上の残存期間があることが望ましいです。また、広大なオーストラリアでは地域ごとに気候が異なるため、訪問する地域と季節に応じた服装や日焼け止めを準備しましょう。さらに、オーストラリアではOタイプのコンセントが使用されているため、変換プラグの用意も忘れずに。また、クレジットカードの準備や海外旅行保険への加入も検討しましょう。オーストラリアはカード社会であり、現金よりもカード決済が一般的です。オーストラリアの犯罪の特徴
オーストラリアでは、スリ、置き引き、車上荒らしなどの財産犯罪が比較的多く発生しており、特に観光地や繁華街では観光客を狙った窃盗被害が報告されています。また、近年では性犯罪や薬物関連の犯罪も増加傾向にあり、特に注意が必要です。観光地でのスリや置き引き、クラブやバーでの薬物混入による性犯罪、車上荒らしや自動車盗難の多発、一部地域での若者ギャングによる犯罪が目立っています。これらのリスクを軽減するためには、貴重品の管理を徹底し、夜間の一人歩きを避けることが重要です。さらに、見知らぬ人からの飲み物は受け取らず、路上での薬物の勧誘には絶対に応じないなど、基本的な自己防衛意識を持つことが大切です。オーストラリアでの犯罪対策
オーストラリアでの犯罪対策として、夜間の外出時には「Night Safe Area」を利用し、人通りの多い明るい場所を歩くことが重要です。また、貴重品は分散して持ち歩き、バッグは体の前で持つなどしてスリや置き引きに備えましょう。車での移動時には、短時間でも車内に貴重品を放置せず、駐車時は複数の鍵をかけて車上荒らし対策を徹底します。さらに、見知らぬ人からの勧誘や親切には警戒し、特に飲み物を受け取ることは避けるべきです。これらの対策を実践し、常に周囲に注意を払うことで、オーストラリア滞在中の安全性を高めることができます。オーストラリアで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
シドニーのキングスクロス・ダーリングハースト
シドニーのキングスクロスとダーリングハーストは、かつて南半球最大の歓楽街として知られ、治安の悪さで有名でした。近年は再開発により状況が改善されていますが、依然として注意が必要なエリアです。夜間は麻薬中毒者や酔っ払いによる暴力事件が発生する可能性があり、薬物取引の温床として知られています。また、バックパッカー向けの安宿が多く、観光客を狙った犯罪が起こりやすい環境です。このエリアを訪れる際は深夜の外出を避け、路地裏に入らないよう心がけるべきです。見知らぬ人からの飲み物の提供にも特に警戒が必要で、昼間は比較的安全ですが、常に周囲に注意を払い、貴重品の管理を徹底することが重要です。シドニーのセントラル駅周辺
シドニーのセントラル駅周辺は、多くの観光客や通勤者が行き交う交通の要所ですが、同時に犯罪の温床としても知られています。この地域では特にスリや置き引きが頻発しており、観光客を狙った窃盗被害が多発しています。夜間になると、ホームレスの人々が寝泊まりする場所となり、昼間とは雰囲気が一変します。また、駅近くのBelmore Parkでは、ホームレスや薬物中毒者を見かけることがあります。セントラル駅周辺を訪れる際は、貴重品の管理を徹底し、カバンを体の前に抱えるなど、常に警戒心を持って行動することが重要です。特に夜間は人通りの多い明るい道を選んで歩くようにしましょう。この地域は観光の中心地でもあるため、完全に避けることは難しいかもしれませんが、十分な注意を払いながら行動することで、安全に過ごすことができます。メルボルンのフリンダーズストリート駅周辺
フリンダーズストリート駅周辺は、メルボルンの主要な交通拠点であり、多くの観光客や地元の人々が集まる場所ですが、特に夜間に治安が悪化することで知られています。この地域ではスリや置き引きの被害が多発しており、混雑時には貴重品の管理に細心の注意が必要です。さらに、夜間は酔っ払いによるトラブルや暴行事件が発生する可能性があり、観光客を狙った犯罪も多いため、カメラや財布などの貴重品は目立たないように持ち歩くことが重要です。訪問時には、夜間の一人歩きを避け、人通りの多い明るい道を選ぶことを心がけ、公共の場では常に周囲に注意を払い、貴重品を無防備にしないよう注意しましょう。ブリスベンのフォーティチュードバレー駅
フォーティチュードバレー駅周辺はブリスベンの主要な歓楽街でありながら、治安面での注意が必要なエリアです。夜間は酔っ払いによるトラブルや喧嘩が頻発し、暴行事件に巻き込まれるリスクがあります。また、ナイトクラブやバーが多く、薬物関連の犯罪や性犯罪のリスクが高まっています。観光客を狙ったスリや置き引きも多発しており、特に混雑時には貴重品の管理に細心の注意が求められます。この地域を訪れる際は、夜遅くまでの滞在を避け、グループで行動するなど基本的な安全対策を心がけ、見知らぬ人からの飲み物の提供には特に警戒することが重要です。ケアンズのナイトマーケット
ケアンズのナイトマーケットは観光客に人気の夜間スポットですが、同時に犯罪のリスクも高まる場所です。スリやひったくりが頻発しており、特に人混みの中では貴重品の管理に細心の注意が必要です。また、観光客を狙った置き引きも多発しているため、テーブルや椅子に荷物を置いたまま離れないようにしましょう。支払いはなるべくカードを使用し、現金の携帯は最小限に抑えることが賢明です。ナイトマーケットを楽しむ際は、バッグは常に体の前に抱えるなど、基本的な防犯対策を心がけ、夜間の一人歩きは避け、できるだけグループで行動することが安全です。ゴールドコーストのシェブロンアイランド
ゴールドコーストのシェブロンアイランドはサーファーズパラダイスに近接する小さな島で、飲食店が充実していますが、治安面で注意が必要なエリアです。特に、サーファーズパラダイスとシェブロンアイランドを結ぶ橋は犯罪多発地帯として知られ、金品を狙った強盗事件が頻発しています。特に夜間の一人歩きは危険で、橋の構造を利用した犯罪が多く、逃げ場がないため被害に遭いやすくなっています。昼間は人で賑わっていますが、混雑に紛れたスリや置き引きにも注意が必要です。シェブロンアイランドを訪れる際は、夜間の単独行動を避け、貴重品の管理を徹底することが重要です。また、橋を渡る際は特に警戒心を持ち、できるだけグループで行動するようにしましょう。もしオーストラリアで犯罪の被害にあってしまった時の対応方法
オーストラリアで犯罪被害に遭った場合、まず警察への通報が重要です。緊急時は000番(日本の110番に相当)に電話してください。被害者支援制度も整っており、NSW州では「Victims Support Scheme」と呼ばれる制度があります。この制度では、犯罪の種類や程度に応じて、医療費の補助や心理カウンセリングなどの支援を受けられます。申請には警察への被害通報が必要ですが、DV被害など警察に通報したくない場合でも、病院やDV援助団体などの政府認定機関への通報で申請可能です。また、家庭内暴力(DV)被害の場合、豪州政府のDV相談窓口(電話1800737732)が24時間対応しており、日本語通訳も無料で利用できます。滞在ビザの種類に関わらず支援を受けられるので、躊躇せずに相談しましょう。