エリトリアってどんな国?基本情報からおすすめ観光スポット・物価・気候・治安まで解説

エリトリアは、アフリカ北東部の紅海沿岸に位置する小国です。1993年にエチオピアから独立した比較的新しい国家で、「アフリカの北朝鮮」とも呼ばれる独裁体制下にあります。首都アスマラはイタリア植民地時代の建築が残る世界遺産都市として知られています。国土は海岸部の砂漠地帯から内陸部の高原地帯まで変化に富み、多様な気候と文化を持ちます。治安や経済状況は厳しいものの、独特の歴史と文化、美しい自然を持つ魅力的な国でもあります。本記事では、そんなエリトリアの基本情報から観光、物価、気候、治安まで幅広く解説していきます。

2024年10月21日更新


エリトリアってどんな国?

エリトリアは、アフリカ大陸北東部の「アフリカの角」に位置し、面積は約11.76万平方キロメートルと北海道と九州を合わせた広さを持つ国です。人口は約550万人で、首都アスマラはイタリア植民地時代の美しい建築が残る世界遺産都市として知られています。主要な民族にはティグライ族やアファール族などがあり、公用語はティグリニャ語、アラビア語、英語です。エリトリアは1993年にエチオピアから独立した比較的新しい国家で、紅海に面した長い海岸線を誇り、美しい自然と豊富な鉱物資源(金、大理石など)も魅力です。地域によって気候が異なるため、旅の際は目的地に応じた準備が必要です。

エリトリアの基本情報

項目 情報
公用語 ティグリニャ語、アラビア語、英語
首都 アスマラ
宗教 キリスト教、イスラム教
通貨 ナクファ(ERN)
ビザ 観光ビザ必要(1ヶ月で5,000円)
日本との時差 日本より-6時間
気候 地域によって異なり、高原は温暖、低地は暑く雨季あり
治安 首都は比較的安定、国境地域は危険
物価 輸入品は高額、現地産は安価
交通手段 タクシー、バスが安価
インターネット環境 インターネットは不安定で遅い
電源プラグ・コンセント Cタイプが主流、220V
飲水 水道水は飲用不可
トイレ 水洗トイレが一般的

エリトリアへの日本からのアクセス方法・行き方

エリトリアへの日本からの直行便はありませんが、中東やヨーロッパの主要都市を経由して首都アスマラにアクセスするのが一般的です。ドバイやカイロ、フランクフルトなどが主な経由地であり、エチオピア航空(アディスアベバ経由)、エジプト航空(カイロ経由)、ルフトハンザ航空(フランクフルト経由)がアスマラへの便を運航しています。特にアスマラ国際空港に到着後は、タクシーが常駐していないため、深夜到着時には事前に送迎サービスの手配をするのがおすすめです。また、入国時の外貨申告や出国時のチェックにも注意が必要です。

エリトリアの歴史

エリトリアの歴史は、古代アクスム王国の一部として栄えた時代から、数々の支配を経て現代に至るまで複雑な経緯をたどっています。16世紀にはオスマン帝国の支配下に入り、1890年にはイタリアの植民地となりました。その後、1941年にイギリス統治下を経て、1952年にはエチオピアとの連邦制が開始されましたが、1962年にエチオピアに併合され、エリトリア独立戦争が1961年から1991年まで続きました。1993年に正式に独立を果たしたものの、1998年から2000年までエチオピアとの国境紛争が続きました。2018年に両国の関係は正常化され、現在は一党独裁体制の下、新たな国づくりが進められていますが、国際社会からの批判も少なくありません。

エリトリアの気候と旅行中の服装は?

エリトリアの天候は、日中は晴れの日が多く、紫外線が強いため、帽子やサングラス、日焼け止めなどの紫外線対策が欠かせません。風は比較的穏やかで、現在の風速は時速2マイル(約3.2km/h)程度です。雨季(6月〜9月)には突然のにわか雨があるため、折りたたみ傘や軽量のレインコートを持参すると便利です。また、宗教施設を訪れる際は、肌の露出を控えた服装が求められます。砂漠地帯では日よけと防塵対策のため、長袖・長ズボンが適しています。今後の天気予報では、晴れが続く見込みですが、月曜日と木曜日には小雨の可能性があるため、天候の変化に注意して旅行計画を立てましょう。
季節 平均気温
1月 – 冬 15°C – 24°C
2月 – 冬 16°C – 25°C
3月 – 春 18°C – 27°C
4月 – 春 19°C – 28°C
5月 – 春 20°C – 30°C
6月 – 夏 22°C – 32°C
7月 – 夏 23°C – 33°C
8月 – 夏 23°C – 32°C
9月 – 秋 22°C – 30°C
10月 – 秋 21°C – 28°C
11月 – 冬 18°C – 25°C
12月 – 冬 16°C – 23°C

エリトリアの旅行費用

エリトリアへの旅行費用は、他のアフリカ諸国と比較してやや高めです。日本からの往復航空券は約20〜30万円ほどで、時期や経由地によって変動します。観光ビザ(1ヶ月)の費用は5,000円程度、中級ホテルの宿泊費は1泊40〜50ドル、現地での食事は1食5〜10ドル程度が目安です。国内の移動はタクシーやバスが比較的安価ですが、外貨の使用が制限されているため、現地通貨ナクファに両替する必要があります。クレジットカードの利用は限られ、手数料も高いので、現金での支払いが一般的です。予期せぬ出費に備えて余裕を持った予算を立て、観光インフラが整っていない面も考慮し、旅行会社のツアーを利用することも検討すると安心です。

エリトリアの治安・住みやすさ

エリトリアの治安状況は、首都アスマラを中心に比較的安定しており、主要観光地での犯罪発生率も低く、外国人旅行者に対する危険性は限定的です。特に首都では、民兵による巡回警備が行われており、夜間も比較的安全とされています。ただし、エチオピアとの国境付近やジブチとの国境付近では危険度が高く、渡航は避けるべきです。また、夜間の一人歩きは避け、グループでの行動が推奨されます。現地の法律や慣習を尊重し、特に政治的な発言や政府関連施設の写真撮影は厳禁です。旅行前に外務省の最新の渡航情報を確認し、安全に配慮した行動を心がけましょう。

エリトリアの物価

エリトリアの物価は、特に首都アスマラにおいて日本と同等かそれ以上の水準です。庶民的なレストランでの食事は1食約1000円、缶ビールは1缶300円程度で、輸入品は高額になる傾向がありますが、現地産の食材や日用品は比較的安価です。中級ホテルの宿泊費は1泊40~50ドル程度で、タクシーやバスなどの公共交通機関は安価です。外貨の使用は制限されているため、政府系の両替所でナクファに両替する必要があります。違法な闇市場での両替は厳しく取り締まられているため、必ず正規の方法で両替を行い、予期せぬ出費に備えて余裕を持った予算を立てることをおすすめします。

エリトリアの見どこころ・観光スポット

エリトリアには、豊かな歴史と文化を感じられる魅力的な観光スポットが多く存在します。首都アスマラは、イタリア植民地時代のアールデコ建築が残る「アフリカのモダニズム都市」として2017年に世界遺産に登録され、カトリック大聖堂やグラン・モスク、シネマ・インペロなどが見どころです。また、紅海沿岸の古都マッサワは、オスマン帝国時代の建築が残り、ダラク諸島の美しい自然も楽しめます。アンセバ地方のケレンでは、活気に満ちた「ケレンの月曜市」が体験でき、マッサワ近郊のアドゥリス遺跡では古代アクスム王国の遺跡を見学できます。さらに、イタリア統治時代に建設されたエリトリア鉄道では、蒸気機関車での絶景の旅も楽しめます。これらのスポットは、エリトリアの歴史と文化、自然の魅力を堪能できる場所として旅行者に人気です。

エリトリアの名物・有名なもの

エリトリアの名物や有名なものは、その歴史と文化の影響を色濃く反映しています。主食である「インジェラ」は、テフという穀物から作られた酸味のある平たいパンで、様々なおかずと一緒に楽しむのが一般的です。また、辛味のある牛肉や羊肉の煮込み料理「ジグニ」は、インジェラと共に食べられる定番料理です。エリトリアでは、イタリア植民地時代の影響で高品質なコーヒー文化が根付き、アスマラでは本格的なイタリアンエスプレッソを味わうことができます。さらに、イタリアの影響を受けた独特な味わいのエリトリアワインも注目されており、手工芸品では伝統的な織物や木彫り、金細工が有名です。これらは、アスマラのアールデコ建築と共にエリトリアの文化的背景を象徴するものとして、多くの旅行者に人気があります。

エリトリアのことを知って旅行しよう!

エリトリアは、アフリカ東部に位置する多様な自然景観と独特の文化を持つ国です。首都アスマラはイタリア植民地時代の建築が美しい街並みを形成しており、観光スポットとしても魅力的です。また、紅海沿岸のリゾート地やダイビングスポットも人気があります。物価は比較的安く、気候は年間を通じて温暖ですが、内陸部は乾燥しています。治安は概ね安定していますが、一部地域では注意が必要です。エリトリアの魅力を感じる旅を計画してみてください。

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