ロシアって漢字で書ける?漢字の由来や漢字一文字でロシアを表すとどう書く?

ロシアを漢字で表す際、現在は主に「露西亜」と書きますが、かつては「魯西亜」という表記も使われていました。一文字で表す場合、「露」が一般的です。しかし、19世紀後半まで「魯」が使用されていました16。1874年、ロシア公使館から「魯」が「魯鈍」を連想させるとの抗議があり、1875年の樺太千島交換条約を機に「露」へと変更されました。この変遷は日露関係の変化を反映しており、漢字の持つ意味合いが外交にも影響を与えた興味深い事例と言えます。

2024年10月08日更新


ロシアを漢字で書くとどうなる?その由来は?

ロシアを漢字で表記する際、主に「露西亜」「魯西亜」「俄羅斯」が使用されており、これらの表記は16世紀末から17世紀初頭に、中国経由で入ってきた西洋の地理情報を基に音訳によって生まれました。1874年に「魯」から「露」への変更が行われたのは、ロシア側の要請によるもので、「魯」が「魯鈍」(愚かな)という意味を持つため、ロシア公使館が「露」への変更を求めた結果であり、この変更は日露間の外交関係に配慮したものとして、相手国の感情を尊重する姿勢を示しています。

ロシアを漢字一文字で表すとどうなる?

ロシアを漢字一文字で表す場合、現代では主に「露」が使用されており、この略称は「露西亜」の最初の文字を取ったものです。「露」の使用は、1874年にロシア側の要請により「魯」から変更されたもので、現在最も一般的な一文字表記となっています。一方で、「魯」はかつて使用されていた一文字表記であり、「俄」は中国語由来の表記ですが、日本では稀に使用されます。これらの一文字表記は外交文書や新聞記事などで頻繁に見られ、例えば「日露関係」や「露米会談」などの表現で使われることから、一文字表記の使用は簡潔さと伝統的な表現方法を重視する日本語の特徴を反映しています。

ロシアの主要都市の漢字表記

ロシア・モスクワの漢字表記

ロシアの首都モスクワは、日本語でも漢字表記が存在し、最も一般的な表記は「莫斯科」です。別の表記例として「莫斯哥」もあります。これらの表記は、モスクワの中国語音訳「莫斯科」(Mòsīkē)に由来しており、それぞれの漢字には以下の意味があります。「莫」は「ない」や「広大な」、「斯」は「この」や「かくの如き」、「科」は「科目」や「分類」を意味しますが、これらの意味はモスクワの地名とは直接関係がなく、音訳として使用されています。現代の日本語ではモスクワのカタカナ表記が一般的ですが、歴史的文脈や特定の文書では依然として漢字表記が使われることがあります。

ロシア・ウラジオストクの漢字表記

ウラジオストクの漢字表記として最も一般的なのは「浦塩斯徳」であり、この表記は明治時代に作られた当て字と考えられています。各漢字の意味は、「浦」が入り江や湾を、「塩」が塩を、「斯」がこのようなを、「徳」が徳や道徳を意味しますが、これらの漢字はウラジオストクの地理的特徴や歴史的背景を反映しているわけではなく、純粋に音訳として使用されています。他にも「浦潮斯徳」や中国語由来の「海参崴」などの漢字表記が存在します。現代の日本語ではカタカナ表記の「ウラジオストク」が一般的ですが、歴史的文脈や特定の文書では依然として漢字表記が使われることがあります。なお、ウラジオストクは「東方を支配する」という意味を持つロシア語の地名ですが、その漢字表記はこの意味を直接反映しているわけではありません。

ロシア・イルクーツクの漢字表記

イルクーツクの漢字表記には複数の形があり、主に「伊留久須喜」「義爾𠮷特斯科」「以爾古都屈」が使用されてきました。これらの表記は、イルクーツクの音を日本語で表現しようとした音訳であり、意味的な関連性はありません。現代では主にカタカナ表記の「イルクーツク」が使用されていますが、歴史的文献や特定の文脈では漢字表記が見られることもあります。イルクーツクはシベリア鉄道の重要な停車駅であり、日本との歴史的な関わりも深い都市で、19世紀末には日本からの漂流民が滞在し、日露関係の一端を担った地としても知られています。

ロシア・ハバロフスクの漢字表記

ハバロフスクの漢字表記として最も一般的なのは「伯力」であり、この表記は中国語由来でロシア語の音を漢字で表現したものです。他にも「哈巴羅夫斯克」というロシア語の音により忠実な音訳や、「伯力市」といった表記も存在します。「伯力」という表記は、17世紀の清朝時代にこの地域を指す言葉として使用されていました。現代の日本語では主にカタカナ表記の「ハバロフスク」が使われていますが、歴史的文脈や中国関連の文書では漢字表記が見られることがあります。ハバロフスクは1858年に建設された比較的新しい都市で、17世紀のロシアの探検家エロフェイ・ハバロフにちなんで名付けられましたが、都市名の漢字表記はこの歴史的背景を直接反映しているわけではありません。

ロシアを漢字で書いてみよう!

ロシアを漢字で書くと「露西亜」となります。「露」は露出や明らかにすることを意味し、「西」は西方を指し、「亜」はアジアの意を持ちます。この漢字の由来は、ロシアがアジアの西側に位置する国であることから来ています。もし漢字一文字でロシアを表すとすれば、「露」が最も適しています。この漢字は、ロシアの湿った気候や風景を象徴する意味合いも持ち、ロシアの特性を強調しています。漢字を通じて異文化を理解することは、言語学習や国際交流において非常に重要な要素です。

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