フィジーってどんな国?基本情報からおすすめ観光スポット・物価・気候・治安まで解説

フィジー共和国は、南太平洋に浮かぶ約330の島々からなる常夏の楽園です。フィジー系とインド系の人々が暮らし、豊かな多文化社会を形成しています。年間を通じて気温25℃前後の温暖な気候で、5月から11月の乾季は観光のベストシーズンとされています。首都スバを含む主要都市では、伝統と現代が調和した南国ならではの活気ある暮らしが営まれています6。美しいビーチや珊瑚礁の海に恵まれ、観光業が経済の基盤となっているほか、サトウキビ栽培も重要な産業です。治安は比較的良好で、のんびりとした「フィジータイム」を楽しめる魅力的な国です。

2024年10月24日更新


フィジーってどんな国?

フィジーは南太平洋に位置する島嶼国で、約330の島々から成り立っています。主要な島であるビチレブ島には首都スバがあり、フィジーの人口は約85万人。フィジー系が57%、インド系が38%を占める多文化社会です。この国の魅力は、温暖な気候と美しい海岸線、世界有数のダイビングスポットにあります。フレンドリーで温かい国民性や、英語が公用語であることから、観光や留学にも適しています。フィジーはリゾート地としての人気が高く、手つかずの自然が残る秘境とも共存しています。ハネムーンや家族旅行、アドベンチャー旅行など、さまざまな目的で訪れる旅行者を魅了しているフィジーの独特の文化と料理も、ぜひ楽しんでいただきたいポイントです。旅行を検討している方には、フィジーは忘れられない体験を提供してくれることでしょう。

フィジーの基本情報

項目 情報
公用語 英語、ヒンディー語、フィジー語
首都 スバ
宗教 キリスト教(主にプロテスタント)、ヒンドゥー教、イスラム教
通貨 フィジー・ドル (FJD)
ビザ 観光目的での90日以内の滞在はビザ不要
日本との時差 フィジー標準時 (GMT+12);夏時間あり (GMT+13)
気候 熱帯海洋性気候;年間を通じて温暖
治安 比較的良好だが、都市部での軽犯罪に注意
物価 全体的に日本より安いが、観光地では高め
交通手段 バス、タクシー、レンタカーが一般的
インターネット環境 主要都市でのWi-Fi環境は整っているが、地方は限定的
電源プラグ・コンセント タイプI(オーストラリア式)、240V
飲水 水道水は飲用不可;ボトル水を推奨
トイレ 一般的には洋式トイレが多いが、地方では和式も見られる

フィジーへの日本からのアクセス方法・行き方

フィジーへのアクセスは、主に直行便と経由便の2つの選択肢があります。直行便では、フィジー・エアウェイズが成田とナンディ間を週2便(水・土曜)運航しており、飛行時間は約9時間です。このルートは時間的に効率的ですが、経由便も魅力的です。香港、ソウル、オーストラリア(シドニー、メルボルン、ブリスベン)、ニュージーランド(オークランド)などを経由することで、途中で観光を楽しむことができます。例えば、オーストラリア経由の場合、シドニーからナンディまでの所要時間は約4時間です。航空券の価格は往復で約10万円〜15万円が目安ですので、旅行の目的や予算に応じて最適なルートを選ぶと良いでしょう。フィジーへの旅は、アクセスの選択肢も豊富で、自分に合ったプランを見つけやすいのが魅力です。

フィジーの歴史

フィジーの歴史は、紀元前1300年頃に東南アジアから移住者が到来したことから始まります。1643年にはオランダ人探検家アベル・タスマンがフィジーに到達し、その後、ジェームズ・クックらの航海によって世界に知られるようになりました。1874年にはイギリスの植民地となり、1970年に独立を果たしました。独立後の1987年には南太平洋初の無血クーデターを経験し、フィジー共和国として新たな道を歩み始めました。その後、2000年には政変も経験しましたが、現在は安定した民主主義国家として発展を続けています。このように、フィジーは波乱の歴史を経て、文化的にも豊かな国へと成長してきました。観光を通じてその歴史を感じることもできるでしょう。

フィジーの気候と旅行中の服装は?

フィジー旅行の際には、気候に適した服装を選ぶことが重要です。軽い素材の半袖シャツやTシャツ、短パンやスカート、サンダルや軽量の靴がおすすめで、ビーチや観光地で快適に過ごせます。また、水着と日よけ帽子は必須アイテムです。夜間や冷房対策には軽いジャケットや長袖シャツ、急な雨に備えて折りたたみ傘やレインコートも持参すると安心です。湿度が高いため、速乾性のある素材を選び、日中はUVインデックスが高くなる可能性があるので日焼け止めの使用も忘れずに。これらを考慮して、柔軟な服装選びを心がけ、フィジーでの楽しい旅行を満喫してください。
平均気温 平均降水量
1月 26-31°C 300mm
2月 26-31°C 250mm
3月 26-30°C 300mm
4月 25-29°C 150mm
5月 24-28°C 100mm
6月 23-26°C 70mm
7月 22-25°C 60mm
8月 22-26°C 70mm
9月 23-27°C 90mm
10月 24-28°C 150mm
11月 25-30°C 250mm
12月 26-31°C 350mm

フィジーの旅行費用

フィジー旅行の費用は滞在期間や宿泊施設によって大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。3泊5日の旅行では、1人あたり約12万円が必要です。一方、5泊7日の場合は、閑散期で約39万円、繁忙期で約52万円となります。費用の内訳としては、航空券が往復約10万円〜15万円、宿泊費は1泊あたり5,000円〜10万円以上と幅広く、食費は1日2,000円〜5,000円程度です。リゾートや離島滞在、アクティビティを追加することで費用が増加することもあります。オプショナルツアーは1つあたり約1万円から利用可能で、予備費用として余裕を持たせることをおすすめします。フィジーの物価は日本より全体的に安いですが、観光客向けの施設では割高になる傾向があるため、計画的な予算設定が大切です。

フィジーの治安・住みやすさ

フィジーの治安は比較的良好で、発展途上国の中では安全な国として知られています。銃社会ではなく、重大犯罪の発生率も低いですが、都市部では軽犯罪に注意が必要です。特にスバ、ラウトカ、ナンディなどではスリやひったくりが発生することがあります。フィジーの住みやすさは、温暖な気候と美しい自然環境、フレンドリーで陽気な国民性、英語が広く通用すること、物価が比較的安い点で高く評価されています。一方で、発展途上国特有の課題として、インフラの整備が十分でない場合や、医療サービスの質が日本ほど高くないこと、公共交通機関が限られている点も挙げられます。滞在中は貴重品の管理に気をつけ、夜間の一人歩きを避けるなど基本的な注意を払えば、安全に過ごすことができます。フィジーの住みやすさは、のんびりとした生活スタイルを好む人にとって魅力的で、多くの外国人が長期滞在や移住先として選んでいます。

フィジーの物価

フィジーの物価は全体的に日本より安い傾向がありますが、商品やサービスの種類、地域によって大きく異なります。食料品では、地元産の果物や野菜が非常に安く、例えばマンゴー5個が約300円、パパイヤ3個が約200円で購入可能です。一方、輸入品は割高になります。交通費も格安で、バスの初乗りは約40円、タクシーは10km走っても600〜700円程度です。外食は、ローカルレストランで1食約8フィジードル(約530円)、観光客向けレストランではランチが約30フィジードル(約2,000円)、ディナーが約60フィジードル(約4,000円)が目安となります。また、通信費は1ヶ月200GBで約2,330円と、データ通信も比較的安価です。ただし、リゾートエリアや観光客向け施設では物価が高く、リゾートホテル内のレストランではランチが約40フィジードル(約2,660円)、ディナーが約80フィジードル(約5,320円)と割高になります。フィジー滞在中は、地元の市場やローカルな店を利用することで、より経済的に過ごすことができるでしょう。

フィジーの見どこころ・観光スポット

フィジーには、美しい自然と豊かな文化を楽しめる観光スポットが豊富にあります。主な見どころとしては、まずナンディタウンがあります。ここにはフィジー最大の国際空港があり、カラフルな市場や寺院が楽しめます。次に、ナンディから近いママヌザ諸島は、美しいビーチと透明度の高い海が魅力の島々です。また、フィジー初の国立公園であるシンガトカ大砂丘では、砂丘からの絶景を楽しむことができます。人気のサンベト泥温泉では、天然の泥パックと温泉を体験でき、リラックスしたひとときを過ごせます。さらに、手つかずの自然が残るヤサワ諸島は「フィジーの秘境」として知られ、美しい風景が広がっています。これらのスポットでは、マリンアクティビティやハイキング、文化体験などさまざまな楽しみ方ができ、フィジーの魅力を存分に味わうことができます。訪れることで、忘れられない思い出を作ることができるでしょう。

フィジーの名物・有名なもの

フィジーには、その豊かな文化と自然環境を反映した独特の名物や有名な産物があります。まず、カバはフィジーの伝統的な儀式用飲料で、コショウ科の植物の根から作られています。穏やかな鎮静作用があり、社交の場で重要な役割を果たします。次に、ピュア・フィジーはフィジー発祥の人気スキンケアブランドで、ココナッツオイルを主成分とした製品が特に有名です。また、フィジーウォーターは火山岩層でろ過された高品質な天然水で、世界中で人気があります。タパクロスは樹皮を叩いて作られる伝統的な布で、幾何学模様が特徴的です。さらに、フィジーにはフィジービターやフィジーゴールドなど、地元で愛されるビールブランドもあります。加えて、オーストラリア発祥のUGGブーツはフィジーに工場があり、オーダーメイドや安価な購入が可能です。これらの名物は、フィジーの文化や自然環境を体験する上で重要な要素となっており、多くの観光客に人気があります。

フィジーのことを知って旅行しよう!

フィジーは、美しい自然と豊かな文化が魅力の南太平洋の楽園です。透明な海、白い砂浜、色とりどりのサンゴ礁が広がり、ダイビングやシュノーケリングを楽しむには最適な場所です。また、現地の人々の温かいおもてなしや独自の伝統文化も、訪れる人々を魅了します。物価は観光地によって異なりますが、全体的には手頃で、さまざまな食事や宿泊施設を楽しむことができます。気候は温暖で、特に乾季の6月から10月が旅行に最適です。治安も比較的良好ですが、一般的な注意を怠らないことが大切です。フィジーの魅力を存分に楽しんで、心に残る思い出を作りましょう。

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