ハンガリーってどんな国?基本情報からおすすめ観光スポット・物価・気候・治安まで解説

ハンガリーは中央ヨーロッパに位置する人口約1000万人の小国です。首都ブダペストは「ドナウの真珠」と称される美しい都市で、世界遺産の建造物や温泉が有名です12。四季があり、夏は暑く冬は寒い大陸性気候です13。治安は比較的良好ですが、スリなどには注意が必要です24。物価は西ヨーロッパより安めで、通貨はフォリントを使用します24。観光のベストシーズンは5〜9月で、ブダペストの夜景やドナウ川クルーズ、温泉巡りがおすすめです14。ハンガリー料理やワインも魅力的で、親日家も多い国です2。この記事では、ハンガリーの基本情報から観光の見どころまで詳しく解説していきます。

2024年10月23日更新


ハンガリーってどんな国?

ハンガリーは、独特な文化と歴史を持つ中央ヨーロッパの国です。ウラル語族に属するハンガリー語を話し、9世紀末にウラル山脈付近から移住してきたマジャール人によって建国されました。1000年以上の歴史の中で、モンゴル、オスマン帝国、ハプスブルク家などの支配を受けながらも、ハンガリーはその独自の文化を守り続けてきました。人口約960万人で、首都は美しいブダペスト。温泉大国としても知られ、100カ所以上の温泉地があり、リラックスと癒しを求める旅行者に人気です。科学や芸術の分野でも多くの偉人を輩出し、ルービックキューブの発明者や13人のノーベル賞受賞者を誇ります。食文化もユニークで、パプリカを多用した料理が特徴的です。また、水球が国技として親しまれ、オリンピックでも活躍しています。

ハンガリーの基本情報

項目 情報
公用語 ハンガリー語
首都 ブダペスト
宗教 カトリック教、プロテスタント
通貨 ハンガリーフォリント(HUF)
ビザ 90日以内の観光は不要(シェンゲン協定適用)
日本との時差 -8時間(夏時間は-7時間)
気候 大陸性気候(夏は暑く冬は寒い)
治安 比較的良いが、観光地ではスリに注意
物価 日本より安いが、インフレの影響で上昇中
交通手段 公共交通機関(バス、トラム、地下鉄)が便利
インターネット環境 主要都市やホテルでWi-Fi利用可能
電源プラグ・コンセント Cタイプ(220V、50Hz)
飲水 水道水は飲用可能だが、ミネラルウォーター推奨
トイレ 有料トイレが多い(約100~200フォリント)

ハンガリーへの日本からのアクセス方法・行き方

日本からハンガリーへの直行便は現在運航されていないため、ヨーロッパの主要都市を経由する乗り継ぎ便を利用するのが一般的です。主な経由地にはフランクフルト、パリ、アムステルダム、ヘルシンキなどがあり、乗り継ぎを含めた飛行時間は約15〜17時間です。しかし、乗り継ぎや待ち時間によっては、日本からハンガリーまでの移動に20時間以上かかることもあるため、旅行計画を立てる際は十分な余裕を持つことが大切です。到着後は、ブダペスト・フェリヘジ国際空港からタクシーやミニバス、市バスを利用して市内にアクセスできます。

ハンガリーの歴史

ハンガリーの歴史は、9世紀末にウラル山脈付近から移住したマジャール人の定住から始まり、1000年にイシュトヴァーン1世がキリスト教に改宗し、ハンガリー王国を建国したことで本格化しました。その後、モンゴル帝国の侵攻やオスマン帝国とハプスブルク帝国による分割支配を経験し、1867年にはオーストリア=ハンガリー二重帝国が成立しました。しかし、1920年のトリアノン条約で領土の3分の2を失い、1946年にハンガリー共和国が成立。1956年にはハンガリー動乱が起こり、ソ連軍の侵攻を受けましたが、1989年に民主化を果たし、東欧革命の先駆けとなる「汎ヨーロッパピクニック」がベルリンの壁崩壊に繋がりました。2004年にはEUに加盟し、現在も歴史的背景を持つ国として成長を続けています。

ハンガリーの気候と旅行中の服装は?

ハンガリーは大陸性気候に属し、四季がはっきりしています。夏(6〜8月)は平均気温が25〜30℃で、日中は35℃を超えることもあり、半袖で快適に過ごせますが、朝晩は冷えることがあるため、軽い羽織り物があると便利です。冬(12〜2月)は平均気温が0〜5℃で、最低気温はマイナス10℃以下になることもあるため、厚手のコートや手袋、帽子などの完全防寒が必要です。春(3〜5月)と秋(9〜10月)は気温の変動が大きく、重ね着できる服装が便利で、カーディガンやジャケットが活躍します。降水量は比較的少なく、年間を通して観光に適していますが、石畳の街並みを歩くことが多いので、歩きやすい靴を選びましょう。また、温泉が豊富なため、水着の持参もおすすめです。
平均気温 平均降水量
1月 -1℃ 40mm
2月 1℃ 35mm
3月 6℃ 35mm
4月 11℃ 40mm
5月 16℃ 60mm
6月 20℃ 60mm
7月 22℃ 50mm
8月 21℃ 45mm
9月 17℃ 40mm
10月 11℃ 35mm
11月 6℃ 50mm
12月 1℃ 45mm

ハンガリーの旅行費用

ハンガリーは、ヨーロッパの中でも比較的リーズナブルな旅行先として人気があります。6日間の旅行費用は、約20万円からが目安となり、旅行時期や宿泊施設、観光プランによって変動します。航空券は往復で約13万円〜26万円、宿泊費は4つ星ホテルで1泊あたり約8,000円〜15,000円が相場です。食事は地元のレストランで1食500円〜、観光客向けのレストランでは1,000円〜2,000円ほどで楽しめます。交通費も公共交通機関の1回利用が約140円と手頃で、観光スポットの入場料も1,000円〜3,000円程度です。日本と比べると食事や交通費が安いため、コストパフォーマンスの良い旅行が可能です。オフシーズンや早期予約を利用すれば、さらに費用を抑えることもできます。

ハンガリーの治安・住みやすさ

ハンガリーはヨーロッパの中でも治安が比較的良い国として知られ、特に首都ブダペストは他の大都市と比べて安全性が高いとされています。ただし、観光客の多いエリアではスリや置き引きなどの軽犯罪に注意が必要です。犯罪発生率は日本より高いものの、ヨーロッパ平均よりは低めです。夜間の一人歩きや貴重品の管理には注意が必要ですが、公共交通機関は安全で使いやすいです。また、物価が安いため、生活費を抑えつつ快適に過ごすことができます。温泉や美しい建築物もあり、生活の質を高める要素が豊富です。地方都市ではさらに治安が良く、生活コストも低いため、長期滞在や留学先としても人気があります。ただし、英語が通じにくい場合もあるため、ハンガリー語を学ぶことが生活の質向上に役立ちます。

ハンガリーの物価

ハンガリーの物価は、ヨーロッパの中では比較的低く、特に食費や日用品においてその差が顕著です。首都ブダペストでは、カジュアルなレストランでの食事が1品約500〜600円程度で楽しめ、ミネラルウォーター500mlは約27円、パンは約150円から購入可能です。しかし、近年のインフレーションにより物価が上昇しているため、旅行の際は予算に余裕を持つことが望ましいです。地方都市では、さらに物価が安く、ブダペストに比べて家賃は約20%低くなっています。ただし、日本食や輸入品は比較的高価であり、ジムの利用料金も都市部と地方で差があります。ハンガリーの平均給与は約240,000円と日本より低いものの、物価の安さから生活費を抑えやすい環境です。都市部と地方で物価に差があるため、長期滞在を計画する際は滞在地選びが重要となります。

ハンガリーの見どこころ・観光スポット

ハンガリーには、多彩な観光スポットが揃っており、首都ブダペストはその中心地です。ブダ城は丘の上に建つ歴史的な城で、街の絶景を楽しめます。また、ネオゴシック様式の壮大な国会議事堂は内部見学が可能で、ドナウ川に架かるセーチェーニ鎖橋の夜のライトアップは絶景です。ヨーロッパ最大級のセーチェーニ温泉では、屋外プールでリラックスできます。ブダペスト以外にも、エゲルのワイン産地や世界遺産に登録されているペーチの初期キリスト教墓所、アグテレク鍾乳洞、ヘヴィーズの温泉湖などが人気です。ハンガリーは、歴史、温泉文化、自然が融合した魅力的な観光地です。

ハンガリーの名物・有名なもの

ハンガリーの名物といえば、パプリカを使った料理が最も有名です。特に「グヤーシュ」は、牛肉やじゃがいも、パプリカを煮込んだスープで、国民食として親しまれています。また、ハンガリーはフォアグラの生産量が世界一で、比較的リーズナブルに高級食材を楽しむことができます。他にも、「食べられる国宝」として知られるマンガリッツァ豚や、世界三大貴腐ワインの一つであるトカイワイン、煙突型のパン菓子「クルトゥーシュ・カラーチ」が人気です。また、ヨーロッパ最大級のセーチェーニ温泉や、ハンガリー人発明家エルノー・ルービックによるルービックキューブも名物として有名です。これらの名物は、ハンガリーの食文化と歴史を色濃く反映しており、訪れる観光客に独自の体験を提供します。

ハンガリーのことを知って旅行しよう!

ハンガリーは、美しい歴史的建造物と温泉文化が魅力の国です。首都ブダペストをはじめ、世界遺産の街並みや豊かな自然が訪れる人々を魅了します。また、比較的リーズナブルな物価で観光しやすく、グルメやショッピングも楽しめます。気候は四季がはっきりしており、旅行のベストシーズンは春と秋。治安も良好で、安心して旅行ができます。多彩な観光スポットが揃っているため、初めてのヨーロッパ旅行にもおすすめの国です。

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