長野県の小布施町は、葛飾北斎ゆかりの美術館や老舗の栗スイーツが楽しめる人気の観光地です。「小布施の観光モデルコースを知りたい」「日帰りで効率よく回るにはどうすれ…

【レビュー】夏の白馬でおすすめのハイキング・登山コース5選!子連れでも気軽に行ける場所のみ紹介
「白馬」と聞くと、本格的な登山者の世界だと感じる方が多いと思います。私も長らくそう思っていました。ところが実際に行ってみると、白馬はゴンドラとリフトで標高を「買える」山域でした。麓から1,000m以上を機械で登ってしまえるので、そこから先は子どもの脚でも歩ける。2026年8月のお盆、妻と小学5年生の娘と3人で3泊4日、白馬を拠点にいくつかのコースを歩いてきました。実際に歩いたのは八方池・白馬五竜高山植物園・姫川源流自然探勝園の3か所。良かったところも、正直「これは夏に来る場所じゃなかったな」と感じたところもありました。この記事では、その3か所の率直なレビューに、時間が足りず回れなかった定番2か所を加えた夏の白馬のハイキング・登山コース5選を、子連れ目線で紹介します。
2026年08月21日更新
夏の白馬のハイキングは「ゴンドラで標高を買う」のが正解
白馬で子連れハイキングを成立させる最大のコツは、登りを機械に任せることです。たとえば八方尾根の場合、ゴンドラとリフトを乗り継ぐ「八方アルペンライン」で、標高差1,060mをわずか40分ほどで登り、標高1,830mまで一気に運んでもらえます。そこから八方池までの残りの標高差は約230m。つまり、一番きつい部分を全部スキップして、おいしいところだけ歩けるわけです。白馬五竜も栂池も岩岳も、構造はまったく同じ。これが、北アルプスの標高2,000m近い世界に小学生でも立てる理由です。
もうひとつ、夏の白馬で意識しておきたいのが標高と気温の関係です。今回3か所を回って痛感したのですが、標高1,500m以上の場所と、麓の標高700m前後の場所とでは、8月の体感がまったく違います。上は羽織り物が要るほど涼しく、下はしっかり暑い。この差が、コース選びの満足度をかなり左右しました。お盆に白馬へ行くなら、基本は「上に行く」コースを軸に組むのが正解です。以下、実際に歩いた3か所と、定番の2か所を並べます。
| # | コース | 到達標高 | 歩行の目安 | アクセス料金(大人往復) | 子連れ難易度 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | 八方池(実際に歩きました) | 約2,060m | 往復 約2時間30分 | 3,500円 | やや高め・登山装備推奨 |
| ② | 白馬五竜高山植物園(実際に歩きました) | 約1,515m〜 | 1〜2時間(自由に調整可) | 2,700円(パノラマ券3,000円) | 低い・いちばん気軽 |
| ③ | 姫川源流自然探勝園(実際に歩きました) | 約750m | 1周 約1時間 | 無料 | 低い・ただし夏は暑い |
| ④ | 栂池自然園 | 約1,900m | 1周5.5km・約3時間30分〜4時間 | 4,000円(入園料込) | 中・木道で歩きやすい |
| ⑤ | 白馬岩岳マウンテンリゾート | 約1,289m | ねずこの森1周 約1時間30分 | 2,900円 | 低い・巨木まで往復20分も可 |

- トラベルガイド
- shin_skywalker
【実際に歩きました】夏の白馬ハイキングコース3選
① 八方池|距離も景色も最高。ただし人の多さと天気は覚悟が要る
今回のハイライトは、やはり八方池でした。ゴンドラ「アダム」→アルペンクワッドリフト→グラートクワッドリフトと3本を乗り継いで標高1,830mの八方池山荘(第1ケルン)へ。ここまでで所要約40分です。そこから八方尾根自然研究路を、稜線に沿ってひたすら登っていきます。登り約90分、下り約60分の往復2時間30分というボリュームは、小学5年生にはちょうど良い歯ごたえでした。木道と石畳が整備された区間が続き、右手にはずっと北アルプスの稜線。娘も「まだ登るの」と言いながら、振り返るたびに景色が変わるので飽きずに歩き続けていました。
正直に書くと、当日はちょうど雲がかかっていて、八方池に映る白馬三山の姿ははっきりとは見えませんでした。八方池の代名詞であるあの「逆さ白馬」は、完全に天気次第です。それでも、距離と景色のバランスという意味では、今回歩いた5コースのなかで文句なしに一番でした。稜線歩きそのものが目的地になっている。そしてもうひとつ覚悟しておくべきが人の多さです。お盆ということもあり、登山道はかなり混雑していました。すれ違いに時間がかかるので、時間には余裕を持ってください。第1ケルンからは晴れれば日本百名山11座と富士山まで見えるそうなので、次は快晴の日に再訪したいと思っています。
| スポット・施設名 | 八方池(八方尾根自然研究路/八方アルペンライン) |
|---|---|
| 住所 | 長野県北安曇郡白馬村北城(八方ゴンドラリフト「アダム」乗り場) |
| 営業時間 | 2026年グリーンシーズン運行 8:00〜16:50(7月中旬以降は早朝営業あり)。八方池山荘から八方池まで登り約90分・下り約60分 |
| アクセス | ゴンドラ「アダム」+アルペンクワッドリフト+グラートクワッドリフトの3本を乗り継ぎ約40分で標高1,830mの八方池山荘へ(総延長3,445m・標高差1,060m) |
| 駐車場 | あり(八方第5駐車場ほか。ハイシーズンは有料・混雑) |
| 料金 | 八方アルペンライン往復 大人3,500円/小児2,300円 ※コンビニ事前購入で大人3,200円/小児2,000円。未就学児は中学生以上1名につき1名無料 |

- トラベルガイド
- shin_skywalker
② 白馬五竜高山植物園|今回いちばんの穴場。360度のパノラマとカレー
正直、今回いちばん「来てよかった」と家族の評価が高かったのが白馬五竜高山植物園でした。8人乗りゴンドラ「テレキャビン」に約8分乗るだけで、標高1,515mのアルプス平に到着。八方池ほど混雑しておらず、完全に穴場です。そして歩く距離がちょうどいい。園内は自由に散策でき、体力に応じて30分でも2時間でも調整が効くので、子連れにとってこの融通の良さは大きな武器でした。標高1,500m級でしか咲かない幻の青いケシ(ヒマラヤの青いケシ)やコマクサを、遊歩道を歩きながら見られます。
そして必ず乗ってほしいのが展望リフト。アルプス平からさらに上へ運んでくれるリフトで、降りた先の展望台からは360度のパノラマが広がります。ここが今回の旅で、家族全員が一番声を上げた場所でした。ゴンドラ往復と展望リフトがセットになった「パノラマ券」が大人3,000円・小人1,500円と、単品より確実にお得なので、最初からこちらを買うのが正解です。そしてもうひとつ、アルプス平駅の山頂レストランのカレーがとても美味しかった。北アルプスを望むテラスで食べるカレーは、それだけで来る価値があると本気で思いました。8月の営業は上り最終16:00・下り最終16:30なので、時間だけ気をつけてください。
| スポット・施設名 | 白馬五竜高山植物園(アルプス平) |
|---|---|
| 住所 | 長野県北安曇郡白馬村神城22184-10(エスカルプラザ/テレキャビンとおみ駅) |
| 営業時間 | 2026年通常開園 6月20日〜10月18日(毎日)。8月は上り最終16:00・下り最終16:30。展望リフトは8月は通常運行(ゴンドラ運行開始の10分後から) |
| アクセス | テレキャビン(8人乗りゴンドラ)で約8分、標高1,515mのアルプス平駅へ。入園は山頂アルプス平駅から |
| 駐車場 | あり・無料(エスカルプラザ前) |
| 料金 | 【7/8〜8/31】ゴンドラ往復 大人2,700円/小人1,350円 パノラマ券(ゴンドラ往復+展望リフト)大人3,000円/小人1,500円 展望リフト単独(当日乗り放題)大人650円/小人330円 ※おとな=中学生以上、こども=小学生、未就学児は保護者1名につき1名無料。料金は年度により改定あり要確認 |

- トラベルガイド
- shin_skywalker
③ 姫川源流自然探勝園|正直に言うと、夏に行く場所ではなかった
3か所目は、白馬村の南部・佐野坂にある姫川源流自然探勝園。日本海へ注ぐ姫川の源流で、湧き出す清水は日本名水百選に選ばれています。隣接する親海湿原(およみしつげん)は1周780mで、5月中旬から初秋にかけて300種以上の花や植物が見られるという場所。1周1時間ほどの遊歩道です。ところが正直に書くと、お盆に訪れた我が家の感想は「うーん」でした。理由ははっきりしています。標高が750mほどと低く、夏はしっかり暑いのです。八方池や五竜で標高1,500〜2,000mの涼しさを味わったあとだと、その落差がなおさら効きました。
もうひとつ気になったのが「熊出没注意」の看板の多さです。人の姿がほとんどなく、我が家以外に誰もいない時間帯もあり、子連れだと正直それなりに緊張しました。園内にトイレがないのも、事前に知っておきたい点です(駐車場のトイレを済ませてから向かってください)。ただ、これは「時期を外した」だけだとも思っています。ここのベストシーズンは4月中旬のフクジュソウの群落と、初夏の清冽なせせらぎ。名水百選の湧き水そのものは確かに美しく、静けさを求める人には刺さるはずです。春に、大人だけで訪れる場所——それが今回の結論でした。
| スポット・施設名 | 姫川源流自然探勝園(姫川源流・親海湿原) |
|---|---|
| 住所 | 長野県北安曇郡白馬村神城(佐野坂高原) |
| 営業時間 | 見学自由(日中の見学を推奨)。自然探勝園は1周約1時間、親海湿原は1周780m。園内にトイレなし |
| アクセス | JR大糸線「白馬駅」から車で約15分、「南神城駅」から徒歩約20分(車で約5分)。安曇野ICから約48km・約50分 |
| 駐車場 | 白馬さのさかスキー場 第1駐車場を利用(普通車無料・約100台)。駐車場から園まで徒歩約10分 |
| 料金 | 無料 ※周辺にクマ出没注意の看板あり。クマ鈴の携行を推奨 |

- トラベルガイド
- shin_skywalker
時間が足りず行けなかった、夏の白馬の定番ハイキング2選
3泊4日では回りきれず、次回に持ち越したのが以下の2か所です。どちらも夏の白馬では外せない定番として名前が挙がり続けているコースで、今回も最後まで日程を検討していました。
④ 栂池自然園|木道で歩く、標高1,900mの大湿原
白馬エリアで「子連れハイキングの王様」と言われるのが栂池自然園です。ゴンドラリフト「イヴ」とつがいけロープウェイを乗り継いで、約30分で標高約1,900mの高層湿原へ。ここの最大の魅力は、園内1周5.5kmのほぼ全てが木道で整備されていることです。所要は約3時間30分〜4時間とそれなりのボリュームですが、路面がフラットなぶん、八方池のような「登る」しんどさがありません。車椅子で通行できるバリアフリー区間まであるので、小さなお子さんや祖父母世代と一緒でも成立します。2026年の営業は6月6日〜10月25日。料金はロープウェイ往復+入園料で大人4,000円・小学生2,200円と、白馬のなかでは高めですが、その分だけ他では味わえない標高の湿原が待っています。
| スポット・施設名 | 栂池自然園(つがいけしぜんえん) |
|---|---|
| 住所 | 長野県北安曇郡小谷村千国乙(つがいけロープウェイ/栂池高原) |
| 営業時間 | 2026年営業期間 6月6日〜10月25日。7/18〜8/16は7:00〜、8/17以降の平日は8:00〜、8/22〜8/30の土日は7:30〜 園内1周5.5km・所要約3時間30分〜4時間 |
| アクセス | ゴンドラリフト「イヴ」+つがいけロープウェイを乗り継いで約30分(乗り継ぎ時間含む)。白馬駅から車で約30分 |
| 駐車場 | あり(栂池高原の駐車場を利用) |
| 料金 | ロープウェイ往復+入園料 大人4,000円/小学生2,200円(早割 大人3,500円/小人1,950円)。未就学児は同伴の大人1人につき1人無料 |
⑤ 白馬岩岳マウンテンリゾート|絶景テラスと、20分で会える巨木
「がっつり歩くのは無理だけど絶景は見たい」というご家族に、いちばん現実的なのが白馬岩岳マウンテンリゾートです。ゴンドラ「ノア」で標高1,289mの山頂へ上がると、北アルプスを一望する絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」が待っています。ニューヨーク発祥のベーカリー「THE CITY BAKERY」が併設されていて、山の上でパンとコーヒーという過ごし方ができるのが、ほかの山域にはない魅力。そして歩きたい人向けには、1周約1時間30分のトレッキングコース「ねずこの森」があります。素晴らしいのは、樹齢約200年のねずこの巨木までなら、入口から往復わずか20分だということ。「絶景だけ」「巨木まで20分」「1周1時間30分」と3段階で選べるので、子どもの機嫌に合わせて現地で決められます。営業は8:30〜17:00(下り最終16:50)。
| スポット・施設名 | 白馬岩岳マウンテンリゾート |
|---|---|
| 住所 | 〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城12056 |
| 営業時間 | グリーンシーズン 8:30〜17:00(ゴンドラ下り最終16:50)。営業期間 4月23日〜11月15日(11月9日以降はゴンドラのみ運行) |
| アクセス | ゴンドラ「ノア」で標高1,289mの山頂へ。白馬駅から車で約10分 |
| 駐車場 | あり |
| 料金 | ゴンドラ往復 大人2,900円/小児(小学生)1,600円/未就学児は大人1名に同伴で1名無料(2人目以降は小児料金) |
子連れで夏の白馬をハイキングするときの注意点
3か所を実際に歩いて感じた、実務的なポイントをまとめます。まず①上着は全員分持つ。麓が真夏でも、標高1,800mの稜線は風が吹けば肌寒く、子どもは特に冷えます。薄手のウィンドブレーカーで十分なので、ザックに入れておいてください。次に②靴。五竜や岩岳の遊歩道ならスニーカーでも歩けますが、八方池は別です。岩場の区間があり、下りで滑ります。足首のあるトレッキングシューズを、できれば子どもの分も用意してあげてください。三つめは③水と行動食を麓で買うこと。山の上の売店は限られ、価格も上がります。
そして④お盆の混雑と時間。今回のお盆の八方池は、すれ違いに時間を取られるほどの人出でした。ゴンドラの下り最終時刻は各施設で決まっているので、「登りは早く、下りは余裕を持って」が鉄則です。八方アルペンラインはコンビニでの事前購入で大人300円・小児300円安くなるので、乗り場の行列を避ける意味でも前日までに買っておくのがおすすめ。最後に⑤クマ対策。今回いちばん実感したのがこれで、特に麓の遊歩道は人が少なく、注意喚起の看板も目立ちます。クマ鈴は白馬のハイキングでは標準装備だと考えてください。

- トラベルガイド
- shin_skywalker
夏の白馬は、子連れでも北アルプスの絶景に手が届く
3泊4日を終えて改めて思うのは、白馬は「登山の人の場所」ではなかったということです。ゴンドラとリフトで標高を稼いでしまえば、小学5年生の娘でも標高2,000m近い稜線を歩けましたし、五竜の展望台では家族3人で360度のパノラマに歓声を上げました。八方池は距離と景色のバランスが文句なし、白馬五竜高山植物園は混雑を避けたい家族の穴場、姫川源流は時期を選べば静かな名水の道。そして今回回れなかった栂池自然園の大湿原と、白馬岩岳の絶景テラス。同じ白馬村のなかに、これだけ性格の違うコースが揃っているのが、この山域の懐の深さだと感じました。
唯一の心残りは天気です。八方池に映る白馬三山を見られなかったこと、そして姫川源流を暑い盛りに歩いてしまったこと。どちらも「もう一度、違う条件で来い」ということなのだろうと受け止めています。夏の白馬でハイキングを計画されている方は、まず標高で選び、次に天気で順番を決める。この2つさえ押さえておけば、子連れでも北アルプスの絶景に確実に手が届きます。次は快晴の日に八方池へ、そして春の姫川源流へ。白馬は、一度行くと必ず「次」が生まれる場所でした。

























