鹿児島県の霧島エリアは、雄大な霧島連山の自然美と豊かな温泉、そして神話の息づく歴史スポットが凝縮された九州屈指の観光地です。霧島は四季折々の表情を見せてくれるた…

屋久島のおすすめグルメ7選!ご当地グルメから定番人気まで紹介
屋久島に家族4人で6泊7日滞在したとき、宿はキッチン付きの民泊を選びました。島のスーパーで食材を買って自炊する日が多かったのですが、だからこそ「これは店で食べないと意味がない」というものを厳選することになりました。屋久島の食は、想像以上に独特です。空を飛ぶ魚トビウオ、活け締めのために首を折る首折れサバ、島で生まれ島で育った縄文牛、そして山を歩き回るヤクシカ。どれも本土のスーパーには並ばないものばかり。この記事では、屋久島のおすすめグルメ7選を、実際に足を運んだ焼肉店のレポートを軸に、島のご当地グルメと定番人気の名店を合わせて紹介します。営業時間・定休日・座敷の有無まで、子連れ旅で必要になる情報も添えました。
2026年08月21日更新
屋久島グルメの主役は「海の魚」「島の肉」「柑橘」の3つ
屋久島の食を理解するには、まず3つの柱を押さえるのが近道です。ひとつめが海の魚。屋久島周辺は黒潮がぶつかる好漁場で、トビウオ、首折れサバ、キビナゴ、カンパチ、アラなどが揚がります。ふたつめが島の肉。屋久島生まれ屋久島育ちの黒毛和牛「縄文牛」と、島に生息するヤクシカのジビエは、島の外ではほぼ流通しません。そして三つめが柑橘。ぽんかん・たんかんを筆頭に、パッションフルーツやホワイトサポテまで育つ温暖な気候が、スイーツや加工品の豊かさにつながっています。今回紹介する7つも、この3本柱に沿って選びました。
もうひとつ、旅の前に知っておくべき現実的な話があります。屋久島の飲食店は店舗数が限られ、定休日と営業時間の制約が強いということです。夜のラストオーダーが21時前後の店が多く、週3日だけ営業という店もあります。さらに、日曜・水曜・木曜と定休日が分散しているため、「行きたい店の定休日を先に調べてから旅程を組む」のが屋久島では鉄則になります。ふらっと歩いて店を探す、という旅の仕方は通用しません。以下、それぞれの店の定休日も明記しますので、旅程作りにそのまま使ってください。
| # | ご当地グルメ | 代表的なお店 | エリア | 定休日 |
|---|---|---|---|---|
| ① | 縄文牛・ヤクシカの焼肉(実際に訪問) | 焼肉 れんが屋 | 安房 | 水曜 |
| ② | 飛び魚ひつまぶし | 定食・ぱすた かたぎりさん | 安房 | 日曜 |
| ③ | 首折れサバの刺身・サバすき鍋 | お食事処 潮騒 | 宮之浦 | 木曜 |
| ④ | 朝獲れ地魚の刺身盛合わせ | 地魚料理 若大将 | 宮之浦 | 日曜 |
| ⑤ | 屋久鹿のジビエバーガー | 屋久島バーガー | 宮之浦 | 金・土・日のみ営業 |
| ⑥ | たんかん・パッションフルーツのスムージー | やくしま果鈴 | 尾之間 | 日曜・月曜 |
| ⑦ | ぽんかん・たんかんの加工品と島の農産物 | 屋久島町まごころ市 ぽん・たん館 | 麦生 | 年末年始のみ |

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【実際に行きました】① 焼肉 れんが屋|縄文牛とヤクシカを、座敷で心置きなく
6泊のうち、家族全員の意見が迷いなく一致したのが焼肉 れんが屋でした。安房港から徒歩3分。屋久島で焼肉といえばまずこの店の名前が挙がる、島の定番中の定番です。最大の理由はここでしか食べられない肉があること。屋久島生まれ屋久島育ちの黒毛和牛「縄文牛」と、島に生息するヤクシカを、しかも他店には出回らない部位まで扱っています。ヤクシカのヒレとタン、縄文牛のヒレとサーロイン。特にヤクシカは、ジビエ特有のクセを想像していると拍子抜けするほど淡白で上品で、赤身の旨みだけがすっと残る。中2の息子が「鹿ってこんなに普通に美味しいんだ」と言いながら黙々と焼いていました。
そして子連れ旅の視点で強調したいのが、店内が座敷席のみで、定員100名という規模だということ。靴を脱いで上がれるので、小5の娘も途中で足を崩してくつろいでいましたし、多少にぎやかにしても周囲に気を遣わずに済みます。屋久島の飲食店は席数の少ない個人店が多いなか、この規模感は家族連れにとって大きな安心材料でした。駐車場も20台分あります。営業は17:00〜22:00(L.O.21:00)、定休日は水曜。予算は夜ひとり4,000円前後で、現金のほかクレジットカードとQRコード決済も使えました。人気店なので電話予約は必須だと考えてください。我が家も到着日に電話を入れておいて正解でした。

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| スポット・施設名 | 焼肉 れんが屋 |
|---|---|
| 住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房410-74 |
| 営業時間 | 17:00〜22:00(L.O.21:00) 定休日:水曜・年末年始 ※昼はテイクアウト営業を行う日あり(要確認) |
| アクセス | 安房港から徒歩約3分。屋久島空港から車で約20分 |
| 駐車場 | あり・無料(20台) |
| 料金 | 夜の予算目安 約4,000円 TEL:0997-46-3439 席数100席(座敷席のみ)/現金・クレジットカード・QRコード決済可/要電話予約 |
屋久島で食べたいご当地グルメ6選|次に行くなら、この順で回りたい
ここからは、今回は時間が足りず立ち寄れなかったものの、島の定番として名前が挙がり続けている6つを紹介します。滞在中に何度も候補に挙がり、次回は必ず回ろうと決めた店ばかりです。
② 飛び魚ひつまぶし|定食・ぱすた かたぎりさん(安房)
屋久島の名物といえばまずトビウオ。屋久島では「アゴ」とも呼ばれ、丸ごと唐揚げにしたものが定番ですが、なかでも独創的だと評判なのが、安房の「定食・ぱすた かたぎりさん」のオリジナルメニュー「飛び魚ひつまぶし」です。甘辛く味付けした屋久島産の飛び魚をまずご飯と一緒に、次に薬味を添えて味を変え、最後はあご出汁を注いでお茶漬けに。一杯で三度の味わい方ができる構成で、トビウオという素材を骨まで使い切る発想が屋久島らしい。店名のとおり定食もパスタも揃うので、和食派と洋食派が家族の中で割れても着地できます。安房港から徒歩約10分、ランチ11:00〜15:00・ディナー17:30〜21:00と昼夜どちらも営業していて、定休日は日曜です。
| スポット・施設名 | 定食・ぱすた かたぎりさん |
|---|---|
| 住所 | 〒891-4311 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房540-62 |
| 営業時間 | ランチ 11:00〜15:00/ディナー 17:30〜21:00 定休日:日曜 |
| アクセス | 安房港から徒歩約10分。屋久島空港から車で約20分 |
| 駐車場 | あり |
| 料金 | 飛び魚ひつまぶしほか定食・パスタ各種 TEL:0997-46-4282 |
③ 首折れサバの刺身とサバすき鍋|お食事処 潮騒(宮之浦)
屋久島でしか味わえない魚の代表格が首折れサバです。獲ったその場で首を折って血抜きをする活け締めの手法から、この名前がついています。サバは足が早く、本来は生食のハードルが高い魚ですが、この処理のおかげで刺身で食べられる。しかも獲れた日にしか出せないという、島にいなければ成立しない一皿です。その首折れサバを名物にしているのが、宮之浦港フェリーターミナル近くの「お食事処 潮騒」。観光客だけでなく地元客も通う人気店で、季節に応じてトビウオ、キビナゴ、アラ、ホタなど島の地魚をお造りで出してくれます。もうひとつの名物が、新鮮なサバをすき焼きにした「サバすき鍋」。座敷席があるので子連れでも入りやすく、昼は魚の定食、夜は居酒屋として使えます。定休日は木曜です。
| スポット・施設名 | お食事処 潮騒 |
|---|---|
| 住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦305-3 |
| 営業時間 | 11:30〜14:00/17:30〜22:00 定休日:木曜 |
| アクセス | 宮之浦港フェリーターミナルから徒歩圏内。屋久島空港から車で約20分 |
| 駐車場 | あり |
| 料金 | 昼 1,000〜3,000円/夜 1,000〜3,000円 TEL:0997-42-2721 座敷席あり |
④ 朝獲れ地魚の刺身盛合わせ|地魚料理 若大将(宮之浦)
「島の魚を、いちばん新鮮な状態で」と考えるなら、宮之浦の「地魚料理 若大将」です。この店の面白さは、店主自身が漁に出ていること。その日の朝に揚がった屋久島の地魚が、そのまま夜の刺身になります。アジ、カンパチ、季節の魚が並ぶ刺身の盛合わせは、厚めに切られたひと切れひと切れの弾力が違うと評判で、屋久島のガイドや地元の常連にファンが多い一軒。〆の茶漬けも名物として知られています。営業は18:00〜23:00の夜のみ、定休日は日曜で、完全に夜のお店。山を歩いた日の夜に、大人がゆっくり地魚と焼酎を味わう——そういう使い方が似合う店です。宮之浦エリアに宿を取るなら、旅程のどこかに一晩は入れておきたいところ。
| スポット・施設名 | 地魚料理 若大将 |
|---|---|
| 住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦79 |
| 営業時間 | 18:00〜23:00 定休日:日曜 |
| アクセス | 宮之浦港から徒歩圏内。屋久島空港から車で約20分 |
| 駐車場 | あり |
| 料金 | 刺身盛合わせ・地魚料理各種 TEL:0997-42-0161 ※夜のみ営業 |

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⑤ 屋久鹿のジビエバーガー|屋久島バーガー(宮之浦)
ヤクシカを、焼肉よりもカジュアルに、しかもランチで味わえるのが「屋久島バーガー」です。屋久鹿ジビエの卸専門会社が手がける専門店で、素材の出どころがはっきりしているのが強み。ジビエというと構えてしまいがちですが、バーガーという形なら子どもも抵抗なく手が伸びます。特筆すべきはその立地で、店は屋久島環境文化村センターの中にあります。宮之浦港の入口にある、島の自然と文化を学べる施設。つまり「到着日に環境文化村センターで島の全体像を学び、そのままランチにジビエバーガーを食べる」という動線が組めるわけです。ただし営業は金・土・日が基本で不定休あり、時間は11:30〜14:30(L.O.14:00)とかなり限定的。訪問前に電話で確認してから向かってください。
| スポット・施設名 | 屋久島バーガー |
|---|---|
| 住所 | 〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦823-1(屋久島環境文化村センター内) |
| 営業時間 | 11:30〜14:30(L.O.14:00) 営業日:金・土・日 ※不定休あり・要確認 |
| アクセス | 宮之浦港から徒歩5分。屋久島空港からバス25分・車20分 |
| 駐車場 | あり(屋久島環境文化村センターの駐車場を利用) |
| 料金 | 屋久鹿ジビエバーガー各種 TEL:0997-47-1530 |
⑥ たんかん・パッションフルーツのスムージー|やくしま果鈴(尾之間)
屋久島は柑橘の島でもあります。ぽんかん・たんかんを筆頭に、パッションフルーツやホワイトサポテまで育つ温暖な気候。それを一杯で味わえるのが、島南部・尾之間の「やくしま果鈴(かりん)」です。「メイド・イン・屋久島」をテーマにしたカフェ&ショップで、看板は屋久島スムージーと焼き菓子「フィナンシェヤクシマーノ」。たんかんスムージー700円、パッションフルーツスムージー700円と、島産のフルーツをそのまま飲む形で提供しています。尾之間エリアは千尋の滝や尾之間温泉、平内海中温泉が集まる島の南部。滝を回った帰りや、温泉のあとの一杯としてちょうどいい位置にあります。営業は10:00〜17:30、定休日は日曜・月曜(イレギュラーあり)なので、訪問日は事前に確認を。
| スポット・施設名 | やくしま果鈴(やくしまかりん) |
|---|---|
| 住所 | 〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間672-1 |
| 営業時間 | 10:00〜17:30 定休日:日曜・月曜(イレギュラーあり・Instagramで要確認) |
| アクセス | 安房から車で約25分。屋久島空港から車で約40分。尾之間温泉から徒歩圏内 |
| 駐車場 | あり |
| 料金 | たんかんスムージー700円/パッションフルーツスムージー700円/フィナンシェヤクシマーノ TEL:070-8940-6721 |

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⑦ ぽんかん・たんかんの加工品と島の農産物|まごころ市 ぽん・たん館(麦生)
最後は、食事処ではなく島の食材そのものに出会える場所を。屋久島町麦生にある町営の直売所「屋久島町まごころ市 ぽん・たん館」です。その名のとおり、島の名産であるぽんかん・たんかんにちなんで名付けられた施設で、店内には島の農家が作る農産物と、ジュース・アイス・ジャム・お菓子といった加工品がずらりと並びます。民泊やコテージに泊まって自炊するなら、ここは外せません。そして地味に重要なのが、この施設がトローキの滝展望所の駐車場を兼ねていること。川から直接海へ落ちるという珍しいトローキの滝を見て、そのまま特産品を買って休憩できる。営業は8:30〜17:30で、定休日は年末年始のみ。今回紹介した7つのなかで、唯一「曜日を気にせず行ける」のもありがたいところです。
| スポット・施設名 | 屋久島町まごころ市 ぽん・たん館 |
|---|---|
| 住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生898-2 |
| 営業時間 | 8:30〜17:30 定休日:年末年始 |
| アクセス | 安房から車で約20分、屋久島空港から車で約25分。トローキの滝展望所の駐車場を兼ねる |
| 駐車場 | あり・無料(トイレ・多目的トイレ併設) |
| 料金 | 島の農産物・ぽんかん/たんかんの加工品(ジュース・ジャム・アイス・菓子)など TEL:0997-47-2557 |
屋久島でグルメを楽しむときの注意点
実際に6泊してみて分かった、屋久島の食事まわりの実務ポイントをまとめます。まず①定休日を先に調べて旅程を組む。今回紹介した7軒だけでも、水曜・木曜・日曜・月曜と定休日がきれいに散らばっています。行きたい店から日程を決めるくらいの順番が正解です。次に②夜は早い。ラストオーダーが21時前後の店が多く、山を歩いて疲れて宿でひと休みしていると、あっという間に間に合わなくなります。18時台に入店するリズムを作っておくと安心です。そして③人気店は電話予約。れんが屋のように島の定番となっている店は、夏休みは飛び込みでは厳しいと考えてください。
さらに④現金を用意しておくこと。カードやQR決済に対応する店も増えましたが、島にはATMがほとんどありません。鹿児島本土や空港で下ろしておくのが確実です。最後に⑤自炊という選択肢を持っておくのを強くおすすめします。屋久島のスーパーには首折れサバやトビウオ、島の野菜が普通に並んでいて、これを買って宿で調理するだけで十分にご当地グルメになります。キッチン付きの宿を選び、「外食する日」と「自炊する日」を分けて組む。これが、店の少ない屋久島で食事にストレスを感じないための、いちばん確実な方法でした。

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屋久島のグルメは、島の外に出ないものばかりだった
今回7つを並べてみて改めて感じたのは、屋久島の名物は「島の外に持ち出せないもの」ほど価値が高いということでした。獲れた日にしか刺身にできない首折れサバ、島で生まれ島で育った縄文牛、島の森を歩き回っていたヤクシカ。どれも、屋久島にいる時間の中でしか出会えません。実際に足を運んだ焼肉 れんが屋で、縄文牛とヤクシカを座敷で心置きなく焼いた夜は、今回の旅で家族全員の記憶にはっきり残っています。山を歩いた日の夜に食べる島の赤身肉は、単なる食事以上のものでした。
一方で、飛び魚ひつまぶしも首折れサバの刺身も朝獲れ地魚の盛合わせも、今回は回りきれませんでした。屋久島は店の数が限られるぶん、一軒一軒の個性が濃く、6泊でも足りないというのが正直な感想です。ぽん・たん館で島の柑橘を買い込み、スーパーでサバ節とつけあげを籠に入れながら、次はこの店とこの店だ、と家族で話していました。屋久島の食は、島の自然と地続きにある——森を歩き、海で泳ぎ、その同じ島で獲れたものを食べる。そのつながりごと味わえるのが、この島のグルメのいちばんの魅力だと思います。

























